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個別指導と集団指導の違いとは?子どもに合う塾の選び方
塾の選び方

2022.08.01

2025.04.15

個別指導と集団指導の違いとは?子どもに合う塾の選び方

子どもを通塾させる場合に悩むのが、「個別指導」と「集団指導」の選択です。それぞれに特徴があり、子どもによって合う指導形態が異なります。

そのため、「評判が良い」などの理由だけで塾を決めてしまうと、成績が上がらない、通塾を嫌がるなどの問題が発生し、費用が無駄になってしまうかもしれません。

この記事では個別指導と集団指導の違いや特徴、メリット・デメリットの詳細を解説します。親子双方にとって最良の塾を選ぶためにも、本記事を参考にしてください。

個別指導と集団指導の違いとは?

通塾型の学習塾の場合、指導形態を個別指導と集団指導の2つに大別することができます。

それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説します。

個別指導とは?その特徴

個別指導は、講師と子どもの完全マンツーマン、あるいは講師1人が子ども2~4人に対し個別指導を行うといった指導形態が特徴です。

少人数で授業を行うため、子どもの得意・苦手や学校などのスケジュールに合わせた指導が受けられます。

個別指導のメリット

個別指導には、下記3つのメリットがあります。

<個別指導のメリット>

  • 子ども一人ひとりに合わせたカリキュラム
  • 質問しやすい環境で苦手克服が可能
  • 柔軟なスケジュール対応が可能

それぞれのメリットについて詳細を解説します。

子ども一人ひとりに合わせたカリキュラム

個別指導は少人数で授業を行うため、学習ニーズと子どもの理解度を勘案したうえで、オーダーメイドのカリキュラムを作ることができます。

「教科書の内容をしっかり理解したい」「難関校に合格したい」「定期試験の平均点を90点台に上げたい」など、さまざまなニーズに幅広く対応でき、目標達成に向けて子どもにとって無理のないペースで学習を進められる点がメリットです。

質問しやすい環境で苦手克服が可能

個別指導のメリットの一つが質問しやすい環境です。大勢の中で質問するのが恥ずかしい、という子どもの場合、集団指導だと授業内容に疑問があっても即座に質問できません。

理解不足のまま授業を受けるため、学習効率が低下します。

その点、個別指導は少人数で個々に合わせた指導をするため、質問したいときに気後れしにくく、わからないところをすぐに講師に質問できます。

その場で疑問を解消でき、理解不足の部分を残したまま学習を進めることになりにくいのが特長です。理解できるまで講師に指導してもらえるため、苦手分野を克服して次の段階に進めます。

柔軟なスケジュール対応が可能

個別指導は学校などの予定に合わせて、学習スケジュールを柔軟に組めます。

たとえば、学校の授業を着実に理解したい場合には、子どもが通う学校のカリキュラムを考慮した学習スケジュールを組むことができ、中間・期末などの定期テストに合わせた対策も可能です。

部活動や習い事に力を入れている生徒の場合は、その予定を考慮したうえで、学習目標を達成できるスケジュールを組みます。

一人ひとりの子どもの状況を踏まえて最適な学習スケジュールを組めることが、個別指導のメリットです。

個別指導のデメリット

個別指導にはメリットのみならず、下記のデメリットもあります。

<個別指導のデメリット>

  • 費用が高めになりやすい
  • 他生徒との競争心が育ちにくい場合も
  • 講師の相性が合わない場合がある

それぞれのデメリットの詳細を解説します。

費用が高めになりやすい

個別指導のデメリットの一つが、集団指導よりも費用が高くなりやすいことです。集団指導が10人前後~数十名で1人の講師から指導を受けるのに対し、個別指導は多くても4人程度です。

そのため、生徒1人あたりの負担額が、集団指導よりも大きくなりがちです。

高負担の費用が反映されるため、授業料は集団指導と比べてどうしても高くなります。そのため、子どもが「もっと通塾回数を増やしたい」と希望しても、予算によっては難しくなります。

他生徒との競争心が育ちにくい場合も

個別指導は少人数で授業を受ける分、自分のレベルを把握したり、誰かと比較したりしづらくなります。仮に複数人で指導を受けても、ほかの子どもと自分のカリキュラムが異なるため、単純比較できません。

特に講師と1対1で指導を受ける場合は、比較対象が身近におらず、競争心が育ちにくいことがデメリットです。

切磋琢磨できる相手を見つけづらく、自分の立ち位置を確認できる機会が模試などに限られるため、子どもによっては物足りなさを感じる可能性があります。

講師の相性が合わない場合がある

個別指導は、講師と子どもとの相性が合わないケースがあることがデメリットです。講師の教え方が合わない、性格が合わないなど、さまざまなケースが考えられます。

講師の教え方が合わない場合、授業内容がなかなか理解できず、成績が上がらない可能性があります。また、性格が合わない場合は子どもにとって授業がストレスになり、学習意欲の低下につながりかねません。

次第に塾に通うのを嫌がるようになったり、講師の変更や転塾を希望したりする可能性があります。

もしも講師との相性が合わないと子どもが訴えた場合には、塾長に相談することをおすすめします。それでも改善されなければ、転塾を検討しましょう。

個別指導塾の例

個別指導塾とひと言でいっても、塾によって特徴はさまざまです。

たとえば、個別教室のトライは「完全マンツーマン指導」と「最新AI分析」を組み合わせた学習を提供しています。

また、早稲田アカデミー個別進学館は集団指導塾との併用が可能で、難関校合格を目指す子ども向けの高品質な授業に強みがあります。

個別指導塾を選ぶ際は、塾ごとの特徴をよく調べたうえで、子どもに合ったところを選びましょう。

なお、おすすめの個別指導塾を知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

参考記事:【小学生向け】人気のある個別指導塾を比較!費用の相場やメリットとは

参考記事:中学生におすすめの個別指導塾8選! 費用の相場やメリット・デメリットも解説

参考記事:高校生向けおすすめ個別指導塾7選!集団塾より通いやすいメリットとは?

集団指導とは?その特徴

集団指導は、学校のように大勢で一斉に授業を受ける指導形態が特徴です。集団指導の場合、人数は塾によって異なりますが、大抵は1人の講師が10名以上の子どもに対し、一斉授業を行います。

また、個別指導塾とは異なり、共通のカリキュラムに沿って授業が進められていきます。

集団指導のメリット

集団指導には下記3つのメリットがあります。

<集団指導のメリット>

  • 仲間との競争でモチベーションアップ
  • 費用が比較的リーズナブル
  • 受験対策に特化したカリキュラムが充実

それぞれのメリットの詳細を解説します。

仲間との競争でモチベーションアップ

集団指導のメリットの一つが、競争しやすいことです。レベル別にクラス分けする塾が多いため、同水準の学力の子ども同士で競うことができ、やる気につながります。

また、テストのたびに、自分の学力がどの位置にあるのか確認できるため、モチベーションを維持しやすいこともメリットです。

成績が振るわないときやライバルよりも得点できなかったときには、負けん気を育てたり、実力不足を認めて自省したりするなど、受験を乗り越えるための精神力を養う機会になります。

費用が比較的リーズナブル

集団指導は、個別指導と比較して費用が手頃であることもメリットです。1人の講師が10名以上の多人数を指導するため、講師にかかる人件費を、個別指導よりも多い人数で負担することになります。

生徒の数が増えるほど1人あたりの負担額が少なくなり、授業料をリーズナブルな価格に抑えることが可能です。

なお、費用が安い塾については、下記の記事で紹介しています。費用を重視して塾を選びたい場合に、参考にしてください。

参考記事:【料金比較】安い塾でも大丈夫?失敗しない選び方とおすすめの学習塾26選

受験対策に特化したカリキュラムが充実

集団指導の塾は、受験合格を目的としたカリキュラムを組んでいるケースが多いことも、メリットです。志望校のレベルに応じたさまざまなカリキュラムが組まれています。

授業はカリキュラムに沿って行われ、目標に向けて着実に学習を進めることが可能です。

また、受験に関するノウハウや情報も豊富であるため、志望校選定・対策に対し、的確なアドバイスを得られます。模試も複数回行われることから、自分のレベルや合格率を都度把握できます。

集団指導のデメリット

集団指導には下記のデメリットもあります。

<集団指導のデメリット>

  • 質問しにくい環境の場合がある
  • 授業スピードが子どもに合わない可能性も

各デメリットの詳細を解説します。

質問しにくい環境の場合がある

集団指導は大人数で授業を受ける分、生徒によっては質問しにくい環境になることがデメリットです。

「注目されたくない」「皆の前で質問するのが恥ずかしい」と感じる子どもの場合、わからない点があってもその場でなかなか質問できません。

疑問をすぐに解消できないため、理解不足の状態で授業を受けることになります。不明点を放置した結果、その後の学習内容を十分に理解できず、最終的に授業についていけなくなるリスクがあります。

授業スピードが子どもに合わない可能性も

集団指導は個別指導とは違い、子どもごとに異なる理解力を考慮・調整したカリキュラムにはなっていません。

同一のカリキュラムに沿って一斉授業を行うため、子どもによっては進行スピードが合わない可能性があることがデメリットです。

理解が追い付く前に授業がどんどん進んでしまったり、子どもの理解力が高いために授業の進行を遅く感じてしまったりするケースがあります。

その場合、「授業を受けてもわからない」「わかりきったことばかりでつまらない」などの理由で、子どもが塾に通うのを嫌がるようになるかもしれません。

集団指導塾の例

集団指導塾は受験対策に重点を置いているところが多いですが、テスト期間中は特別スケジュールを組むなど定期テスト対策に力を入れているところもあります。

また、特定の学校を目指す生徒向けに特化している、理数科目に強みがあるなど、特徴はさまざまです。

さらに、塾によっては集団指導のみならず個別指導も行っているところもあります。この場合、集団指導と個別指導、それぞれの長所を享受したうえでデメリットを補うことが可能です。

集団指導塾を選ぶ際も、塾の特徴や子どもの性格などを考慮することが大切です。

【学年別】費用相場を比較

塾に通う場合、どれくらいの費用が必要になるのでしょうか?

ここでは、個別指導塾、集団指導塾に通った場合に、それぞれどの程度の費用がかかるのか、学年ごとの相場を紹介します。

個別指導塾の費用相場

個別指導塾に子どもが通う場合、かかる費用の相場は塾のタイプによって異なります。

たとえば、授業の予習・復習を目的に小学生が個別指導塾に通う場合の相場は下表のとおりです。

【授業の予習・復習を中心とした個別指導塾の相場】※年間

小学4~6年生10万円~30万円

一方、中学受験を目的に小学生が個別指導塾に通う場合の相場は下記のとおりとなります。

【中学受験対策を目的とした個別指導塾の相場】※年間

小学4~5年生40万円~70万円
小学6年生90万円~120万円

次に中学生の場合にかかる費用についてみてみます。

公立高校の受験指導や、定期テスト対策を目的とした個別指導塾に通う場合にかかる費用は下表のとおりです。

【公立高校や定期テスト対策を中心とした個別指導塾の相場】※年間

中学1~2年生30万円~40万円
中学3年生40万円~60万円

難関校受験を目的とした個別指導塾の相場は下表のとおりとなります。

【難関校受験対策を目的とした個別指導塾の相場】※年間

中学1~2年生60万円~80万円
中学3年生80万円~120万円

最後に高校生についてみてみましょう。

大学受験を目指す高校生向けの個別指導塾の相場は下表のとおりです。

【大学受験対策を目的とした個別指導塾の相場】※年間

高校1~2年生50万円~80万円
高校3年生80万円~100万円

小学生は中学受験、中学生は難関校受験を目指す個別指導塾のほうが、費用がかかることがわかります。

いずれも、通塾の回数によって費用が変動する可能性がある点に留意してください。

集団指導塾の費用相場

集団指導塾にかかる費用相場は下表のとおりです。

【集団指導塾にかかる費用の相場】※年間

小学生50万円~80万円
中学1~2年生80万円~100万円
中学3年生50~90万円
高校1~2年生40~50万円
高校1~2年生50~70万円

一般的に、個別指導塾のほうが集団指導塾よりも費用が高くなる傾向があります。ただし、難関校受験を目的としていない個別指導塾と比較した場合には、その限りではないようです。

その理由として、集団指導塾のカリキュラムが、小学生の場合には中学受験、中学生の場合には難関校受験を目的としたものになっている可能性が考えられます。

したがって、小・中学生に関しては、中学受験や難関校受験を目的とした個別指導塾と、集団指導塾の費用を比較したほうが、より正確に相場を把握できます。

また、通塾の回数によっても費用が変動することを念頭に置いてください。

【目的別】個別指導と集団指導のどっちがおすすめ?

個別指導と集団指導のどちらがよいのかは、目的や状況により違います。

ここでは、個別指導と集団指導について、それぞれ合うケースを紹介します。

中学受験ならまずは集団指導を検討>

中学受験を予定している場合には、まずは集団指導塾を検討しましょう。特に、小学校中学年以下の子どもについては、学力を伸ばすことも大切ですが、その前段階として勉強に対する関心を喚起させることが重要です。

一人きりだとなかなか勉強に興味がわかない子どもでも、集団指導であれば、同学年の仲間たちに刺激を受けて、楽しく勉強できます。

勉強が習慣づき、早いうちから中学受験に向けた基礎固めができる点がメリットです。

受験が近づく高学年の場合も、自分のレベルを把握しやすく、周りに競い合える仲間がいる集団指導のほうがおすすめです。ライバルでもある仲間たちと、切磋琢磨しながら成績を上げていけます。

参考記事:首都圏・関西圏の中学受験おすすめ塾24選!中学受験は塾選びが合格のカギ

難関校を受験するなら集団指導がおすすめ

難関校受験を考えている子どもには、集団指導の中でも大手が経営している塾をおすすめします。なぜなら、難関校受験を目的としたカリキュラムを組んでいることが多く、合格実績も高いからです。

受験に向けてカリキュラムやスケジュールが組まれているため、学習予定が立てやすいことがメリットです。必要な知識やテクニックを効率的に身に付けながら実力を強化し、合格を目指すことができます。

学習習慣を身に着けるなら集団指導がおすすめ

学習習慣を身に付けたい場合にも、集団指導がおすすめです。集団指導の場合、一定のペースで授業が進むうえに、授業内容のレベルが高いケースが多く、取り残されないようにするためにも予習・復習が欠かせません。

最初は必要に迫られて予習・復習を行っていても、これを繰り返すうちに学習習慣が身に付きます。

部活が忙しいなら個別指導がおすすめ

 放課後の予定が部活に偏る場合には、授業のスケジュールが固定された集団指導は不向きです。個別指導を選びましょう。

個別指導であれば、曜日や時間の自由度が高く、部活が終わった後や休みの日に授業を入れられます。

子どもの志望校や学力を考慮したうえで、部活を軸にスケジュールを組み、授業を無理なく受けられる点がメリットです。

部活が忙しくても、早い段階から受験に向けて対策できるため、部活の引退後に、慌てて受験勉強に取り組むといった事態に陥らずに済みます。

なお、部活に注力している子どもでも通いやすい個別指導塾を知りたい場合には、下記の記事を参考にしてください。

参考記事:【小学生向け】人気のある個別指導塾を比較!費用の相場やメリットとは

参考記事:中学生におすすめの個別指導塾8選! 費用の相場やメリット・デメリットも解説

参考記事:高校生向けおすすめ個別指導塾7選!集団塾より通いやすいメリットとは?

苦手克服なら個別指導がおすすめ

苦手分野を克服したい場合にも、個別指導がおすすめです。1対1、もしくは少人数で指導を行うため、子どもはわからない点を聞きやすく、理解できるまで講師に指導してもらえます。

また、集団指導に比べて、講師が子ども一人ひとりに向き合う時間が長い分、子ども自身が把握できていない、つまずきの原因を特定してもらえることもメリットです。

それぞれの子どもに合った内容と進度で指導するため、何が原因でつまずいているのかが明らかになりやすく、苦手分野の克服につながります。

総合型選抜・学校推薦入試対策なら個別指導がおすすめ

総合型選抜・学校推薦型選抜の対策にも、個別指導をおすすめします。

どちらも学力が問われるだけでなく、課外活動や論文、面接なども重視し、総合的な評価をもとに合否が決まるため、子ども一人ひとりに合った対策が必要です。

また、志望理由書や自己推薦書などの出願書類も評価の対象になるため、個別の指導が欠かせません。

それぞれの子どもに合ったサポートが必要になることから、きめ細かな指導ができる個別指導のほうが向いています。

なお、総合型選抜入試に強みがある塾について知りたい場合には、下記の記事で詳細をご覧ください。

参考記事:総合型選抜対策におすすめの塾8選!独学での対策はできる?塾に通うメリットは?

塾選びのチェックポイント

塾選びをする場合には、チェックすべきポイントがあります。

ここでは、7つのチェックポイントについて詳細を解説します。

なお、塾の選び方をより詳しく知りたい場合には、下記の記事を参考にすることをおすすめします。

参考記事:【完全ガイド】失敗しない塾の選び方|塾選びのプロが徹底解説!

目的・子どもの性格に合った授業形式を選ぶ

塾を選ぶ際にチェックしたいのは、目的と子どもの性格を考慮した授業形式は何か、ということです。

定期テストで高得点をとりたい、難関校に合格したいなど、まずは通塾の目的を明確にする必要があります。そのうえで、子どもの性格を考慮することが大切です。

たとえば、引っ込み思案な性格で、学校の授業をしっかり理解したい子どもの場合には、個別指導のほうが向いています。

一方、物おじしない性格で、難関校を目指す子どもの場合には、集団指導のほうが向いています。

このように、目的と子どもの性格を踏まえたうえで、合いそうな塾をいくつかピックアップしてみてください。

カリキュラムや授業の進め方を確認する

カリキュラムや授業の進め方も、塾選びでチェックしたいポイントです。塾のカリキュラムが、予習と復習のどちらを重視したものになっているのか確認してください。

学校の授業内容の理解や定期テスト対策に重点を置きたい場合には、復習を重視したカリキュラムのほうが向いています。

一方、早めに受験対策に取り掛かりたい場合は、予習を重視したカリキュラムのほうがおすすめです。

さらに、塾によっては難関校受験に対応した独自カリキュラムを作成しているケースもあるため、通塾の目的に合っているかどうかを確認してください。

また、授業の進め方が子どもに合うのかどうかも考慮しなければなりません。理解力が高い子どもの場合には、授業の進度が速い塾のほうが向いています。

反対に、理解に時間がかかる、勉強量が足りないといった子どもの場合には、子どもが追い付けそうな進度であることが大切です。

通いやすい立地や時間割か確認する

塾が自宅や学校から通いやすい立地か否かも、塾選びの際に確認が必要なポイントです。

さまざまな条件に合致した塾であっても、遠方にあるなど通塾に負担がかかる場合には、子どもが通うのを億劫に思うようになるかもしれません。

通いやすい立地であれば、悪天候時や遅くなったときに送迎しやすく、子どもはもちろん、保護者にとっても負担になりにくいためおすすめです。

また、時間割も確認してください。部活やほかの習い事と塾を両立しにくい時間割であれば、要注意です。部活や習い事に熱中している子どもの場合、両立が難しいと塾に通わなくなる可能性があります。

部活や習い事と両立できる時間割の塾を選びましょう。

講師の教え方やサポート体制を体験授業でチェックする

講師の教え方やサポート体制も、塾選びの際にチェックが必要です。子どもにとってわかりやすく、やる気を引き出す授業を行っているのか確認しなければなりません。

また、欠席時における補講や振替授業の有無や、進路・学習相談、授業外の質問対応、自習室の有無といったサポート体制についても確認が必要です。

これらをしっかりチェックするためにも、体験授業を受けることをおすすめします。体験授業を通じて講師の教え方を体感し、子どもの感想も踏まえて判断してください。

また、塾のサポート体制についても確認し、見学可能であれば見てみることをおすすめします。入塾後のギャップを小さくするためにも、体験授業の際に入念なチェックをしてください。

金額は授業料と追加費用の総額で比較する

入塾した場合にかかる費用もチェックしてください。注意しなければならないのは、かかるのは毎月の授業料だけではない、という点です。

下記も追加でかかる可能性があることを、念頭に置く必要があります。

<入塾した場合にかかる費用>

  • テキスト代
  • 施設管理費
  • 季節講習費
  • 年会費
  • 模試費用

なお、塾によってはかからないものもあるかもしれません。反対に、ほかに追加が発生し、費用がかかるケースもあります。

予算内で通塾させられるかどうかを知るためにも、かかる費用について、塾に確認してください。

受験目的の場合は合格実績をチェック

受験目的で塾に通う場合は、合格実績は必ず確認すべきポイントです。入塾を検討している塾が、子どもの志望校に合格者を何名出しているのかチェックしましょう。

このときに重要なのが、合格者数をうのみにしないことです。特に教室を複数展開している塾の場合は、注意しなければなりません。

なぜなら、他の教室を含めた全体の合格者数を実績として掲載していることが多いからです。そのため、子どもを通わせる教室の合格者数は少なくなります。

正確な実績を把握するためにも、子どもを通わせる教室の合格者数を確認することが重要です。

口コミを参考にする

塾選びでチェックしたいのが、生徒や保護者による口コミです。通った・通わせた経験がある人からの口コミは、塾選びの判断材料になります。

ただし、不正確なものもあるため、口コミの内容を妄信しないことが重要です。

また、実態を把握するためにも、良い口コミだけでなく、悪い口コミも確認する必要があります。このときに重要なのが、悪い口コミがすべてデメリットになるとは限らない、ということです。

口コミによっては、主観が多分に入ったものもあるかもしれません。書いた人はデメリットだと思っても、子どもはそう思わない可能性もあります。

良い口コミと悪い口コミを比較して、子どもにとってメリットのほうが大きいと判断できる塾を選びましょう。

まとめ|最適な学習環境を見つけるためにできること

最適な学習環境を見つけるためには、通塾目的や子どもの性格に合った塾を探すことが大切です。

ただし、条件に合った塾が見つかっても、「思っていたのと違う」というギャップが発生しないようにする必要があります。そのために必要なことについて、解説します。

まずは体験授業や説明会に参加しよう

入塾後にギャップが生じないようにするためにも、体験授業や説明会への参加が大切です。説明会に参加し、授業方針や合格実績などについて確認してください。

また、体験授業にも参加し、自身のレベルに合った内容か、講師の教え方がわかりやすいかどうかを子どもに確認させることも重要です。保護者も参加できる場合には、子どもと一緒にチェックしましょう。

さらに、説明会や体験授業のときに、教室環境や塾の設備が学習に適したものであるかどうかもあわせて確認することをおすすめします。

子どもとの話し合いで最終決定をする

塾を選ぶときに大切なのは、実際に通う子どもの意思を尊重することです。説明会や体験授業で親が塾に好印象を抱いても、子どもはそう思わない可能性があります。

それにもかかわらず、親の独断で通塾を決めた場合、子どもはストレスを感じて、いずれ通わなくなるかもしれません。

かけた時間と費用を無駄にしないためにも、親が一方的に塾を決めず、よく話し合ったうえで、子どもの意見や希望を尊重して最終決定してください。

※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。

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