- 調査書・学力検査・特色検査、3つの選抜の仕組み
- 中2・中3の内申点の計算方法(中3は2倍換算)
- 学校ごとに異なる特色検査の種類と内容
- 電子出願の流れと特別募集の種類
「神奈川県の公立高校入試って、何をどう準備すればいいの?」そう感じている中学生や保護者の方は多いと思います。
神奈川県の公立高校入試は、調査書・学力検査・特色検査の3つが選抜の軸です。中学2年から内申点が対象になる点や、特色検査の内容が学校ごとに違う点など、他県とは異なる仕組みがいくつかあります。
この記事では、入試の全体像から各試験の内容、電子出願の流れ、特別募集の種類まで、基礎から整理してお伝えします。
神奈川県公立高校入試の全体像
神奈川県の公立高校入試では、主に以下の3つの資料をもとに合否が決まります。
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調査書(内申点)
中学2年・3年の9教科の評定(中3は2倍換算)
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学力検査
5教科のペーパーテスト
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特色検査
各校が設定する検査(面接・自己表現・実技など。実施校のみ)
これらの得点を合計して総合的に選抜が行われます。内申点と学力検査の配点比率は学校ごとに設定されており、2:8から8:2の範囲で各校が決定します。
なお、神奈川県の公立高校には通学区域がありません。県内どの高校にも出願できます。
入試の軸のひとつ、調査書の仕組みから見ていきましょう。
調査書(内申点)の仕組み
中2・中3の評定が対象
神奈川県の公立高校入試では、中学2年と中学3年の評定が対象です。中3の評定は中2の2倍の比重で換算されます。
学年 教科数 換算 満点 中学2年 9教科 そのまま 45点 中学3年 9教科 ×2倍 90点 合計 135点
この135点満点を100点満点に換算した値が、選抜で使用される内申点です。
中2の段階から評定が入試に反映されるため、中学校2年生の学習の積み上げも大切です。
内申点が高校受験にどう影響するかについては以下の記事で詳しく解説しています。
各校が設定する配点比率
神奈川県では、内申点と学力検査点の配点比率を各高校が独自に設定します。比率は「内申:学力検査 = 2:8」から「8:2」の範囲で設定されており、学校の教育方針によって異なります。
また、特定の教科の評定に1〜2倍の係数をかける「傾斜配点」を設ける学校もあります。志望校の配点比率は神奈川県教育委員会が公表する選考基準一覧で確認できます。
以下は令和9年度の選考基準(第1次選考)をもとにした主な学校の比率例です。
学校名 内申:学力 特色検査 横浜翠嵐 3:7 自己表現 柏陽 3:7 自己表現 川和 4:6 自己表現 湘南 4:6 自己表現 厚木 4:6 自己表現 多摩 4:6 自己表現 横浜緑ケ丘 4:6 自己表現 小田原 4:6 自己表現 白山 7:3 なし 海老名 3:7 なし
内申点の仕組みがわかったところで、次は当日の試験内容を見ていきましょう。
学力検査の内容
学力検査は国語・社会・数学・理科・英語の5教科で、各50分・各100点満点です。英語にはリスニングテストが含まれます。試験会場は志願先の高校で、令和9年度は2月16日(火)に実施されます。
特色検査は学校によって実施日が異なり、令和9年度は2月16〜18日の範囲で各校が設定します(学力検査と同日になる学校もあります)。
神奈川県の公立高校入試対策に使われるWもぎ・神奈川全県模試については以下の記事で詳しく解説しています。
学力検査に加えて実施される特色検査の内容は、学校ごとに大きく異なります。
特色検査の種類
神奈川県の公立高校入試では、学力検査に加えて一部の学校が「特色検査」を実施します。内容は学校ごとに異なり、以下の中から各校が設定します。
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自己表現検査
スピーチ・グループ討論・記述形式など、思考力や表現力を問う検査です。
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実技検査
美術・デザイン系・スポーツ系・音楽系などの学科で実施されます。
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面接
調査書と面接シートを参考に、入学への意欲や考えを確認します。
以下は令和9年度の選考基準をもとにした、全日制普通科・単位制普通科の主な実施校です。
検査の種類 主な実施校 自己表現(共通問題) 横浜翠嵐・川和・柏陽・横浜緑ケ丘・多摩・湘南・厚木・小田原・希望ケ丘・横浜平沼・光陵・横須賀・鎌倉・茅ケ崎北陵・平塚江南・大和・相模原 ほか 自己表現(独自問題) 津久井 ほか 面接 舞岡・愛川 ほか 実技 白山(美術科)・上矢部(美術科)・相模原弥栄(美術科・音楽科・スポーツ科学科)・厚木北(スポーツ科学科)・川崎市立橘(スポーツ科)・神奈川工業(デザイン科)・横浜市立戸塚(音楽コース)・神奈川総合(舞台芸術科)ほか
クリエイティブスクール(釜利谷・横須賀南・小田原北・大和東・青葉総合)は学力検査なしで面接・自己表現のみで選考されます。
学力向上進学重点校とエントリー校(重点校に準じた位置づけで特色検査を実施する県立高校)では、自己表現検査の問題内容が共通化されます。
検査の種類(自己表現)は変わりませんが、これまで各校が独自に作成していた問題が、統一された共通問題・共通選択問題に切り替わります。
志望校の特色検査の有無と種類は、神奈川県教育委員会が公表する選考基準一覧で確認できます。検査の準備と並行して、出願の流れも早めに把握しておきましょう。
出願の流れ(電子出願)
神奈川県の公立高校入試の出願は、インターネット出願システムで行います。
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アカウント作成
中学校から案内されたQRコードまたはURLから出願サイトにアクセスし、個人情報を登録
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志願情報の入力
志願先高校などの情報を入力(下書き)
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正式申請
出願期間内に正式申請を完了(令和9年度:1月25〜29日)
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中学校長による承認
中学校長が内容を確認・承認(承認期間:1月25日〜2月1日)
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受検票の印刷
学力検査の約1週間前から出願サイトでダウンロード・印刷
令和9年度の主要日程は以下のとおりです。
内容 令和9年度日程 出願期間 1月25日(月)〜29日(金) 志願変更期間 2月4日(木)〜9日(火) 学力検査 2月16日(火) 特色検査・面接 2月16日(火)〜18日(木)(各校設定) 追検査 2月22日(月) 合格発表 2月26日(金)
一般的な出願の流れのほかに、特別な事情のある受検生向けの募集も用意されています。
特別募集の種類
一般選抜とあわせて、以下の特別募集も実施されます。
募集の種類 主な対象者 海外帰国生徒特別募集 海外在住2年以上・帰国後一定期間以内の生徒(実施校8校) 在県外国人等特別募集 外国籍で在留期間6年以内の生徒など 連携募集 連携型中高一貫教育校と連携する中学校からの志願者
いずれも一般選抜と同じ日程で出願します。対象に該当するかどうかは、在籍中学校の先生に相談してみてください。
まとめ
神奈川県の公立高校入試は、仕組みを理解するほど準備の方向性が見えてきます。
中2から内申点が対象になること、配点比率と特色検査の内容が学校ごとに異なることを早めに把握して、志望校に合った対策を立てていきましょう。
「志望校の配点比率はどうなっている?」「特色検査の対策はどうすればいい?」など、気になることがあれば高校受験に対応した塾に相談するのがおすすめです。
出典:神奈川県教育委員会「令和9年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準」
※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。
