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岡山大学の入試解説|偏差値・出題傾向・学部別の科目と配点【2027年度入試対応】
受験・進路の基礎知識

2026.06.22

岡山大学の入試解説|偏差値・出題傾向・学部別の科目と配点【2027年度入試対応】

この記事でわかること
  • 岡山大学の特徴・歴史
  • 学部別の偏差値と難易度の目安
  • 個別試験の科目別出題傾向
  • 学部・専攻別の科目・配点一覧
  • 総合型選抜の選考の特徴と一般選抜との違い

岡山大学(岡大)は中国・四国地方を代表する国立総合大学です。医学部をはじめ11学部を擁し、難易度は学部によって大きく異なります。

この記事では、大学の特徴・偏差値・個別試験の出題傾向から2027年度一般選抜の学部別科目・配点まで、受験に役立つ情報をまとめています。

岡山大学はどんな大学?

岡山大学は中国・四国地方を代表する国立総合大学で、旧六医大の一つとして医学・歯学の伝統が強みです。1949年に岡山医科大学(起源1870年)と旧制第六高等学校を中心に、岡山師範学校・農業専門学校などを包括して設置されました。

学部は文学部・教育学部・法学部・経済学部・理学部・工学部・農学部・医学部・歯学部・薬学部・グローバル・ディスカバリー・プログラムの11学部構成です。文系・理系・医歯薬系を幅広く網羅しています。

キャンパスは岡山市内に2か所あります。文・教・法・経・理・工・薬・農学部は津島キャンパス、医・歯学部は鹿田キャンパスに置かれています。どちらもJR岡山駅からアクセスしやすい立地です。

近年はSDGs推進を大学活動の柱に掲げ、環境・エネルギー・食料・保健など幅広い課題に取り組む研究大学としての取り組みを強化しています。

岡山大学を志望するなら、まず学部ごとの難易度の違いを把握しておきましょう。

学部別の偏差値と難易度

岡山大学の偏差値は学部によって大きく異なります。以下は河合塾とベネッセ・駿台の模試データをもとにした目安です。模試や年度によって変動するため、最新情報は各予備校のサイトでご確認ください。

学部河合塾(ボーダー偏差値)ベネッセ・駿台
医学部(医学科)65.0
歯学部57.5
文学部57.559
薬学部55.0〜57.5
法学部55.059
経済学部55.058
理学部50.0〜55.055〜58
工学部50.0〜52.556
農学部52.5
教育学部50.0〜52.553〜55

最難関は医学部医学科で、河合塾ボーダー偏差値65.0と中国・四国地方の国立大学の中でもトップクラスの難易度です。一方、教育学部・工学部は偏差値50.0〜52.5と比較的狙いやすい水準です。

個別試験全体の難易度は標準レベルが中心で、基礎をしっかり固めれば合格を狙える大学です。合格の目安は共通テスト約70%・個別試験約60%とされています。

個別試験の出題傾向

岡山大学の個別試験は全体的に標準レベルです。難問よりも基礎〜標準問題を確実に解く力が問われます。英語は全学部共通問題が使われます。

英語

長文読解2題と英作文2題(和文英訳・自由英作文)で構成される全問記述式です。試験時間は120分、大問4題です。文章量が多く速読力が必要です。

和文英訳は与えられた日本語をそのまま英訳しようとすると難しくなるため、自分が使いやすい表現に言い換えてから書く練習が効果的です。英検準1級レベルの語彙・文法力が目安とされています。

なお、英語資格・検定試験(英検など)でC1またはC2レベルに該当する場合、共通テストの外国語(英語)が満点として換算されます。

国語

試験時間は120分、大問4題構成です。現代文(評論・小説)各1題・古文1題・漢文1題で構成され、記述・論述問題が中心です。筆者の主張や人物の心情を問う問題が頻出で、過去問演習で出題形式に慣れることが有効です。

数学(文系)

難易度は標準レベルです。微積分・ベクトル・整数の性質・2次関数が頻出です。試験時間に対して問題量は適切で、計算ミスをなくすことが得点に直結します。

数学(理系)

難易度は標準〜やや難です。確率・複素数が複数年にわたって出題されており、重点的に対策する価値があります。標準問題集をひと通り仕上げたうえで、頻出分野のパターン演習を積むのが効果的です。

理科

物理・化学ともに標準レベルが中心です。理科2科目で120分のため、時間配分の練習も重要です。化学は無機・高分子が大問まるごと出題される傾向があるため、この分野を厚めに対策しておきましょう。

科目別の傾向を把握したら、次は志望学部の試験形式と配点を確認しましょう。

一般選抜(前期日程)の仕組み

岡山大学の一般選抜は前期日程のみ実施しています。後期日程は2023年度入試より廃止されました。

試験は大学入学共通テストと個別学力検査(二次試験)の2段階構成で、両方の合計点で合否が決まります。個別試験の内容は学部・専攻によって異なります。記述式の学力検査を課す学部のほか、教育学部では実技や小論文、医学部では面接が課される専攻もあります。

試験日は2027年2月25日(木)です。医学部・歯学部・薬学部薬学科は2月26日(金)も試験があります。

学部ごとの科目・配点は以下の各セクションをご確認ください。

文学部の科目・配点

文学部人文学科の個別試験は国語と外国語(英語)の2科目です。配点合計は1,175点で、個別試験の比重は比較的小さい構成です。

試験区分科目配点
共通テスト国語200
地歴公民(1科目)100
数学(1科目)100
理科(1科目)50
外国語200
情報25
個別試験国語200
外国語(英語)200
合計1,175

共通テストは6教科8科目または7教科8科目を使用します。

文学部は個別試験で国語と英語の記述力が問われます。次は教育学部の専攻別の内容を確認しましょう。

教育学部の科目・配点

教育学部の共通テストは全専攻で6教科8科目(または7教科8科目)が基本です。個別試験は専攻ごとに学力検査・実技・小論文・ペーパーインタビューと内容が分かれます。

小学校教育専攻・幼児教育専攻

個別試験は次の①〜④から1つを選択します。

  • ①学力検査(国語または理科系科目を含む2教科)
  • ②音楽実技(音楽実技Ⅰ・音楽実技Ⅱ)
  • ③美術実技(美術実技Ⅰ・美術実技Ⅱ)
  • ④体育実技(体育実技Ⅰ・体育実技Ⅱ)
試験区分内容配点
共通テスト国・地歴公民・数・理・外・情950
個別試験学力検査または実技(①〜④から選択)400
合計1,350

中学校教育専攻

志望する系(文系・理系・実技系)によって個別試験の科目が異なります。

志望系個別試験の科目個別配点
文系国語・英語400
理系数学・理科400
実技系実技(音楽・美術・体育から選択)400

共通テストは950点、個別試験と合わせた合計は1,350点です。

特別支援教育専攻・養護教諭養成課程

個別試験は小論文とペーパーインタビュー(面接に代わる筆記試験)の2つです。

試験区分内容配点
共通テスト国・地歴公民・数・理・外・情950
個別試験小論文300
ペーパーインタビュー100
合計1,350

教育学部は専攻によって求められる力が大きく異なります。志望専攻の個別試験の種類を確認し、早めに対策の方向を決めましょう。

法学部・経済学部の科目・配点

法学部と経済学部はどちらも個別試験があります。法学部は個別試験の配点比率が高く、記述力が合否を左右する構成です。

法学部(法学科)

試験区分科目配点
共通テスト国語200
地歴公民(2科目)200
数学(2科目)200
理科(1科目)100
外国語200
情報25
個別試験国語400
個別試験外国語(英語)400
合計1,725

経済学部(経済学科)

試験区分科目配点
共通テスト国語200
地歴公民(選択)100〜200
数学(選択)100〜200
理科(選択)100〜200
外国語200
情報25
個別試験数学・外国語(英語)2教科選択600
合計1,525

共通テストの地歴公民・数学・理科は選択する科目数によって配点が変動します。

理学部の科目・配点

理学部は全学科で配点合計が2,350点と、他学部と比べて高い設定です。個別試験では数学・理科・英語の記述試験を課し、学科ごとに配点の比重が異なります。

数学科

試験区分科目配点
共通テスト国・地歴・数・理・外・情(6教科)950
個別試験数学(数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)900
理科(物・化・生から2科目)400
外国語(英語)100
合計2,350

物理学科

試験区分科目配点
共通テスト国・地歴・数・理・外・情(6教科)950
個別試験数学(数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)600
理科(物理必須+化学・生物から1科目)600
外国語(英語)200
合計2,350

化学科

試験区分科目配点
共通テスト国・地歴・数・理・外・情(6教科)950
個別試験数学(数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)400
理科(化学必須+物理・生物から1科目)800
外国語(英語)200
合計2,350

生物学科

試験区分科目配点
共通テスト国・地歴・数・理・外・情(6教科)950
個別試験数学(数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)300
理科(物・化・生から1科目)800
外国語(英語)300
合計2,350

地球科学科

試験区分科目配点
共通テスト国・地歴・数・理・外・情(6教科)950
個別試験数学(数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)400
理科(物・化・生から2科目)600
外国語(英語)400
合計2,350

理学部は学科によって数学・理科・英語の配点バランスが異なります。志望学科で重視される科目を確認して対策に役立てましょう。

医学部の科目・配点

医学部は医学科と保健学科で個別試験の内容が大きく異なります。医学科は面接が課されます。

医学科

試験日は2月25日(木)・26日(金)の2日間です。

試験区分科目配点
共通テスト国語100
地歴公民(1科目)100
数学(2科目)100
理科(2科目)100
外国語100
情報50
個別試験数学(数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)400
理科(物・化・生から2科目)300
外国語(英語)400
面接別途評価
合計(面接除く)1,650

面接の詳細は学生募集要項をご確認ください。

看護学専攻

看護学専攻は理系・文系の2区分で募集します。共通テストの各科目の配点が異なりますが、合計はどちらも775点です。

試験区分区分配点
共通テスト(理系)国・地歴公民・数・理・外・情775
共通テスト(文系)国・地歴公民・数・理・外・情775
個別試験外国語(英語)200
面接100
合計1,075

面接は得点が50点未満の場合、不合格となります。

放射線技術科学専攻

共通テスト900点・個別試験600点(面接別途)で合計1,500点です。

試験区分科目配点
共通テスト国・地歴・数・理・外・情900
個別試験数学(数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)200
理科(物理必須+化学・生物から1科目)200
外国語(英語)200
面接別途評価
合計(面接除く)1,500

検査技術科学専攻

共通テスト800点・個別試験400点(面接別途)で合計1,200点です。

試験区分科目配点
共通テスト国・地歴・数・理・外・情800
個別試験理科(物・化・生から2科目)200
数学または外国語(英語)(選択)200
面接別途評価
合計(面接除く)1,200

医学部の面接は総合判定の資料として使用されます。評価によっては学力検査の成績にかかわらず不合格となる場合があります。

歯学部の科目・配点

歯学部歯学科の個別試験は数学・理科・英語・面接の4種類です。面接も配点に含まれ、配点合計は1,750点です。

試験区分科目配点
共通テスト国語200
地歴公民(1〜2科目)100〜200
数学(1〜2科目)100〜200
理科(1〜2科目)100〜200
外国語200
情報50
個別試験数学(数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)200
理科(物・化・生から2科目)200
外国語(英語)200
面接200
合計1,750

面接は得点が100点未満の場合、不合格となります。共通テストの地歴公民・数学・理科は選択する科目数によって配点が変動します。

薬学部の科目・配点

薬学部は薬学科と創薬科学科の2学科で募集します。どちらも個別試験で数学・理科(化学必須)・英語を課します。薬学科には面接も課されます。

薬学科

試験日は2027年2月25日(木)・26日(金)の2日間です。

試験区分科目配点
共通テスト国・地歴・数・理・外・情950
個別試験数学(数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)200
理科(化学必須+物理・生物から1科目)400
外国語(英語)200
面接別途評価
合計(面接除く)1,750

創薬科学科

試験日は2027年2月25日(木)です。

試験区分科目配点
共通テスト国・地歴・数・理・外・情950
個別試験数学(数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)200
理科(化学必須+物理・生物から1科目)400
外国語(英語)200
合計1,750

薬学科の面接は総合判定の資料として使用されます。得点によっては学力検査の点数にかかわらず不合格となることがあります。

工学部の科目・配点

工学部工学科は機械システム系・環境・社会基盤系・情報・電気・数理データサイエンス系・化学・生命系・情報工学先進コースの5系・コースで募集します。共通テスト950点・個別試験1,300点・配点合計2,250点は全系・コース共通です。

試験区分科目配点
共通テスト国・地歴・数・理・外・情950
個別試験数学(数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)500
理科(系により異なる)500
外国語(英語)300
合計2,250

理科の必要科目は系・コースによって異なります。

系・コース理科の必要科目
機械システム系物理(必須)+化学・生物から1科目
環境・社会基盤系物理・化学・生物から2科目
情報・電気・数理データサイエンス系
化学・生命系
情報工学先進コース

工学部は全系・コースで数学・理科・英語の記述が問われます。次は農学部の内容を確認しましょう。

農学部の科目・配点

農学部農学科の配点合計は1,075点で、他の理系学部と比べて小さめの設定です。個別試験は数学・理科・英語の3科目です。

試験区分科目配点
共通テスト国語100
地歴公民(1科目)50
数学(1科目)100
理科(物・化・生・地学から2科目)100
外国語100
情報25
個別試験数学(数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)200
理科(物・化・生から2科目)200
外国語(英語)200
合計1,075

一般選抜と並んで検討したいのが、一部の学部で実施されている総合型選抜です。

総合型選抜の傾向と対策

岡山大学の総合型選抜(大学入学共通テストを課すもの)は、文学部・教育学部・法学部・理学部・医学部保健学科・薬学部の6学部で実施されています。

一般選抜と大きく異なるのは、共通テストの得点に加えて面接(口述試験を含む)と書類審査(自己推薦書・調査書)を総合して評価する選抜方式です。

選考の特徴

岡山大学の総合型選抜では、学力だけでなく「なぜこの学部で学びたいのか」という志望理由と、これまでの学習経歴・課外活動が重視されます。

面接では口述試験の形式が取られる学部もあり、専門的な内容について口頭で説明する力が求められます。

自己推薦書では学習への取り組みや研究・活動の実績をアピールします。単なる作文ではなく、「なぜ岡山大学でなければならないのか」を具体的に示せるかどうかが合否を左右します。

共通テストの位置づけ

共通テストは足切りとしての役割を持ちながら、最終評価にも加算されます。学部によって共通テストの配点割合が異なるため、志望学部の選抜方法を学生募集要項で事前に確認してください。

共通テストで高得点を取っておくことが、面接・書類審査の評価をさらに高めることにつながります。

一般選抜との比較

総合型選抜の募集人員は各学部で少数に限られています。倍率が高くなりやすいため、総合型選抜に挑む場合でも一般選抜の準備を並行して進めておくことが重要です。

出願時期や試験日などのスケジュールは、以下の記事を合わせてご覧ください。

まとめ

岡山大学の個別試験は全体的に標準レベルで、基礎をしっかり固めれば合格を十分に狙える大学です。

ただし、個別試験の科目・配点は学部・専攻によって大きく異なり、面接が課される学部では得点が基準を下回ると不合格になる場合もあります。

志望学部の配点構成と出題傾向を把握したうえで、早めに対策をスタートしましょう。

総合型選抜を検討している場合は、共通テストの対策と並行して自己推薦書・面接の準備も早めに進めましょう。最新情報は岡山大学の学生募集要項で必ずご確認ください。

出典:岡山大学「2027年度入学者選抜要項」

※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。

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