- 総合型選抜対策を進める6ステップ
- 志望理由書・小論文・面接の対策方法
- 経験者416人が準備で苦労したこと
- 学校や外部サービスを活用する考え方
総合型選抜(旧AO入試)を受けようと思っても、「何から対策すればいい?」「志望理由書や面接はいつ準備する?」と迷う人もいるのではないでしょうか。
総合型選抜は大学・学部によって出願条件や選考方法が異なるため、まず志望大学の募集要項を確認することが大切です。そのうえで大学研究と自己分析を行い、志望理由書などの出願書類を作成し、選考内容に応じて小論文や面接・プレゼンテーションの対策を進めます。
この記事では、総合型選抜対策で何をすればよいのかを6ステップで解説します。経験者416人への調査結果も交えながら、各対策の進め方と注意したいポイントを紹介します。
- 総合型選抜の対策は6ステップで進める
- STEP1 募集要項と大学の評価方針を確認する
- STEP2 大学研究と自己分析で伝える材料を集める
- STEP3 志望理由書・自己PR・活動報告書を一つの軸で作る
- STEP4 小論文は過去問題に合わせて書き、添削を受ける
- STEP5 面接・プレゼンは出願書類をもとに練習する
- STEP6 出願・試験前に書類と本番の流れを最終確認する
- 評定・基礎学力と一般選抜の勉強は対策と並行して続ける
- 経験者416人の調査から見る総合型選抜対策の実態
- 苦労した内容は、志望理由書・自己PR・面接が上位
- 志望理由書・小論文・模擬面接は3~5回取り組んだ人が多い
- まずは学校でできる対策を確認しよう
- 今の状況に合わせて、次にやることを決める
- 総合型選抜の対策に関するよくある質問
- 活動実績がないと総合型選抜は受けられませんか?
- 高校3年生から対策を始めても間に合いますか?
- 学校だけで対策できますか?塾は必要ですか?
- まとめ|必要な対策は募集要項から整理しよう
総合型選抜の対策は6ステップで進める
総合型選抜の対策は、まず志望大学の入試情報を確認し、大学研究・自己分析、出願書類の作成へ進みます。その後、志望大学の選考内容に応じて小論文や面接・プレゼンテーションを練習し、出願・試験前に最終確認を行います。
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入試情報の確認
出願要件、提出書類、試験内容、日程を整理する
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大学研究・自己分析
大学で学びたいこと、自分の経験を整理する
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出願書類
志望理由書、自己PR、活動報告書を作る
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小論文
過去問題に合わせて書き、添削を受ける
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面接・プレゼン
出願書類をもとに話す練習をする
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出願・試験前の最終確認
書類や締切を確認し、本番を想定して仕上げる
すべての大学で同じ書類や試験が課されるわけではありません。最初に志望大学の募集要項を確認し、自分に必要な対策を把握してください。
志望理由書を書き始めてから大学との相性を考えると、文章の軸が定まりにくくなります。まず入試情報を確認し、大学研究と自己分析を進め、その内容を出願書類や面接へつなげるのが基本です。
準備を始める時期や学年別の進め方は、以下の記事で詳しく解説しています。
STEP1 募集要項と大学の評価方針を確認する
総合型選抜では、大学・学部によって出願条件や選考方法が異なります。まず大学の公式サイトで受験年度の募集要項を確認し、次の内容を整理します。
- 評定平均や資格などの出願要件
- 志望理由書や活動報告書などの提出物
- 小論文、面接、プレゼンテーション、学力試験などの選考内容
- エントリー、出願、試験、合格発表の日程
- 専願・併願の条件
あわせて確認したいのが、アドミッション・ポリシーです。アドミッション・ポリシーとは、大学がどのような学生を求め、入学者選抜でどのような力を評価するかを示した方針です。
同じ経験でも、大学が求める学生像によって、志望理由書や面接で重点的に伝える内容は変わります。募集要項とアドミッション・ポリシーの両方を確認してから、自己分析や出願書類の作成へ進みましょう。
文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」でも、総合型選抜では志願者本人が記載する資料を評価に活用し、面接などを通して能力・適性や学習意欲、目的意識などを多面的・総合的に評価することが示されています。
出典:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」
大学が見るポイントを詳しく知りたい場合は、「総合型選抜(旧AO入試)で受かる人の特徴は?大学の評価基準と経験の伝え方」を確認してください。
STEP2 大学研究と自己分析で伝える材料を集める
募集要項を確認したら、大学研究と自己分析を並行して進めます。
大学研究では「大学で何を学べるか」を、自己分析では「自分は何を経験し、何に関心を持ってきたか」を整理します。両方を照らし合わせることで、志望理由書や面接で伝える材料を見つけやすくなります。
大学で学べることを具体的に調べる
大学名や学部名だけで志望理由を考えるのではなく、カリキュラム、授業、ゼミ、研究分野、取得できる資格などを調べます。
オープンキャンパスや大学案内で気になった内容があれば、「なぜ興味を持ったのか」「自分が学びたいこととどうつながるのか」までメモしておきましょう。
高校生活の経験を事実から書き出す
部活動や受賞歴だけでなく、授業、探究学習、委員会、学校行事、習い事、アルバイト、家庭での経験なども振り返ります。
一つの経験について、次の順番で整理すると、自己PRや面接で説明しやすくなります。
- 何に取り組んだか
- なぜ取り組んだか
- どのような課題があったか
- 自分は何を考え、どう行動したか
- 結果と、そこから学んだことは何か
- 大学で何を学び、将来どう生かしたいか
活動名や成果だけを並べるのではなく、自分が考えたことや行動したことを具体的に整理します。
目立った受賞歴や課外活動がなくても、授業や探究学習、学校生活など身近な経験が材料になることがあります。まずは「何をしたか」だけでなく、そのとき何を考え、どう行動したかまで振り返ってみましょう。
STEP3 志望理由書・自己PR・活動報告書を一つの軸で作る
大学研究と自己分析で材料を集めたら、志望理由書や自己PR、活動報告書などの出願書類を作ります。
書類ごとに設問や役割は異なりますが、内容が食い違わないよう、共通する軸を持たせることが大切です。
基本となる流れは、次のとおりです。
高校までの経験・問題意識 → 大学を志望する理由 → 入学後に学びたいこと → 将来への生かし方
最初から完成した文章を書こうとせず、STEP2で整理した内容を箇条書きにします。その後、各書類の設問に合わせて必要な内容を選び、指定された文字数にまとめていきます。
書いた後は、自分だけで完成と判断せず、学校の先生など第三者に読んでもらう方法もあります。文章表現だけでなく、「本人の経験と大学で学びたいことがつながっているか」「なぜその大学・学部なのかが伝わるか」を確認してもらいましょう。
書き方と例文は、「総合型選抜の志望理由書はどう書く?構成と例文を解説」で詳しく確認できます。
STEP4 小論文は過去問題に合わせて書き、添削を受ける
志望大学で小論文が課される場合は、まず過去問題を確認します。文字数や制限時間だけでなく、テーマ型、課題文型、資料読解型など、どのような形式で出題されているかを把握しましょう。
小論文では、文章の型を覚えるだけでなく、問題文や資料を読み取り、自分の主張を根拠とともに説明する力が求められます。
対策は、次の流れで進めます。
- 過去問題で文字数・制限時間・出題形式を確認する
- 主張と根拠を整理する
- 制限時間内に答案を書く
- 学校の先生や講師などに添削してもらう
- 指摘された点を確認して書き直す
書いた本数だけを増やすのではなく、設問に答えているか、主張と根拠がつながっているかを確認し、書き直すことが大切です。
STEP5 面接・プレゼンは出願書類をもとに練習する
面接対策では、想定質問への回答を丸暗記するのではなく、質問に合わせて自分の言葉で説明する練習をします。
まず、志望理由書や活動報告書など提出する書類を読み直し、質問されそうな内容を整理しましょう。
経験者416人に本番の面接で聞かれたことを尋ねたところ、「志望理由・志望動機」49.0%が最も多く、「自己PR・自分の強みや弱み」38.2%、「高校生活・部活動」30.3%が続きました。「大学入学後に学びたいこと・学業計画」も25.5%でした。
まずは、次の内容を自分の言葉で説明できるようにします。
- なぜこの大学・学部を志望するのか
- 高校生活で何に取り組んだか
- 自分の強みや経験をどう大学で生かしたいか
- 入学後に何を学びたいか
一つの回答文を暗記するのではなく、「なぜそう考えたのか」「具体的にはどんな経験だったのか」と掘り下げて質問してもらうと、本番に近い練習になります。
プレゼンテーションがある場合は、募集要項で指定時間や使用できる資料を確認します。内容だけでなく、制限時間内に結論まで話せるか、資料を見続けなくても要点を説明できるかを練習してください。
STEP6 出願・試験前に書類と本番の流れを最終確認する
出願が近づいたら、これまで準備してきた内容を提出・本番に向けて仕上げます。
まず、出願前に次の点を確認してください。
- 必要な提出書類がそろっているか
- 指定された様式や文字数を守っているか
- 志望理由書、自己PR、活動報告書の内容に食い違いがないか
- 誤字脱字や記入漏れがないか
- 出願方法と締切日時を確認したか
出願後は、試験内容に合わせて本番を想定した確認を行います。
面接がある場合は、提出した書類を読み直し、書いた内容について質問されても自分の言葉で説明できるか確認します。
小論文がある場合は、制限時間を設定して過去問題に取り組みます。プレゼンテーションがある場合も、本番と同じ時間で通して練習しましょう。
直前期は新しい対策を広げすぎず、提出する内容とこれまで練習してきたことを確認し、本番で説明・再現できる状態に仕上げることを優先してください。
評定・基礎学力と一般選抜の勉強は対策と並行して続ける
志望理由書や面接などの準備を進めている間も、学校の学習は続けましょう。
総合型選抜は、学力を見ない入試ではありません。大学・学部によっては、評定平均を出願要件としたり、基礎学力テスト、口頭試問、大学入学共通テストなどを選考に取り入れたりしています。
そのため、書類や面接の準備が増えても、定期テストや日々の学習を止めないことが大切です。
一般選抜と併願する場合は、総合型選抜の準備だけに時間を使わず、教科の学習時間も確保しましょう。たとえば、志望理由書や面接の準備をする時間と、英語・数学などの学習時間を週単位で分けておくと、どちらかに偏りにくくなります。
出願条件や評価方法は大学・学部や年度によって異なります。評定や学力試験がどのように扱われるかは、受験年度の募集要項で確認してください。
経験者416人の調査から見る総合型選抜対策の実態
総合型選抜の経験者416人への調査から、実際の準備で苦労したことと、志望理由書・小論文・面接に取り組んだ回数を見てみましょう。
苦労した内容は、志望理由書・自己PR・面接が上位
「準備・対策で苦労したこと」を複数回答で聞いたところ、「特に苦労しなかった」は66人(15.9%)でした。何らかの苦労を挙げた350人の回答は次のとおりです。
苦労したこと 割合 志望理由書の作成 43.7% 自己PRの作成 41.4% 面接対策 38.9% 小論文対策 29.4% プレゼンテーションの準備 17.4% 探究活動・活動実績づくり 12.6%
苦労を挙げた人では、志望理由書、自己PR、面接が上位でした。
ただし、この結果は各対策の重要度や合否への影響を示すものではありません。志望大学の選考内容を確認したうえで、自分に必要な対策へ準備時間を確保しましょう。
志望理由書・小論文・模擬面接は3~5回取り組んだ人が多い
経験者416人に、志望理由書の添削、小論文の練習、模擬面接を何回行ったか聞きました。「覚えていない」と回答した人を除いて集計した結果は次のとおりです。
対策 0回 1〜2回 3〜5回 6回以上 志望理由書の添削(n=334) 6.9% 27.2% 36.2% 29.6% 小論文の練習(n=329) 14.3% 25.8% 37.4% 22.5% 模擬面接(n=330) 8.2% 23.6% 36.7% 31.5%
3つの対策はいずれも「3〜5回」が最も多く、志望理由書の添削と模擬面接では「6回以上」も約3割を占めました。
必要な練習回数は志望大学の選考内容や本人の準備状況によって異なりますが、経験者が実際に取り組んだ回数として、一つの目安にするとよいでしょう。
回数だけを目標にするのではなく、志望理由書なら書き直す時間、小論文なら添削後に再度書く時間、面接なら質問のされ方を変えて練習する時間まで確保しておくことが大切です。
まずは学校でできる対策を確認しよう
総合型選抜の準備をすべて一人で進める必要はありません。まず、学校でどのような支援を受けられるか確認しましょう。
- 志望理由書を添削してもらえるか
- いつから、何回程度見てもらえるか
- 模擬面接を受けられるか
- 小論文の添削を依頼できるか
- 志望大学の過去の指導例があるか
- 出願日程や併願方法について相談できるか
経験者への調査でも、学校の先生は志望理由書の添削や模擬面接の相談先として多く利用されていました。
大切なのは、塾へ行くかどうかを先に決めるのではなく、志望大学で必要な対策と、学校で受けられる支援を比べることです。
学校で必要な添削や練習を受けられるなら、その支援を活用しましょう。一方で、志望大学の小論文に対応できない、添削や面接練習の機会が足りないなど、不足する対策が明確になったら、塾、家庭教師、添削サービス、短期講座などを比較します。
大切なのは、塾へ行くかどうかを先に決めるのではなく、志望大学で必要な対策と、学校で受けられる支援を比べることです。
学校で必要な添削や練習を受けられるなら、その支援を活用します。一方で、志望大学の小論文に対応できない、添削や面接練習の機会が足りないなど、不足する対策が明確になったら、塾、家庭教師、添削サービス、短期講座などを比較しましょう。
今の状況に合わせて、次にやることを決める
ここまでの対策を踏まえて、今の状況から次にやることを確認しましょう。
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志望大学が決まっていない場合
興味のある分野から大学を探し、授業や研究内容を比較します。オープンキャンパスや大学案内も活用し、入試方式だけで志望校を決めないようにしましょう。
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志望大学は決まったが、対策を始めていない場合
まず募集要項を確認し、出願条件、提出物、試験内容、締切を整理します。その後、大学研究と自己分析へ進みます。
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書類を書いているが内容がまとまらない場合
文章を書き直し続けるのではなく、いったん経験と志望理由のつながりを整理します。「なぜこの大学・学部なのか」「その経験から何を考えたのか」を箇条書きにすると、内容を組み立て直しやすくなります。
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出願直前の場合
提出書類の内容、誤字脱字、指定様式、出願方法、締切を確認します。面接や小論文、プレゼンテーションがある場合は、本番と同じ条件で最終確認を行いましょう。
総合型選抜の対策に関するよくある質問
活動実績がないと総合型選抜は受けられませんか?
出願要件は大学・学部によって異なります。資格や活動歴などを条件としている場合は、その要件を満たす必要があります。
一方で、特別な受賞歴や課外活動を必須としていない大学もあります。まず募集要項を確認し、授業や探究学習、学校行事なども含めて、自分の経験を振り返ってみましょう。
高校3年生から対策を始めても間に合いますか?
出願時期や必要な対策によって異なります。まず募集要項で出願要件と締切を確認し、書類、小論文、面接などに必要な準備期間を逆算してください。
準備を始める時期については、「総合型選抜(旧AO入試)の準備はいつから?経験者416人の開始時期と学年別対策」で詳しく解説しています。
学校だけで対策できますか?塾は必要ですか?
志望大学で必要な添削や練習を、出願までに学校で受けられるかで判断します。学校で必要な支援を受けられる場合は、塾を利用せずに進めることもできます。
一方で、小論文や面接など学校では対応していない対策がある、添削や練習の機会が足りないといった場合は、その部分だけ塾や家庭教師、添削サービスなどで補う方法があります。
まとめ|必要な対策は募集要項から整理しよう
総合型選抜では、大学・学部によって必要な準備が異なります。まず募集要項で出願条件、提出物、試験内容、締切を確認し、自分に必要な対策を整理しましょう。
大学研究と自己分析をもとに書類や面接の準備を進め、評定や一般選抜に向けた学習も並行して続けます。学校で受けられる支援を確認し、足りない対策がある場合だけ外部サービスを検討すると判断しやすくなります。
まだ何も始めていない場合は、志望大学の募集要項を開き、「出願条件・提出物・試験内容・締切」の4つを書き出すところから始めてください。
【調査概要】
項目 内容 調査対象 総合型選抜経験者 調査時期 2026年8月 調査方法 インターネット調査 有効回答 416人
※経験者の苦労や受験後の振り返りを集計したもので、対策量や塾利用と合否の因果関係を表す調査ではありません。
※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。
