- 中1・中2・中3で冬期講習の内容がどう違うか
- 必要な授業数の決め方と、自習との分け方
- 中学生の冬期講習の料金例と、見積もりの確認ポイント
- 中学生向け冬期講習6塾の違いと選び方
中学生の冬期講習を検討すると、「何を勉強するの?」「何コマくらい受ければいい?」「中3になると、いくらくらいかかる?」と迷うこともあるでしょう。
特に中3では、高校受験に向けて多くの授業を提案され、「全部受けたほうがいいのか」「自分で勉強する時間も残したほうがいいのか」と判断しにくいことがあります。
冬期講習は、多く受ければよいわけではありません。まず冬休みに解決したい課題を決め、授業で補う内容と、自宅や自習室で進める内容を分けることが大切です。
この記事では、中1・中2・中3それぞれの冬期講習の内容を確認したうえで、必要な授業の決め方、料金例、自習との組み合わせ方まで解説します。
- 中学生の冬期講習では何をする?中1・中2・中3で目的が変わる
- 中1は、2学期までの苦手を確認する
- 中2は、中1・中2の苦手を残さず受験学年に備える
- 中3は、高校入試までに必要な対策を優先する
- 中学生の冬期講習はいくら?実際の料金例を確認
- 中3は、受講する授業が増えると総額も大きくなる
- 教材費・特別講座などを含めた総額を確認する
- 冬期講習は何科目・どのくらい受ける?必要な授業の決め方
- 1.冬休みに何をできるようにしたいか決める
- 2.授業で教わる内容と自習で進める内容を分ける
- 3.復習・問題演習の時間まで確保する
- 4.必要な科目・単元から授業数を決める
- 冬期講習の授業を減らして、自習を増やしてもいい?
- 塾から見積もりをもらったら、授業数の理由と総額を確認する
- 中学生向けの冬期講習6塾を比較
- 条件に合う冬期講習を近くの塾から探す
- 中学生の冬期講習についてよくある質問
- 冬期講習だけ受けることはできますか?
- 中3の冬から初めて塾に通ってもいいですか?
- 冬期講習はいつ申し込めばいいですか?
- まとめ|冬休みに必要な授業と、自宅で進める勉強を分けよう
中学生の冬期講習では何をする?中1・中2・中3で目的が変わる
中学生の冬期講習では、これまでに習った内容の復習や苦手対策、高校受験に向けた問題演習などに取り組みます。
ただし、同じ中学生でも、学年や現在の学力によって冬休みに優先したいことは異なります。
学年 冬期講習で取り組むことの例 冬休みに考えたいこと 中1 2学期までの復習、苦手単元の補強 今後の学習につながる苦手を残していないか 中2 中1・中2の復習、苦手対策、受験学年への準備 中3になる前に何を補っておきたいか 中3 基礎の補強、入試問題の演習、志望校対策 入試までに何を優先して対策するか
中1は、2学期までの苦手を確認する
中1では、2学期までに習った内容を振り返り、理解できていない単元があれば冬休みに補います。
「数学が苦手」と感じていても、すべての単元がわからないとは限りません。方程式など特定の単元でつまずいているのであれば、まずはどこで理解が止まっているのか確認しましょう。
冬休みには、今後の学習につながる苦手を残していないかを確認することが大切です。
中2は、中1・中2の苦手を残さず受験学年に備える
中2の冬は、中1からここまでに習った範囲を振り返り、苦手を整理する時期として使えます。
中3になると、学校の学習と高校受験に向けた勉強を並行して進めることになります。
受験勉強を始めてから中1・中2の範囲を広く復習し直すことにならないよう、定期テストなどを振り返り、理解が不十分な単元を確認しておきましょう。
中3は、高校入試までに必要な対策を優先する
中3は高校入試が近いため、現在の学力と志望校から、入試までに優先して対策する内容を決めます。
たとえば、基礎に抜けがある科目なら、まず理解できていない単元を補います。一方、基礎問題をある程度解けている科目なら、過去問や入試問題を使った演習、志望校に合わせた対策へ進みます。
冬休みは、すべてを広く勉強するのではなく、入試までに何を優先して対策するかを整理することが大切です。
冬期講習全般の日程や時期については、「冬期講習はいつからいつまで?申し込み時期と塾選びのポイントを解説」で詳しく解説しています。
中学生の冬期講習はいくら?実際の料金例を確認
中学生の冬期講習の料金は、学年だけで決まるわけではありません。
主に、
- 集団指導か個別指導か
- 何科目受けるか
- 何日・何コマ受けるか
- 高校受験向けの特別講座を受けるか
などによって総額が変わります。
以下は、塾ごとに受講条件が異なる料金例です。金額を直接比較するのではなく、どのくらいの科目数・授業回数で、いくらかかるのかを見るための例として確認してください。
塾・講習 学年 料金例 内容 河合塾Wings関東 中1・中2 46,700円 冬期集中セミナー 早稲田アカデミー 中1・中2 73,900円 5科目・8日間 河合塾Wings関東 中3 98,600円 5科目 早稲田アカデミー 中3 105,100円 5科目・8日間 ITTO個別指導学院 中1~中3 16,500円 50分×6回 ナビ個別指導学院 中1・中2
中3約22,200円※
約22,800円※80分×6回
集団指導では複数科目をまとめて受講する講習がある一方、個別指導では受講する授業数によって総額が変わるなど、料金の決まり方も異なります。
たとえば、個別指導で6回受ける場合と、集団指導で5科目を8日間受ける場合では、金額だけを比べても条件がそろっていません。
冬期講習の料金を見るときは、「何科目を、1回何分で、何回受けるのか」まで確認することが大切です。
中3は、受講する授業が増えると総額も大きくなる
中3では高校受験を控えているため、中1・中2より受講する科目や授業数が増える講習があります。
たとえばコノ塾の2026年度冬期講習では、中1・中2が50分×24コマで31,680円、中3は地域によって50分×52~85コマで68,640~112,200円という料金例があります。
この例では、1コマあたりの料金だけでなく、中3で受ける授業数そのものが増えています。
そのため、
「中3で10万円だから高い」
「5万円だから安い」
と総額だけで判断するのではなく、何科目・何回・何を対策する料金なのかを確認しましょう。
教材費・特別講座などを含めた総額を確認する
冬期講習では、案内されている授業料以外の費用がかかる場合があります。
費用 確認したいこと 講習受講料 科目数・授業回数・1回の授業時間 教材費・模試代 講習料金に含まれているか 入会金・登録料・設備費 冬期講習だけでも必要か 正月特訓・追加講座 基本の冬期講習とは別料金か 通常授業の月謝 通塾中の場合、講習月も別途かかるか
表示されている講習料金だけではなく、希望する内容を受講した場合に、最終的にいくら支払うのかまで確認しましょう。
ただし、必要な授業数は料金だけでは決められません。次に、冬休みに何を対策したいか、自宅学習で進められる内容は何かから、必要な科目・授業数を考えていきます。
小学生・高校生も含めた冬期講習の料金例や、見積もりの基本的な見方は、「冬期講習の料金目安は?小学生・中学生・高校生の料金例と予算に合わせた選び方」で詳しく解説しています。解説しています。
冬期講習は何科目・どのくらい受ける?必要な授業の決め方
冬期講習で必要な科目や授業数は、学年だけで一律に決められるものではありません。
特に中3では、高校受験に向けて複数科目や多くの授業を提案され、「全部受けたほうがいいのか」「自習の時間も残したほうがいいのか」と迷うことがあります。
中1・中2でも考え方は同じです。まず冬休みに解決したい課題を整理し、授業で補う内容と自宅学習で進める内容を分けて考えましょう。
1.冬休みに何をできるようにしたいか決める
最初に、「何のために冬期講習を受けるのか」を具体的にします。
たとえば、
- 数学の関数を解けるようにする
- 英文法で理解できていない単元を復習する
- 理科の苦手分野を補う
- 中3なら、過去問で点数を落としている分野を補強する
といった形です。
「数学が苦手だから数学を受ける」だけでは、必要な授業数を判断しにくくなります。
どの科目・単元を、どこまでできるようにしたいのかまで整理してみましょう。
2.授業で教わる内容と自習で進める内容を分ける
次に、冬休みに取り組む内容のうち、どこまでを授業で補う必要があるか考えます。
たとえば同じ数学でも、
- 解説を読んでも解き方がわからない
- 解き方はわかるが、問題演習が足りない
では、必要な勉強方法が異なります。
前者は授業で解説を受ける方法がありますが、後者なら自宅や自習室で問題を解く時間を増やす方法もあります。
勉強する量と、授業を受ける量は同じではありません。
冬休みに必要な勉強のすべてを、講習の授業にする必要はありません。
3.復習・問題演習の時間まで確保する
冬休みの予定を、授業だけで埋めないことも大切です。
授業で解き方を教わったあとには、自分でも解けるか確認する必要があります。
授業を受ける → 復習する → 自分で問題を解く
という時間まで含めて考えましょう。
特に中3では、冬期講習とは別に過去問や入試問題を解く時間も必要になります。
授業を追加するときは、「その授業を受けられるか」だけでなく、授業後に復習や問題演習をする時間が残るかも確認します。
4.必要な科目・単元から授業数を決める
最後に、授業で補いたい科目・単元から必要な授業数を考えます。
たとえば中3なら、
数学の関数と図形は一人で進めにくいため冬期講習を利用し、ある程度得点できている理科・社会は自分で過去問演習を進める
といった組み合わせも考えられます。
中1・中2でも、「数学の苦手単元だけ講習を利用し、ほかの科目は自宅で復習する」といった分け方ができます。
すべてを講習に任せるか、すべて自宅で勉強するかの二択ではありません。
授業が必要なところだけ講習を使い、それ以外は自分で進めると考えると、必要な科目や授業数を整理しやすくなります。
冬期講習の授業を減らして、自習を増やしてもいい?
必要な勉強が決まっていて、本人が計画どおり問題演習を進められるなら、授業数を絞って自習を増やす方法もあります。
たとえば、
- 取り組む教材・範囲が決まっている
- 本人が計画どおり学習を進められる
- 一人で問題演習を進められる
- わからない問題を質問できる環境がある
- 授業で一から教わる必要がある単元が少ない
といった場合です。
一方で、
- 何から勉強すればよいかわからない
- 複数科目で基礎から理解できていない
- 一人では勉強が続きにくい
- 中3で、志望校に合わせた対策方法がわからない
といった場合は、授業や学習計画のサポートを利用する方法があります。
「数学だけ冬期講習を受けて、ほかの科目は自習する」のように、授業と自習を組み合わせてもかまいません。
ただし、自習室を冬期講習だけの受講でも利用できるか、授業外でも質問できるかなどの条件は塾によって異なります。利用したい場合は申し込み前に確認しておきましょう。
塾から見積もりをもらったら、授業数の理由と総額を確認する
個別指導などでは、面談後に冬期講習の授業数と料金を提案されることがあります。
提案された授業数を「多い・少ない」だけで判断せず、何を対策するために、その回数が必要なのかを確認しましょう。
確認したいのは、次の5点です。
- それぞれの授業で何を対策するのか
- なぜその回数が必要なのか
- 自宅学習で進める部分は何か
- 授業後に復習・問題演習する時間が残るか
- 教材費などを含めた総額はいくらか
たとえば「数学12回」と提案された場合、
数学が苦手だから12回
だけでは、その回数が必要なのか判断しにくいでしょう。
「4回は関数、4回は図形、4回は過去問演習」のように、どの課題に何回使う予定なのかまで確認すると、提案された授業数の理由がわかりやすくなります。
授業数を減らす場合は、その分の勉強までなくすわけではありません。
冬休みに優先したほうがよい単元はどれですか。自宅で進められる部分があれば教えてください。
などと確認し、受講しない内容を何の教材で、いつまでに進めるのかも決めておきましょう。
また、料金は1コマあたりの金額だけでなく、必要な授業をすべて受けた場合の総額で確認します。
中学生向けの冬期講習6塾を比較
ここまで整理した内容をもとに、希望する受け方ができる冬期講習を探してみましょう。
苦手な科目だけ受けたい場合は、科目や授業数を調整できるか。複数科目をまとめて進めたい場合は、講習のカリキュラムが目的に合っているかが確認ポイントです。
中3なら高校受験対策の内容、自習も組み合わせたい場合は自習室や質問対応についても確認しておくとよいでしょう。
ここでは、中学生向けの冬期講習を実施している6塾を、指導形式、料金例、冬期講習だけの受講可否から比較します。
塾名 指導形式 冬期講習の料金・受講例 冬期講習だけの受講 明光義塾 個別指導 料金は学習プランによる 〇可能 森塾 個別指導 2025年度は初めての人向けに1教科4日間の無料体験 〇可能 スクールIE 個別指導 学習プランによる 〇可能 臨海セミナー 小中学部 集団指導 2025年度は初めての人向けに無料体験を実施※ △無料体験あり 個別教室のトライ 個別指導 料金は学習プランによる 〇可能 ITTO個別指導学院 個別指導 2025年度は中学生50分×6回16,500円~ 〇可能
※臨海セミナーの2025年度無料体験は、体験諸費・模試代が別途必要でした。
条件に合う冬期講習を近くの塾から探す
冬期講習の内容や受講条件は、同じブランドでも教室によって異なる場合があります。
候補が決まったら、通える範囲の教室で、希望する科目・授業数を受講できるか、総額はいくらになるかを確認して比較してみましょう。
中学生の冬期講習についてよくある質問
冬期講習だけ受けることはできますか?
冬期講習だけ受講できる塾もあります。
ただし、受講条件や入会金などの費用、自習室を利用できるかは塾や教室によって異なります。
通常授業への入塾をまだ決めていない場合は、申し込む前に冬期講習だけ受講できるか、講習生が利用できるサービスはどこまでかを確認しておきましょう。
中3の冬から初めて塾に通ってもいいですか?
中3の冬からでも受講できる塾はありますが、高校入試までの時間は限られています。
まず現在の学力と志望校を伝え、
- 入試までに何を補う必要があるか
- 冬期講習で何を対策できるか
- 自宅学習では何を進めるか
を確認してみましょう。
塾に通い始めること自体を目的にするのではなく、入試までに残っている課題のうち、塾で何を補えるのかで判断することが大切です。
冬期講習はいつ申し込めばいいですか?
冬期講習の募集開始時期や申込期限は塾によって異なります。
希望する講座や時間帯がある場合は、申込期限を待たず、日程や空き状況を早めに確認しておくとよいでしょう。
冬期講習が始まる時期や申し込み時期については、「冬期講習はいつからいつまで?申し込み時期と塾選びのポイントを解説」で詳しく解説しています。
まとめ|冬休みに必要な授業と、自宅で進める勉強を分けよう
中学生の冬期講習は、中1ならこれまでの苦手の確認、中2なら受験学年に向けた復習、中3なら高校入試までに必要な対策など、学年や現在の状況によって目的が変わります。
また、必要な科目や授業数は、学年だけで一律に決まるものではありません。
迷ったときは、
冬休みに解決したい課題
→ 授業で補う内容と自宅で進める内容
→ 必要な科目・授業数と総額
の順で整理してみましょう。
塾を選ぶときは、希望する科目や授業数を受講できるか、中3なら志望校に合った高校受験対策ができるか、自習室などを利用できるかも確認します。
冬休みに何を塾で補い、何を自宅で進めるのかを整理したうえで、希望する受け方ができる冬期講習を比較してみましょう。
※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。

