中学生になると、授業が難しくなり、勉強につまずく子どもも少なくありません。
「成績が伸びない」「授業についていけない」と感じたとき、多くの家庭が塾の利用を考え始めます。
ただし、塾にはさまざまな種類があり、目的に合ったものを選ばないと効果が出にくくなります。
「評判がいい」「友達が通っている」といった理由だけで決めてしまうと、思ったような成果が得られないことも。
この記事では、中学生の学習目的に合った塾選びのために、塾の種類や特徴、選び方のポイントをわかりやすく紹介します。
定期テスト対策から高校受験まで、後悔しない塾選びの参考にしてください。
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中学生におすすめの塾18選
さっそく、中学生におすすめの塾を、集団指導塾、個別指導塾、オンライン塾、中高一貫校の補習塾の4種類に分けて紹介します。
なお、ここで紹介する各塾の費用感は授業の回数などにより異なりますが、集団指導塾が2~3万円前後、個別指導塾は6,000円~3万円前後、オンライン塾が3,000円~3万円前後です。
集団指導塾
中学生におすすめの集団指導塾は下記の4つです。
- 臨海セミナー 小中学部
- 湘南ゼミナール
- 明倫ゼミナール
- 第一ゼミナール
各塾の詳細を解説します。
臨海セミナー 小中学部
神奈川県を中心に首都圏および大阪府に展開する臨海セミナーは、集団授業や個別指導、オンライン授業、映像配信と幅広い形態の指導を行う、指導実績50年超の進学塾です。
「臨海方式AQuA」という、先に講師が解答を述べたうえで生徒全員に発問し、指名した生徒が回答する、独自のメソッドによる指導を行い、首都圏の難関国・私立校や、首都圏や大阪府の公立トップ校に多くの合格者を出しています。
【臨海セミナー 小中学部の授業料】
都道府県や目指す高校(公立・私立)によって異なる。
例)
「中学部」(神奈川県の公立高校を目指す学生向け)の場合5科目(英・数・国・理・社):月額21,890円~29,700円(税込/週3回)
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湘南ゼミナール
神奈川県を中心に首都圏に展開し、集団指導を中心に1対2の個別指導も行っています。
授業は原則テキストを使わず、講師からの一問一答で行う双方向型です。
合格から逆算された「湘ゼミ合格逆算カリキュラムⓇ」により、各都府県のハイレベル問題にも対応した指導を行い、首都圏の難関国・私立校や公立トップ校に多くの合格者を出しています。
【湘南ゼミナールの授業料】
中学1年生:月額17,700円~(税込/3教科/週2回)
中学2年生:月額23,700円~(税込/5教科/週3回)
中学3年生:月額25,200円~(税込/5教科/週3回)
※3月~7月月額29,700円~(税込/5教科/週3回)
※9月~2月個別指導の場合:1コマ3,600円~(5教科共通)
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明倫ゼミナール
明倫ゼミナールは愛知県および三重県の一部地域を中心に展開する集団指導塾で、1対2の個別指導も行っています。1校舎あたり3~5校の生徒が通塾し、学校より1ヶ月先行した内容を学習するのが特徴です。
定期テスト・受験対策を行うほか、成績の上がるノート術などの手厚いフォローにより、中堅校から上位校まで多くの合格者を出しています。
【明倫ゼミナールの授業料】
学年とコースにより異なる。
例)
<中学1・2年生>Sコース(教科書準拠の授業):月額19,500円~(税込/5教科/週2回)
<中学3年生>SNコース(教科書準拠の授業+入試対策):月額30,580円(税込/5教科/週3回)
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第一ゼミナール
第一ゼミナールは、大阪府を中心に、兵庫県、和歌山県、広島県に教室を展開する進学塾で、少人数編成の集団指導、個別指導、オンラインの授業を行っています。
生徒のモチベーションアップに重点を置いた指導で成績を上げるのが特徴で、関西の公立トップ校のほか、難関私立校にも合格者を出しています。
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個別指導塾
中学生におすすめの個別指導塾は下記の6つです。
- 個別指導の明光義塾
- 個別指導スクールIE
- ナビ個別指導学院
- 個別教室のトライ
- 進学個別指導塾TOMAS(トーマス)
- 創英ゼミナール
各個別指導塾の詳細を説明します。
個別指導の明光義塾
個別指導の明光義塾は、生徒自らが考えることを重視して指導する個別指導塾です。
生徒と講師が対話しながら授業を進め、その日に学んだことを生徒が振り返り、理解した内容を講師に説明するという、明光メソッドが特徴で、各生徒に合わせたカリキュラムをもとにマンツーマンの指導を行い、目標達成までサポートします。
定期テスト対策ではカウンセリングに力を入れて具体的な学習プランを決め、多くの生徒が大幅な得点アップに成功しています。
【個別指導の明光義塾の授業料】
例)中学1・2年生の場合(目安)
週1回:月額15,400円(税込)週2回:月額28,600円(税込)
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個別指導スクールIE
個別指導スクールIEは全国で1,200以上もの教室を展開する個別指導塾で、各生徒に合わせたオーダーメイドのカリキュラム・授業が特徴です。
個性診断や学力診断などにより、各生徒の個性・性格・学習習慣・生活習慣・学力を分析し、相性のよい専任講師や勉強が楽しくなる授業の進め方、教材を用意し、指導します。
指導は完全マンツーマンか1対2で行い、常に同じ講師が同じ生徒を指導する担任制です。
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ナビ個別指導学院
ナビ個別指導学院は700超の直営教室を全国に展開する個別指導塾で、自社制作のオリジナル教材を原則的に用いて、1対2の指導による予習型の授業を行います。
教科ごとに毎回同じ講師が担当し、適切なフォローをすべく、授業内容や生徒の学習状況を教室長と確認して方針を策定するのが特徴です。
ほめて勉強に対する自己肯定感を高め、生徒が自主的に勉強する姿勢をつくることを重視します。
【ナビ個別指導学院の授業料】
学年や回数によって異なる。
例)中学1・2年生の場合(目安)
週1回:月額12,600円(税込)週2回:月額24,800円(税込)
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個別教室のトライ
全国展開する完全マンツーマン授業の個別指導塾です。
学習習慣の定着から最難関校合格まで、多様なレベルに対応できる指導体制が整い、大学生、科目指導のスペシャリスト、入試に精通したプロまで幅広い講師が在籍しているのが特徴です。
いつでも自由に使える自習スペースもあり、勉強に集中するための教室づくりにこだわっています。
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進学個別指導塾TOMAS(トーマス)
首都圏で完全マンツーマンによる授業を行う、進学指導に重点を置いた個別指導塾で、難関国・私立校や公立の上位校に合格者を出しています。
進学指導はハイレベルで、「夢の志望校」を決めて合格逆算カリキュラムを作成し、担任制により講師が指導します。
テキストは生徒の目標や学力レベルに応じたものを選定し、志望校の過去問や市販の問題集、学校指定の教材やプリントなど多種多様です。
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創英ゼミナール
神奈川県を中心に、東京都と埼玉県に展開する個別指導専門の学習塾です。
中学生には1対4の個別指導を行い、過去12年間の第一志望合格率は91.7%と、多くの生徒が志望校に合格しています。
全教室が直営で、運営・指導方針が統一された質の高い指導を行っているのが特徴です。
定期テストや受験の勉強法などの学習指導会のほか、定期テスト前には5教科全ての勉強を無料でサポートするテスト対策ゼミを行います。
【創英ゼミナールの授業料】
中学1・2年生:5,995円(税込/週1コマ)~中学3年生:6,435円(税込/週1コマ)~
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オンライン塾
中学生におすすめのオンライン塾は下記の4つです。
- 明光義塾 対話型オンライン
- 早稲田アカデミー個別進学館
- 名門会Online
- Preステップオンライン
それぞれの詳細を解説します。
明光義塾 対話型オンライン
明光義塾 対話型オンラインは、明光義塾が提供する、PCやタブレット、スマートフォンを使用したオンラインによる個別指導サービスで、定期テスト対策、高校受験対策など、生徒の目的や学力に応じた学習プランの作成が可能です。
個別カウンセリングで把握した部活動や習い事の状況、志望校などをもとに、個別の学習プランに沿って指導します。
講師との対話を通じて学習内容を確認しながら進め、受け身の授業にならないのがメリットです。
【明光義塾 対話型オンラインの授業料】
学年や回数によって異なる。
例)授業料の目安週1回:月額15,400円(税込)週2回:月額28,600円(税込)
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早稲田アカデミー個別進学館
早稲田アカデミー個別進学館は、首都圏と茨城県に教室を展開する難関校受験にも対応した個別指導塾で、オンライン指導も行っています。
成績と志望校を勘案したオリジナル教材やプリントを用いて授業を行います。
授業はPCやタブレット、スマートフォンを利用したオンラインと対面から選択でき、いつでも切り替えが可能です。オンラインも対面と変わらない熱量で指導を受けられます。
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名門会Online
名門会Onlineは、オンライン指導特化型の進学塾です。難関校受験にも対応し、有名大学や医大・医学部の学生講師による指導と、プロの社会人講師による指導の2つのコースから選べます。
講師以外に教務担任がつき、学習の定着度の確認や学習・進路相談に対応するほか、保護者面談や電話報告も行い、手厚いサポートが受けられます。
また、自宅以外で指導を受けられる、自習室完備の駅前教室を全国34カ所に設置しています。
【名門会Onlineの授業料】
学生講師コース:3,300円(税込/1時間あたり)~
プロ社会人講師コース:6,600円(税込/1時間あたり)~
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Preステップオンライン
小学1年生から中学3年生までの無学年式学習スタイルを採用しているオンライン塾です。
完全マンツーマン授業で学年を問わずさかのぼり学習を実施して基礎を固め、生徒ごとにつまずきの箇所と原因を把握して学習を進めます。
また、「スタディサプリ」と連携し、小学校から中学校までの主要5教科の映像授業を1万本以上視聴可能です。
なお、保護者向けのサポートとして、協育サポーターによる個別面談を実施しています。
【Preステップオンラインの授業料】
1教科 週1回コース:月額11,000円(税込)2教科 週2回コース」:月額18,700円(税込)
1教科 週1回コース:月額11,000円(税込)
2教科 週2回コース」:月額18,700円(税込)
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中高一貫校の補習塾
中高一貫校に通う生徒におすすめのオンライン塾は下記の4つです。
- 早稲田アカデミー個別進学館
- 中高一貫校専門 個別指導塾WAYS(ウェイズ)
- 個別教室のトライ
- 進学個別指導塾TOMAS(トーマス)
それぞれの詳細を解説します。
早稲田アカデミー個別進学館
早稲田アカデミー個別進学館は、首都圏と茨城県に教室を展開する個別指導塾で、中高一貫校生向けの指導も行っています。
授業の進度についていけない、定期テストの難易度が高いなど、中高一貫校生ならではの悩みに応じた指導をするべく、各校の授業などの詳細を研究しています。
使用する特有の教科書や授業の進度、オリジナルプリントなどに完全対応し、大学受験や内部進学に向けた学力づくりをサポートできるのが強みです。
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中高一貫校専門 個別指導塾WAYS(ウェイズ)
首都圏と近畿圏、愛知県に展開する、中高一貫校生に特化した個別指導塾です。
対象とするのは、成績が上がらない、さぼり癖があり自宅で勉強できないなど、中位・中だるみ層の中高一貫校生です。
120分間の授業で徹底的な演習と修得・基礎テストを行って大学受験の下地をつくり、学習コーチングにより自立学習を促します。
入塾生の9割が平均点未満ですが、短期間で定期テストの大幅な点数アップを実現しています。
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個別教室のトライ
個別教室のトライでは、中高一貫校生向けの指導も行い、学校別にオーダーメイドカリキュラムを作成し、使用される高難度の教科書・教材に対応します。
生徒ごとに学力や目標点数、性格や特性などを加味したうえで、定期テスト前の勉強法から宿題の取り組み方、内申点対策、進級・進学テスト対策を行います。
また、外部の大学受験への対応も可能です。
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進学個別指導塾TOMAS(トーマス)

首都圏に教室を展開する進学個別指導塾TOMASでは、中高一貫校生向けの進学個別指導も行っています。
中高一貫校ならではの高進度・高難易度の授業内容を熟知した講師が生徒ごとにカリキュラムを作成し、東大や医学部などの最難関大への現役合格に向けて、発問・解説中心の授業を行うのが特徴です。
苦手科目の立て直しから過去問演習までを、完全マンツーマンで一貫指導します。
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オンライン塾については選択肢が多く、学習タイプごとに選びやすくまとめた下記の記事もぜひ参考にしてください。
中学生が塾に通う目的
高校進学を希望する中学生は、入試レベルの学力を身につける必要があります。
また、公立高校や一部の私立高校では内申点も重視するため、定期テストで好成績を収めることも大切です。
このような背景から、中学校の3年間では以下のような目的で塾に通うケースがよく見られます。
- 中学1・2年生:授業内容の理解を深め、定期テストで高得点を取る
- 中学3年生:定期テスト対策に加え、志望校の入試問題に対応できる実力をつける
目的に応じて学習内容や塾選びのポイントも変わるため、早めに計画的な対策を始めることが大切です。
目的別:中学生向けの塾の種類
中学生向けの塾にはいくつかの種類があり、高校受験をするかどうかで選ぶべき塾が変わります。
ここでは高校受験対策をしたい場合と、高校受験のない中高一貫校でスムーズな内部進学を目的としている場合の2つに分けて、塾の種類を説明します。
高校受験対策
高校受験対策向けの塾は下記の5つに分けられます。
- 集団指導塾
- 個別指導塾
- オンライン塾
- 自立学習型
- 学習管理型
それぞれの塾について詳細を解説します。
集団指導塾

集団指導塾は、1人の講師が10人以上の生徒に対して一斉に授業を行うスタイルが基本です。
学校の内容を先取りするカリキュラムが多く、定期テストや受験に向けて効率よく学習を進められます。検定対策講座を設けている塾もあります。
また、偏差値や順位で自分の学力を客観的に把握できるため、ライバルと切磋琢磨しながらやる気を高められるのも魅力です。
一方で、授業が画一的なため、理解が追いつかない生徒も出てきます。内気な性格の子は質問しづらく、わからないまま進んでしまうことも。
さらに、授業スケジュールが固定されているため、部活動や習い事との両立が難しい点も注意が必要です。
関連記事:個別指導と集団指導の違いとは?子どもに合う塾の選び方
個別指導塾

個別指導塾は、1対1または少人数で授業を行うスタイルです。子どもの理解度や予定に合わせて学習内容を調整できるため、無理なく志望校対策が進められます。
少人数のため、講師に質問しやすく、疑問をその場で解消しやすいのも大きなメリットです。英検などの検定対策にも柔軟に対応できます。
ただし、一人ひとりカリキュラムが異なるため、他人と競い合う環境にはなりにくく、モチベーションを保ちづらい面もあります。模試などを受けないと、自分の現在地が分かりづらいことも。
また、集団指導やオンライン塾と比べて授業料が高めで、保護者の負担が大きくなる傾向があります。
関連記事:個別指導と集団指導の違いとは?子どもに合う塾の選び方
オンライン塾

オンライン塾は自宅などでPCやタブレット、スマートフォンを使用して授業を行う塾で、時間や場所を選ばず授業が受けられます。
部活動・習い事と両立しやすい、不明点を質問しやすい、授業の繰り返し視聴が可能で苦手分野を克服しやすいというメリットがあります。英検などの検定試験に向けた指導も可能です。
一方、自己管理能力が必要で習慣化しづらいことがある、モチベーションの維持や自分のレベルの把握が困難、通信環境によっては快適な視聴ができないことがあるといったデメリットもあります。
自立学習型

自立学習型は、講師が一方的に授業を進めるのではなく、生徒自身が主体的に学ぶスタイルの塾です。各自の進める課題は塾から割り当てられます。
疑問があれば講師に質問でき、ヒントをもらいながら自力で答えにたどり着くことを重視しています。
プリントや映像授業を使って、自分のペースで予習・復習を進められる自由度の高さが特徴です。
そのため、学習習慣が身についている子や、自己管理ができる子に向いています。
一方で、学習習慣がない子や自己管理が苦手な子には不向きです。やることが分からず、ただ通っているだけになってしまい、成果が出にくい場合もあります。
学習管理型

学習管理型は、生徒の目標や学力、進度を勘案して学習計画を作成するタイプの塾で、授業時間が少ないのが特徴です。
通塾とオンラインの両方があり、生徒の自主性・自己管理能力の育成やモチベーションアップに力を入れ、学習状況を細かく管理して効率的に学習を進められるよう指導します。
映像授業や市販の参考書などを使用するケースが多く、学習効率を高めるべく使用時期や方法を指導するため、自学自習の習慣が確立されていれば効果を得やすいかもしれません。
ただし、周囲との競争が生まれにくい、質問対応が充実していないなどのデメリットもあります。
中高一貫校の補習
中高一貫校に通う場合にも、下記の観点から通塾が必要です。
- 進度の速い授業への対応
- 学習習慣の未確立やモチベーションの低下防止
- 学力別のクラス分けへの対応
したがって、高校進学に加えて大学進学の準備ができる、中高一貫校向けカリキュラムを提供する塾を選び、先取り学習と苦手分野の克服に力を入れるのがおすすめです。
特に、大学までの内部進学が可能な中高一貫校の場合、志望学部への進学の可否が定期テストなどの成績に左右されるため、中学校のうちから準備を進める必要があります。
関連記事:中高一貫校生におすすめの塾20選!そもそも塾は必要?
中学生が塾に通い始める時期
塾に通い始める時期は、早ければ早いほど有利です。
特に公立高校や一部の私立高校では「内申点」を重視します。内申点には中学1年生の1学期から中学3年生の2学期までの成績が反映されるため、できるだけ中学1年生から通い始めて、基礎学力を固めておくのが理想です。
一方で、高校受験対策を中心に考える場合でも、多くの塾で中学3年生向けのカリキュラムが始まる中学2年生の3学期(2〜3月)までには塾に通い始めるのがおすすめです。
特に難関校を目指す場合は、中学1年生のうちから計画的に準備を始めることが重要です。
中学1・2年生から通うメリット
中学1・2年生のうちに塾に通い始めると、以下のようなメリットがあります。
中学1・2年生から通うメリット
- 内申点対策に早くから取り組める
→ 定期テストで高得点を取る力を養い、高校受験で有利になります。 - 予習・復習が習慣化する
→ 学校の授業内容がしっかり理解でき、苦手教科も早い段階で克服できます。 - 定期テストの点数が早く伸びる
→ 自信がつき、学習意欲の向上にもつながります。 - 英検などの検定試験対策にも有利
→ 本格的な受験勉強が始まる前に、検定対策に取り組む時間が確保できます。
塾によっては検定対策の講座が用意されている場合もあるので、積極的に活用してください。
中学3年生から通う場合の活用法
中学3年生は、通塾のタイミングとしては遅いほうといえます。だからといって、志望校に合格できないわけではありません。いくつかのポイントを押さえて学習を進めれば、十分に合格が狙えます。
ここでは、押さえるべきポイントを解説します。
基礎固めと苦手分野の克服を優先する
中学3年生から通塾する場合、まずは基礎固めと苦手分野の克服に注力しましょう。
基礎ができていないと、応用・発展問題に対応できず、苦手分野があると理解不足のまま学習を進めることになり、得点が伸びない、類似問題でつまずくなどの壁に直面しやすくなります。
他の分野を学ぶのに必要な知識が欠けているために理解不足の分野がさらに増え、悪循環です。
まずは教科書やテキストを熟読して基礎を固め、演習を重ねて知識に穴のない状態をつくりましょう。
不明点を講師に質問して完璧に理解し、苦手分野を克服してください。
夏休み以降に本格的な志望校対策を進める
夏休みに入ったら、志望校に特化した対策を行いましょう。志望校の過去問を解くことで、出題傾向や克服すべき課題が分かり、必要な対策が明確になります。
慣れてきたら合格に近づくため、時間配分を決めて問題を解く、合否を左右する
重要なポイントや頻出・時事問題を集中的に学習するなどの、入試本番を想定した実践的な対策が必要です。
なお、推薦入試を狙う場合には、短期間で合格に向けた対策をする必要があるため、小論文や作文、面接に特化した講座などを積極的に受講してください。
中学3年生からの通塾の注意点
中学3年生から塾に通い始める場合は、2つの理由から、遅くとも夏前までに入塾するのがおすすめです。
① 受験対策の時間が限られる
受験に向けて、基礎学力の定着が不可欠です。入塾が遅れると基礎固めの時間が足りず、応用問題や志望校対策に十分に取り組めない可能性があります。
② 内申点への影響が大きい
多くの高校では、**中学3年生の内申点(特に1・2学期の成績)**が合否に大きく関わります。成績が出始める夏以降では巻き返しが難しくなるため、早めの対策が重要です。
合格への準備を万全にするためにも、中学3年生で塾に通うなら、できるだけ1学期中にスタートしておきましょう。
中学生が通う塾の費用相場
中学生が通塾する場合にかかる費用は、目的と指導形態によって次のように異なります。
【公立高校や定期テスト対策を中心とした個別指導塾の相場】※年間
【難関校受験対策を目的とした個別指導塾の相場】※年間
【集団指導塾】※年間
【中高一貫校の補習塾】※年間
いずれも、通塾の回数によっても費用が変動することや、入会金、季節講習会等の費用が別途発生することに留意してください。
中学生の塾を選ぶポイント
中学生の塾を選ぶポイントとして重要なのは、下記の7つです。
- 立地・通いやすさ
- 目的に合っているか
- 塾の雰囲気
- 講師の教え方
- 自習室や自習スペースがあるか
- 家庭との連携
- 費用と講座内容の比較
各ポイントの詳細を説明します。
立地・通いやすさ
通塾が負担にならないよう、子どもにとって通いやすい立地にある塾を選びましょう。
通塾に時間がかかると、自宅学習の時間が削られる、睡眠時間が少なくなるなど子どもの負担が大きくなるため、通いやすい立地の塾を選ぶのが大切です。
また、悪天候時や授業の終了時間が遅くなった時にも送迎しやすく、子ども・保護者ともにメリットになります。
目的に合っているか
期待する効果を得るためにも、目的に合ったカリキュラムを提供しているか、実績があるか確認しましょう。
たとえば、定期テストの点数アップが目的の場合、対応するカリキュラムや成績アップの実績の有無を確認してください。
高校受験対策が目的の場合は、志望校に多数の合格者を出しているか確認が必要です。
なお、教室を複数展開している塾は、全体の合格者数として発表していることがあるため、子どもが通う教室の実績を確認しましょう。
塾の雰囲気
塾を選ぶ際は、体験授業や説明会などに足を運び、雰囲気を確かめることをおすすめします。
授業中は適度に緊張感があり、休憩中はほどよくリラックスできる環境かどうかチェックしましょう。
常に張りつめた雰囲気では子どもが委縮し、過度な緊張によって学習に集中できない可能性があります。
反対に緊張感が少ないと、塾で漫然と過ごしてしまう可能性があるため、メリハリのある雰囲気の塾を選ぶことが大切です。
講師の教え方
体験授業や説明会などに保護者も参加できる場合には、講師がわかりやすい授業を行っているか確認したうえで、指導形態に合わせて下記をチェックしましょう。
【集団授業の場合】
【個別授業の場合】
これらをチェックし、子どもの意見を聞いたうえで、決定することが大切です。
自習室や自習スペースがあるか
塾を選ぶ際は、自習できる環境が整った塾を選ぶために、自習室や自習スペースの有無を確認してください。
子どもが自宅では勉強しづらい、集中しにくいなどの場合、自習室が使用できると学習効率を高められます。
自習の習慣化によって成績アップを図ったり、自己管理能力・目標達成力などを伸ばしたりするためにも、自習環境がある場合には授業がない日も自由に使用できるか併せて確認しましょう。
家庭との連携
塾と家庭と緊密な連携が取れるかどうかも、塾選びの際に確認しましょう。
子どもの通塾が順調であれば問題ありませんが、無断欠席ややる気の喪失といったトラブルに直面する可能性はゼロではありません。進路や成績に関する悩みを抱える可能性もあります。
そのような場合に、教室長や担当講師が保護者と連携して対応にあたってくれるかどうかを確認してください。
費用と講座内容の比較
類似の費用・講座内容を提供する塾同士を比較したうえでの塾選びをおすすめします。
その際は、子どもの志望校の合格者数と合格率、保護者の口コミ、サポート体制などを勘案し、内容に見合った費用であると判断できる塾を選んでください。
なお、塾選びの方法をはじめ、塾選びに失敗しやすい原因や押さえるべきポイント、口コミの活用法などを下記の記事で徹底的に解説しているので、参考にしてください。
関連記事:【完全ガイド】失敗しない塾の選び方|塾選びのプロが徹底解説!
まとめ
中学生にとって塾は、定期テストの得点アップから高校受験・内部進学対策まで、目的に応じて学習を加速させる有力な選択肢です。
集団指導・個別指導・オンライン・中高一貫校補習など指導形態は多岐にわたり、費用や指導スタイル、講師との相性、自習環境、家庭との連携など比較すべきポイントもさまざま。
早期に通塾を始めれば内申点対策や学習習慣の確立がしやすく、受験学年からのスタートでも基礎固めと計画的な志望校対策で十分に巻き返しは可能です。
この記事で紹介した18塾の特徴と選び方を参考に、「通いやすさ」「学びやすさ」「続けやすさ」がそろった塾を見極め、後悔のない塾選びで中学生活と進路を力強くサポートしていきましょう。
※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。











