- 単願・併願・推薦の入試区分の違い
- 内申点と北辰テスト偏差値の基準目安
- 秋の個別相談から1月入試までのスケジュール
- 公立との併願で押さえたい延納制度の仕組み
「私立高校の入試って、公立とどう違うの?」「併願って何?確約という言葉は聞いたことがあるけれど、どういう仕組み?」そんな疑問を持つ中学生や保護者の方は多いと思います。
埼玉県の私立高校入試は、公立高校入試とは大きく異なるルールで動いています。入試区分・出願条件・スケジュールを早めに理解しておくことで、受験校の選び方や準備の進め方が変わります。
この記事では、単願・併願・推薦の違いから、内申点・北辰テストの役割、出願の流れ、公立との併願時の注意点まで、基礎から整理してお伝えします。
埼玉県の私立高校入試と公立高校入試の違い
公立高校入試は、埼玉県教育委員会が定めた共通のルールに基づいて行われます。出願時期・試験日・採点基準がすべての学校で統一されているのが特徴です。
一方、私立高校入試のルールは各学校が独自に設定します。入試区分・出願条件・試験科目・日程はすべて学校ごとに異なります。同じ「推薦」でも、学校によって条件や内容が大きく違うため、志望校ごとの情報確認が欠かせません。
また、私立高校入試の試験日は例年1月22日前後に集中しています。公立高校入試(2月下旬〜3月)より2か月ほど早いため、準備のスタートも早めになります。
入試のルールの違いが整理できたところで、次は入試区分を見ていきましょう。
埼玉の私立高校入試の区分と特徴
埼玉県の私立高校入試でよく見られる入試区分は、大きく3つです。
単願(専願)
単願とは、その私立高校を第一志望として出願する入試区分です。合格したら入学することが前提になります。
内申点や北辰テストの偏差値で一定の基準を満たしていれば、合格の可能性が高い方法です。基準は学校ごとに設定されており、併願より1〜2ポイント程度低く設定される傾向があります。
公立高校を第一志望にしている場合には使えない区分です。「確実に行ける高校を私立で確保したい」という場合に向いています。
併願
併願とは、公立高校など他の学校を第一志望としながら私立高校にも出願する入試区分です。私立高校を安全校として確保しつつ、公立高校の合格を目指すことができます。
単願より内申点・偏差値の基準が1〜2ポイント高く設定されることが多く、合格後の手続きについては各校の延納制度(後述)を確認する必要があります。
推薦入試
推薦入試には、中学校長の推薦が必要な学校推薦と、自分で志望動機を記入して出願する自己推薦の2種類があります。
学校推薦では、中学校から推薦書が提出され、面接や小論文が課されることが多いです。自己推薦は中学校側の推薦不要で出願できますが、内申基準が設けられていることがほとんどです。
出願で見られる基準と条件
内申点(通知表の評定)
多くの私立高校では、中学3年生の2学期または後期中間の通知表の評定が出願基準として使われます。評定は5段階で、3教科・5教科・9教科の合計で基準が設定されることが一般的です。
たとえば「5教科合計16以上」「9教科合計29以上」のような基準を設ける学校があります(あくまで一例で、基準は学校ごとに異なります)。
単願は併願より基準が低めに設定される傾向があり、英検・漢検・数検などの検定取得で加点になる高校もあります。
北辰テストの偏差値と確約
埼玉県の私立高校入試では、北辰テストの偏差値が出願基準の重要な指標になっています。各校が設定した偏差値基準を満たすと、学校説明会や個別相談の場で「大丈夫です」という形で事実上の合格内定(確約)が得られます。
確約を取るための手順や偏差値の読み方については、以下の記事で詳しく解説しています。
欠席日数・検定・部活
欠席日数も出願条件に含まれることがあります。「年間○日以内」という基準を設ける学校もあるため、心配な場合は個別相談の場で確認しておきましょう。
英検・漢検・数検などの検定取得は、内申基準の加点対象になる学校もあります。部活動の実績が考慮されるケースもありますが、公立高校の調査書では令和9年度から部活動の記載欄が削除されたのに対し、私立高校では学校独自の様式で記入を求めることがあります。
まずは内申点と北辰テストの結果を確認するところから始めましょう。出願条件の詳細は志望校の個別相談で確認できます。
基準が整理できたところで、いつから情報収集を始めればよいかを確認しておきましょう。
試験日程・募集要項はいつ公開される?
公立高校の入試日程は埼玉県教育委員会からまとめて公表されますが、私立高校は学校ごとに募集要項を作成するため、詳細の公開時期が公立より遅くなることがあります。
例年、夏以降から秋にかけて、各私立高校の公式サイトで募集要項や学校説明会の日程が順次公開されます。
内申基準や北辰テストの偏差値基準は、学校説明会や個別相談の場で案内されることが多く、募集要項に明記されない場合もあります。
また、単願・併願・推薦を検討する場合は、試験日だけでなく学校説明会・個別相談の日程も早めに確認しておくことが大切です。
埼玉では9〜12月の個別相談がピークで、この時期に確約を取得するのが一般的な流れです。
公開情報が出そろう前でも、夏以降は各校の公式サイトや学校説明会情報を定期的にチェックしておくと安心です。
出願から合格発表までの流れ
私立高校入試は、秋の個別相談から動き始めます。
時期 内容 7月〜 北辰テスト受験開始(第3回以降が確約に使用される) 9月〜12月 学校説明会・個別相談(確約を取得するタイミング) 12月〜1月上旬 出願書類の準備・提出 1月22日前後 推薦・単願・併願入試の実施(学校によって異なる) 1月中〜下旬 合格発表・入学手続き開始 2月以降 後期入試・一般入試(学校によって実施)
個別相談は9〜12月がピークです。この時期に確約を取得しておくことで、1月の入試に安心して臨めます。
スケジュールの全体像が見えたところで、公立高校との併願時に特に気をつけたいポイントを確認しておきましょう。
公立との併願で押さえたい注意点
延納制度の仕組み
私立高校に合格した後、公立高校の合格発表(埼玉県は3月上旬)まで入学手続きを待ってもらえる「延納制度」を多くの私立高校が設けています。
ただし、延納制度の仕組みは学校ごとに大きく異なります。主なパターンは以下の4つです。
パターン 内容 前納金+延納手続き必要 一部の金額を先に納め、延納手続きを期限内に完了させる 延納手続きのみ必要 前納金不要だが、期限内に手続き完了が必須 手続き不要 公立の合格発表後に入学手続き日が設定されている 延納不可 合格時に入学金の納入が必要
延納手続きの期限を過ぎると合格が取り消しになる学校もあります。入学金の前納の有無・手続きの期限は、学校説明会や募集要項で必ず確認しておきましょう。
入学金と費用の確認
私立高校への入学金は、学校によって異なりますが20〜30万円程度が目安とされることが多いです。公立高校を第一志望にしている場合でも、安全校として私立に合格した時点で入学金が発生するケースがあります。費用面も含めて、家庭内で事前に確認しておくと安心です。
出願前に中学校の先生に相談する
私立高校の出願条件(内申基準・欠席日数の扱い・推薦書の必要性など)は、在籍中学校の先生を通じて確認できることも多いです。個別相談に行く前に、担任の先生や進路指導の先生に志望校を伝えておくとスムーズです。
まとめ
埼玉県の私立高校入試は、公立高校とは別のルールで動いています。入試区分(単願・併願・推薦)・内申基準・北辰テスト偏差値の目安・延納制度の仕組みを早めに理解しておくことが、受験準備の第一歩です。
「どの私立高校を併願校にすればよいか」「北辰テストの結果でどの学校を目指せるか」など、気になる疑問は高校受験に対応した塾で相談するのがおすすめです。受験校の選び方から出願手続きのサポートまで、地域の塾に早めに相談しておくと安心できます。
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