- 冬期講習では何をするのか
- 冬期講習が自分に必要か判断するポイント
- 学年や受験の有無による冬期講習の違い
- 冬期講習の時期・料金・講習だけ受ける場合の確認事項
冬期講習を検討し始めると、「何を勉強するの?」「受けたほうがいい?」「いつから始まる?」「料金はいくら?」など、いくつも疑問が出てくるのではないでしょうか。
冬期講習では、2学期までの復習や苦手対策、受験対策などに取り組みます。ただし、冬休みは短いため、たくさんの講座を受ければよいわけではありません。
まず考えたいのは、冬休みが終わるまでに何をできるようにしたいかです。自宅だけでは進めにくいことがあるなら冬期講習を検討し、自分で進められるなら無理に受講する必要はありません。
受ける場合は、目的に合う内容か、無理なく通えるか、必要な講座を受けると総額でいくらかかるかを確認して選びましょう。
この記事では、冬期講習がどのようなものかから、受けるかどうかの考え方、学年別の違い、時期・料金・受講条件まで、冬期講習を選ぶ前に知っておきたいことをまとめて解説します。
- 冬期講習は、冬休みに復習や受験対策を進める短期講習
- 冬期講習は12月下旬から1月上旬に行われることが多い
- 希望する講座や時間帯があるなら、早めに空席を確認する
- 12月からでも申し込める場合はある
- 予定が決まっていない場合は、変更・振替条件を確認する
- 冬期講習が必要かは、自宅で進められるかどうかで考える
- 一人では進めにくい苦手科目や受験対策がある場合
- 自宅でやることが決まっているなら、無理に受けなくてもよい
- 学年と受験の有無によって、冬期講習で取り組む内容は異なる
- 小学生は、学校の復習か中学受験対策かで考える
- 中学生は、中1・中2の復習と中3の受験対策で分けて考える
- 高校生は、学校の復習と大学受験対策から必要な講座を選ぶ
- 料金は「1講座いくら」ではなく、必要な講座の総額で見る
- 冬期講習だけ受ける場合は、外部生の受講条件を確認する
- 内容・日程・総額の3つを比べて冬期講習を選ぶ
- まとめ|冬期講習は「この冬に何をできるようにしたいか」から選ぶ
冬期講習は、冬休みに復習や受験対策を進める短期講習
冬期講習は、冬休みを中心に行われる短期間の講習です。普段その塾に通っている生徒だけでなく、冬期講習だけ参加できる塾もあります。
通常授業と同じ内容をそのまま進めるだけではなく、2学期までの復習、苦手な単元の対策、3学期に向けた予習、受験に向けた演習などに取り組みます。
具体的には、次のような内容があります。
- 2学期までに習った内容の復習
- 苦手な科目・単元の対策
- 3学期や次学年に向けた予習
- 高校受験・大学受験などの入試対策
- 志望校別の問題演習
何をするかは、学年だけで決まるわけではありません。
たとえば同じ中学3年生でも、基礎に抜けがある人なら苦手単元の復習が必要です。一方、基礎が固まっている人なら、志望校の入試問題を使った演習に時間を使うほうが目的に合うでしょう。
冬休みは長くないため、すべての教科を一からやり直すのは現実的ではありません。「この冬に何をできるようにしたいか」を決め、必要な内容を選んで取り組むのが冬期講習の基本的な使い方です。
冬期講習は12月下旬から1月上旬に行われることが多い
冬期講習は、学校の終業式後から1月上旬までに行われるケースが多く見られます。
ただし、「冬期講習は12月○日から」と案内されていても、その日からすべての講座が始まるとは限りません。
学年や講座ごとに開始日が違ったり、期間内から受講日を選んだりする塾もあります。年末年始の休講や正月特訓が別日程になっている場合もあります。
家庭の予定と合わせるときは、冬期講習全体の期間だけでなく、自分が受けたい講座の初回日と最終日を確認しましょう。
希望する講座や時間帯があるなら、早めに空席を確認する
冬期講習の募集は10月から11月ごろに始まることがあります。
募集開始と同時に申し込む必要はありません。
ただし、
- 志望校別講座を受けたい
- 部活動後の時間帯しか通えない
- 土日しか受講できない
- 少人数クラスを希望している
など、条件を変えにくい場合は、申込期限まで待たずに空席を確認しておいたほうがよいでしょう。
11月中をひとつの目安に、「この講座・時間帯なら、いつごろまでに決めればよいですか」と聞いておけば、すぐ申し込む必要があるのか、予定が決まるまで待てるのかを判断できます。
12月からでも申し込める場合はある
空席があれば、12月に入ってから申し込める場合もあります。
ただし、「まだ席がありますか」だけで判断するのではなく、今から参加しても必要な内容を学べるかを確認しましょう。
前半と後半で内容がつながっている講座では、途中から参加すると最初の授業内容を補う必要があります。
一方、1講座ごとに内容が完結していたり、個別に学習内容を決められたりする場合は、遅い時期からでも検討しやすくなります。
12月から探す場合は、
- 冬休みに対策したい科目や単元
- 通える日と時間帯
- 冬休み中にどこまで取り組みたいか
を伝え、今から受講しても目的に合うか確認しましょう。
予定が決まっていない場合は、変更・振替条件を確認する
帰省や部活動の予定がまだ決まっていない場合、すべての日程が確定するまで冬期講習を探せないわけではありません。
気になる講座があるなら、
- 申込後に受講日を変更できるか
- 変更する場合はいつまでに連絡が必要か
- 欠席した場合に振替できるか
を先に確認しておきましょう。
「振替可能」であっても、希望日時に空席がなければ振り替えられない場合があります。
予定が変わる可能性が高いなら、振替制度の有無だけでなく、振替日をどのように決めるのかまで確認しておくと安心です。
冬期講習が必要かは、自宅で進められるかどうかで考える
冬期講習は、すべての人が受けなければならないものではありません。
受けるか迷ったら、まず次の2つを考えてみましょう。
-
冬休み中に取り組みたいことがあるか
-
それを自宅学習だけで進められるか
たとえば、「数学の関数が分からない」「志望校の過去問をどう進めればよいか分からない」といったことがあり、自分だけでは解決しにくいなら、冬期講習を利用する意味があります。
一方、やるべき教材や勉強する内容が決まっていて、自宅でも計画どおり進められるなら、冬期講習を受けない選択肢もあります。
一人では進めにくい苦手科目や受験対策がある場合
たとえば、次のような場合です。
- 2学期につまずいた単元を復習したい
- 苦手科目を一人では進めにくい
- 何から勉強すればよいか決められない
- 志望校に合わせた問題演習をしたい
- 自宅では勉強時間を確保しにくい
大切なのは、「冬期講習へ行くこと」自体を目的にしないことです。
「数学が苦手だから冬期講習へ行く」ではなく、「2学期に理解できなかった関数を復習したい」まで具体的にすると、必要な講座を判断しやすくなります。
自宅でやることが決まっているなら、無理に受けなくてもよい
次のような場合は、冬期講習を受けずに自宅で勉強する方法もあります。
- やるべき教材や単元が決まっている
- 冬休みの学習計画を立てられる
- 分からない問題を質問できる環境がある
- 自宅でも継続して勉強できる
冬休みは期間が限られています。
すでに自分で学習を進められるなら、講習への移動や授業に使う時間を、自分に必要な問題演習に充てたほうがよい場合もあります。
「周りが受けるから」ではなく、今困っていることを解決するために、塾の授業が必要かで考えましょう。
学年と受験の有無によって、冬期講習で取り組む内容は異なる
同じ冬期講習でも、学年だけでなく、受験を控えているかどうかによって取り組む内容は変わります。
学年 冬期講習で取り組む内容の例 小学生(非受験) 2学期までに苦手になった単元の復習 小学生(中学受験) 志望校や現在の学力に合わせた受験対策 中1・中2 2学期までの苦手単元の復習、3学期の準備 中3 高校入試までに補いたい科目・単元の対策 高1・高2 学校内容の復習、大学受験に向けた苦手対策 高3 志望校の入試に必要な演習や弱点対策
小学生は、学校の復習か中学受験対策かで考える
中学受験をしない小学生なら、2学期までに理解できていない単元の復習が中心になります。
たとえば算数でつまずいている単元がある場合は、冬休みのうちに戻って確認しておくことで、3学期以降の学習につなげやすくなります。
一方、中学受験をする小学生は、学校内容の復習だけでなく、これまでに学習した受験範囲の復習や志望校に向けた問題演習などが中心になることがあります。
同じ「小学生向け冬期講習」でも内容は大きく異なるため、中学受験をするかどうかも含めて講座を確認しましょう。
中学生は、中1・中2の復習と中3の受験対策で分けて考える
中1・中2では、2学期までに分からなくなった単元を復習し、3学期以降の学習につなげる講座が選択肢になります。
特に数学や英語など、以前に習った内容を使って次の単元へ進む教科では、分からない部分が残っている場合に冬休みを使って戻る方法があります。
中3は高校入試が近いため、同じように全範囲を復習するだけでは時間が足りません。
模試や過去問などを見ながら、入試までに補う必要がある科目・単元を絞って対策することが重要になります。
高校生は、学校の復習と大学受験対策から必要な講座を選ぶ
高1・高2では、学校で習った内容に分からないところがあれば復習し、必要に応じて大学受験を見据えた苦手科目の対策を進めます。
高校は学校によって授業の進度が異なるため、「高1向け」「高2向け」という学年だけでなく、現在どこまで学習しているかも見て講座を選びましょう。
高3は大学入試まで残された時間が限られています。
新しい講座を多く受けるより、志望校の出題傾向や過去問・模試の結果から、入試までに得点を伸ばしたい分野の演習を選ぶことが重要です。
料金は「1講座いくら」ではなく、必要な講座の総額で見る
冬期講習の料金を確認するときは、広告などに表示された「1講座○円」だけで判断しないようにしましょう。
実際にかかる金額は、
- 受講する科目・講座数
- 授業回数
- 集団指導・個別指導などの指導形式
- 受験対策や正月特訓などの追加講座
などによって変わります。
さらに、授業料とは別に教材費や模試代、登録料などが必要な場合もあります。
そのため、比較したいのは最も安い講座の料金ではなく、自分が必要な授業を受けると、最終的にいくらかかるのかです。
塾から複数の講座を提案されたら、「それぞれ何を対策する講座なのか」を確認したうえで、必要な講座を受けた場合の総額を見ましょう。
無料体験や無料の冬期講習が行われる場合もありますが、対象学年や受講できる講座数などに条件が設定されていることがあります。
「無料」という表示だけでなく、何をどこまで受けられるのかを確認することが大切です。
料金の目安や学年別の費用については、以下の記事で詳しく紹介しています。
冬期講習だけ受ける場合は、外部生の受講条件を確認する
普段その塾に通っていなくても、冬期講習だけ申し込める塾はあります。
そのため、
- 冬休みだけ苦手科目を対策したい
- 今通っている塾とは別の授業を試したい
- 入塾する前に授業や教室の雰囲気を確認したい
といった場合にも選択肢になります。
ただし、「冬期講習だけ受けられる」と書かれていても、条件は塾によって異なります。
申し込む前に、
- 外部生も受講できるか
- 入会金や登録料などが必要か
- 塾生と外部生で料金が異なるか
- 通常授業への入塾が受講条件になっていないか
を確認しましょう。
特に講習だけ利用したい場合は、冬期講習が終わったあとに通常授業へ通う必要がないかまで確認しておくと安心です。
冬期講習だけ受講できる塾の探し方や確認事項は、以下の記事で詳しく解説しています。
内容・日程・総額の3つを比べて冬期講習を選ぶ
候補がいくつか見つかったら、次の3つを並べて比べてみましょう。
比べること 確認したいポイント 内容 冬休みに取り組みたいことに合っているか 日程 無理なく通え、欠席時の対応も確認できているか 総額 必要な講座や教材費などを含めていくらかかるか
料金が安くても、必要な対策ができなければ目的には合いません。
反対に、内容がよくても、部活動や帰省と重なってほとんど通えなければ十分に活用しにくくなります。
まず「冬休みが終わるまでに何をできるようにしたいか」を決める。その内容を学べる冬期講習を探し、日程と総額を比べる。
この順番なら、「有名だから」「安いから」だけで選ばず、自分に必要な冬期講習かを判断しやすくなります。
まとめ|冬期講習は「この冬に何をできるようにしたいか」から選ぶ
冬期講習を検討するときは、最初から講座や塾を探すのではなく、まず冬休み中に取り組みたいことを考えてみましょう。
2学期につまずいた内容を復習したいのか、受験に向けて苦手分野を対策したいのかによって、必要な講座は変わります。
自宅だけでは進めにくいなら、その内容を学べる冬期講習を探します。自分で学習を進められるなら、無理に受講する必要はありません。
受ける場合は、内容・日程・総額を確認します。
受けたい講座や時間帯が決まっているなら早めに空席を確認し、予定がまだ決まっていないなら変更や振替の条件も見ておきましょう。
冬期講習を受けるかどうかは、「この冬に何をできるようにしたいか。そのために冬期講習が必要か」から考えると判断しやすくなります。
※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。

