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神奈川県の私立高校入試の仕組みをわかりやすく解説【2027年度入試対応】
受験・進路の基礎知識

2026.06.03

神奈川県の私立高校入試の仕組みをわかりやすく解説【2027年度入試対応】

この記事でわかること
  • 推薦・書類選考・確約・オープン入試の区分の違い
  • 神奈川特有の「書類選考」の仕組み
  • 内申点とWもぎ偏差値の基準目安
  • 試験日程・募集要項の公開時期と情報収集のタイミング
  • 公立との併願で押さえたい延納制度の仕組み

「神奈川の私立高校入試って、種類が多くてよくわからない」「書類選考って試験なしで受かるの?」そんな疑問を持つ中学生や保護者の方は多いと思います。

神奈川県の私立高校入試は、公立高校入試とは別のルールで動いています。推薦・書類選考・確約・オープン入試など、他県にはない選考方式もあるため、仕組みを理解しておくと志望校選びがスムーズになります。

この記事では、各入試区分の違いから、内申点やWもぎの役割、入試スケジュール、公立との併願時の注意点まで、基礎から整理してお伝えします。

神奈川県の私立高校入試と公立高校入試の違い

公立高校入試は、神奈川県教育委員会が定めた共通のルールに基づいて行われます。出願時期・試験日・採点基準がすべての学校で統一されているのが特徴です。

一方、私立高校入試のルールは各学校が独自に設定します。入試区分・出願条件・試験科目・日程はすべて学校ごとに異なります。神奈川県では「書類選考」や「オープン入試」など他県にはない選考方式も多く、学校によって受験の進め方が大きく変わります。

また、神奈川県の私立高校入試は推薦が1月下旬・一般が2月10日前後に集中しています。公立高校入試(2月中旬〜3月)より早いため、準備のスタートも早めになります。

入試のルールの違いが整理できたところで、次は入試区分を見ていきましょう。

神奈川の私立高校入試の区分と特徴

神奈川県の私立高校入試でよく見られる入試区分は、大きく5つです。内申点をベースに合格内定を得る「事前確約型」と、当日の試験結果だけで判定する「オープン入試」に分かれます。

推薦入試

推薦入試とは、中学校長の推薦書をもとに選抜を行う入試です。学力試験を実施しない学校が多く、面接・作文・調査書の内容で合否が決まります。

その私立高校を第一志望とする「単願推薦」が基本で、合格したら入学することが前提です。内申点の基準を満たし、中学校長の推薦を得る必要があります。

書類選考

書類選考は、面接も学力試験も実施せず、提出書類だけで合否を判定する神奈川特有の入試方式です。調査書(内申点)や自己アピール文などを提出し、事前相談で基準を満たしていれば合格の内諾が得られます。

単願(その高校を第一志望とする)と併願(他校との併願が可能)の両方があります。試験がない分、内申点と事前相談の準備が重要です。

単願確約・併願確約

確約とは、事前相談で内申点などの基準を満たすと学校側から「合格を約束する」旨の確認が得られる仕組みです。推薦入試と異なり、中学校長の推薦書は不要で、入試当日は試験を受けますが、基準を満たしていればほぼ合格できます。

  • 単願確約:その高校を第一志望とする場合。合格したら入学することが前提
  • 併願確約:他校との併願が可能。内申点の基準は単願より高めに設定されることが多い

確約を得た後も入試は受験しますが、基準を満たしていればほぼ合格できます。

オープン入試

オープン入試とは、内申点を考慮せず当日の学力試験の成績だけで合否を判定する入試方式です。推薦や書類選考の基準に届かない場合でも、当日の実力で勝負できます。

実施している学校は限られており、大学附属校や進学校の一部で見られます。内申点よりも学力を重視したい受検生に向いています。

入試区分が整理できたところで、出願に必要な基準と条件を確認しておきましょう。

出願で見られる基準と条件

内申点(通知表の評定)

多くの私立高校では、中学3年生の2学期の通知表の評定が出願基準として使われます。9教科の合計(45点満点)で基準が設定されることが一般的です。

「9教科合計35以上」「9教科合計40以上」のような基準を設ける学校があります(あくまで目安で、基準は学校ごとに異なります)。単願は併願より基準が低めに設定される傾向があります。

英検・漢検・数検などの検定取得や、部活動の実績・生徒会活動が加点対象になる学校もあります。

英検が高校受験でどう使えるかについては以下の記事で詳しく解説しています。記事で詳しく解説しています。

Wもぎの役割

神奈川県の高校受験ではWもぎ(W模擬)が広く使われています。東京都・神奈川県の公立高校入試に対応した模試で、学力の客観的な把握と志望校の合格可能性確認に役立ちます。

ただし、Wもぎの偏差値は私立高校の出願基準として直接使われることは少なく、主に公立高校入試の対策に活用されます。私立高校の出願基準は内申点と事前相談が中心です。

Wもぎについての詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

まずは内申点の確認と志望校の事前相談の準備から始めましょう。基準が整理できたところで、いつから情報収集を始めればよいかを確認しておきましょう。

試験日程・募集要項はいつ公開される?

公立高校の入試日程は神奈川県教育委員会からまとめて公表されますが、私立高校は学校ごとに募集要項を作成します。神奈川県では例年9月〜11月にかけて各校の募集要項が順次公開されます。

ただし、推薦基準や内申点の詳細な条件は、学校説明会や事前相談の場で案内されることが多く、募集要項に明記されない場合もあります。

私立高校入試では、試験日だけでなく学校説明会・事前相談の日程も早めに確認しておくことが大切です。12月中旬が事前相談のピークで、この時期に内申基準や書類選考の条件を確認しておくことで出願準備がスムーズになります。

夏以降は各校の公式サイトや学校説明会情報を定期的にチェックしておくと安心です。

スケジュールの全体像を確認しておきましょう。

入試スケジュール

神奈川県の私立高校入試は、秋の学校説明会・事前相談から動き始めます。

時期内容
9〜11月各校の募集要項が公表される
10〜12月学校説明会・事前相談(確約・書類選考の基準確認)
12月中旬事前相談のピーク(中学校の先生と高校側が協議)
1月下旬前後推薦入試・書類選考の出願・試験・合格発表
1月下旬〜2月初旬一般入試・確約の出願開始
2月10日前後一般入試(確約・オープン含む)の実施
2月中旬一般入試の合格発表

スケジュールが把握できたところで、公立高校との併願時に確認しておきたいポイントを見ておきましょう。

公立との併願で押さえたい注意点

延納制度の仕組み

私立高校に合格した後、公立高校の合格発表(神奈川県は2月下旬)まで入学手続きを待ってもらえる「延納制度」を多くの私立高校が設けています。

神奈川県では全日制私立高校の約9割が延納制度を実施しています(進研ゼミ調べ)。

ただし、延納制度の仕組みは学校ごとに大きく異なります。主なパターンは以下の4つです。

パターン内容
前納金+延納手続き必要一部の金額を先に納め、延納手続きを期限内に完了させる
延納手続きのみ必要前納金不要だが、期限内に手続き完了が必須
手続き不要公立の合格発表後に入学手続き日が設定されている
延納不可合格時に入学金の納入が必要

延納手続きの期限を過ぎると合格が取り消しになる学校もあります。入学金の前納の有無・手続きの期限は、学校説明会や募集要項で必ず確認しておきましょう。

公立第一志望の場合の私立併願校の選び方については以下の記事もあわせてご覧ください。

中学校の先生への事前相談

神奈川県の私立高校入試では、中学校の進路指導の先生と高校側との「事前相談(学校間協議)」が12月中旬に行われます。この場で内申点などの基準を確認し、合格の内諾が得られます。

個別相談に行く前に、担任の先生や進路指導の先生に志望校を伝えておくとスムーズです。書類選考や確約を検討している場合は、特に早めの相談をおすすめします。

まとめ

神奈川県の私立高校入試は、推薦・書類選考・確約・オープン入試と選考方式が多彩です。仕組みを早めに理解し、12月の事前相談に向けて内申点と志望校の条件を整理しておくことが受験準備の第一歩です。

「どの私立高校を志望すればよいか」「書類選考と確約はどう違うか」など、気になる疑問は高校受験に対応した塾で相談するのがおすすめです。受験校の選び方から出願手続きのサポートまで、地域の塾に早めに相談しておくと安心できます。

※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。

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