お子さんを塾に通わせるからには「いい塾」に通わせたいですよね。最近はネット社会ですのでスマートフォンで検索をすれば様々なサイトから情報を得ることができますし、新聞の折り込みチラシには毎日のように学習塾や子ども向けの英会話教室などのチラシが入っていますので目に触れる機会も多いと思います。
では「いい塾」とはどういう塾を指すのでしょうか。また個別指導塾や集団指導塾、大手塾や個人塾はどちらを選ぶべきなのでしょうか。このページでは塾に通う目的別に「いい塾」の見分け方を解説します。
塾の規模や授業形式の特徴を理解する
塾に通う目的によって「いい塾」の定義は異なります。
まずはそのまえに塾の規模や授業形式からそれぞれの特徴を理解しましょう。たとえば、学校の授業の補習目的にお子さんを塾に通わせたい場合に個別指導塾と集団指導塾のどちらを選べばいいのかわからないという方は要注意です。
大手塾と個人塾の長所や短所がわからない方も同様です。下に簡単ではありますが、それぞれの特徴をまとめました。特徴を理解した上で塾に通う目的別に「いい塾」の見分け方を解説したいと思います。
大手×集団指導の特徴
授業の内容は受験に即した内容となっており授業の進むスピードが速い傾向にあります。科目ごとに担当講師が分かれており、アルバイトではなく社員のケースが多いため講師の指導力が高いといえるでしょう。また提供される進学情報が豊富な点も特徴といえます。
個人×集団指導の特徴
大手とは異なり、授業内容が受験よりも定期試験の対策向けの内容となっていることが多いです。塾長が講師となって指導し、塾長(または講師)が複数の科目を担当します。指導力という点に関しては、塾長の人柄や長年培ったノウハウによるところが大きいです。
大手×個別指導の特徴
個別指導ですので、講師1人が1~5人の子どもを指導します。個別指導ではとくにカリキュラムはありませんので、子どもの学力や理解度に合わせて授業内容が組まれます。また集団指導とは異なりスケジュールの自由度が高いため、部活動や習い事との両立ができることが大きいでしょう。ただし、講師に学生が多いため指導力が集団指導ほど高くないことや、月謝が集団指導よりも高い傾向にあることを覚えてください。
個人×個別指導の特徴
講師1人あたりの生徒数や授業内容は「大手×個別指導」と大きな違いはありませんが、地元の学校の情報を持っている点や塾長が生徒に親身になってくれる点は個人経営の塾の強みだといえます。ただし、個人経営の塾で個別指導を行っているところは少ないです。
受験対策で塾に通う
塾の特徴を理解した上で、目的別に「いい塾」の見分け方についてみていきましょう。まずは塾に通う目的が受験対策の場合の「いい塾」について解説します。受験対策なのですから、志望校の合格実績が高い塾が「いい塾」といえます。それでは志望校の合格実績がある塾はどのように探せばよいのでしょうか。
その選択肢のひとつが志望校の近くにある塾を探してみるというものです。志望校から近い塾はその学校の合格ノウハウをもっていることがありますので調べてみるようにしましょう。もし志望校への合格率が高いのであればその学校に強いということです。
また調べる際の注意点として志望校への合格者数ではなく合格率も見るようにしましょう。合格者数が多くても合格率が低ければ必ずしも志望校に強いわけではないためです。
なかにはまだ志望校が定まっていない人もいるでしょう。そういう人はどのような塾に通うべきなのでしょうか。その場合の「いい塾」の定義とは、お子さんの学力を上げてよりいい学校に合格できるよう選択の幅を広げることができる塾がいい塾だといえます。この場合は大手塾・個人塾でそれぞれ長所や短所がありますので一概に断言が難しいですが、個別指導塾よりも集団指導塾を探すことをおすすめします。
補習目的で塾に通う
補習目的における「いい塾」の見分け方についてですが、補習目的の場合は「いい塾」の定義が様々あります。なぜなら補習の場合は塾に通う理由が様々あるためです。そのためそれぞれの理由によっていい塾の定義は変わるといえます。
塾へ通う理由
- 学校の授業がよく理解できていない
- 自分に合った勉強の仕方がわからない
- そもそも勉強への意欲が少ない
そのため一概に「いい塾」の調べ方をお伝えすることは難しいのですが、授業形式はお子さんの学力に合ったカリキュラムを組んでくれる個別指導塾か、学校の授業スピードと近くて個人へのフォローも手厚い個人経営の集団指導塾がおすすめです。個別指導か集団指導かはお子さんの性格との相性に合うほうを選択しましょう。
さいごに
このページでは塾に通う目的別に「いい塾」の見分け方を解説しました。ただ塾選びの注意点としてすべての子どもに適した塾はないということを覚えておいてください。A君にとっては授業が楽しくて満足度が高い塾でもB君にとっては合わなかったということは往々にあります。それは授業の形式や塾の雰囲気、授業のスピードがそれぞれ異なり、お子さんの学習の目的や性格によって合う合わないが分かれるためです。ですのでお子さんを「いい塾」へ通わせるためには塾へ通う目的を明確にすることも大切ですが、塾の規模や授業形式ごとのそれぞれの特徴を理解することも同じくらい大切です。お子さんにはどのような塾なら合うかよく考えて選ぶようにしましょう。塾選びの際の参考になれば幸いです。
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