- 勉強しない状態が続くと起こりやすい「将来の差」の考え方
- 子どもが勉強しない背景
- 小学生・中学生・高校生の「つまずきどころ」と、家庭での支え方
- 家庭環境の整え方と、塾など外部支援の選び方
「うちの子が勉強しない」「何度言っても机に向かわない」。そんな悩みを抱える保護者の方は少なくありません。このまま放っておくとどうなるのか、将来への影響が気になる一方で、何から始めればよいか迷う保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子どもが勉強に向かえない背景には、つまずきや不安、生活リズム、スマホなど環境要因が重なっていることがあります。意志の弱さだけで片づけられないケースも多いです。
この記事では、データで見える「将来の差」を整理したうえで、学年別(小学生・中学生・高校生)のポイントと対処法を紹介します。家庭でできる工夫と、必要に応じた外部サポートの活用まで、無理のない形で一緒に考えていきましょう。
- 勉強しないとどうなる?データで見える「将来の差」
- 将来の収入はどう変わる?統計で確認
- 失うのは点数より「選べる未来」
- 子どもが勉強しない「本当の理由」を整理する
- スマホで集中できないのは意志の弱さだけ?
- 何のために勉強するの?が曖昧なとき
- できないかも…が強いほど、手が止まりやすい
- 小学生が勉強しないとどうなる?学びの土台が揺らぐ前に
- 小学生がつまずきやすいポイント
- 放置すると中学で起きやすいこと
- 家庭でできる、はじめの一手
- 中学生が勉強しないとどうなる?受験に直結するポイント
- 成績だけじゃない:受験にどう響く?
- 中1〜中3:学年別の立て直し方
- 勉強しなさいが逆効果になりやすい理由
- 家庭だけで難しいときの選択肢
- 高校生が勉強しないとどうなる?進路の分かれ道で困らないために
- 受験はいつから間に合いにくくなる?
- 進路選択が働き方に影響する理由
- やりたいことがあるほど、今が大事
- 親のせい?と悩んだときの家庭環境チェック
- 家庭で見直したい3つのポイント
- 親は監視より、整えて支える
- 家が安心できると、学びは戻りやすい
- 今日からできる、続く工夫
- 集団・個別・オンライン:わが子に合う学習支援の選び方
- 学習支援の選び方:タイプ別早見表
- まとめ|子どもに合う学び方を見つけるために
勉強しないとどうなる?データで見える「将来の差」

「勉強しないとどうなるのか」。この問いを考えるときは、まずデータを手がかりにしてみましょう。厚生労働省の統計を見ると、学習習慣や学歴は、生涯賃金と関係があることが分かります。
将来の収入はどう変わる?統計で確認
まず、厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査を確認してみましょう。
| 最終学歴 | 全年齢平均(月額) | 20〜24歳(月額) | 50〜54歳(月額) | 高卒との差(50代・月額) |
|---|---|---|---|---|
| 高校卒 | 28.9万円 | 21.7万円 | 32.8万円 | — |
| 専門学校卒 | 30.7万円 | — | 35.0万円 | +2.2万円 |
| 大学卒 | 38.6万円 | 23.1万円 | 49.2万円 | +16.4万円 |
| 大学院卒 | 49.7万円 | — | 64.0万円 | +31.2万円 |
【出典】
令和6年賃金構造基本統計調査 学歴別賃金データ
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2024/dl/03.pdf
小さな差が、年齢とともに大きくなる
20代前半では高卒と大卒の月額賃金差は1.4万円程度です。「学歴なんて関係ない」と感じるかもしれませんが、その差は年齢とともに差が広がり、50代では月額16万円以上となっています。
また、月額16万円の差を年収に換算すると約200万円です。賞与や働き方なども含めると、差はさらに広がる可能性があります。これが長期にわたって積み重なると、生涯賃金の差が4,000万円〜6,000万円になることもあります。
| 比較項目 | 高校卒 | 大学卒 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 50代の年収(賞与含む概算) | 約500万円 | 約750万円 | 約250万円/年 |
| 生涯賃金(概算) | 約2億円 | 約2.5億円 | 約4,000〜6,000万円 |
後から挽回は簡単ではない
重要なのは、若い時期の学びや進路の選択が、その後の働き方や収入に影響しやすい点です。「社会に出てから頑張ればいい」と考えること自体は自然ですが、データを見ると、後から埋めるには時間がかかることがうかがえます。
失うのは点数より「選べる未来」
ここまで経済的なリスクを述べてきましたが、勉強しないことの最大の損失は人生の選択肢が狭まることにあります。
学歴そのものが重要なのではありません。勉強というプロセスを通じて身につく「新しいことを学ぶ力」「困難に向き合い継続する力」「情報を取捨選択する力」——これらの能力こそが、変化の激しい現代社会を生き抜くための基盤となります。
この基盤が十分でないまま社会に出ると、職業選択の幅が小さくなり、人生のさまざまな場面で選択肢が限られやすくなります。
では、なぜ子どもたちは勉強しないのでしょうか。次章では、その心理的背景を整理します。
これらのデータは不安をあおるためのものではありません。子ども自身が将来を具体的にイメージし、今の行動と未来のつながりを理解する材料として活用してみてください。
子どもが勉強しない「本当の理由」を整理する

「なぜうちの子は勉強しないのだろう」と悩む保護者の方は少なくありません。 子どもが勉強に向かえない背景には、怠けと決めつけられない気持ちや環境の影響があることもあります。 たとえば現代は、スマートフォンやゲームなどの強い刺激に触れる機会が多く、集中の切り替えが難しくなる場合があります。 理由を整理できると、お子さんに合った対処法を考えやすくなります。
スマホで集中できないのは意志の弱さだけ?
勉強に向かいにくい子どもの中には、スマートフォンやゲーム、SNSなどの刺激に慣れてしまい、学習のような「すぐに成果が見えにくい活動」を後回しにしやすい場合があります。 脳は「すぐに得られる刺激」を優先しやすいため、短い時間で楽しさを感じられるコンテンツほど、やめ時が見つけにくくなることがあります。
一方で、勉強は成果が出るまでに時間がかかりやすい活動です。 そのため、目先の楽しさを優先しやすい時期の子どもにとっては、学習が「始めにくい」「続けにくい」と感じられることもあります。 本人の意志の弱さだけで片づけにくい面がある、と捉えることが大切です。
何のために勉強するの?が曖昧なとき
子どもが勉強しない要因の一つに、学習の意味や目的がイメージしにくいことが挙げられます。 「なぜ勉強するの?」「将来どう役立つの?」という疑問が解消されないまま「勉強しなさい」と言われると、納得して取り組むのは難しくなります。
特に中学生は反抗期とも重なり、学習への拒否感が強くなることがあります。 この時期は「自分で決めたい」という気持ちが育ちやすく、大人からの一方的な指示に反発しやすい面もあります。
できないかも…が強いほど、手が止まりやすい
勉強しない背景には、「失敗したくない」「できないと思われたくない」という不安が隠れていることもあります。 過去につまずいた経験がある子どもほど、また同じ思いをするのが怖くて、勉強そのものを避けてしまう場合があります。
この状態が続くと自己効力感(自分にはできるという感覚)が下がり、「どうせ自分には無理」という気持ちが強まりやすくなります。 罪悪感はあるのに行動を変えられず、悪循環になってしまうこともあります。
子どもが勉強しない理由を整理できると、サポートの方向性が見えてきます。次章では、年代別の具体的なリスクと対処法を解説します。
子どもが勉強しない原因は、必ずしも親の育て方だけとは限りません。現代の環境要因や発達段階に応じた特徴をふまえ、子どもの気持ちに寄り添いながら環境を整えていくことが大切です。
小学生が勉強しないとどうなる?学びの土台が揺らぐ前に

小学生の時期は、学習習慣と基礎学力の土台を築く大切な段階です。 勉強しない状態が続くと、中学校以降の学習でつまずきが大きくなることがあります。 この時期の学習への苦手意識は、成績だけでなく、自己効力感(自分にはできるという感覚)や将来の学習意欲にも影響しやすいため、できる範囲で早めに整えていくことが大切です。
小学生がつまずきやすいポイント
勉強しない小学生には、いくつかの傾向があります。 たとえば抽象的なことはまだイメージしづらく、「勉強の必要性」を理解するのが難しいことがあります。 「なぜ漢字を覚えるの?」「算数は将来どう役立つの?」と感じても、腑に落ちる説明がないと、取り組む理由を見つけにくくなります。
また、小学生は集中が長く続きにくい時期です。 目安として「学年×10分程度」と言われることもあり、長時間の学習は負担になりやすい傾向があります。 集中の区切り方が分からないままだと、うまく進まず「勉強=しんどい」と感じやすくなります。
放置すると中学で起きやすいこと
小学生が勉強しない状態が続くと、中学校進学後に学習が苦しくなることがあります。 特に算数の基礎計算力や国語の読解力は、他教科にも影響しやすい力です。 この段階でのつまずきが残ると、学習が進むほど苦手が広がりやすくなります。
さらに気をつけたいのは、学習習慣が身につかないことで自己効力感が下がりやすい点です。 「自分は勉強ができない」と思い込むと、中学生になっても勉強への抵抗感が続くことがあります。 一般に、学習習慣と学習意欲・成績には関連があると指摘されています。
家庭でできる、はじめの一手
小学生への対応は、年齢の特性をふまえることが大切です。 まずは、勉強の意味を身近な例で伝えてみましょう。 「漢字が読めると好きな本が読みやすくなる」「計算ができると買い物で役立つ」など、生活とつなげると、学習の動機につながります。
また、小学生には短時間集中型の学習が合うことがあります。 15分程度など短く区切り、できた点を言葉にして褒めると、成功体験を積み重ねやすくなります。
小学生の学習への苦手意識は、工夫次第で変化が見込めます。 この時期に無理のないサポートを重ねることで、中学校以降の学習の土台を育てていけます。
小学生の学習は「まだ早い」と思われがちですが、習慣づくりはこの時期に取り組むと効果が出やすい面があります。学習習慣は将来の学び方に影響しやすいため、焦らず、継続しやすい形でサポートしていくことが大切です。
中学生が勉強しないとどうなる?受験に直結するポイント

中学生の時期は、高校受験という大きな選択に向き合う段階です。 勉強しない状態が続くと、高校進学の選択肢が狭まりやすくなります。 また、内申点の考え方は地域や学校によって異なりますが、日々の学習や提出物が評価に関わる場合もあります。 勉強したくない中学生の心理的背景をふまえ、学年に応じた関わり方を考えることが大切です。
成績だけじゃない:受験にどう響く?
テスト勉強をしない状態が続くと、定期テストの成績が下がりやすくなります。 高校入試では学力検査の点数だけでなく、内申点(調査書)を含めて評価する地域も多いため、早めに立て直すほど選択肢を保ちやすくなります。
特に公立高校の推薦入試では、内申点などの条件が設けられていることがあります。 また、私立高校の特待生制度や奨学金制度では、成績や活動実績が条件になる場合もあるため、早めに情報を集めておくと安心です。
中1〜中3:学年別の立て直し方
中1:まずは毎日やるを作る
中1で勉強が手につかない背景には、小学校から中学校への環境変化が影響していることがあります。 授業のスピードが速くなり、科目数も増えるため、勉強の進め方が分からず戸惑うことも少なくありません。
この時期は、学習習慣を整えることを意識してみましょう。 1日30分など短い時間でも机に向かう時間をつくり、まずは宿題を無理なく終わらせるところから始めるのがおすすめです。 部活動との両立で疲れている場合は、時間帯を見直す、学習場所を決めるなど、集中しやすい環境づくりも効果的です。
中2:つまずきを棚卸しする
中2は学校生活に慣れる一方で、部活動や交友関係が広がり、勉強の優先順位が下がりやすい時期です。 定期テストの結果だけでなく、「どこでつまずいているか」「家でどう過ごしているか」を一緒に整理すると、次の手が打ちやすくなります。
中3:時間が限られるから、やることを絞る
中3で勉強しない状態が続くと、受験までの時間が限られるぶん不安が大きくなりやすい時期です。 この時期の学習回避には、受験への不安や「何から手をつければよいか分からない」といった気持ちが関わることがあります。
まずは現在の学力と志望校の距離感を整理し、現実的な目標を決めましょう。 全科目を一度に上げようとせず、得意科目で自信をつけつつ、苦手科目は基礎に絞ると取り組みやすくなります。
勉強しなさいが逆効果になりやすい理由
勉強したくない中学生は反抗期の影響もあり、保護者の「勉強しなさい」に反発してしまうことがあります。 この時期は直接的な指導よりも、勉強する理由や将来の目標について対話する姿勢が大切です。
お子さんが興味を持っている職業や分野から逆算して、「その夢を実現するためにはどんな高校に進学すべきか」を一緒に考えることで、自発的な学習意欲を引き出すことができます。
家庭だけで難しいときの選択肢
中学生の学習環境では、スマートフォンやゲームなどの誘惑を減らす工夫が役立ちます。 勉強時間中はスマートフォンを別の部屋に置く、集中アプリを活用するなど、できそうな対策から試してみましょう。
家庭だけで難しい場合は、塾や家庭教師など外部サポートを検討するのも一つです。 第三者が入ることで、学習の進め方が整理され、気持ちが前向きになることもあります。
中学生の学習は高校受験にもつながるため、早めに対策ができるほど安心材料が増えます。お子さんの個性と学年の特性をふまえ、できることからサポートしていきましょう。
中学生の学習回避は一時的なものとして表れることもあります。焦らず、お子さんとの対話を大切にしながら、段階的に学習習慣を整えていくことが大切です。
高校生が勉強しないとどうなる?進路の分かれ道で困らないために

高校生は、進学・就職など進路を具体的に選ぶ時期です。 勉強しない状態が続くと、成績だけでなく、進路の選択肢にも影響が出やすくなります。 ただし、今からでもできることはあります。状況を整理し、必要に応じて周囲の力も借りながら、無理のない一歩を考えていきましょう。
受験はいつから間に合いにくくなる?
勉強しない状態が続くと、大学受験に向けた準備が間に合いにくくなります。 大学入試では高校範囲が広く問われるため、短期間で一気に取り戻すのは簡単ではありません。 特に国公立大学や難関私立大学を目指す場合は、基礎から積み上げる学習が重要になります。
また、推薦入試や総合型選抜(旧AO入試)では、成績や活動実績が見られることも多いため、日々の取り組みが評価に関わります。
進路選択が働き方に影響する理由
勉強しないとどうなる?データで見える「将来の差」で触れた通り、学歴によって賃金に差が見られる統計があります。
高校生にとって大切なのは、進路の選択が将来の働き方に影響しやすい点です。 ただし「一度決めたら終わり」ではありません。進学以外の学び直しや資格取得など、後から選べる道もあります。
収入は住環境や教育費などにも関わるため、できる範囲で将来の選択肢を広げておくことが安心につながります。
やりたいことがあるほど、今が大事
大学進学を選ばない場合でも道が閉ざされるわけではありませんが、職種によっては大学卒が前提になることがあります。 将来の目標がある程度あるなら、「その仕事に必要な進路」を一緒に確認しておくと安心です。
高校生の時期に学習習慣を整えることは、将来の学び直しや資格取得の土台になります。 今は変化の速い時代でもあるため、「学び続ける力」を育てておくことは大きな強みになります。
高校生の学習のつまずきは、早めに気づけるほど対応策を選びやすくなります。 家庭だけで難しい場合は、学校の先生や塾、学習支援、進路面談など、頼れる先を一緒に探してみましょう。
高校生は進路選択の時期が近いため、状況整理を早めに行うほど安心材料が増えます。個別指導塾や進路面談などのサポートを活用しながら、できる範囲で立て直していきましょう。
親のせい?と悩んだときの家庭環境チェック

子どもが勉強しないと、「自分の関わり方が悪いのでは」と不安になる保護者の方も少なくありません。 ただ、家庭環境が影響する場面はあっても、誰かを責めるための話ではありません。 できる範囲で環境や関わり方を整えていくことが大切です。
家庭で見直したい3つのポイント
子どもが勉強に向かいにくい背景には、物理的環境と心理的環境の両方が関係することがあります。 物理的環境では、勉強スペースの確保、誘惑要素(スマートフォン、ゲーム、テレビ)の配置、照明や温度などが集中しやすさに影響します。
心理的環境では、保護者の姿勢や声かけが、子どもの学習への向き合い方に影響することがあります。 「勉強しなさい」と強く言うほど反発が出る子もいるため、伝え方を工夫してみましょう。
親は監視より、整えて支える
家庭でできることを考えるときは、「監視する」より「整えて支える」視点が役立ちます。
環境整備者としての役割
集中しやすい学習スペースを用意し、誘惑を減らす工夫をします。 勉強の時間帯はテレビ・ゲームをオフにする、スマートフォンの置き場所を決めるなど、家庭ごとに無理のないルールを決めましょう。
伴走者としての役割
結果よりも過程に目を向けて声をかけます。 「点数が上がったね」だけでなく、「毎日30分机に向かえたね」のように、行動の変化を具体的に言葉にするのがおすすめです。
家が安心できると、学びは戻りやすい
子どもが勉強を避けているときほど、家庭が安心して戻れる場所になっているかが大切です。 失敗を責めない、分からないことを聞きやすい雰囲気をつくることが、学習への抵抗感を和らげます。
保護者自身が学ぶ姿勢を見せるのも一つです。読書や資格の勉強など「大人も学び続けている」と伝わると、学習の価値を押しつけずに示せます。
今日からできる、続く工夫
ここからは、家庭で取り入れやすい改善策を紹介します。 大切なのは、完璧を目指すより、続けられる形にすることです。
5分で終わる目標から
最初は、失敗しにくい小さな目標から始めましょう(スモールステップ法)。 たとえば「いきなり毎日2時間」ではなく、「教科書を1ページ読む」「漢字を3文字書く」など、5分程度で終わる内容がおすすめです。
できたときは、その場で具体的に褒めます。「やったね」だけでなく、「自分から教科書を開けたね」のように、行動に注目すると自己効力感(自分にはできるという感覚)につながりやすくなります。
いつやるかを先に決める
If-Thenプランニングは「もし○○なら、△△をする」と、条件と行動を先に決めておく方法です。 たとえば「夕食後にテーブルを片付けたら数学の問題集を開く」「朝起きたら歯磨きの前に英単語を5個見る」といった形で、迷いを減らします。
家族でルールを共有し、できた日は一言声をかけるなど、続けやすい仕組みにすると習慣になりやすくなります。
誘惑を置かない工夫
勉強スペースからスマートフォンやゲーム機を離すなど、物理的に誘惑を減らす工夫も効果的です。勉強机には文具だけを置き、視界に入る情報を減らしましょう。
スマートフォンの置き場所が難しい場合は、使用時間制限アプリを試してみるのも一つです。
家庭環境の改善は一朝一夕にはできませんが、小さな変化の積み重ねが助けになります。完璧を目指さず、できることから始めて、お子さんと一緒に学習環境を育てていきましょう。
集団・個別・オンライン:わが子に合う学習支援の選び方

勉強しない子どもへの対応は、家庭だけでは難しいと感じることもあります。 その場合は、外部の学習支援サービスを検討するのも一つです。 集団塾、個別指導、オンライン家庭教師、通信教育などには、それぞれ特徴と向き・不向きがあります。 お子さんの状況や性格、家庭の事情に合わせて選ぶことで、学習の進め方が整理され、取り組みやすくなることがあります。
学習支援の選び方:タイプ別早見表
まずは「なぜ勉強に向かいにくいのか」を整理すると、学習支援を選びやすくなります。下の表は目安としてご覧ください。
| 子どものタイプ | サインの例 | 向きやすい支援 | 家庭でできる一手 |
|---|---|---|---|
| 理解が追いついていない | 宿題に時間がかかる/授業が分からないと言う | 個別指導(つまずき補強) | 「どこから分からない?」を一緒に特定する |
| 学習習慣が続かない | 計画が立たない/先延ばしが多い | 個別指導(学習管理)/オンライン塾・家庭教師 | 学習時間を短く区切り、できたら言葉で認める |
| 周囲の刺激で動ける | 競争があると頑張れる | 集団塾(ペースメーカー) | 週の目標を決め、達成を一緒に振り返る |
| 時間が取りづらい | 部活や移動で疲れがち | オンライン塾・家庭教師 | すき間時間にできる課題を用意する |
| 自分で進められる | 一人でも進められる | 通信教育 | 進捗チェックだけ親が担当する |
たとえば「理解が追いついていない」なら個別指導、「周囲の刺激が必要」なら集団塾、「時間が取りづらい」ならオンライン家庭教師が候補になります。
各学習支援の特徴
集団塾
競争環境が合う子どもに向いています。周囲の雰囲気が学習のきっかけになることもあります ※9。
個別指導塾
つまずきを補強しやすく、苦手の原因から見直したい場合に検討しやすい選択肢です。
オンライン塾・家庭教師
通塾時間が不要で、部活動などと両立しやすい点がメリットです。
通信教育
自分で進められるタイプに向きます。学習習慣が弱い場合は、保護者の進捗確認が助けになります。
また、学年が上がるにつれて必要な学習内容も変わるため、状況に応じてサービスを見直すことも選択肢です。学年ごとの塾の費用について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
まずはお子さんの現状(つまずき・生活リズム・学習時間)を把握し、体験授業などを活用して合う環境を探してみてください。
学習支援サービスは、費用だけでなく「目的に合っているか」「続けられるか」も含めて検討しましょう。複数のサービスを比較し、体験を通じて相性を確かめることが大切です。
まとめ|子どもに合う学び方を見つけるために
子どもが勉強しないときは、まず「怠け」と決めつけず、つまずきや不安、生活リズム、スマホなどの環境要因を整理してみましょう。
小学生は習慣づくり、中学生は受験対策、高校生は進路選択と、学年で必要な支援は変わります。家庭では監視より、学びやすい環境づくりと「できたこと」を認める声かけが大切です。まずは「どこが分からないか」を確認し、週1回だけでも振り返る時間を作ると、次の一手が見えます。
親子関係が悪化しそうなときは、学習より対話を優先してみてください。スモールステップやIf-Thenで始めやすい形を作り、うまくいかないときは学校の先生や塾など外部の力も借りながら、続けられる方法を一緒に見つけていきましょう。焦らず、今日できる一歩から始めましょう。
※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。