集団塾か個別指導塾で迷っている人へ、それぞれの違いを徹底比較!
集団塾と個別指導塾両方のメリット・デメリットや料金相場・カリキュラムの違いはもちろん、塾選びのポイントまで解説します。
- 集団塾と個別指導塾の違い
- 集団塾と個別指導塾の違い①:料金
- 集団塾と個別指導塾の違い②:授業形態
- 集団塾と個別指導塾の違い③:授業のカリキュラム
- 集団塾のメリット・デメリット
- 集団塾のメリット①:決まったペースで学習が進められる
- 集団塾のメリット②:料金が個別指導塾と比べて安い
- 集団塾のメリット③:他の人と切磋琢磨ができる
- 集団塾のデメリット①:途中から入塾するタイミングが難しい
- 集団塾のデメリット②:個別指導と比べて苦手を克服しにくい
- 集団塾のデメリット③:人間関係に悩むリスクがある
- 個別指導塾のメリット・デメリット
- 個別指導塾のメリット①:自分なりのペースで学習ができる
- 個別指導塾のメリット②:苦手を克服する環境が整っている
- 個別指導塾のデメリット①:競い合うことができない
- 個別指導塾のデメリット②:料金が割高
- うちの子は集団塾・個別指導塾どっち? 塾選びのポイント
- 誰かと競争することが好きかどうか
- 積極的に質問ができるかどうか
- 普段から勉強する習慣が身についているか
- まとめ
集団塾と個別指導塾の違い
集団塾 | 個別指導塾 | |
---|---|---|
料金 | 安い | やや割高 |
授業形態 | 講師1人につき数十人~ | 講師1人につき1~3人 |
授業カリキュラム | 塾が決めた一定のカリキュラム | 生徒1人ひとりに合ったオーダーメイド |
集団塾と個別指導塾の授業形態ですが、集団塾が「講師1人につき多数の生徒」であるのに対し、個別指導塾は「講師1人対1〜3人程度の生徒」、料金については集団塾のほうが安い傾向にあります。
また、集団塾は塾がカリキュラムを決めるのに対し、個別指導塾は一人ひとりに合わせたオーダーメイド形式で授業が行われます。
集団塾と個別指導塾の違い①:料金
一般的に、集団塾は個別指導塾と比較して料金が安い傾向にあります。
例えば中学生で3教科(英数国)・首都圏近辺の塾に通う場合、個別指導塾の相場が40,000〜70,000円/月程度なのに対し、集団塾の料金相場は30,000〜50,000円/月程度。
小学生・高校生でも、1ヶ月におよそ10,000〜20,000円前後ほど、個別指導塾のほうが高くなります。
集団塾と個別指導塾の違い②:授業形態
集団塾と個別指導塾では、授業の形態も全く違います。
集団塾の場合、10数人程度の少人数授業もあれば、大きな塾だと数十人規模の授業形態になります。
大手塾の大学受験向けクラスになると、人気講師の授業は100人を超える規模になったり、時には立ち見になることも。
一方、個別指導塾は1人の講師に対して1人の生徒を指導という授業形態が一般的ですが、1人の講師につき2〜3人の授業形態をとっている塾もあります。
集団塾と個別指導塾の違い③:授業のカリキュラム
集団塾は塾が決めた授業カリキュラムに沿って授業が行われるのに対し、個別指導塾は生徒のペースや進度・レベルに合わせて学習を進めます。
とはいえ、集団塾でも、生徒の習熟度・目的・志望校などで細かくクラスやカリキュラムを分けているところがほとんど。
したがって、カリキュラムが自分に合ったものならば、集団塾と個別指導塾の大差はあまり感じなくなるでしょう。
集団塾のメリット・デメリット
集団塾のメリット①:決まったペースで学習が進められる
集団塾では、塾が決めたカリキュラムに沿って授業が行われるので、決まったペースで学習を進めることができます。
「テストの点数を上げる」「受験で志望校に合格する」などの目標に対して適切な学習ペースを作りやすい環境にあるといえるでしょう。
普段の勉強に悩んでいる人はもちろん、高校受験や大学受験を控え、「受験勉強を何から始めたらいいかわからない」という人にはおすすめです。
集団塾のメリット②:料金が個別指導塾と比べて安い
個別指導塾と比べて集団塾は月謝が安いため、料金面でも大きなメリットがあるといえるでしょう。
集団塾と個別指導塾の1ヶ月あたり料金相場(小学生・中学生・高校生別。週2回授業)
集団塾 個別指導塾 小学生 20,000~40,000円 30,000~50,000円 中学生 25,000~40,000円 30,000~50,000円 高校生 30,000~50,000円 40,000~80,000円
集団塾・個別指導塾の料金相場を示しましたが、受験学年の場合、授業時間やテストの数が増えるため、上記価格よりも毎月1〜2万程度高額になると考えましょう。
また、受講科目数や講習の有無によっても料金が変動するので注意が必要です。
集団塾のメリット③:他の人と切磋琢磨ができる
自分以外にも生徒がいるため比較対象ができ、テストの点数などで他の人と切磋琢磨ができるのも集団塾ならではのメリットといえるでしょう。
ほとんどの塾では、習熟度を確認するためにテストや模擬試験を行っています。
友達やクラス内のライバルと点数で競うだけでなく、早いうちから受験を意識することにもつながります。
集団塾のデメリット①:途中から入塾するタイミングが難しい
集団塾では一定のカリキュラムで授業が進められるため、個別指導塾と比べて途中からの入塾が難しいというのがデメリットの1つ。
塾によっては学校の授業よりも先取りすることがあるので、進度が合わず授業についていくには若干の時間が必要になるでしょう。
また、クラスの雰囲気がある程度固まっていると、緊張して慣れるのに時間がかかることも入塾タイミングが難しい理由の1つとして挙げられます。
集団塾に入りたい場合、春期講習や夏期講習などの長期休み、定期テスト対策など、カリキュラムがある程度変わるタイミングで入塾するのがおすすめです。
集団塾のデメリット②:個別指導と比べて苦手を克服しにくい
集団塾は、自分のペースで学習が進められる個別指導塾と比較して苦手を克服する環境はやや劣っているといえます。
個別指導塾では授業中でも分からないところをすぐに質問できますが、集団塾は分からないところができても授業を止めたりすることはできません。
ただし、授業後ならいつでも質問できるほか、個別の面談やクラス分けなど、一人ひとりをフォローアップする体制はどこの集団塾にもあります。
集団塾による1人ひとりの苦手を克服する体制は、無料体験や見学などでも知ることができるので、自分に合った環境選びが大切といえるでしょう。
集団塾のデメリット③:人間関係に悩むリスクがある
集団塾では、講師の好き嫌いやクラス内の人間関係などで悩むリスクも大きくなってしまいます。
講師が合う合わないに関しては個別指導も集団塾も同じですが、クラスに馴染むかどうかわからないというのは集団塾特有の不安要素といえるでしょう。
人見知りの子だと、最初のうちは緊張で勉強どころではなくなってしまう恐れもあります。
クラスの雰囲気も、学習のモチベーションを保つ上では大事なポイント。
ただし、馴染むといっても友達ができるかどうかということではありません。
あくまで勉強することが目的なので、人間関係ではなく勉強しやすい環境かどうかで決めるようにしましょう。
個別指導塾のメリット・デメリット
個別指導塾のメリット①:自分なりのペースで学習ができる
個別指導塾は生徒一人ひとりに合わせてカリキュラムが組まれるので、「授業についていけない」ということはほとんど起こらないでしょう
途中からの入塾でも柔軟に対応できるので、すぐに自分のペースで学習を勧めていくことができるのが個別指導塾のメリットといえます。
個別指導塾のメリット②:苦手を克服する環境が整っている
苦手を克服しやすい環境は、個別指導塾の大きなメリットでしょう。
個別指導塾は講師が1〜3人という少人数につきっきりで教えてくれるので、苦手な部分やわからないところをいつでも質問しやすい環境なのです。
勉強の進め方や受験に関する相談もしやすいので、自分に合った勉強法をすぐに見つけることができるでしょう。
個別指導塾のデメリット①:競い合うことができない
個別指導塾は完全に1人のペースで学習が進むので、1対1では身近に競い合う相手がいなくなってしまいます。
ただし、1対2〜3人の授業形態であれば、切磋琢磨する相手になるかもしれませんね。
また個別指導でも、塾によってはテストや模擬試験などを行うことで、見えないライバルと競うこともできるでしょう。
個別指導塾のデメリット②:料金が割高
個別指導塾は、同じ授業時間でも講師1人に対して受け持つ生徒が少なくなるので、人件費の関係もあって料金は集団塾よりも割高になってしまいます。
1ヶ月あたりの料金相場を比較すると、集団塾よりもおよそ10,000〜20,000円程度高くなります。
また、個別指導塾だけで比較しても、1対1と1対3では料金が大きく変わることも要注意でしょう。
個別指導塾の料金相場(週2回・小中高平均の相場)
講師1人対生徒1人 30,000~50,000円 講師1人対生徒2人 25,000~35,000円 講師1人対生徒3人 25,000~30,000円
生徒が2人以上の個別指導塾ならば、料金面において集団塾とそこまで大差がなくなるので、「なるべく少人数がいいけどマンツーマンは高い……」という人にはおすすめです。
うちの子は集団塾・個別指導塾どっち? 塾選びのポイント
誰かと競争することが好きかどうか
競争することが好きで、テストの点数でも誰かと競いたいという子なら、集団塾がおすすめ。
ただし模擬試験やテストの多さ、点数のランキングなどを公開するかどうかは塾によって異なります。見学や無料体験などを通じて、塾の雰囲気やシステムをよく比較してから選ぶのが良いでしょう。
積極的に質問ができるかどうか
日常生活でもわからないことを積極的に質問できるような子なら、集団塾でも苦手を簡単に克服しやすいでしょう。
逆に集団塾に向かない可能性がある子は、消極的で質問することがが苦手なタイプ。
「人見知りだから集団塾には合わないかも……」と思ったら、講師とコミュニケーションがとりやすく、すぐに何でも聞ける個別指導塾がおすすめです。
普段から勉強する習慣が身についているか
普段から勉強する習慣が身についている子の場合、一見自分のペースで学習が進められる個別指導が向いているように見えますが、実は集団塾のほうがおすすめ。
一定のカリキュラムでもしっかり学力を身につけられ、誰かと切磋琢磨することで向上心にもつながります。
つまり、より学力をアップしやすい環境で勉強をすることができるのです。
勉強する習慣が身についていない子は、「自分なりの楽しい勉強法」を見つけ出せる可能性があることから、個別指導塾がおすすめです。
まとめ
集団塾にするか、個別指導塾にするかどうかは、料金はもちろん、子どもの学習意欲や適性なども理解した上で選ぶ必要があります。
塾によってもシステムや雰囲気が大きく異なるので、塾選びは早い段階から始めて、じっくりと比較してみてください。
※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。