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【高校生必見】いつから塾に通うべき?ベストなタイミングと塾選びのポイントを徹底解説!
塾の選び方

2022.08.01

2025.01.29

【高校生必見】いつから塾に通うべき?ベストなタイミングと塾選びのポイントを徹底解説!

高校生の3年間は、将来の進路を左右する重要な時期です。

近年では、一般入試だけでなく「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」など、多様化する入試方式への対応が求められるため、早めの準備が合格へのカギとなります。

本記事では、高校生と保護者の皆さんが抱えるこうした悩みに応えるべく、塾選びの適切なタイミングやポイントを具体的な事例やデータを交えて解説します。

塾通いを検討中の方にとって、役立つ情報が満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。

高校生の通塾率と一般的な開始時期

高校生の通塾率や、多くの高校生が塾に通い始める一般的なタイミングについて調査しました。

子どもを塾に通わせていますか?(高校生)

文部科学省 令和3年度「子供の学習費調査」データを参考にグラフを再現

高校生の通塾率は中学生の通塾率と比べるとかなり少なく、公立・私立ともに30%程度にとどまっています。いっぽう中学生の通塾率は、公立で約70%、私立でも50%を超えています。

関連記事:中学生はいつから塾に通っている?実際の通塾率から塾に入るおすすめの時期まで徹底解説!

データを見ると、高校生は塾に通う必要が無いようにも思われます。

しかし、中学生のほとんどが高校へ進学するのに比べ、大学へ進学する割合は約59%※であることを考慮するとどうでしょうか。

上記の調査データは、すべての高校生を対象にしているため、通塾率が低くなっていると推測されます。

約半数の高校生は就職など、塾に通う必要のない進路を選んでいる可能性が高いことに注意が必要です。

もし、通塾している高校生が全員大学進学すると仮定した場合、通塾率はそれぞれ公立56%、私立約64%となり、大学進学を希望している高校生の多くが塾に通っていることになります。

※出典:文部科学省 令和6年度学校基本調査

公立・私立別の通塾率データ

高校1〜3年生の通塾率は、以下の通りです。

<高校生の学年別通塾率>

学年通塾率
公立私立
1年生30.7%35.3%
2年生30.7%37.6%
3年生37.9%42.1%
高校生の通塾率

出典:「令和3年度 子供の学習費調査」(文部科学省)を加工して作成

公立高校の1〜2年生の通塾率は30.7%、私立高校は1年生が35.3%、2年生が37.6%です。3年生になると、それぞれ37.9%、42.1%まで増えます。全体的に、公立高校より私立高校の方が通塾率が高いです。

塾に通い始める一般的なタイミング

文部科学省が発表している調査データによると、公立高校・私立高校ともに、30%以上の高校生が1年生の時に塾に通い始めています。

塾に通うベストな時期とその理由

塾に通うベストな時期とその理由

高校では、1年生から塾に通うのがおすすめです。その理由を解説します。

高校1年生からの開始を推奨する理由

塾に通うと授業を先取りして学習できるため、理解が深まり、テストで高得点を取りやすくなります。

それによって良い成績が取れると卒業後の進路の選択肢が増えることから、できるだけ早い時期に入塾することが推奨されます。

特に、大学受験の指定校推薦では1年生の1学期から3年生の1学期までの成績が選抜基準に含まれるため、成績が良い生徒ほど推薦を受けられる可能性が高くなります。

いざその時になって「最初から努力しておけば良かった」と後悔することのないよう、1年生のうちからできるだけ高い成績を維持しておきましょう。

基礎学力の重要性と早期スタートのメリット

高校3年間で学習する内容は、1年生からの積み上げです。そのため、少しのつまずきによって遅れが生じ、3年生になった時に大きな差が生まれてしまうことも少なくありません。

得意分野を伸ばし、苦手科目を作らないために、早期に本格的な学習をスタートさせて基礎学力を築いておくことをおすすめします。

学習習慣形成における早期開始の効果

部活動などを続けながら良い成績を維持し、希望の進路に進んでいる生徒は、限られた時間を上手に使ってコツコツ勉強を続けています。

学年が上がると授業内容が難しくなるため、1年生の頃よりさらに勉強時間が必要になります。わずかな時間でも効率よく勉強する習慣を早いうちから身につけておくと、3年生になったときに役立ちます。

志望校レベル別の推奨開始時期

塾に通い始める時期は、志望校のレベルや入試方式によって異なります。そこで、それぞれの場合に最適な開始時期を解説します。

難関大学志望の場合

難関大学志望の場合は、1年生から通い、ハイレベルな学習を継続するのが理想です。スタートが遅れると差が広がってしまう可能性が高まるので、できるだけ早く勉強を始めることをおすすめします。

中堅大学志望の場合

中堅大学を目指す場合も、早く始めるほど良い結果が出やすいですが、実際には2年生の夏期講習からの入塾を検討する生徒も多いです。

夏休みは、苦手分野の対策をして遅れを取り戻し、得意分野を伸ばす絶好の機会なので、夏期講習を利用して成績を伸ばす生徒が大勢います。有意義な時間になるよう、計画を立てて勉強を進めましょう。

推薦入試・総合型選抜を目指す場合

推薦入試には複数の方式があり、いずれの場合も1年生からの成績が選抜や評価の対象になります。そのため、推薦を目指すのであれば、1年生の1学期から塾に通って成績上位を維持するのが理想です。

また、総合型選抜を目指す場合は、小論文や面接、志望理由書などの特別な対策も必要になります。

入試の直前にこれらの対策に時間を割くのを避けたい場合は、余裕のある2年生のうちに準備に取りかかることをおすすめします。

高校生の塾費用の相場はどのくらい?

塾の費用は、地域や通う目的によって異なりますが、ここでは平均的な費用相場を紹介します。

一般的な塾の高校生の相場(月額/年額)

一般的な塾の通常の授業費用を、個別指導塾と集団指導塾に分けて紹介します。

個別指導塾の料金相場

個別指導塾の通常の授業費用は、平均すると以下の通りです。

  • 高校3年生:50万円~80万円(月額4.2万円~6.7万円)
  • 高校1〜2年生:40万円~60万円(月額3.3万円~5万円)

集団指導塾の料金相場

集団指導塾の授業費用は、平均すると以下の通りです。

  • 高校3年生:40万円~50万円(月額3.3万円~4.2万円)
  • 高校1〜2年生:30万円~40万円(月額2.5万円~3.3万円)

季節講習費用の平均

夏休み、冬休み、春休みの休暇期間には季節講習が実施され、その費用は通常の授業費用とは別で支払うのが一般的です。1年間の季節費用の合計額は、概ね以下の通りです。

集団指導塾の場合

  • 高校3年生:16万円〜29万円
  • 高校1〜2年生:10万円〜21万円

個別指導塾の場合

  • 高校3年生:20万円〜47万円
  • 高校1〜2年生:13万円〜28万円

関連記事:高校生の塾の料金はいくらかかる?月謝や季節講習費の相場とは

塾に通う5つのメリット

多くの生徒が塾に通うのには、理由があります。塾に通うメリットを5つ紹介します。

塾に通う5つのメリット

プロの講師による受験指導が受けられる

塾の講師は、大学受験の指導を専門的に行うプロフェッショナルです。教え方が上手でわかりやすく、解き方のコツや覚えておくべきポイントを具体的に示してくれるため、指導を受けることで効率的に実力を伸ばせます。

受験に必要な知識や問題への取り組み方を学べる環境が整っているのは、塾の大きなメリットです。

最新の入試情報と対策が得られる

大学入試の傾向や方式は年によって変わっていきます。塾では常に最新情報を入手しているため、それを踏まえた指導を受けられます。いつから過去問を始めるべきか、共通テストと一般入試のバランスをどうするかなども具体的に教えてもらえるので、効率的な受験対策ができます。

学習習慣が自然と身につく

塾に通い、講義を受けて宿題に取り組むことで、自宅で勉強をする習慣が自然と身につきます。

また、夏休みなどの長期休暇中には講習を受けてそのまま自習室で勉強して帰ることができるため、気が緩むことなく集中して勉強することができる点がメリットです。

切磋琢磨できる環境でモチベーション維持がしやすい

塾には志望校や目標に向かって努力する仲間が集まるため、お互いに刺激し合いながら勉強に取り組むことができます。受験勉強は長期戦なので、塾の仲間は大切な存在になります。

また、たとえば志望校のレベル別に少人数のグループミーティングを行うなど、モチベーションを維持しやすい環境が整っているのも、塾に通う利点です。

質問ができるので学習効率が上がる

多くの塾では、先生またはチューターにいつでも質問できるようになっています。

そのため、不明点をそのままにせずにその場で解決し、効率よく勉強できるというメリットがあります。大手の塾では、理系と文系のチューターが常駐していることも多いです。

塾選びで重視すべき6つのポイント

塾選びで重要な、6つのポイントを紹介します。

塾選びで重視すべき6つのポイント

塾の立地

高校生は通学時間が長いため、通学途中にある塾を選ぶ生徒が多いです。

たとえば、部活に力を入れる場合は学校近くの塾、早い時間に帰宅したい場合は自宅近くの塾といった選び方もあります。部活動の後で間に合うかどうかも、塾選びの判断材料になります。

目的や志望校のレベルに合っているか

授業の内容やレベルが自分に合っているかどうかを知るために、以下の2点を確認します。

カリキュラムの内容

カリキュラムの内容や指導のレベルは、塾選びにおいて必要なチェックポイントです。ただし、同じ系列の塾でも教室ごとにレベルが異なる場合があるので、通う予定の教室について調べておきましょう。

看護学部や医学部などを目指している場合は、専門の塾を選ぶという選択肢もあります。

受験対策の具体的な方法

受験対策の方針が自分と合っているかどうかも重要です。

特に、取り扱う過去問の量や難易度、共通テスト対策のレベルが合わないと入試直前に困ることになるため、自分の志望校と塾の方針が一致しているかどうかを確認しておくことをおすすめします。

指導方法や学習環境

塾の指導や環境について、以下の3点は必ずチェックしておきたいポイントです。

集団指導か個別指導か

塾には、大きく分けると、集団指導型と個別指導型があります。

集団指導塾ではカリキュラムに沿って授業が行われるため、入試に向けてスケジュール通りに学べるというメリットがあります。特に、共通テストや志望校対策の内容、志望校選びの方針は重要です。

一方、個別指導塾では一人ひとりの志望校や理解度に合わせて進めるため、効率よく学習できるというメリットがあります。どちらにも良い点があるので、自分に合う方を選びましょう。

関連記事:個別指導と集団指導はどっちがおすすめ?子どもに合う塾はどっち?

自習室の利用条件

長期休暇時や、3年生の入試前の時期になると、自習室を利用する機会が増えます。

使いたいときに使えるかどうか、どのような環境なのかを調べておきましょう。混雑状況なども確認しておくことをおすすめします。

通塾日や授業時間

塾に通い続けるためには、部活との兼ね合いを考慮する必要があります。

部活の後で通う場合、早い時間に始まる塾に通うのは難しいですが、終わりが遅い塾にすると夜遅くに一人で帰宅することになります。

都道府県の条例により、高校生が22時または23時以降に一人で出歩くことは禁止されているので、その点にも注意が必要です。

講師の質とサポート体制

講師の質やサポート体制も、判断材料の一つです。

講師の指導経験

講師の指導経験や専門性の高さは重要です。受験指導の経験が豊富な講師の授業では、入試に出やすい内容や、間違えやすいポイントなどを細かく学ぶことができます。

また、有名講師の授業では高度な指導を受けられるため、難関大学を目指す生徒に人気があります。

集団指導塾では講師を選ぶことはできませんが、個別指導塾の場合は指名や変更も可能です。

質問への対応方針

質問への対応についても、必ず確認しておきましょう。

授業がある日はもちろんのこと、授業がない日でも自由に質問ができて、理系科目と文系科目どちらにも対応できる環境が整っていることが望ましいです。

自習や学校で習う内容を塾で答えてもらうのが難しい場合は、オンラインサービスを利用するのも有効です。

オンライン対応の有無

オンラインで質問できるサービスを用意している塾があります。このオンラインサービスを利用すると、塾に行かない日でも24時間質問でき、解説を返信してもらえるため、自宅で効率よく勉強することができます。

オプション料金がかかる場合もあるので、費用も確認しておきましょう。

通塾にかかる費用

費用も、重要なチェックポイントです。Webサイトやパンフレットには詳しく載っていないこともあるので、以下のポイントを確認しておくことをおすすめします。

1回の授業時間は何分か

費用を比較する際は、1回あたりの授業時間も考慮します。高いように見えても、実は授業時間が長いため割安の可能性があるためです。授業時間や内容、質と費用を総合的に見て判断しましょう。

月謝や教材費の内訳

塾の費用は細かく設定されており、通常の授業費用以外に、施設使用料や模試の費用、システム利用料などが別途かかることがあります。

総額でいくらかかるのかを明示している塾が増えていますが、不明点や曖昧な点がある場合は塾に問い合わせるのが確実です。

季節講習などの追加費用があるか

夏休みなどの長期休暇時には、通常の授業料の他に、季節講習などの特別な費用が発生することが多いです。

季節講習以外に、有名な講師の特別授業や、入試直前対策などの講座などが開催されることもあります。

口コミや合格実績をチェックする

塾選びの際には、口コミや合格実績も重要な判断材料になります。

口コミで見るべきポイント

口コミには、パンフレットやWebサイトでは分からない情報を入手できるというメリットがあります。教室の雰囲気や指導内容、先生の様子などをチェックしてみましょう。

ただし、口コミはあくまで個人の意見に過ぎないという点に留意し、全てをそのまま信じるのではなく、最終的には自分で判断することも大切です。

合格実績は教室に直接聞いた方がいい

合格実績は、塾選びにおいて重視されるポイントの一つです。特に、通う予定の教室での実績が重要なので、塾に問い合わせて確認しましょう。

体験授業でチェックすべきポイント

体験授業は、塾の雰囲気や授業の進め方を実際に体験できる貴重な機会です。体験授業時に特にチェックしたいポイントを3点紹介します。

塾選びで重視すべき6つのポイント

授業の雰囲気

体験授業では、授業の雰囲気が自分に合っているかどうかを確認します。「ここに通いたいかどうか」「志望校を目指してがんばれそうか」という点を見極めることがポイントです。

講師との相性

講師の指導スタイルが自分に合っているかどうかも重要です。説明がわかりやすいか、授業の進め方が自分の学習ペースに合っているかを確認しましょう。

可能であれば、質問したり、講師と直接話をしたりしてみるのもおすすめです。

教室や自習室の混雑状況

教室や自習室の様子も、必ずチェックしたいポイントです。

特に自習室については、どの程度混雑しているか、座席を確保しやすいかどうか、そして自分もここで勉強できそうかという視点で見てみると良いでしょう。

まとめ

大学受験を見据えた塾選びは、高校生活における重要な決断の一つです。

本記事で解説したように、塾に通うタイミングは志望校のレベルや入試方式によって異なりますが、基礎学力の定着と学習習慣の形成のため、できるだけ早期からの開始が推奨されます。

塾選びでは、立地や費用、指導方法、講師の質、自習室の環境など、複数の要素を総合的に検討することが大切です。

また、体験授業を活用して実際の雰囲気を確認し、自分に合った環境を選ぶことで、効果的な受験対策が可能になります。早めの準備と適切な塾選びが、希望の進路実現への近道となるでしょう。

監修者

古岡秀士(ふるおかひでし)

古岡秀士(ふるおかひでし)

株式会社ユナイトプロジェクト代表取締役

教育評論家。全国1万以上の教室を掲載する学習塾検索サイト「塾シル」の代表。 青山学院大学会計大学院を経て、病院・医院の検索サイトに従事。2016年、株式会社ユナイトプロジェクトを創業し「塾シル」を展開中。 本サイトでは全国の学習塾の紹介、塾選びのお役立ち情報を発信しています。

※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。

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