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塾の指導も「ティーチング」から「コーチング」へ
調査データ・コラム

2022.08.01

塾の指導も「ティーチング」から「コーチング」へ

近年、あらゆる教育の場面で「ティーチング」から「コーチング」へと指導方法の変化をみせていましたが、この流れは塾業界にも及んでいます。

具体的には、これまでは集団指導塾を中心に講師が生徒に対して解説(いわゆる「ティーチング」)をする指導が一般的でしたが、ここ最近では個別指導塾や自立学習型の学習塾において生徒の中にある答えを引き出す(いわゆる「コーチング」)指導を行う塾が多くなっているのです。

そのためこのページではコーチングの特徴やティーチングとの明確な違いについて解説をしていきます。

コーチングとは?

コーチングとは、生徒の中にある答えを引き出したり解決策を考えさせる指導です。自律した生徒を育てることを重視しており、生徒自身に気付くことを促し自発的な行動へと導くための指導となっているため、「生徒自身が考える力」を伸ばすことができます。

ただし、コーチングにも欠点はあります。講師が一人ひとりの生徒と向き合う必要がありますので、集団指導塾のような多数の生徒を相手に指導をする場合にはコーチングの指導を取り入れることが難しく、コーチングの指導を受けることはできません。

また、コーチングを行う講師には正しい知識とスキルを持っていることが要求され、指導の成果は講師の能力に依存してしまうといった面もあります。

ティーチングとコーチングの違い

つづいてティーチングとコーチングの違いをみていきましょう。

ティーチングとは、講師が生徒に対して問題の解き方を解説する指導です。例えば、集団指導塾であればカリキュラムに沿って授業が展開されますが、授業の内容は導入や演習が中心となります。

講師が複数の生徒を相手に解説をするため一方的なコミュニケーションになりがちという面があります。また、生徒は与えられた問題を解いていればいいため、コーチングと比べると思考力が育ちづらいといわれています。

ただし悪い面だけでなく、まだ知識や考え方を持っていない生徒に対しては有効な指導方法といえます。

コーチングスキルのある塾の見分け方

それでは、コーチングスキルのある塾とはどのように見極めればいいのでしょうか。ここでは判断方法としての一つの手段である「教育コーチング認定校」についてご紹介します。

教育コーチング認定校とは、日本青少年育成協会が認定する「教育コーチング」の研修を受けて、その資格を取得した講師が指導している塾になります。「ティーチングからコーチングへ」を合言葉として、塾業界にコーチングの重要性を説き、資格認定や研修制度を行っている団体が日本青少年育成協会です。

そのため教育コーチング認定校には、コーチングに関する基本理論から実践的なスキルまでを身に付けた講師が指導を行っていますので、コーチングスキルのある講師から指導を受けさせたいと考えている保護者の方は教育コーチング認定校の中から塾を探してはいかがでしょうか。

さいごに

これからの時代は思考力や表現力がより求められます。そのため、「生徒自身が考える力」を伸ばすことができるコーチング形式の塾への需要は今後さらに高まるでしょう。

※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。

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