「子どもの可能性を広げたい」という多くの保護者の願いに、小学生から高校生まで一貫した視点と独自の方法でアプローチする個別指導学院フリーステップ。現在、全国で260教室以上を展開しています。フリーステップは"実証主義"を掲げ、年間8,500件以上の掲載事例が証明する指導力と、生徒一人ひとりに向き合う姿勢が特徴です。生徒の学力アップへの取り組みについて、西関東ブロックマネージャーの桑原暢先生にお話をうかがいました。

実証主義を掲げ、大学受験までの一貫指導を実現

ーー本日はよろしくお願いします。まず塾の概要と桑原先生のお仕事について教えてください。

フリーステップは関西から始まった塾で、全国で260教室以上を展開しています。この10年で関東で約60教室ほど展開しています。私は西関東ブロックのブロックマネージャーを務めています。元々は教室で責任者を務め、その後エリアマネージャーとして複数教室の運営を担当してきました。現在はブロックマネージャーとして、日々の研修や教室を良い状態に保つための管理を行っています。

ーー個別指導塾がたくさんある中で、フリーステップは他塾と比べてどのような強みをお持ちでしょうか？

一般的に多くの個別指導塾は進学実績やどの生徒が成績を上げたかを明記していません。それゆえに個別指導塾の違いがわかりにくく、塾選びに悩んでいる保護者さまが多いと感じています。

私たちは「実証主義」を掲げて、点数アップと大学受験に強い点を明確に打ち出しています。当塾では保護者の承諾を得た実績のみを公表しており、具体的には、HPや折込チラシに掲載している年間8,505件の声を集めています。点数アップ事例もすべて本物です。

ーーすべて承諾を得ているのですか！　8,505件は驚異的な数字ですね。

合格実績の数字を集計するのは大変で（笑）、これは本当に皆さまのおかげです。

特に大学合格の実績について数値を明確に出していることが保護者さまに信頼いただいているようです。2024年度では難関私立大学（早慶上理・GMARCH・関関同立）が1,562名、国公立大では319名の合格実績があります。

（公式サイトより）

中学卒業から大学受験まで高い継続率

ーーフリーステップは高校生専門の個別指導塾ではありませんが、公式サイトに「大学受験に強い」と打ち出していますね。小学生や中学生の保護者からはどのように受け止められているのでしょうか？

実際に中学生の在籍も割合的に多く、小中高すべての学年の皆さんにお通いいただいています。なぜなら、2020年の大学入試改革以降、「その場で考え、判断し、表現する力」が重視されるようになり、この傾向は中学・高校入試でも同じだからです。

私たちは「最終的に大学合格までサポートする」という覚悟を持って指導に当たっています。中学受験や高校受験は、その通過点であり、すべての学習が大学受験につながっていくという考え方です。この「一貫した視点での指導」という価値を、保護者さまに明確にお伝えしています。

高校受験の合格実績も公表しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

（公式サイトトップ）

ーーなるほど。中学生からフリーステップに通って、高校生になっても通塾する生徒は多いのでしょうか？

一般的な学習塾と比較すると非常に多くの方に高校進学後も通っていただいています。
私が担当していた教室では中学3年生のうち、8割以上の生徒が高校入学後も継続して通塾してくれたこともあります。

 

ーー進級率は8割を超える教室もあるのですか！？　一般的な個別指導塾では中学卒業後の進級率は3割程度と聞きます。

「一般選抜」での進学が半数以下に減っている一方で、「学校推薦型選抜」や「総合型選抜」で大学に進む割合が高くなっていることも大きな理由です。これらの入試方式では高校1年生の1学期から校内の成績が合否に影響していきます。

個別指導という形態は、「集団授業についていけなくて、そこのギャップを埋めてほしい」という要望をいただくことが多くありました。もちろん現状の課題を解決することは重要ですが、本来塾に通う目的は生徒が成長していくことにあると考えています。フリーステップでは、課題を克服した先にある生徒の「未来の選択肢」まで提案したいと思っています。大学進学を見据え、学習する目的を伝え、より大きく成長できるようサポートをしています。

こうした指導を行っている点が高い進級率につながっているのだと考えています。継続的な学習の重要性を感じる保護者さまも増えています。

 

1対2で「演習」と「解説」を交互に行う個別指導と、オリジナルアプリで学習をサポート

ーーありがとうございます。つづいて授業のスタイルについてうかがいます。講師1名が生徒2名を指導する形式を取られていますが、このスタイルの特徴を教えていただけますか？

ご要望に応じて1対1コースも用意していますが、メインは1対2の個別指導です。当塾の個別指導の特徴は生徒に必ず演習をしてもらうことです。

解説や説明を受けた後に必ず演習時間を設けています。「わかった気になって終わる」という状態を避けるため、解説と演習を交互に行います。1対3や1対4になるとこの形式が機能しづらくなるため、1対2をメインにしています。

授業は生徒一人ひとりの進度や理解度に合わせて進めていきます。

ーーたくさんの学年の方がいて、それぞれ受ける科目もバラバラだと、テストの日程や学習状況の確認も大変だと思います。どのように把握しているのでしょうか？

「My Step Log」という自社開発のシステムを使っています。生徒の学習履歴を記録するシステムです。どんな問題を解いて、初回は何点取れて、2回目はどのくらい点数が上がったかなどまで記録されています。苦手な単元が一目でわかるので、講師もこのシステムを参照ながら指導にあたります。

また学校の年間行事を踏まえて日程もデータ化しているので、定期テストの日程に合わせて、何をすべきかというカリキュラムも自動で作成できます。各単元には「ラップテスト」という確認テストがあり、そのテストの結果から定期テストでの予想点数も算出できます。

保護者さまもスマホアプリで内容を確認できる仕組みになっており、また授業後には講師からのコメントも配信されます。入退室管理の機能も付いているので、生徒が教室に到着するとすぐに保護者にも通知が届きます。

ーーMy Step Logで学習状況から、保護者の連絡まですべて完結しているのですね。

一般的に、個別指導塾では対応を講師に任せっぱなしになっている塾も多く、報告の漏れが生じやすいという問題があります。当塾のシステムではそういったことは起こりません。

授業の振替の依頼もこのアプリでできるので、電話やメールなどを使う必要がなく保護者さまからも好評です。またアプリから毎月アンケートを実施していて、いただいたご意見を改善に繋げたり、喜びや感謝の言葉をいただくとそれを講師と共有して、というように良い循環ができています。

学年・目的に応じた、きめ細かな受講モデル

ーー各学年の標準的な受講回数はどれくらいでしょうか？

中学生は週2〜3回を受講する生徒が多いです。英語と数学をメインとしてさらに伸ばしたい科目を受講するのが一般的です。

高校生は部活動との兼ね合いもあり、週2回程度が多くなっていますが、あくまで目標ありきなので、目標と現状に応じて受講回数や科目数を調整しています。

小学生は算数と国語がメインで週2回が標準的です。最近は英語の受講も増えており、単語だけとってみても中学入学時に必要となる600〜700語の習得に向けて、早い段階から計画的に指導を行っています。

ーー小学生の中学受験指導のニーズは高いですか？

関東ではもともとニーズが高く、関西でも公立中高一貫校の対策を含めニーズは高まっています。おおむね2パターンの受講に分かれていて、集団指導の進学塾に通いながら当塾で算数をサポートしてもらいたいという生徒と、完全に個別指導だけで受験に臨む生徒がいます。

個別指導のメリットは、志望する中学校に合わせた対策が可能な点です。たとえば「A中学では旅人算よりニュートン算の方が重要」というように、その学校の出題傾向に応じて、重点的に学習する分野を調整できるのが大きなメリットです。

ーー大学受験を見据えるご家庭が多いということは成績の良い生徒層が多いのでしょうか？

いいえ、勉強が苦手な生徒もたくさん通っています。前の学年の内容が理解できていなくて困っているとか、集団塾に入ったら追いつけなくて1年前の単元から指導してほしいというお問い合わせも少なくありません。

そういった場合、当面は過去の単元に戻った学習を集中的に指導することになりますが、最終的には進学の選択肢を増やすためにより高いレベルに持っていけるようにサポートしています。

ーー1年前の内容に戻りながら新しいものを教えるとなるとなかなか大変ですね。

大変ではありますが、やりがいがあると言いますか、指導の醍醐味だと感じています。先程のMy Step Logを活用して、必要な部分に絞ってより効率的に学ぶことができるため、フリーステップでは実現することができています。

ーー教室の雰囲気作りについて、どのような取り組みをされていますか？

高校生が多いので全体的に落ち着いているというのはありますが、メリハリをつけた雰囲気づくりを大切にしています。

個別指導塾は仕組み上、入れ替わりの時間があると到着した生徒から順次すぐに席に入っていくので、切れ目が見えにくくなります。そこでフリーステップでは、授業開始時には全員で起立して「授業を始めます。よろしくお願いします」とあいさつをし、終了時も同様に締めます。

休み時間は和気あいあいとした雰囲気ですが、授業が始まれば全員が真剣に取り組む。この切り替えの明確さが当塾の特徴です。

高い採用基準と充実の研修で実現する、質の高い指導力

ーー講師の採用・育成についてはどのような基準や方針をお持ちでしょうか？

採用については、学力テストがあり、一定基準以上の学力が必要です。適性検査や面接があり、複数の関門を設けています。

ありがたいことに、当塾で学び、大学に合格した卒業生が講師として戻ってくるケースも増えています。彼らは塾の理念や指導方法を理解していて、さらに地域の実情にも詳しいため、非常に心強い存在です。そんな元塾生を含めても講師の採用率は約30%ですので、採用基準は厳しいと思います。

また、採用後の講師育成にも力を入れており、年に2回の大規模な研修会を実施しています。「エキスパート講師」という制度も設け、教科指導力だけでなく、社会人基礎力も含めた総合的な育成を行っています。

さらに定期的に教室会議を開催し、生徒一人ひとりの進路について講師陣で話し合います。My Step Logで目標点数や現在の課題を見ながら、効率的な指導方針を立てることができるので、そういったデータ活用のノウハウも研修に盛り込んでいます。

ーーフリーステップで働く方はどのような方が多いですか？ 

他社に貢献しようとかチームワークでなんとかしようと考えるひとが多いと思いますね。

われわれフリーステップが大切にしていることの一つは、教育分野に携わるのであれば「勉強するのは生徒だけじゃない」ということです。

たとえば学習計画を立てるスキルをはかるために「学習プランニング検定」という社内資格制度を用意しています。S級、A級といったレベルがあり、最新の進路情報を把握して、どのようなプランを提案できるかを測っています。

ーー先生が学ぶ姿勢を持っていれば生徒にも伝わりますよね。そのほかの取り組みはありますか？

「教室会議」という講師が教室運営について話し合う場をオフィシャルで設けています。ある生徒についてどのように合格に導くか、点数を上げていくかなど、定期的にコミュニケーション取れる状態にしています。

先ほどご説明した「My Step Log」も指導の提案に大きく寄与しています。生徒の情報が共通して可視化されているので、目標点や現在の課題が何かというのも明確に把握できます。講師がリアルなデータを見ながら協議できる環境が整っている塾はなかなかないと思います。

 

ーー「教育技術研究所」という専門部署についても詳しく教えていただけますか？

教育技術研究所には数十名の専門のスタッフが常駐して、入試の研究や教材開発を行っています。たとえば、関東のある難関私大に合格するにはどのくらいの速さで英文を読む必要があるかとか、どういった傾向の問題が出題されるかなどを分析し、資料にまとめています。

ここで集めた情報を活用して、高校生向けのオリジナル教材「ライトパス」の開発や、独自の合格判定テスト「大学入試英語ステータス判定テスト」も作成・実施しています。このテストでは、「単語」「文法」「精読」「速読」の４つの力の理解度などを測定し、志望する大学の学部ごとに必要なレベルを判定できます。

また、最新の定期テストを収集・分析し、各地域の学校の出題傾向を把握して教材や確認テストに反映させています。これらの情報はフリーステップの生徒であれば閲覧可能で、進路選択の資料としても活用いただいています。

ーー指導だけではなく、学習全体をバックアップする体制が整っているのですね。

生徒の自習をサポートするのも塾の重要な役割ですので、集中できる環境を提供するために平日は16時から、土曜日は13時から自習室を開放しています。授業のない日でも利用可能で、生徒が自主的に学習できる環境を整えています。

 

選択肢を広げ、可能性を引き出す教育を目指して

ーー最後に、塾を探している保護者の方へメッセージをお願いいたします。

私たちは”フリーステップ”が単なる学習指導の場ではなく、生徒にとって人生のターニングポイントとなるような場所にしたいと考えています。

人は持っている情報の中でしか選択ができません。われわれはプロとしてお子さまの特性を見て、「こういう未来がありますよ」「こういう選択肢がありますよ」と提案ができる環境を整えています。

私たちは「人」と「システム」の力で、生徒の成長をサポートします。不安になってお越しになる保護者さまが多いのですが、当塾のサービスを受けてお子さまに変化が訪れ「うちの子、英語が得意になりました」、「自分で自習している姿を見ることが増えました」と喜んでいただいている声をいただけることを光栄に感じています。

ぜひ一度、お気軽にご相談いただければと思います。

ーー本日はありがとうございました。

取材協力：個別指導学院フリーステップ

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