- 高校生の塾費用相場:年間約24〜72万円
- 公立高校3年生の平均:約17万円(塾に通っていない人も含む)
- 最難関校志望:年間100万円超も
大学受験を控える高校生の保護者にとって、塾代は家計に大きな影響を与える重要な出費です。
初めて高校生の塾選びを検討される保護者の方は、「実際にどれくらいの費用がかかるのか」「集団指導と個別指導でどう違うのか」「年間でトータルいくら準備すべきか」など、費用面での不安を抱えていらっしゃることでしょう。
文部科学省の令和3年度調査によると、公立高校生の約33%が塾に通っており、進学希望者に限ればその割合はさらに高くなります。
この記事では、最新の統計データをもとに公立・私立別の平均的な年間学習塾費用から集団指導と個別指導の詳細な料金相場まで解説します。
また費用を抑えるために事前確認すべきポイントや、予算オーバーを防ぐ年間費用の把握方法もお伝えします。
塾選びで後悔しないために、まずは正確な費用相場を把握し、お子様に最適な学習環境を見つけましょう。
高校生の平均の学習塾費用
まずは、高校生の平均の学習塾費をみていきましょう。
こちらは令和3年度に文部科学省が発表した資料から抜粋した高校生の年間の学習塾費用の平均額になります。
| 区分 | 公立 | 私立 |
|---|---|---|
| 高校1年生 | 80,674円 | 110,873円 |
| 高校2年生 | 107,774円 | 179,923円 |
| 高校3年生 | 170,790円 | 225,035円 |
| 全体平均 | 120,397円 | 171,149円 |
出典:文部科学省 令和3年度子供の学習費調査「2 調査結果の概要」
高校生全体の平均では公立だと約12万円、私立では約17万円となっています。
学年別にみると、高校1年生では公立が約8万円、私立が約11万円、高校2年生では公立が約11万円、私立が約18万円となっています。
高校3年生では公立が約17万円、私立が約23万円となっているので学年が上がるにつれて、費用も高くなっていることが分かります。
公立と私立を比較すると、公立では高校2年生から3年生にかけて平均金額が約6万円上昇しているのに対し、私立では高校1年生から2年生の間に約7万円平均金額が上昇していることが分かります。
この表の平均費用は塾に通っていない生徒も含めた数値になっているので、急激な変化は通塾率が上昇したことが要因と推測されます。
また、塾を利用していない家庭では費用を0円として集計していることが考えられるため、塾を利用している家庭の学習塾費の平均はこの数値よりも高いことが予想されます。
それでは高校生の塾代の相場はいくらになるのでしょうか。
高校生の塾代の相場とは?
学年別の月謝目安
塾の費用は受講するコマ数や通塾頻度によって個人差が大きく、実態をつかむのが難しいですが、この記事では塾シルに寄せられた1500件を超える高校生の口コミを独自に集計し、塾費用の目安を算出しました。
下記は月謝の金額幅ごとに集計したグラフです。各グラフは左から順に高校1年生、高校2年生、高校3年生のグラフになっています。縦軸は割合を示しています。

高校1年生においては、2万円~3万円の割合が最も高く、次いで3万円~4万円となっています。年間費用に直すと、約24万円~48万円となります。
高校2年生においても、2万円~3万円の割合が最も高いですが、2番目に高いのは5万円~10万円となっています。高校1年生のグラフと比較して全体的に費用が高いことが分かります。
5万円~10万円の幅はほかの幅と比較して金額の幅が広いため、仮に60,000円と仮定して考えた場合、年間費用は約24万円~72万円になります。
高校3年生においては、5万円~10万円の幅が最も高く、次いで2番目に高いのは3万円~4万円と高校1年生とは大きく金額帯が変化していることが分かります。年間費用は約36万~72万円になります。
集団指導塾
つづいて、塾の種類ごとの費用目安です。
高校生向けの塾の場合、集団指導は大手予備校の一部校舎でのみ実施されており、多くは映像授業を提供する塾です。
- 高校3年生:年間50~70万円
- 高校1年生・2年生:年間40~50万円
個別指導塾
- 高校3年生:年間60~100万円
- 高校1年生・2年生:年間50~80万円
ただし、最難関校・医歯薬系学部を志望する場合は年間で100万円を超える費用がかかるケースもありますので、こちらの相場はあくまで目安としてご認識いただくようお願いします。
予備校の利用
以前は浪人生を中心としていた予備校は現在では高校生を広く受け入れています。
東進衛星予備校、代ゼミサテライン予備校のように高校生の現役合格を主軸とした塾/予備校もあります。
月額ではなく、講座・コースごとの料金(塾代)が発生することが一般的です。
費用面で確認すべきこと
ここでは入塾の判断をする前に費用面で事前に確認いただきたい点を解説します。
大学受験対策で塾に通う場合に、塾の授業形式や受講する講座数によって料金が大きく異なりますので気を付けるようにしましょう。
志望校の入試内容に合わせて受講する講座を選択する
高校受験とは異なり大学受験では5科目の試験を受ける訳ではありません。
入試科目は大学によって異なりますので、志望校の入試科目に合わせて受講する科目を選択するようにしましょう。
塾の授業形式を確認する
相場でご覧になっていただいた通り、集団指導と個別指導でもここまで費用感が異なります。
また、個別指導といっても1対1のマンツーマン形式と1対複数人では料金が倍近く異なるケースもあります。そのため事前に気になる塾の授業形式や授業料は確認するようにしましょう。
年間でかかる費用を把握する
塾へ通うと毎月月謝が発生する通常講座とは別に、夏期講習や冬期講習などの季節講習費や入試前に志望校に特化した特別指導講座が設けられるケースもあるため、年間でどれくらいの費用がかかるのかは事前に把握しましょう。
大学受験対策として目的に応じた塾選びについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
さいごに
大学受験の場合は塾へ通う費用だけでなく、大学の受験料や入学後の学費などのこともありますからトータルでどれくらいのお金が必要なのかを把握した上で慎重に塾を選んでください。
できるだけ費用を安く抑えたいかたは塾によっては成績優秀者に対して学費を免除する制度を設けている塾もありますし、時期によっては入会費や季節講習費を無料または割引している塾もありますのでこのような制度やキャンペーンは積極的に活用しましょう。
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※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。