総合型選抜は、学力試験に加え、志望理由書や面接、小論文など多面的な評価が行われる入試形式です。
そのため、徹底した準備が重要となります。そこで、「独学で対策できるのか」「塾に通うべきか」といった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
本記事では、総合型選抜対策におすすめの塾8選を紹介するとともに、独学での対策が可能かどうか、また塾に通うことで得られるメリットについて詳しく解説します。
受験生や保護者の皆さんが最適な選択をするための参考になれば幸いです。
- 総合型選抜で求められる能力と対策の難しさ
- 志望理由書・面接対策は一人では難しい
- 独学での対策には限界がある
- 総合型選抜対策で塾に通う4つのメリット
- 志望理由書の添削や面接対策でフィードバックを得られる
- 志望校に合わせた対策が立てられる
- 最新の入試情報が得られる
- 自分では気づけない強みを引き出せる
- おすすめの総合型選抜対策塾8選
- Loohcs志塾:難関大学合格に強い専門塾
- 総合型選抜専門塾AOI:オンラインと対面で一人ひとりを徹底サポート
- 大学受験ディアロ:1対1の個別対応により合格力を徹底強化
- ホワイトアカデミー高等部:総合型選抜に特化した専門塾
- モチベーションアカデミア:総合型・学校推薦型の第一志望合格率90.9%
- 東進ハイスクール/東進衛星予備校
- 早稲田塾:難関大学の現役合格に強い
- 洋々(YOYO):完全個別指導で志望理由書や面接を徹底添削
- 総合型選抜に強い塾の選び方4つのポイント
- 総合型選抜の合格実績を確認する
- 志望校に対応したプランがあるか(特に難関私立大学)
- 講師陣の経歴を確認する
- オンライン対応の有無をチェック
- 保護者との連携がしっかりしているか
- 総合型選抜対策塾に通う場合の費用相場
- 総合型選抜対策塾の活用方法
- 効果的な塾の使い方とスケジュール管理
- 家庭学習の取り組み方
- 総合型選抜対策はいつから始めるべき?
- 内申点対策は高校1年生のうちから
- ボランティア活動や課外活動は2年生までに
- 小論文や面接の準備は2年生の冬から
- まとめ:総合型選抜対策は独学より塾に通うのがおすすめ
総合型選抜で求められる能力と対策の難しさ
総合型選抜では、大学が公開しているアドミッション・ポリシー(受け入れ方針)に合う受験生が選抜されます。
志望理由書・面接対策は一人では難しい
総合型選抜の志望理由書は、単に入学したい理由を書けば良いというものではありません。
志望理由書自体が評価対象になっているため、アドミッション・ポリシーを完璧に理解し、自分がそれに適合した人物だということを書類で伝える必要があります。面接も同様です。
独学での対策には限界がある
総合型選抜では、志望理由書や面接、小論文やディスカッションなどで総合的に評価されます。
大学によってその内容は異なり、それぞれの評価基準によって選抜されるため、独学での対策には限界があります。そのため、総合型選抜での合格を目指す多くの受験生が、専門の塾に通っています。
総合型選抜入試について詳しくは、下記の記事を合わせてご覧ください。
関連記事:総合型選抜(旧AO入試)とはどんな入試制度? 実施時期や内容・学校推薦型選抜との違いを徹底解説
総合型選抜対策で塾に通う4つのメリット
つづいて、総合型選抜対策で塾に通うメリットを4つ解説します。

志望理由書の添削や面接対策でフィードバックを得られる
総合型選抜専門の塾では、志望理由書などの書類の添削や、小論文対策、面接練習などを行います。
文章の書き方のポイントを習い、徹底的に練習することで、大学に選ばれやすい文章を書けるようになるのがメリットです。面接対策においても、話す内容や話し方などの指導を受けることができます。
志望校に合わせた対策が立てられる
アドミッション・ポリシーは大学によって異なりますが、塾では各大学のポリシーを熟知しているため、各自の志望校に合わせた対策を指導してもらえます。
独学でそこまでの対策をするのは難しいので、塾で指導を受けるのが最も効率の良い方法です。
最新の入試情報が得られる
総合型選抜では、出題傾向や選抜方法など、入試に関する最新情報を正確に把握することが重要です。
これらの情報を個人で収集するのは難しいですが、専門塾では最新の入試情報を常に収集しており、受験生に提供しています。
情報を早くキャッチして早めに対策を立てれば、受験本番で有利になるでしょう。
自分では気づけない強みを引き出せる
塾で書類の添削や面接練習を重ねることで、自分で気付いていない強みや適性に気付けることも多いです。
たとえば、自分が当たり前だと思っている経験が、受験において大きなアピールポイントになる場合もあります。
専門の塾は、受験生の経験や資質を深掘りし、それを適切に表現するスキルを持っています。
おすすめの総合型選抜対策塾8選
ここからは、総合型選抜対策塾の中でも、特におすすめの8つの塾を紹介します。
Loohcs志塾:難関大学合格に強い専門塾

Loohcs志塾は、慶應義塾大学に10年間で1,030名の合格者を出している総合型選抜・学校推薦型選抜対策塾です。
特徴:ディスカッションや対話をメインとした授業
Loohcs志塾では、ディスカッションや対話を多く取り入れた授業により、受験生が自分の意見を述べる力つけることができます。
また、講座で自己探求や大学探求を徹底して行い、自分や大学についてしっかり理解したうえで志望理由書などの対策を行っています。
難関校進学率86.1%の実績
Loohcs志塾は、慶應義塾大学をはじめとする難関校対策に強い塾です。
地方に住む受験生のためにオンライン授業の対応もしており、地方や海外からも多数の合格者を出しています。
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総合型選抜専門塾AOI:オンラインと対面で一人ひとりを徹底サポート

総合型選抜専門塾AOIは、強みや個性を伸ばし、各自の興味分野や性格に合わせたプログラムで合格を目指していく塾です。
特徴:97.7%の高い合格率
総合型選抜専門塾AOIは、総合型選抜の合格率97.7%(2023年度入試)、合格大学は200校以上という実績を持つ専門塾です。
独自のノウハウにもとづいて受験生一人ひとりを徹底的にサポートし、志望大学合格に導きます。
映像授業と手厚い個別サポートにより合格に導く
総合型選抜専門塾AOIでは、学部別小論文対策、自己分析方法といったテーマ別の映像授業を160本以上用意しており、好きなときに好きな場所で視聴できる環境を整えています。
受験生の質問にはチャットサポートで対応し、保護者からの問い合わせは公式LINEで24時間受け付けています。
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大学受験ディアロ:1対1の個別対応により合格力を徹底強化

Z会グループの大学受験ディアロでは、総合型選抜対策のための講座を開催しています。
特徴:映像授業×対話式トレーニングで伝える力を強化
大学受験ディアロでは、映像授業で学習した後、講師とマンツーマンで対話式トレーニングが行われます。
受験生がホワイトボードの前に立って学習内容を説明するスタイルで、表現や論理的な説明、臨機応変な対応力が身に付くのが特徴です。
書類と面接の内容を講師が細部までチェック
大学受験ディアロの志望理由書対策や面接対策では、個別指導によって細部まで確認しながら対策します。
志望理由書と面接での話の内容に整合性があるかといった点もチェックし、本番で正しく伝える力を養います。
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ホワイトアカデミー高等部:総合型選抜に特化した専門塾

ホワイトアカデミー高等部は、受験生を現役合格に導く総合型選抜と推薦対策の専門塾です。
特徴:合格保証付きの個別指導と徹底した面接・書類対策
ホワイトアカデミー高等部では、個々の受験生に合わせたカリキュラムにもとづいて指導します。それでも合格しなかった場合には授業料が返金される「合格保証」付きの塾です。
社会人のプロ講師による1対1の個別授業
ホワイトアカデミー高等部の講師は、学生アルバイトではなくプロ講師です。
週1回以上の個別授業と回数無制限の面接指導や小論文指導によって対話力や文章力を磨き、短期間の対策でも合格できるように指導します。
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モチベーションアカデミア:総合型・学校推薦型の第一志望合格率90.9%

モチベーションアカデミアは、受験生のやる気を引き出す独自のメソッドで指導します。
第一志望合格を目指すハイレベルな指導内容
モチベーションアカデミアでは、難関大学合格や第一志望合格のための具体的なプランを提示し、1対1の個別指導を行います。
グループディスカッションやプレゼンなどのトレーニングをする機会も設けられています。
やる気を引き出しモチベーションを高める指導
モチベーションアカデミアには、受験生のやる気を引き出し、モチベーションを高めて保つためのノウハウがあります。
100日間トレーニングを受けた専門講師による1対1の個別指導が、モチベーションアカデミアの最大の特徴です。
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東進ハイスクール/東進衛星予備校

東進ハイスクールは、有名講師の映像授業と対面サポートにより、国公立大学や難関私立大学合格者を多く輩出しています。
特徴:実力講師陣による質の高い授業
東進ハイスクールは、有名講師や専門講師によるハイレベルな授業を、映像で受講するスタイルの塾です。
総合型選抜・学校推薦型選抜の中でも、旧帝大向けの講座を提供しているのが特長です。
講座は、総合型選抜のガイダンス・志望理由の構築・提出書類対策・二次対策がセットの90分×15回の授業で構成されています。加えて添削指導5回と講座修了判定テストがあります。
校舎・オンライン両対応で柔軟な学習環境
東進ハイスクールでは、映像授業がメインのため、校舎とオンラインのどちらでも受講可能です。
近くに校舎がない方も、オンラインで自宅から授業を視聴することができます。
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早稲田塾:難関大学の現役合格に強い
早稲田塾は、難関大学の総合型選抜において、高い現役合格実績を持つ塾です。
特徴:偏差値ではなくやりたいことで志望校を発見
早稲田塾は、受験生本人が夢や理想の将来像を見つける「進路発見指導」により、本当に行きたい大学を見つけるという指導方針の塾です。
自分の強みを知り、それを生かした方法で総合型選抜に臨むことで、高い合格実績を上げています。
スタート時期や志望大学に合わせた個別指導
早稲田塾は、総合型選抜における合格者占有率が高い塾です。
たとえば、2024年度の慶應義塾大学の総合型選抜では、占有率30.6%という結果でした。
入塾時期や受験生の状況に合わせて合格までのロードマップを作成し、各自に必要な指導を行います。
洋々(YOYO):完全個別指導で志望理由書や面接を徹底添削
洋々は、総合型選抜対策専門の個別指導塾です。
特徴:難関校を目指す受験生への強力なサポート体制
洋々では、各難関大学の出願条件やアドミッション・ポリシーに合わせ、丁寧な個別指導によって志望校合格を目指す塾です。
プロ講師と学生メンター講師による手厚いサポートで、早慶上智や国立大学などの難関大学の総合型選抜で多くの合格者を出しています。
オンライン受講で全国どこからでも対応可能
洋々では、総合型選抜指導の経験豊富な講師陣によるマンツーマン指導をオンラインで提供しています。
録画ではなくリアルタイムのオンライン授業でその時に必要な指導を丁寧に行い、読解力や作文力、対話力を磨いていきます。
総合型選抜に強い塾の選び方4つのポイント
総合型選抜対策で塾を選ぶ際に、チェックすべきポイントを紹介します。

総合型選抜の合格実績を確認する
塾を選ぶ際には、過去の合格実績を必ずチェックしましょう。実績を確認すると、どの塾がどの大学に合格者を多く輩出しているかが見えてきます。
できるだけ自分の志望校の合格実績が豊富な塾を選ぶことをおすすめします。
志望校に対応したプランがあるか(特に難関私立大学)
総合型選抜では大学ごとに内容が異なるため、各自の志望校に合わせた対策ができる塾かどうかを確認しておく必要があります。
特に難関私立大学ではユニークな内容の試験が実施されることがあるため、その対策ができるかどうかは重要です。塾に直接聞くだけでなく、口コミをチェックして調べてみるという方法もあります。
講師陣の経歴を確認する
総合型選抜は特徴のある入試方式のため、総合型選抜での指導経験が豊富な講師に指導を受けるのが理想です。
その塾ではどういう講師が教えているのかを確認し、気になる点や不明点があれば必ず質問して、納得して塾を選ぶことをおすすめします。
オンライン対応の有無をチェック
総合型選抜専門塾では、オンラインで質問や添削依頼を受け付けているケースが多いです。
受験本番まで何度も添削してもらうことになるため、わざわざ塾に行く必要がなく効率的で、24時間いつでも提出できるオンライン対応は、受験生にとって大きな魅力です。
保護者との連携がしっかりしているか
大学受験では、受験生本人が考えて対策を行うため、保護者にはなかなか状況が見えてこないかもしれません。
しかし、講座選択や志望校選びの際には保護者との綿密な話し合いが必要なので、塾との連携は重要です。
面談で保護者に説明を行う塾かどうか、保護者から相談ができる体制かどうかは必ずチェックしておきたい項目です。
総合型選抜対策塾に通う場合の費用相場
総合型選抜の塾の費用は、平均すると1ヶ月あたり50,000円程度というのが一つの目安です。
また、直前期に特別講座が開催されることも多いので、実際にどの程度かかるのかを塾に問い合わせおくと安心して入塾できるでしょう。
総合型選抜対策塾の活用方法
総合型選抜で受験をするなら、塾に通うのがおすすめです。塾を活用する方法を、具体的に解説します。

効果的な塾の使い方とスケジュール管理
総合型選抜対策塾では、志望大学や状況に合わせて個別にカリキュラムが組まれるのが一般的です。
そのスケジュールに合わせた個別学習と、定期的な塾でのチェックの積み重ねにより、効率的に力をつけることができます。
家庭学習の取り組み方
家庭学習では、塾で指導されたスケジュール通りに準備を進めます。自宅でできることは自宅で行い、添削などはチャットで依頼するといった工夫により、授業時間を有意義に使えるようになります。
総合型選抜対策はいつから始めるべき?
総合型選抜で合格するためには、適切な時期に準備を始め、十分に対策するのが理想です。
内申点対策は高校1年生のうちから
総合型選抜の出願をする際に、内申点(評定平均)が一定以上であることが条件になっている大学も少なくありません。
総合型選抜での合格を目指すのであれば、1年生の1学期から良い成績を維持するようにしましょう。
ボランティア活動や課外活動は2年生までに
総合型選抜で合格するためには、進路や大学の方針に合った課外活動などを行うことが必須です。
ただし、3年生になると受験勉強や他の準備で忙しくなるので、2年生までに進路を決め、早い段階から実績を作っておくことをおすすめします。
小論文や面接の準備は2年生の冬から
小論文や面接などの対策も、早めに始めましょう。
受験直前期になると、書類作成や一般選抜の試験対策などで忙しくなるため、小論文や面接練習に時間を割くのが難しくなります。そうなる前に始めておくと、十分に準備して本番を迎えられます。
関連記事:【大学受験】受験勉強はいつから始める?理想の開始時期とやるべきことを徹底解説!
まとめ:総合型選抜対策は独学より塾に通うのがおすすめ
総合型選抜は、学力試験だけでなく志望理由書や面接、小論文など多面的な評価が行われるため、独学での対策が難しいとされています。
特に、自分の強みを効果的にアピールする方法や、大学ごとの選考基準への対応には専門的な指導が有効です。
塾では、経験豊富な講師による個別指導や模擬面接、志望理由書の添削などが受けられるため、効率的かつ的確な対策が可能です。
独学で迷うよりも、塾を活用することで合格の可能性を高めることができます。
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