小学生の塾選びで迷っている方も多いのではないでしょうか。補習塾や進学塾、集団指導や個別指導などさまざまな形式があり、指導内容や費用も塾によって異なります。
そこでこの記事では、小学生のお子さまに最適な塾を選ぶ方法を解説します。具体的な塾の費用も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
小学生は週に何回塾に通う?
小学生は、週に何回塾に通っているのでしょうか。小学生の通塾率(塾に通っている小学生の割合)と、1週間あたりの通塾回数の調査データを紹介します。
公立・私立別小学生の通塾率
小学生の通塾率は公立と私立で大きく異なります。データを見ると多くの私立小学生は1年生から塾に通っていることが分かります。
一方で公立小学生は最も多い6年生でも約50パーセントと半数ほどしか塾に通っていません。
公立小学生で5年生と小学6年生の通塾率がぐっと上がるのは、中学受験を視野に入れた家庭が塾に通い始めるケースや、中学に上がる準備で早いうちから塾に通っているケースが考えられます。

出典:「令和5年度 子供の学習費調査」(文部科学省)を加工して作成
週に何回塾に通っているか
塾シルに投稿された小学生の口コミ866件を集計しグラフにしました。週1回または2回と答えた方が約7割を占めています。

1回あたりの授業時間
つづいて1回あたりの授業時間について集計したデータをご紹介します。
1回あたりの授業時間は1時間から2時間との回答が約6割を占めており、個別指導であれば1コマから2コマ程度受講していることが分かります。

小学生が塾に通う目的
小学生は、主に次の3つの目的で塾に通っています。
小学校の授業の補習
多くの小学生が、学校の授業の補習として塾に通っています。
特に算数や国語などの基礎科目では、一度つまずいてしまうと、学年が上がるにつれてさらに理解できなくなる可能性があります。
そのため、早い段階から授業でのつまずきをなくし、基礎を固めるために塾に通っている生徒も多いのです。
塾に通っていると学校の授業を理解しやすくなるため、自信を持って授業やテストに臨めるようになります。すると勉強が楽しくなって成績が上がり、ますます意欲的になるという好循環が生まれます。
中学受験
中学受験を目指す場合は、専門の進学塾に通うのが一般的です。中学受験では学習内容が広範囲にわたり、独特の解法を必要とする問題も多いことから、家庭学習でカバーするのは極めて困難です。
関連記事:中学受験の塾選び|合格につながる塾の選び方のポイント
英語力の強化
小学校の英語の授業時間、学習量が増え、英語を小学校の授業だけで習得するのは難しくなっています。中学入学後に差がつかないよう、塾で習得する人が増えています。
また、中学受験では、英語を試験科目にしている学校は多くないものの、英検の結果が合格基準に直結する学校があるため、中学受験に備えて早い段階で英検取得を目指す生徒が増えています。
関連記事:【小学生向け】英語塾選びで迷わない!目的別おすすめの塾10選と選び方のポイント
小学生向けの塾の選び方:塾の比較ポイント
塾を選ぶ際に確認したいポイントをご紹介します。候補の塾を選んだら、まずは体験授業に参加し、実際の授業を体験してから入塾を決めましょう。

授業形式を選ぶ
塾には、さまざまな授業形式があります。それぞれの特徴を押さえて、お子さまに合った塾を選びましょう。ここでは、代表的な4つの形式を紹介します。
集団指導
集団指導は、教室内で講師が授業を行い、同じクラスの生徒と一緒に受講する形式の塾です。
学校と同じような授業形式で、同じ目標を持つ友だちや仲間からの刺激を受けながら受講できるというメリットがあります。
ただし、決まったカリキュラムに沿って授業が進められるため、理解できなかった場合に授業についていけなくなりやすいという課題もあります。
個別指導
個別指導は、講師1名が生徒1〜3名を指導する形式です。
生徒ごとに個別の専用カリキュラムが組まれ、目標や学習進度、理解度に合わせて指導してもらえるため、志望校合格のために最短の時間で効率よく学習したい生徒や、苦手科目の克服、得意分野の強化をしたい生徒に選ばれています。
同じ内容を学ぶ仲間がいないため、モチベーションを保ちにくいという難点がありますが、授業の中でわからない点があればその場ですぐに質問し、学習した内容を着実に身につけられるというメリットがあります。
オンライン指導
オンライン指導は、パソコンやタブレットを使って、自宅などで授業を受ける形式です。
Webカメラや画面共有を活用して対面の個別指導と同じような指導が行われており、全国の優れた講師の指導を受けられる点が魅力です。
通塾の負担がなく、時間を有効に活用できるという利点がありますが、自習が中心になるため、学習習慣が身についていない生徒や、自宅で集中して学習できない生徒は他の形式の方が向いている場合もあります。
自立学習型
自立学習型は、目標に合わせて学習計画を立て、その計画に従って個々に自習を進める形式です。1対多数で指導を行います。
塾では演習のほか、学習の進捗を毎週確認し、勉強の仕方や学習習慣の身につけ方の指導をします。
サポート体制がしっかりしていて、LINEなどで24時間質問を受け付けている塾も多いため、学習意欲の高い生徒に向いています。
小学生向けの塾の費用相場
小学生の塾では、どの程度の費用がかかるのでしょうか。ここで、主な塾の料金を紹介します。
集団指導の費用相場
集団指導の塾では、費用はどの程度かかるのでしょうか。例として、臨海セミナー、湘南ゼミナール、秀英予備校の4年生〜6年生の料金を紹介します。
| 学年 | 臨海セミナー | 湘南ゼミナール | 秀英予備校 | 栄光ゼミナール 高田馬場校 |
|---|---|---|---|---|
| 4年生 | 3,300円〜14,850円 | 4,200円~ | 7,800円〜14,800円 | 33,220円 |
| 5年生 | 2,970円〜36,300円 | 9,600円~ | 8,800円〜15,800円 | 34,980円〜57,750円 |
| 6年生 | 3,960円〜47,300円 | 9,900円~ | 8,800円〜15,800円 | 44,220円〜65,010円 |
個別指導の費用相場
主な個別指導塾の費用を見てみましょう。例として、各塾に週1回通う場合の月謝を紹介します。
| 学年 | 明光義塾(90分) | 代々木個別指導学院(80分) | ナビ個別指導学院(80分) | 個太郎塾(80分) | 創英ゼミナール(60分) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1〜4年生 | 12,100円 | 6,500円~ | 10,800円〜12,600円 | 14,608円 | 5,225円 |
| 5年生 | 13,200円 | 6,500円~ | 10,800円〜12,600円 | 14,608円〜15,928円 | 5,445円 |
| 6年生 | 14,300円 | 6,500円~ | 12,600円 | 15,752円〜17,248円 | 5,445円 |
オンライン指導の費用相場
オンライン指導の塾の費用を紹介します。
| 学年 | 名門会Online | 個別指導Axis |
|---|---|---|
| 4年生 | 1時間あたり 3,300円〜 | – |
| 5年生 | 1時間あたり 3,300円〜 | 10,000円〜30,000円 |
| 6年生 | 1時間あたり 3,300円〜 | 10,000円〜30,000円 |
目的に合った塾かを見極める
塾によって、学習内容や指導方針、難易度が異なります。塾を選ぶ際には、まず目的をはっきり決め、その目的に合う塾を選びましょう。
たとえば、中学受験を目指す場合は、合格実績を調べて志望校に合う塾を選びます。学校の補習が目的の場合は、地元の小学校の学習内容や進度に合わせて学習できる塾が理想です。
サポート体制や環境が整っているかを確認する
塾には小学生が一人で通うことになるため、サポート体制や環境が整っている塾を選ぶと安心です。保護者への情報共有の体制や、相談をしたい場合の対応、楽しく通える環境かどうかを必ず確認しておきましょう。
自習室を利用する予定がある場合は、体験授業の際に自習室の用紙を見ておくのもおすすめです。
無理なく通える立地・スケジュールであることを確認する
小学生が夜に通うことになるため、無理なく安全に通える塾を選びましょう。電車やバスを利用する場合でも、できるだけ自宅から近い塾を選ぶと安心です。
また、習い事を続けながら塾にも通いたい場合には、塾の曜日や時間を確認しておくことも大切です。6年生まで通うことを想定して、各学年のスケジュールを調べておきましょう。
予算に合っているかを確認する
塾の費用が家庭の予算に合っているかどうかも重要です。
塾の費用には、授業料の他に、入塾金、教材費、テスト代、季節講習費、特別講習費などがあります。入塾する前に総額でどの程度かかるのかを確認しておくと安心です。
体験授業を利用しよう
候補の塾が決まったら、体験授業に参加しましょう。体験授業では、授業の進め方や講師の教え方、教室の雰囲気などを体験できます。塾案内には載っていない実際の様子を知ることができます。
学習塾検索サイト「塾シル!」では、体験授業参加キャンペーンを実施中です。
対象塾の体験授業に参加された方全員にAmazonギフトカード2,000円分をプレゼントいたします。
最大5教室まで、合計10,000円分申し込み可能となっていますので、お子様の最適な学習環境の比較検討にぜひご活用ください。
※対象塾やキャンペーンの詳細は下記よりご確認ください。

まとめ
小学生の塾選びでは、まず「何のために通うのか」を明確にすることが大切です。
学校の補習・中学受験・英語力強化のいずれを目的とするかによって、選ぶべき塾や授業形式(集団指導/個別指導/オンライン指導/自立学習型)は変わります。
費用は授業料だけでなく、入塾金・教材費・季節講習費などを含めた総額で比較しましょう。
加えて、サポート体制や通塾の安全性、習い事との両立が可能な時間割かどうかも確認ポイントです。
候補を絞ったら必ず体験授業に参加し、講師との相性や教室の雰囲気を実際に確かめることで、お子さまに最も合った塾を選べます。
※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。