一般的に小学生は何年生ごろから塾に通っているのでしょうか。
最近ではプログラミング教室や英会話教室などの専門的な教室も増えてきていますので塾の種類も多様化していますし、一方で私立中学や中高一貫校への注目が集まっており年々受験者数が増加しています。
そのなかで小学生のお子さんをもつ親御さんにとっては塾へ通わせるタイミングへの関心は高いですよね。このページでは小学生の通塾率や塾へ通うおすすめの時期、そして塾選びで気を付ける点について解説します。
小学生の通塾率と塾へ通う学年について
それではまず小学生の通塾率を見ていきましょう。文部科学省が令和3年度に発表した「子供の学習費調査」内の学習塾費の支出データを元に、支出0円を通塾していない、支出1円以上を通塾していると定義すると、なんと私立に通う小学生では約7割が、公立でも約4割の小学生が塾へ通っていることがわかります。
参考:文部科学省 令和3年度子供の学習費調査「2 調査結果の概要」
小学生が塾へ通う目的とはどういったものがあるのでしょうか。塾へ通う目的として大きく二つあります。一つ目は中学受験のために受験に備えたカリキュラムのある進学塾に通わせるというもの。二つ目は授業内容の補習や学習習慣を身に付けさせるために補習塾へ通わせるといったものになります。
特に高学年になると低学年と比べて授業の難易度が高くなりますので、授業の理解に遅れが出ないようにするために塾に通わせるようです。それでは次に塾の種類を見ていきましょう。
学習塾の種類
塾は大きく4つの種類があります。お子さんを塾へ通わせるにはその目的に合った塾を選択する必要がありますのでそれぞれの特徴をみていきましょう。
- 進学塾
- 中学受験に向けた入試などの受験対策を指導してくれる塾を指します。
- 補習塾
- 小学校の授業の補習や定期テスト対策などを指導してくれる塾を指します。
- 総合学習塾
- 受験対策と学校の授業のフォローなどを総合的に指導してくれる塾を指します。
- 専門塾
- 英会話教室やプログラミング教室など科目に特化した塾を指します。
進学塾として難関校の受験対策に特化している塾もあれば、総合学習塾として受験目的も補習目的にも対応している塾があり、塾によって特徴は異なります。
塾へ通うおすすめの時期とは
それでは塾へ通うおすすめの時期とはいつになるのでしょうか。
まず、お子さんの中学受験を検討している場合は3年生の2月から塾へ通うことをおすすめします。理由としては、一般的に進学塾では3年生の2月から中学受験のカリキュラムがスタートするためです。そのため3年生の2月までにはどの進学塾に通うのかを決めておく必要があります。
つぎに、学校の授業の補習のために補習塾へ通う場合ですが、学校のテストで70点以下の科目が目立つようでしたら早期に解決するために学年問わず早めに塾へ通うことをおすすめします。特に、小学校高学年で学習した内容は中学校の授業の基礎となりますので、小学生のうちから理解に遅れの出ないよう注意しましょう。
塾へ通わせる前に気を付けること
塾へ通わせるということはその分家計の負担が重くなるということです。仮に中学受験のために進学塾に通う場合は学年にもよりますが年間で約40~100万円前後の学習塾費がかかります。特に超難関校の受験を検討している場合は季節講習費や志望校の特別対策講座などでさらに高額になるケースもあります。
また、小学校の授業の補習目的で通わせる場合でも年間で10~20万円前後の学習塾費がかかります。そのため塾選びは慎重にしましょう。
小学校の学習は基本的には「家庭での学習」をしていれば理解できる内容となっています。そのため家庭で学習をする習慣がない中ですべてを塾任せにしてしまうとうまくいかないケースもあります。
塾に通えば学校の宿題にプラスして塾の宿題も出るようになりますし、塾の授業の予習や復習も大切になってきます。そのため日常的な学習習慣が大切となりますので、すべてを塾任せにするのではなく親御さん自身がお子さんの学習のフォローやサポートをする姿勢を持つことが大切になることを理解しましょう。
さいごに
小学校で学ぶ内容は中学校や高校の学習の基礎となりますので、特に小学校高学年の授業の内容を理解できているかどうかは非常に重要な点です。そのためお子さんの授業の理解度に不安のあるかたは小学生のうちに解決するために塾へ通うことを検討してはいかがでしょうか。また受験が目的の場合は志望校に強い塾を見つけられるようにしっかりと情報収集や体験授業を通して納得できる塾選びを行うようにしましょう。
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