- 駿台atama+共通テスト模試の特徴とatama+連携の仕組み
- 難易度の目安と受験に向いている学習段階
- 模試結果の見方と活用手順
- 他の共通テスト模試との使い分け方
駿台atama+共通テスト模試は、大手予備校の駿台とatama plusが共同で実施する高3生・高卒生向けの共通テスト対策模試です。従来の模試と異なり、受験後の正誤結果やミスの傾向をもとに学習すべき単元を把握しやすい仕組みを持つ点が最大の特徴です。
この記事では、駿台atama+共通テスト模試の特徴や難易度、結果の見方、どのような受験生が受けるべきかを詳しく解説します。受験を検討している場合は、受験前にひととおり確認しておきましょう。
駿台atama+共通テスト模試とは
駿台atama+共通テスト模試は、駿台予備校が実施する共通テスト対策模試に、AI教材「atama+」の学習分析機能を組み合わせた模試です。受験後の学習に結びつけやすい点が、他の模試と比べた特徴です。
この模試は全国統一で実施され、高3生・高卒生を対象としています。共通テスト本番に準じたマーク式・時間配分で出題されるため、本番のシミュレーションとして活用できます。
さらに、受験後には正誤結果やミスの傾向から学習すべき単元を把握しやすく、atama+を利用している受験生はその後の学習に結びつけやすい点もメリットです。
従来の模試にない「受験後の学習支援」が最大の違い
「模試を受けたけれど、その後どう勉強すればいいか分からない」という悩みを持つ受験生は少なくありません。
従来の模試では、成績表を受け取った後の学習は受験生自身に委ねられていましたが、駿台atama+共通テスト模試はその流れを変えるよう設計されています。
- 受験後、正誤結果と解答番号別の正答状況をWEBで確認する
- ミスの傾向をもとに、優先的に取り組む単元を絞り込む
- atama+を利用していれば、その単元をそのまま短期目標に設定して学習を進める
「受けて終わり」ではなく、次の学習につながる仕組みが組み込まれている点が、他の共通テスト模試との大きな違いです。
模試は受けるだけでは意味がありません。この模試の価値は、受験後に模試結果をもとに学習すべき単元を把握しやすく、atama+での学習に結びつけやすい点にあります。お子さんが模試の復習を後回しにしがちなら、仕組みで学習を促してくれるこの模試は有力な選択肢です。
難易度は本番レベル、思考力・読解力を問う出題が特徴
駿台atama+共通テスト模試の難易度は、共通テスト本番を想定した標準〜発展レベルで出題されます。
駿台模試は従来から本番に近い難易度で知られており、特に思考力や読解力を問う問題が多く、単なる暗記では対応できない出題が含まれる点が特徴です。
科目別の難易度傾向
科目ごとに問われる力が異なり、対策の方向性も変わります。受験前に各科目の傾向を把握しておくと、学習計画を立てやすくなります。
科目 難易度の特徴 対策ポイント 英語 読解量が多く、速読力が求められる 時間配分の練習と語彙力強化 数学 思考力を問う問題が中心 公式の丸暗記ではなく理解重視 国語 現代文の論理展開が複雑 文章構造の把握力を養う 理科・社会 知識と資料読解の融合問題 基礎知識の定着と図表分析力
難易度は高めに設定されているため、基礎が一通り固まった段階で受験すると、実力差が得点に反映されやすく、復習すべき単元も絞り込みやすくなります。
駿台模試は思考力重視の出題傾向があるため、基礎が固まっていない段階で受けると点数が取れず自信を失う可能性があります。受験時期は、基礎学習が一通り終わった段階を目安にするとよいでしょう。
模試結果の見方と活用法
駿台atama+共通テスト模試では、WEB返却される個人成績表に加え、模試結果をもとに学習すべき単元を把握しやすい仕組みがあります。
特にatama+を利用している受験生は、おすすめ表示された単元をatama+の学習目標に設定し、その後の学習に直接結びつけることができます。
WEB成績表とatama+連携で確認できること
駿台atama+共通テスト模試では、成績表のWEB返却に加え、正誤結果や解答番号別の正答状況を確認できます。具体的には次の3点です。
結果を次の学習に活かす手順
模試結果を受け取ったら、その日のうちに動き始めることが大切です。次の手順で学習計画に落とし込みましょう。
- 模試結果とおすすめ表示された単元を確認する
成績表の偏差値だけでなく、模試結果をもとにおすすめ表示された単元に注目します。苦手だと思っていた分野と、実際に点数を落としている分野がずれていることも多いため、まず表示内容を確認し、復習すべき単元を整理することが大切です。 - atama+の学習システムで該当単元の基礎から復習する
優先度が高いと示された単元は、応用問題の前に基礎から積み直すことが大切です。atama+は習熟度に合わせて問題を出し分けてくれるため、自分でレベルを判断する手間なく学習を進められます。 - 理解度が向上したら、模試の類似問題に再挑戦する
単元の理解が深まったら、実際に模試と同じ形式の問題で定着を確かめます。解けるようになるまで繰り返すことで、知識が得点力に変わります。 - 定期的に進み具合を確認し、計画を調整する
次回模試の2週間前を目安に、取り組んだ単元の理解度を改めて確認します。新たな弱点が見つかった場合は優先順位を更新し、残りの期間で対策できる範囲に絞り込みましょう。
このサイクルを繰り返すことで、何を優先すべきか迷いにくくなり、学習の進め方を整理しやすくなります。
偏差値や判定だけを見て一喜一憂するのは避けましょう。重要なのは解答番号別の正答状況や、おすすめ表示された単元です。お子さんと一緒に結果を確認する際は、点数よりも具体的な改善ポイントに焦点を当てた会話を心がけてください。
駿台atama+共通テスト模試を受けるべき人
誰にでも同じように効果が出るわけではなく、学習状況によって向き不向きがあります。自分に当てはまるか、次の表で確認してみてください。
atama+連携を活かしやすい受験生の特徴
特にatama+をすでに利用している場合は、模試結果を学習に直接結びつけやすく、この模試の特徴を最も活かせます。
受験生のタイプ おすすめする理由 弱点が明確でない人 模試結果から学習すべき単元を確認しやすい 効率的な学習法を探している人 atama+で学習すべき単元を短期目標に設定しやすい 模試の復習が苦手な人 おすすめ表示された単元をもとに復習の方針を立てやすい atama+を利用している人 模試結果をatama+の学習に直接結びつけやすい 共通テストで高得点を目指す人 本番レベルの問題で実力を測定できる
目的に合った受験時期の選び方
第1回(5月)・第2回(7月)・プレ共通テスト(12月)の3回は、それぞれ確認できることが異なります。学習段階に合った回を選ぶことが、模試を有効に活かすうえでのポイントです。
受験時期 主な目的 確認できること 5月(第1回) 基礎固めの完成度確認 夏の学習計画を立てる材料になる 7月(第2回) 夏前の実力測定と弱点把握 夏に集中すべき課題を具体的に絞り込める 12月(プレ共通テスト) 直前期の最終確認 残り期間で取り組む内容を絞り込める
初めて受験する場合は、7月の第2回で夏に取り組む課題を把握し、12月のプレ共通テストで直前期の仕上がりを確認するという使い方が現実的です。
2026年度の実施日程と出題範囲
2026年度は第1回・第2回とプレ共通テストの計3回実施されます。第1回はオンライン専用、第2回とプレ共通テストは会場受験・オンライン受験のどちらかを選べます。
回次 実施日 申込締切日 受験方式 受験料 第1回 5月7日〜26日 4月28日(火) オンライン専用 5,000円 第2回 7月19日(会場)/7月18日〜8月3日(オンライン) 7月9日(木) 会場またはオンライン 会場7,700円/オンライン5,000円 プレ共通テスト 12月6日(会場)/12月5〜14日(オンライン) 11月26日(木) 会場またはオンライン 会場7,700円/オンライン5,000円
出題科目は英語・数学・国語・理科・地歴公民・情報Ⅰの6教科です。理科専門科目と地歴公民は回ごとに出題範囲が広がります。
全回共通の出題範囲
教科・科目 出題範囲 時間(配点) 英語リーディング 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、論理・表現Ⅰ 80分(100点) 英語リスニング 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、論理・表現Ⅰ 30分(100点) 数学① 数学Ⅰ:全範囲、数学A:図形の性質・場合の数と確率 ※プレは数学Ⅰ単独受験も可 70分(100点) 数学② 数学Ⅱ:全範囲、数学B・C:選択3題 70分(100点) 国語 現代の国語、言語文化〔近代以降の文章・古文・漢文〕 90分(200点) 理科基礎 物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎:全範囲(4科目から2科目選択) 60分(100点) 情報Ⅰ 全範囲 60分(100点)
回ごとに異なる出題範囲(理科専門・地歴公民)
教科・科目 第1回
(5月)第2回
(7月)プレ
(12月)物理 力学・気体と熱・波動(光を除く) 力学・気体と熱・波動・電磁気(電場と電位、電流) 全範囲 化学 物質の状態・物質の変化(反応速度・化学平衡を除く) 物質の状態・物質の変化・無機物質・有機化合物(芳香族を除く) 全範囲 生物 生物の進化・生命現象と物質(光合成を除く) 全範囲(植物の環境応答・生態と環境を除く) 全範囲 地学 全範囲 全範囲 全範囲 日本史探究 全範囲(現代・戦後を除く) 全範囲(現代・戦後を除く) 全範囲 世界史探究 全範囲(現代・戦後を除く) 全範囲(現代・戦後を除く) 全範囲 地理総合・地理探究 全範囲 全範囲 全範囲 公共・倫理/公共・政治経済 全範囲 全範囲 全範囲
※地歴・公民の2科目受験では「公共・倫理」と「公共・政治・経済」の組み合わせ等は選択不可。詳細は駿台公式サイトでご確認ください。
「受けるべき人」の判断は、模試の機能と学習状況の相性で考えます。特にatama+を既に利用している場合は、学習データが連携されるため効果が高まります。逆に、基礎が未定着の段階では時期尚早の可能性もあるため、現在の学習段階を見極めることが大切です。
他の共通テスト模試との比較
共通テスト対策の模試は複数の予備校が実施していますが、駿台atama+共通テスト模試には独自の強みがあります。それぞれの特徴と向いている人を把握しておくと、目的に合った選択がしやすくなります。
主要模試との比較
駿台atama+共通テスト模試がどのような強みを持つのか、主要な模試と同じ軸で確認しておきましょう。
項目 駿台atama+ 河合塾 駿台・ベネッセ 東進 模試名 駿台atama+共通テスト模試 全統共通テスト模試 駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試 共通テスト本番レベル模試 主な実施時期 5月・7月、プレ12月 5月・7〜8月・10〜11月、プレ11〜12月 9月・11月 年複数回 受験方式 会場・オンライン 公開会場・自宅受験 会場中心 会場実施 受験料(目安) 会場7,700円/オンライン5,000円 7,100〜8,800円 7,700円 6,000円(一般生) 最大の特徴 模試結果をもとに学習すべき単元を把握・atama+学習へ連携しやすい 大規模母集団による高精度判定 秋以降の志望校判定・到達度確認 返却が早く短いサイクルで復習可能 向いている人 弱点が不明確・模試後の復習が続かない 全国規模で立ち位置を確認したい 秋以降に志望校判定を確認したい 短いサイクルで進み具合を管理したい
駿台atama+共通テスト模試の特徴は、受験後の弱点把握から学習連携までを仕組みとして持つ点です。他の模試にも復習資料やWEB成績表などの支援はありますが、atama+との連携によって模試と学習を結びつけやすくしている点が大きな違いです。
他の模試と目的別に使い分ける方法
複数の模試を目的別に使い分けることで、共通テスト対策の効果を高めやすくなります。学習状況に合わせた組み合わせの例を示します。
目的 組み合わせ 特徴 判定精度+弱点克服 河合塾 全統+駿台atama+ 全国規模の立ち位置確認と弱点単元の学習改善を同時に確保できる、汎用性の高い組み合わせ 夏〜冬の通年受験 駿台atama+(5・7月)+駿台・ベネッセ(9・11月) 早期に弱点を特定し、秋以降は志望校判定を軸に対策を切り替える 短サイクル確認+atama+連携 東進+駿台atama+ 頻繁な進み具合の確認と、atama+連携による復習内容の見直しを組み合わせる
模試選びでは「受験者数の多さ=判定精度」と「学習支援の充実度」のどちらを優先するかが分かれ目です。志望校判定の精度を重視するなら受験者数の多い駿台ベネッセ、復習の仕組み化を重視するならatama+版、という使い分けも有効でしょう。
まとめ|駿台atama+は「測定後の改善」まで一貫して提供する模試
「模試を受けて終わりにしない」という設計が駿台atama+共通テスト模試の核心です。
本番に準じた難易度で実力を測りながら、受験後は正誤結果やおすすめ表示された単元をatama+の学習に直接結びつけられる点が、他の共通テスト模試と比べた際の大きな特徴です。この記事のポイントを振り返ります。
受験を検討しているなら、まず1回受けてみることで、自分の現状と優先すべき単元が具体的に見えてきます。
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