令和9年度(2027年度)埼玉県公立高校入試の実施要項が公表されました。学力検査は2月25日(木)、合格発表は3月5日(金)です。
今年度は、面接がすべての志願者に必須となり「My Voice(マイボイス)」という新しい形式が導入されるなど、昨年度から制度面で大きく変わっています。この記事では、出願から合格発表までの流れと、変更点を整理してお伝えします。
令和9年度の入試スケジュール
まず、主要な日程を一覧で確認しておきましょう。
内容 日程 出願期間(電子出願) 1月26日(火)正午〜2月9日(火)正午 出願書類提出期限 2月9日(火)正午 志願先変更期間 2月17日(水)9時〜2月18日(木)16時 受検票印刷開始 2月19日(金)16時以降 学力検査 2月25日(木) 面接 2月26日(金) 特色検査(対象校のみ) 2月26日(金)または3月1日(月) 追検査 3月2日(火) 合格発表 3月5日(金)9時 欠員補充開始 3月16日(火)
次に、出願の手続きを確認しましょう。
出願の流れ
電子出願の3ステップ
令和9年度の出願は、原則すべて電子出願システムで行います。以下の3つが完了した時点で、出願が成立します。
- 志願情報の入力:電子出願システムの案内に従い、志願者本人が情報を入力する
- 中学校による承認:出身中学校が入力内容を確認し、出願書類(調査書など)を電子データでアップロードして承認する
- 入学選考手数料の納付:電子収納により納付する(県立全日制2,200円、定時制950円)
手数料は一度納付したら返還されません。また、出願が完了した後は、志願先変更期間(2月17日〜18日)内にのみ志願先を変更できます。
提出書類
| 書類 | 提出者 | 提出方法 |
|---|---|---|
| 調査書 | 出身中学校長 | 電子データで提出 |
| 自己評価資料 | 志願者本人 | 電子データで提出 |
| 学習の記録等学年内評価分布表・一覧表 | 出身中学校長 | 高校教育指導課のみに提出 |
自己評価資料は今年度から全員の提出書類に加わりました。自筆またはコンピュータで作成し、これまでの体験や高校入学後に取り組みたいことなどを自分の言葉で記入します。
面接の補助資料として使われますが、得点化はされません。
志願先変更について
出願後、1回に限り志願先を変更できます。変更期間は2月17日(水)から2月18日(木)16時までです。
昨年度は先の志願校窓口で書類を受け取り新しい志願先に持参する手続きが必要でしたが、今年度からは電子出願システム上で手続きが完結します。
出願の手続きが整ったら、試験の内容も確認しておきましょう。
学力検査の内容
実施日と試験教科
学力検査は2月25日(木)に実施されます。試験会場は志願先高校です。
実施教科は国語・社会・数学・理科・英語の5教科で、各50分です。英語にはリスニングテストが含まれます。解答形式はマークシートと記述の併用です。
時間 内容 8:45〜9:20 一般諸注意 9:25〜10:15 国語(50分) 10:35〜11:25 数学(50分) 11:45〜12:35 社会(50分) 13:30〜14:20 理科(50分) 14:40〜15:30 英語(50分)
学校選択問題とは
一部の高校では、数学と英語の学力検査に「学校選択問題」を使用します。県が共通で作成する問題とは別に、各高校が独自の難易度の問題を選択して実施する仕組みです。志望校が学校選択問題を実施するかどうかは、埼玉県教育委員会が公表している別表で確認できます。
学力検査の翌日には、面接が行われます。
面接について
今年度から全員必須に
令和9年度入試から、一般募集のすべての志願者が2月26日(金)に面接を受けます。昨年度まで面接は「実技検査を実施しない学科・コースで任意実施」という位置づけでしたが、今年度から全員必須となりました。
形式は個人面接または集団面接で、学校によって異なります。
「My Voice(マイボイス)」の仕組み
今年度の面接には、「My Voice(マイボイス)」と呼ばれる時間が設けられています。面接の冒頭に受検生が1分30秒から2分程度、自分の言葉でこれまでの体験や将来取り組みたいことなどを自由に話します。その後、面接委員との質問・応答(3分30秒〜6分程度)に移ります。
My Voiceで重視されるのは、話し方の上手さや実績の大きさではありません。活動に取り組んだ過程(プロセス)や、そこで感じたこと・学んだことを自分の言葉で表現できるかどうかが評価の軸になります。
評価の観点は主に2つです。
- 主体的・協働的な学びの力:持続可能な社会の作り手として、主体的・協働的に学び続ける意欲があるか
- 自らの人生や社会の未来を切り拓く力:自分のよさを認識し、他者を尊重しながら自らの未来を切り拓こうとしているか
加えて、各高校が定める「学校独自項目」についても評価が行われます。
面接当日に向けて
自己評価資料には、日頃から気づいたことや体験のメモを活用して記入しておくとよいでしょう。面接委員は自己評価資料を参考にしながら質問します。
「言葉に詰まってもよい、暗記した答えでなくてよい」と埼玉県教育委員会の資料には明記されています。自分らしい言葉で伝えることが大切です。
面接と同じ日程で、一部の学校では特色検査も行われます。
特色検査について(今年度新設)
対象校と実施日
令和9年度から、一部の学校・学科で「特色検査」が新設されました。実施日は2月26日(金)または3月1日(月)です。
特色検査の対象となる学科・コースは、志願先高校の募集要項または埼玉県教育委員会の別表(別表2)で確認できます。
2種類の特色検査
特色検査には以下の2種類があります。
実技検査
芸術系(美術・音楽・書道・映像芸術・舞台芸術)、体育系(体育科・スポーツサイエンス科)、外国語系(外国語科・外国語コース)などを志願する場合に実施されます。
作文(小論文)
学科・コースの特色に応じた内容で出題されます。時間は原則30〜60分、文字数は600〜1,000字が目安です。
昨年度も芸術・体育・外国語系の学科で実技検査は行われていましたが、今年度からは作文・小論文が正式に「特色検査」として制度化されました。
昨年(令和8年度)からの主な変更点
ここまでの内容を踏まえ、変更点を整理します。
項目 令和8年度 令和9年度 面接 実技なし学科で任意実施 全志願者必須(2/26) 面接の形式 学校が自由に設定 My Voice+質問・応答 特色検査 実技検査として実施 「特色検査」として再編(作文も追加) 自己評価資料 特定の選抜のみ 全員提出 志願先変更手続き 書類持参 電子出願システムで完結 学習の記録等一覧表の提出先 志願先高校+高校教育指導課 高校教育指導課のみ 学力検査日 2月26日(木) 2月25日(木) 合格発表日 3月6日(金) 3月5日(金)
特別な選抜について
一般募集とあわせて、以下の特別な選抜も実施されます。
選抜の種類 主な対象者 学力検査の免除教科 不登校生徒などを対象とした特別選抜 中学在学中に不本意な学校生活を送った生徒(在籍中学校長が認めた者) なし(免除なし) 帰国生徒特別選抜 海外在住2年以上かつ帰国後3年以内の生徒 社会・理科 外国人特別選抜 外国籍を持ち在日3年以内の生徒 国語・社会・理科
いずれも一般募集と同じ日程で出願します。自分が対象に該当するかどうかは、出願前に在籍中学校の先生に相談してください。
欠員補充について
合格発表後に募集人員に満たない学校が出た場合、欠員補充が実施されます。欠員補充の開始は3月16日(火)からで、3月5日(金)14時に埼玉県教育委員会のホームページで対象校と募集人員が公表されます。
欠員補充では電子出願は使わず、窓口への書類持参が必要です。すでに別の高校の入学許可候補者になっている場合は出願できません。
まとめ
令和9年度埼玉県公立高校入試のポイントを3点でまとめます。
- 面接が全員必須に:My Voiceを含む新形式で、2月26日(金)に実施
- 特色検査が新設:実技または作文(小論文)で、対象校のみ2/26または3/1に実施
- 出願・志願先変更が電子化:手続きは電子出願システムで完結
受検票の印刷は2月19日(金)16時以降に各自で行います。詳細な手続きは、埼玉県教育委員会が公表する「電子出願の利用の手引き」(令和8年10月掲載予定)で確認しておきましょう。
出典:埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施要項」「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における面接に係る資料」
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