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総合型選抜は塾に行くべき?判断基準と選び方を解説
塾の選び方

2026.04.14

2026.09.08

総合型選抜は塾に行くべき?判断基準と選び方を解説

この記事でわかること
  • 総合型選抜で塾が必要か判断するポイント
  • 総合型選抜の対策を始める時期と、塾を検討するタイミング
  • 塾にかかる費用と、選ぶときの確認項目
  • 塾を使わずに対策する場合の進め方

総合型選抜で塾が必要かどうかは、学校で受けられる支援と、自分で進められる範囲によって変わります。

志望理由書、小論文、面接など、志望校で必要な対策を整理し、相談先がないものや、自分だけでは進めにくいものがあるかを確認しましょう。学校で必要な指導を受けられ、自分でも計画的に準備できるのであれば、必ずしも塾に通う必要はありません。

この記事では、総合型選抜の経験者への調査も参考にしながら、塾が必要かを判断するポイント、対策を始める時期、費用、塾の選び方、塾を使わずに進める場合の方法まで整理します。

塾の候補から先に見たい場合は、「総合型選抜(旧AO入試)対策におすすめの塾18選」で費用と選び方をまとめています。

総合型選抜で塾を利用した人は44.6%

塾シルが現役大学生1,215人に聞いた調査では、総合型選抜のみを受験した195人のうち、塾・予備校を利用した人は87人で44.6%でした。

一方、塾や家庭教師、添削サービスなどの有料サービスを利用しなかった人も84人で43.1%います。

大学受験で利用したサービス人数割合
塾・予備校を利用87人44.6%
塾以外の有料サービスのみ利用24人12.3%
有料サービスを利用していない84人43.1%

塾・予備校を利用した人と、有料サービスを利用しなかった人は、どちらも4割を超えています。家庭教師や添削サービスなども含めると、何らかの有料サービスを利用した人は56.9%でした。

この結果からわかるのは、総合型選抜の受験者が一様に塾を利用しているわけではないということです。塾を利用した人もいれば、有料サービスを利用せずに受験した人もいます。

なお、この調査は総合型選抜対策だけではなく、大学受験全体で利用したサービスについて聞いたものです。また、「有料サービスを利用していない」は、対策をしていなかったことを意味するものではありません。

そのため、44.6%という利用率は「塾に通ったほうがよい」ことを示す数字ではなく、総合型選抜を経験した人の利用状況を知るための参考値として捉えてください。

では、自分の場合に塾が必要かどうかは、何を基準に判断すればよいのでしょうか。

総合型選抜で塾が必要か判断する3つのポイント

総合型選抜で塾が必要かは、周囲の通塾状況ではなく、必要な対策を学校や自分でどこまで進められるかで考えます。

塾シルの調査では、塾・予備校を利用した人の理由として「学校の指導だけでは不安だった」が44.7%、「一人で対策を進める自信がなかった」が37.4%と上位でした。

一方、有料サービスを利用しなかった人では、「学校でできる対策で十分だと思った」が27.4%、「自分の勉強法・ペースで十分だと思った」が19.9%でした。

この結果からも、学校や自分だけで必要な準備を進められるかは、塾が必要かを考える判断材料の一つになります。

塾を検討する前に、次の3つを確認してみましょう。

学校で受けられる対策を確認する

まず、担任や進路指導の先生に、総合型選抜の対策をどこまで相談できるか確認します。

たとえば、次のような内容です。

  • 志望理由書や自己PRを何回程度見てもらえるか
  • 小論文やプレゼンテーションの指導を受けられるか
  • 面接練習はいつから、何回程度受けられるか
  • 志望大学・学部の過去の指導例があるか
  • 一般選抜を併願する場合の学習も相談できるか

学校で必要な指導を受けられるのであれば、その支援を活用して準備を進められます。

一方、対応してもらえない対策がある、添削や面接練習の回数が足りないといった場合は、不足する部分だけ塾や添削サービスなどを利用することもできます。

自分で進められる範囲を確認する

総合型選抜では、大学・学部について調べる、募集要項を確認する、志望理由書の下書きを作るなど、自分で進める準備もあります。

次のような点を確認してみましょう。

  • 出願までの準備を自分で計画できるか
  • 志望大学・学部について調べられるか
  • 志望理由書の下書きを進められるか
  • 添削で受けた指摘をもとに修正できるか
  • 一般選抜を併願する場合も学習との両立を管理できるか

自分で準備を進められるのであれば、塾に任せる範囲を絞ることができます。

反対に、何から始めればよいかわからない、準備が予定どおり進まないといった場合は、進め方やスケジュール管理まで相談できる塾を検討してみましょう。

志望理由書・面接などの相談先を確認する

最後に、志望校の選考で必要な対策ごとに、誰に相談するかを整理します。

特に、

  • 志望理由書・自己PRの添削
  • 小論文やプレゼンテーションの指導
  • 模擬面接
  • 学力検査の学習相談
  • 併願する場合の書類や日程の管理

などは、相談先を事前に決めておくと準備を進めやすくなります。

学校や自分で対応できるものはそのまま進め、相談先がないものや十分な支援を受けにくいものがあれば、その対策に対応できる塾や添削サービスなどを検討してみましょう。

塾の必要性は、対策の数ではなく、自分に必要な支援を誰から受けられるかで判断することが大切です。

総合型選抜の対策はいつから始める?

総合型選抜の対策を始める時期は、志望校の出願日や選考内容によって異なります。

経験者への調査では、志望理由書・小論文・面接のいずれも、高3の4〜8月に取り組み始めた人が最も多い結果でした。なかでも志望理由書は、高2までに始めた人が53.7%と半数を超えています。

塾を利用する場合も、「高2から」「高3から」と学年だけで決めるのではなく、必要な対策を始める時期までに、学校や自分だけで準備を進められるかを確認して判断しましょう。

経験者は高3の4〜8月に対策を始めた人が多い

塾シルが総合型選抜の経験者に、志望理由書・小論文・面接をいつから始めたか聞いた結果は次のとおりです。「覚えていない」と回答した人を除いて集計しています。

開始時期志望理由書(n=354)小論文(n=354)面接(n=360)
高1以前13.0%5.9%4.4%
高2の4〜8月18.1%13.3%14.4%
高2の9月以降22.6%16.7%18.1%
高3の4〜8月33.3%35.6%37.5%
高3の9月以降8.2%9.9%18.1%
取り組まなかった4.8%18.6%7.5%
※各対策の開始時期について「覚えていない」と回答した人を除外して集計

3つの対策はいずれも「高3の4〜8月」が最多ですが、始める時期には違いがあります。

志望理由書は比較的早く、高2までに始めた人が53.7%でした。一方、小論文と面接は、高3の4〜8月に始めた人が最も多くなっています。

この結果は、経験者が実際に取り組み始めた時期を示したもので、この時期に始めれば間に合うことを示すものではありません。実際にいつから準備するかは、志望校の出願日や選考内容から逆算して決める必要があります。

志望校の出願時期から必要な準備を逆算する

文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項では、総合型選抜の願書受付は2026年9月1日以降、判定結果の発表は同年11月1日以降とされています。

出願までにどの時期に何を準備するか、大まかな流れを把握しておくと計画を立てやすくなります。

時期準備の目安
高1〜高2評定を意識した学習、活動・探究の経験づくり
高2後半〜高3春大学・学部研究、出願条件とアドミッション・ポリシーの確認
高3春〜夏募集要項の確認、志望理由書・自己PRの作成、小論文・面接の対策
高3の9月以降入学願書の受付、大学ごとの選考

出典:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」を基に塾シル作成。高3夏までの準備内容は一般的な目安

大学によって出願時期や選考内容は異なるため、実際には志望校の募集要項を基準にします。

たとえば、高3の夏までに志望理由書を仕上げる必要があるなら、それまでに大学・学部研究、下書き、添削、修正を進められるように準備します。

塾を利用するなら、必要な対策を始める時期までに検討する

塾を利用する時期を考えるときは、まず学校でどのような指導を受けられるか確認します。

  • 志望理由書の添削はいつから受けられるか
  • 小論文を継続して添削してもらえるか
  • 面接練習はいつ始まるか
  • 夏休み中も相談できるか

学校で十分な支援を受けられないと分かったら、必要な対策を始める前に、塾や添削サービスを検討してみましょう。

たとえば、高3の春から志望理由書や小論文の準備を本格化したい場合は、それまでに学校でどこまで指導を受けられるか確認しておくと、外部の支援が必要か判断しやすくなります。

学年別の詳しい準備内容は、以下の記事で紹介しています。

総合型選抜の塾費用はどのくらい?

今回の調査では、総合型選抜の経験者が大学受験で塾・予備校にかけた費用は、幅広い価格帯に分かれました。

具体的な塾名を回答した塾利用者のうち、大学受験全体で塾・予備校にかけた総額が30万円未満だった人は45.3%、50万円以上だった人は34.7%でした。

費用総額塾・予備校利用者(n=95)
1万円未満3.2%
1〜5万円未満4.2%
5〜10万円未満21.1%
10〜30万円未満16.8%
30〜50万円未満20.0%
50〜100万円未満14.7%
100万円以上20.0%
※塾を利用したと回答した206人のうち、具体的な塾名を記述した99人から、費用を「その他」と回答した4人を除いて集計

回答は1万円未満から100万円以上まで、複数の価格帯に分かれています。

そのため、この調査から「総合型選抜の塾は○万円程度が相場」と一つの金額を示すことはできません。

また、ここで紹介している金額は、総合型選抜対策だけにかけた費用ではなく、大学受験全体で塾・予備校に支払った総額です。

利用期間やコース、科目数もそろっていないため、総合型選抜専門塾の料金相場ではなく、経験者が支払った費用の幅を知るための参考値として見てください。

実際に塾を比較するときは、月謝だけでなく、自分に必要な対策を含めて総額でいくらかかるかを確認することが大切です。

総合型選抜の塾を選ぶときに確認したいこと

総合型選抜の塾を選ぶときは、志望校に必要な対策を受けられるか、講師に相談しやすいか、必要な指導を含めていくらかかるかを確認しましょう。

塾シルの調査で、塾を利用した206人に「後輩が塾を選ぶときに確認した方がよいこと」を聞いたところ、「総合型選抜の合格実績・指導実績」と「講師との相性」がともに41.3%で最多でした。「料金体系や追加費用の有無」も32.0%が挙げています。

経験者の回答を踏まえると、塾を比較するときは、次の3点を中心に確認するとよいでしょう。

志望大学・学部の指導実績を確認する

総合型選抜は、大学・学部によって選考内容が異なります。

志望理由書や面接だけでなく、小論文、プレゼンテーション、学力検査などが課される場合もあるため、「総合型選抜に対応している」というだけでは、自分に必要な対策を受けられるとは限りません。

相談するときは、次の点を確認しましょう。

  • 志望大学・学部の指導実績や過去の指導例があるか
  • 志望理由書、小論文、面接など必要な対策に対応しているか
  • 募集要項やアドミッション・ポリシーを踏まえて指導してもらえるか

合格者数だけを見るのではなく、自分の志望校や似た選考方式の指導経験があるかまで確認すると、必要な対策を任せられるか判断しやすくなります。

講師との相性や相談のしやすさを確認する

志望理由書や面接では、自分の経験や志望理由について講師とやり取りしながら内容を整理していきます。

そのため、指導実績だけでなく、質問しやすいか、説明がわかりやすいか、自分の考えを整理しながら相談できるかも確認したいポイントです。

体験授業や受験相談を利用できる場合は、実際に話してみて、自分の質問に具体的に答えてもらえるか、相談しやすいと感じるかを確かめましょう。

あわせて、受験相談や体験授業の担当者が実際の指導も担当するのか、担当講師はどのように決まるのかを確認しておくと、入塾後の指導をイメージしやすくなります。

料金に含まれる指導範囲を確認する

料金を比較するときは、月謝だけでなく、必要な対策がどこまで含まれているかを確認します。

たとえば、次のような項目です。

  • 志望理由書や自己PRの添削回数
  • 面接練習の回数
  • 小論文やプレゼンテーション対策の有無
  • 追加講座や季節講習の費用
  • 入会金や教材費など、授業料以外にかかる費用
  • 添削の返却までにかかる日数
  • 一般選抜を併願する場合の学習相談に対応しているか

月謝だけを比べるのではなく、自分に必要な対策を受けられるか、そのために総額でいくらかかるかを合わせて確認しましょう。

ブランドごとの費用や指導形式は、以下の記事で紹介しています。

塾を使わずに総合型選抜対策を進める方法

塾を使わずに進める場合は、志望校で必要な対策を整理し、学校で相談するものと自分で進めるものを分けておきましょう。

志望理由書や小論文、面接など、自分だけでは確認しにくい対策については、担任や進路指導、教科担当の先生など、誰に相談するかを決めておくことが大切です。

学校の先生に添削・面接練習を相談する

まずは、学校で必要な対策をどこまで相談できるか確認します。

たとえば、次のような流れで準備を進めます。

  • 募集要項で出願条件と選考方法を確認する
  • 志望理由書の下書きを作り、担任や進路指導の先生に添削を依頼する
  • 小論文がある場合は、対応してもらえる先生を確認する
  • 学校の先生などに模擬面接を依頼する
  • 出願までのスケジュールを整理し、準備の進み具合を確認する

学校で必要な指導を受けられ、自分でも計画的に準備を進められるのであれば、塾を使わずに対策を進めることができます。

学校で対応しにくい対策は外部サービスで補う

学校ですべての対策に対応してもらえない場合でも、必要な部分だけ外部サービスを利用する方法があります。

たとえば、

  • 志望理由書を十分な回数見てもらえない
  • 小論文を継続して添削してもらえない
  • 面接練習の回数を増やしたい
  • 志望大学・学部に合わせた対策を相談したい

といった場合は、その対策に対応する添削サービスや短期講座などを選択肢にできます。

大切なのは、塾を使うかどうかよりも、志望校の選考に必要な対策それぞれに相談先があるかです。学校で受けられる支援、自分で進められること、外部に頼りたいことを整理して準備を進めましょう。

具体的な対策方法は、次の記事で詳しく紹介しています。

総合型選抜の塾によくある質問

志望理由書だけ添削サービスを利用できますか

志望理由書だけの添削に対応するサービスもあります。

学校で面接や小論文の対策を受けられるのであれば、すべての対策を塾に任せず、必要な部分だけ外部サービスを利用する方法もあります。

利用するときは、添削回数、返却までの日数、志望大学・学部への対応範囲、追加料金の有無を確認しましょう。

総合型選抜の専門塾と一般的な学習塾は何が違いますか

総合型選抜の専門塾では、志望理由書、小論文、面接、プレゼンテーションなど、総合型選抜で必要になる対策を中心に扱っていることが多いです。

一方、一般的な学習塾でも総合型選抜対策のコースを設けている場合があります。一般選抜を併願する場合は、教科学習と総合型選抜対策の両方に対応している塾もあります。

そのため、専門塾か一般的な学習塾かだけで決めるのではなく、志望大学・学部に必要な対策を受けられるかを確認して比較しましょう。

まとめ|必要な対策と相談先を整理して判断しよう

総合型選抜で塾が必要かどうかは、志望校の選考内容や、学校で受けられる支援、自分で進められる範囲によって変わります。

まずは、志望理由書・小論文・面接など、志望校で必要な対策を整理し、それぞれを誰に相談するかを確認しましょう。

学校で必要な指導を受けられ、自分でも計画的に準備を進められるのであれば、塾を利用しない選択肢があります。一方、学校では対応してもらえない対策がある、一人では準備を進めにくいといった場合は、その対策に対応できる塾や添削サービスなどを検討します。

塾を利用する場合は、志望大学・学部に必要な指導を受けられるか、料金にどこまでの対策が含まれているかを確認して比較しましょう。

「塾に行くべきか」を先に決めるのではなく、自分の受験に必要な対策と相談先を整理したうえで、必要な支援を選ぶことが大切です。

調査概要

項目現役大学生調査総合型選抜経験者調査
調査時期2026年7月2026年8月
調査方法インターネット調査インターネット調査
有効回答1,215人416人
記事で使う主な対象「総合型選抜のみ」を受験した195人塾利用者206人・非利用者210人
※塾利用率44.6%は、現役大学生調査の「総合型選抜のみ」を受験した195人から算出しています。
※経験者調査は塾利用者と非利用者をほぼ同数集めているため、416人から経験者全体の塾利用率は算出していません。利用状況と合否の因果関係も表しません。

※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。

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