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「専願入試」のメリット・デメリットを徹底解説!【中学・高校・大学受験】
受験・進路の基礎知識

2022.08.01

「専願入試」のメリット・デメリットを徹底解説!【中学・高校・大学受験】

入試形態の1つ「専願入試」は、合格したら必ず入学するという確約のもと受ける試験。メリットやデメリット、併願はできるのか、もし落ちたらどうするのかなど、専願入試のさまざまな疑問に答えます。

専願入試のメリット

合否判定で優遇されるから受かりやすい

専願入試のメリットとして「入学が確約されるかわりに、選抜過程においては一定の点数が加算されるなどの優遇措置がとられること」が一般的であり、合格率は併願と比べて高くなる傾向があります。また、学校側としても入学生徒数が見込めるため、必要な教室数や教員数など、来年度に向けた対策がしやすいようです。

早く受験が終わる

専願入試は通常の推薦入試と同じく、一般入試よりも入試の時期が早いため、いち早く進路を決定することができます。そのため、受験を早く終わらせて好きなことをする時間や、進路先の学校へ向けての準備をする時間に充てることができるというメリットがあります。

専願入試のデメリット

合格したら辞退ができない

「専願入試は本当に辞退できないの?」という声が聞こえてきそうですが、受験校が併願可でない限り、合格した場合にはよほど特別な理由(経済状況が変わって進学費用が払えないなど)がないと入学を辞退することはできません。もし、辞退するとなると、学校間の信頼関係に響き、来年度以降推薦枠がなくなってしまうなどの措置が取られることも考えられます。そのため、ご家族や担任の先生と良く話し合うなど、慎重に決定する必要があります。

併願は基本的にできない

基本的に専願入試は、合格したら必ず受験先の学校に入学しなくてはならないため、専願で出願できる学校は一校のみとなります。「よし!こっそり併願してしまえば、ばれる心配はないだろう」と思ってはいけません。出願するためには「調査書」という書類が必要ですが、「調査書」は担任の先生を通じて学校が許可した上で発行されるため、認めてもらえないという結果となりますしかし、併願可の受験校もあるので、入試情報はくまなくチェックすることが重要です。

専願入試で落ちたらどうなる?

他の募集で出願する

専願入試は入試の中で最も早い時期に行われるため、万が一不合格でも違う方法で受験することが可能です。そのため、もし専願入試で落ちたら、基本的に一般入試で出願します。大学受験に関しては、一般入試だけではなく、出願可能であれば推薦入試も受験することもできます。しかし、一般・推薦に限らず、対策が必要になるため、不合格になっても一般で受けられるよう、専願入試だけにとらわれず受験勉強をしっかり行うことも大切です。

専願入試に合格するために必要なこと

日頃の成績アップを意識する

専願入試は、選抜過程において優遇されていることが多いため、内申書(評定などが記載された書類)の内容が出願条件に組み込まれている場合があります。また、入試の内容によっては、学力試験だけでなく内申書を合否判定に使う場合もあるようです。そのため、受験勉強はもちろん、日頃の勉強や定期テストもしっかりこなすなど普段の学校生活も他の生徒の模範となるように心掛け、評定平均を上げる努力が大切になります。

テストで良い点を取りたければ、塾通いも考える

今の時代、本屋に行けば多くの良質な参考書があり、無料動画でも学べる時代です。しかし、自力でテスト対策を行うのが難しい、定期テストで良い点を取りたいという場合はテスト対策に強い近所の学習塾も選択肢の一つと言えます。学校ごとにテスト範囲や出題傾向を分析したうえで対策授業をしてくれることはもちろん、分からないところを質問することができるため、成績アップへの近道になることでしょう。

まとめ

専願入試は「どうしてもこの学校へ行きたい!」という確固たる意思が一番大事です。しかし、早いうちから自分自身と向き合い、どのような方向性で進路を決めるのか考えていないと、なかなか行きたい学校を見つけることは難しいのではないでしょうか。どんな学校生活を送れば充実するのかを考えながら、日頃の勉強をしっかり行うことが大切なようです。

※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。

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