勉強する上で『復習』がとにかく大切だと塾では教わりますが、なぜ復習はそこまで大事なのでしょうか?また、塾で習ったことを復習するにはどのようなやり方とタイミングで行うことが効果的といえるのでしょうか。
そこでこのページでは塾で習ったことの効果的な復習の仕方や復習を行うタイミングをご紹介します。
「復習」することの重要性とは?
まずは、復習することの重要性からみていきましょう。
塾に通っている生徒の多くは、受験対策や定期テスト対策のために塾へ通っていると思います。それは入試の学力テストや学校の定期テストで今よりも高い点数を取るためともいえますが、テストで高い点数を取るためには出題範囲のより多くの知識を持っていなければいけません。
ただ、塾の授業で一度聞いただけでは知識として定着することは難しいですよね。そのため、習ったことを脳に知識として定着させるために復習は欠かせないものなのです。
理想は、問題を見ただけでパッと答えが思いつく状態。この状態になるためには、人の脳は覚えたことを忘れていくようにできていますので、一時的に復習するのではなく、継続的に復習を繰り返すことが大切となります。
効果的な復習のやり方とは?
受験勉強や部活動などで忙しい生徒にとっては、塾で習った演習問題をすべて解き直すというのは効率が悪くあまり現実的ではありません。そのため演習問題を解いて答え合わせする際に、〇・△・×のチェックを付けるようにして△と×のみ復習の対象にするといった復習法をおすすめします。
〇…自力で解けた問題
△…もう少しで解けそうだった問題
×…全くわからなかった問題
復習のタイミングやスケジュールは後述しますが、テストの点数を上げるためには「もう少しで解けそうだった問題」を確実に解けるようにし、「全く分からなかった問題」を少しずつ自力で解けるようになることが大切となります。そのためには継続的に△と×の問題を解き続けることで知識として定着していく必要があるのです。また、2回目・3回目以降も〇・△・×のチェックをし続けることが重要なポイントです。
復習のベストなタイミングとは?
復習のタイミングは問題によって異なります。〇であれば頻繁に復習する必要はないですが、△や×の場合には翌日→1週間後→1ヵ月後(以降、1ヵ月ごと)のタイミングで復習することをおすすめします。それはなぜでしょうか?
1回目は自力で解けなかった問題でも、解説を見て理解できていれば翌日には自力で解ける可能性が高くなります。ただし時間が経つにつれて忘れていってしまうため、1週間後、1ヵ月後と間隔をあけながら定期的に復習をすることで、確実に問題を解くための知識を定着することができるためです。
また、復習は最低3回することをすすめる人が多いですが正直3回では足りないといえます。入試まで確実に知識として定着しておくためには10回程度の復習が必要といえるでしょう。
一方で、〇の問題はその後は一切復習しなくていいのでしょうか?いえ、〇も定期的な解き直しが必要です。
時間が経つにつれて忘れてしまう可能性が高くなりますので、〇であっても1カ月ごとに解き直すことをおすすめします。もし時間が経ったことで△や×になってしまった場合には、△や×と同様のスケジュールで解き直していくようにしてください。これによって確実に定着することができます。
復習の鍵はアウトプットすることです。つまり問題を解くことです。そのためノートを読み直しているだけではあまり意味がありませんので、繰り返し問題を解き続けるようにしましょう。〇・△・×のいずれかのチェックが10個付いたときには、一部の難問を除いてほとんどの問題が解けるようになっていることが期待できます。
さいごに
このページでは塾で習ったことの効果的な復習の仕方や復習を行うタイミングをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。人の脳は覚えたことを忘れるようにできているため、忘れてしまうことを前提として勉強に取り組むことが大切となります。また、塾の授業を受けただけで「勉強した気になってしまう」状態はとても危険です。アウトプットなくして知識を定着することはできないため、アウトプット重視の復習をすることをおすすめします。少しでも参考になれば幸いです。
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