- 目標・入試方式別に見た、塾を始めるベストタイミング
- そもそも塾に通うべきかー5つのチェックポイント
- 「高3からでは遅い」は本当か——現実と戦略
- 部活動と両立しながら塾に通う方法
「塾にはいつから通うべきか」「高3からでは遅いのか」——こうした疑問を持つ高校生や保護者の方は少なくありません。
結論から言えば、最適なタイミングは志望校と現在の学習状況によって異なります。
学校推薦型選抜を狙うなら高1から、難関大の一般選抜なら高2からというのが一般的な目安です。一方で、高3から始めて合格を勝ち取る人もいます。
この記事では、学年別・入試方式別に「いつから塾に通うべきか」を具体的に解説します。読み終える頃には、自分に合ったタイミングが判断できるようになっているはずです。
- 【早見表】志望校×入試方式別・塾を始める時期の目安
- どのぐらいの高校生が塾に通っている?
- 高校生の通塾割合
- 公立・私立別の通塾率データ
- 塾に通い始める一般的なタイミング
- 目標別・塾を始めるベストタイミング
- 学校推薦型選抜を狙う人——高1から通うのがおすすめ
- 一般選抜を目指す人——志望校レベルで開始時期が変わる
- 総合型選抜を目指す人——高2の夏〜秋から準備を
- 高3からの通塾は遅い?まだ間に合う?
- まず現実を知っておこう
- 諦める前にやるべきこと
- 塾に行くべきか迷ったときの5つのチェックリスト
- 塾が必要な人・必要ない人の違いとは
- 5つの質問で判断する「塾に通うべきか」の基準
- 部活動と塾の両立を実現する方法
- 「部活引退まで待つ」という選択は正しいのか
- 部活動と両立するための塾選び3つのポイント
- 塾の費用と「コスパ」の考え方
- 塾の費用、実際いくらかかる?
- 「高いからいい塾」とは限らない理由
- 塾の「もうひとつの価値」——学習環境としての居場所機能
- 塾が果たす「第三の居場所」としての役割
- 講師との「斜めの関係」がもたらす安心感
- 同じ目標を持つ仲間と学ぶ「ピア効果」
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
【早見表】志望校×入試方式別・塾を始める時期の目安
「いつから塾に通うべきか」という疑問に対する答えを、まずは早見表で確認してみましょう。
| 入試方式 | 目安開始 | 理由 |
|---|---|---|
| 一般選抜 (難関国立・難関私立) | 高2夏〜秋 | 過去問レベル到達までの演習量が多い |
| 一般選抜 (地方国公立・中堅私立) | 高2冬〜高3春 | 基礎→標準→過去問の順で間に合いやすい |
| 学校推薦型選抜 (指定校推薦) | 高1春〜 | 評定平均・提出物・定期テストが勝負 |
| 学校推薦型選抜 (公募推薦) | 高2冬〜高3春 | 評定+小論文・面接(+基礎学力)対策 |
| 総合型選抜 | 高2夏〜秋 | 探究・活動実績づくりと書類/面接が要 |
この表はあくまで一般的な目安です。現在の学力や部活動の状況、家庭の事情によって最適なタイミングは変わります。
「自分がどこに当てはまるかわからない」という人は、このまま読み進めてください。「目標別・塾を始めるベストタイミング」で、より詳しい判断基準を解説します。
どのぐらいの高校生が塾に通っている?
そもそもどのぐらいの高校生が塾に通っているのでしょうか?この章では高校生の通塾率や、多くの高校生が塾に通い始める一般的なタイミングについて解説します。
高校生の通塾割合
高校生の通塾率は中学生の通塾率と比べるとかなり少なく、公立・私立ともに30%程度にとどまっています。いっぽう中学生の通塾率は、公立で約70%、私立でも50%を超えています。

※文部科学省 令和3年度「子供の学習費調査」データを参考にグラフを再現
関連記事:中学生はいつから塾に通っている?実際の通塾率から塾に入るおすすめの時期まで徹底解説!
データを見ると、高校生は塾に通う必要が無いようにも思われます。
しかし、中学生のほとんどが高校へ進学するのに比べ、大学へ進学する割合は約59%※であることを考慮するとどうでしょうか。
上記の調査データは、すべての高校生を対象にしているため、通塾率が低くなっていると推測されます。
約半数の高校生は就職など、塾に通う必要のない進路を選んでいる可能性が高いことに注意が必要です。
もし、通塾している高校生が全員大学進学すると仮定した場合、通塾率はそれぞれ公立56%、私立約64%となり、大学進学を希望している高校生の多くが塾に通っていることになります。
公立・私立別の通塾率データ
公立高校の1〜2年生の通塾率は30.7%、私立高校は1年生が35.3%、2年生が37.6%です。3年生になると、それぞれ37.9%、42.1%まで増えます。全体的に、公立高校より私立高校の方が通塾率が高いです。
<高校生の学年別通塾率>
| 学年 | 通塾率 | |
| 公立 | 私立 | |
| 1年生 | 30.7% | 35.3% |
| 2年生 | 30.7% | 37.6% |
| 3年生 | 37.9% | 42.1% |

出典:「令和3年度 子供の学習費調査」(文部科学省)を加工して作成
塾に通い始める一般的なタイミング
文部科学省が発表している調査データによると、公立高校・私立高校ともに、30%以上の高校生が1年生の時に塾に通い始めています。
目標別・塾を始めるベストタイミング
受験対策は「早く始めれば良い」という単純な話ではありません。大切なのは、自分の目標に合ったタイミングで、必要な対策を始めることです。
この章では、目標や状況別に「いつから塾に通うべきか」を整理しました。
学校推薦型選抜を狙う人——高1から通うのがおすすめ
学校推薦型選抜を考えているなら、高1スタートは「ほぼ必須」
結論から言えば、学校推薦型選抜(いわゆる指定校推薦・公募推薦)を視野に入れているなら、高1の4月から塾に通うことをおすすめします。
理由は「評定平均」の仕組みにあります。評定平均は高校3年間の成績の平均値で計算されるため、高1の成績が低いと後から挽回することが非常に困難です。
高2・高3でオール5を取っても、高1の成績が足を引っ張れば、推薦の基準である「評定平均4.0以上」に届かない可能性があります。
学校推薦型選抜では、評定平均は「後から上げられない不可逆的な資産」です。高1の1学期から定期テスト対策に力を入れ、安定した成績を維持することが合格への近道です。
一般選抜をメインに考えているのであれば、高2からでOK
一方で、一般選抜だけを考えているなら、高1から塾に通う必要はありません。
高1の段階では、まず高校生活に慣れることが優先です。部活動、友人関係、学校行事——これらを楽しみながら、「自分に合った勉強スタイル」を模索する時期と考えてください。
ただし、以下に当てはまる場合は、高1からの通塾がおすすめです。
- 中学の内容に不安があり、基礎から立て直したい
- 中高一貫校に通っていて、高校受験を経験していない(受験勉強の経験がない)
- 学校の授業についていけない科目がある
高1で塾に通う場合の注意点
高1から塾に通う場合、最大の敵は「中だるみ」です。受験はまだ2年以上先。切迫感がないため、途中でモチベーションが下がりやすくなります。
長期間モチベーションを維持するのが難しいと感じるなら、「定期テスト対策」に絞った通い方をするか、高2からスタートする方が効率的な場合もあります。
一般選抜を目指す人——志望校レベルで開始時期が変わる
難関大志望なら、高2の夏〜秋スタートが理想
一般選抜で難関国公立・難関私立を目指す場合、高2の夏〜秋からの通塾を強くおすすめします。
難関大学に合格する受験生の多くは、高2の段階で基礎固めを終え、高3では演習と過去問対策に集中しています。
高2から始めることで、「高2で基礎を固め、高3で実戦力を養う」という理想的なスケジュールを組むことができます。
特に、以下のような人は早めに動きましょう。
- 苦手科目があり、自力での克服が難しい
- 部活動が忙しく、効率的な学習方法を身につけたい
- 志望校と現在の学力に大きな差がある
難関大を目指すなら、「高2の冬から」では遅い可能性があります。 部活動を続けながらでも、週1〜2回から塾に通い始めることを検討してください。
中堅大志望なら、高2の冬〜高3の春でも間に合う
一方で、中堅レベルの大学を目指す場合は、高2の冬〜高3の春からでも十分間に合うケースが多いです。
中堅大学の入試は、基礎〜標準レベルの問題が中心です。学校の授業をきちんと理解できていれば、短期間で対策できる可能性があります。
ただし、以下に当てはまる場合は、高2のうちに塾を検討してください。
- 苦手科目が複数あり、基礎から立て直しが必要
- 自分で学習計画を立てるのが苦手
- 集中して勉強できる環境がない
高2で塾に通わなくてもいい人
以下に当てはまる人は、高2の段階で塾に通う必要はありません。
- 学校の授業を十分に理解できており、定期テストでも安定した成績を取れている
- 自分で学習計画を立て、実行できている
- 志望校との学力差が小さく、自学で対応できる見込みがある
ただし、高3になる前に一度「志望校との距離」を客観的に確認しておくことをおすすめします。模試を受けて、自分の立ち位置を把握しておきましょう。
総合型選抜を目指す人——高2の夏〜秋から準備を
総合型選抜は「学力試験」だけでは決まらない
総合型選抜では、学力試験に加えて志望理由書、小論文、面接、プレゼンテーションなど多様な選考要素があります。高2の夏から秋にかけて専門的な指導を受け始めるのが理想的です。
総合型選抜で重要なのは、自分の興味関心を深掘りし、それを大学での学びにつなげる「ストーリー」を構築すること。
この過程には時間がかかるため、高2の段階から計画的に取り組むことが成功の鍵となります。
面接・小論文対策だけなら高3からでも間に合う
探究活動や実績づくりには早めの準備が必要ですが、面接対策や小論文の「書き方」といった技術的な部分は、高3の春からでも十分間に合うケースが多いです。
すでに課外活動の実績がある人や、志望理由が明確な人は、高3から総合型選抜対策を始めても遅くはありません。
大切なのは「周りが行っているから」ではなく、自分の目標から逆算してタイミングを決めること。早く始めても目標が曖昧だと効果が薄れがちです。
高3からの通塾は遅い?まだ間に合う?
「もう高3だから手遅れかも」と不安を感じている人へ。正直に言えば厳しい状況ではありますが、戦略次第で道は開けます。
まず現実を知っておこう
正直に言えば、高3から塾に通い始めるのはかなりシビアな選択です。
難関大学を目指す場合、多くの受験生は高2の段階で基礎固めを終え、高3では演習と過去問対策に集中しています。高3スタートの場合、この差を埋めながら追いつく必要があります。
「高3からでも間に合った」という体験談はありますが、それは以下の条件を満たしていたケースがほとんどです。
- 学校の授業をきちんと理解できていた(基礎の穴がない)
- すでに自分で勉強する習慣があった(塾に通う前から毎日机に向かっていた)
- 志望校のレベルと自分の学力差が大きくなかった
これらの条件を満たしていない場合、高3からのスタートはかなり苦しい戦いになります。可能であれば、高2のうちに動き始めることを強くおすすめします。
諦める前にやるべきこと
「もう高3だから手遅れ」と諦める必要はありません。ただし、高1・高2から始めた人と同じやり方では間に合いません。限られた時間で最大限の効果を出すために、以下の戦略を意識してください。
1. まず「現在地」を正確に把握する
塾に入る前に、模試を受けて自分の学力を客観的に把握しましょう。
「なんとなく苦手」ではなく、「数学の二次関数と確率が弱い」「英語は長文読解のスピードが足りない」など、具体的な課題を明確にすることが最優先です。
2. 「全部やろう」としない
時間がない以上、すべてを完璧にすることは不可能です。志望校の出題傾向を分析し、配点が高い分野や頻出テーマに絞って対策するという割り切りが必要です。
塾を選ぶ際も、「総合的なカリキュラム」より「苦手分野に特化した対策」ができるかどうかを重視しましょう。
3. 基礎に穴があるなら、志望校の見直しも視野に
厳しい話ですが、基礎学力が大きく不足している場合、第一志望に固執するより現実的な志望校に切り替えて確実に合格を目指す方が賢明なケースもあります。
浪人という選択肢も含めて、塾の講師や学校の先生と相談しながら冷静に判断してください。
塾に行くべきか迷ったときの5つのチェックリスト
「周りが通っているから」「なんとなく不安だから」といった曖昧な理由で塾を決めてしまうケースは少なくありません。
しかし、塾は決して安くない投資です。まずは自分にとって本当に必要かどうかを判断しましょう。
塾が必要な人・必要ない人の違いとは
塾が必要かどうかの分かれ目は、テストの点数ではなく「勉強に対する姿勢」にあります。
具体的には、以下の3つの力が備わっているかどうかがポイントです。
- 自律性:誰かに言われなくても自分で勉強を始められるか
- 戦略性:志望校合格から逆算して、今やるべきことを判断できるか
- 現状把握力:志望校と自分の学力差を正しく理解しているか
これらが備わっている人は、塾なしでも十分やっていける可能性があります。
逆に、「やらなきゃとは思うけど動けない」「何から手をつければいいかわからない」という状態なら、塾のサポートが有効です。
5つの質問で判断する「塾に通うべきか」の基準
以下の5つの質問に正直に答えてみてください。点数や時間ではなく、自分の「姿勢」を振り返ることがポイントです。
1. 誰かに言われなくても、自分から机に向かえているか
テスト前だけでなく、普段から自分の意志で勉強を始められているかどうか。
「親に言われてやっと始める」「スマホを触ってしまい、気づいたら時間が過ぎている」という状態なら、強制力のある環境が必要かもしれません。
2. 「何を・いつまでに・どうやって」勉強するか、自分で決められているか
「今週中に数学の問題集を○ページ終わらせる」といった具体的な計画を立て、実行できているか。
漠然と「勉強しなきゃ」と思っているだけでは、受験本番までに必要な学習量をこなせない可能性があります。
3. 志望校と今の自分の学力差を、具体的に説明できるか
「英語の長文読解が弱い」「数学のベクトルが苦手」など、志望校合格に向けて自分に何が足りないかを把握できているか。
漠然と「難しそう」と感じているだけなら、現状分析のサポートが必要です。
4. わからない問題にぶつかったとき、自力で解決する手段を持っているか
学校の先生に質問する、参考書で調べる、動画教材を活用するなど、疑問を放置せずに解決できる環境があるか。
「わからないまま放置してしまう」ことが多いなら、質問できる相手がいる環境を整える必要があります。
5. 家や学校以外に、集中して勉強できる場所があるか
自分の部屋では集中できない、リビングは家族がいて落ち着かない——そんな場合、「勉強する場所」を確保すること自体が課題になります。塾の自習室は、この問題を解決する一つの選択肢です。
【判定結果の見方】
「No」が多いほど、塾を活用するメリットが大きくなります。
- 4〜5個がNo:塾のサポートを積極的に検討しましょう。特に1番と2番が「No」の場合、学習習慣を作るところから始める必要があります。
- 2〜3個がNo:苦手な部分だけ塾を活用する「部分利用」も選択肢です。例えば、計画は自分で立てられるけど質問環境がない場合は、個別指導や映像授業で補う方法もあります。
- 0〜1個がNo:塾なしでも十分やっていける可能性が高いでしょう。ただし、志望校が難関大学の場合は、情報収集や過去問対策のために部分的に活用することも検討してみてください。
部活動と塾の両立を実現する方法
「部活を引退してから塾に通えばいい」と考える人も多いですが、部活動を続けながら塾に通うことで得られるメリットも少なくありません。
「部活引退まで待つ」という選択は正しいのか
部活引退まで塾通いを待つ判断には、メリットとデメリットの両面があります。
確かに引退後は時間的余裕が生まれ、勉強に集中できます。しかし、高3の夏や秋から本格的に受験勉強を始める場合、基礎固めの時間が不足するリスクがあります。
特に難関大学を志望する場合、部活動を続けながらでも高2から少しずつ塾に通い始めることで、引退後の本格的な受験勉強にスムーズに移行できます。
週1回からでも塾に通うことで学習習慣を維持し、部活引退後の「勉強モード」への切り替えが楽になるという声も多く聞かれます。
部活動と両立するための塾選び3つのポイント
1. 柔軟な振替制度があるか
部活動では急な練習や試合が入ることが珍しくありません。授業を欠席した場合の振替制度が充実している塾を選ぶことが重要です。
2. 映像授業やオンライン対応の充実度
塾に通えない日があっても、映像授業やオンライン授業で学習を継続できます。
特に遠征や合宿が多い部活動に所属している場合、場所を選ばずに受講できるオンライン対応は大きなメリットになります。
3. 自習室の開放時間と利用しやすさ
部活後の夜間や土日に自習室を利用できるかは、両立を成功させる重要な要素です。部活動で疲れていても、塾の自習室なら集中して勉強できる環境が整っています。
塾の費用と「コスパ」の考え方
塾の費用は家計にとって大きな負担となるため、「本当に必要な投資なのか」と悩むのは当然のことです。
この章では、塾の費用相場とコストパフォーマンスを高めるポイントを解説します。
塾の費用、実際いくらかかる?
高校生の塾費用は、指導形式や通塾頻度によって大きく異なります。
| 指導形式 | 年間費用の目安 |
|---|---|
| 集団指導塾 | 30〜50万円 |
| 個別指導塾 | 50〜80万円 |
| 大手予備校 | 70〜100万円 |
実際の調査では、大学受験の塾費用について8割超※の保護者が「高い」と感じており、年間100万円を超える費用を支払っている家庭も2割以上※に上ります。
※出典:じゅけラボ予備校「大学入試に向けた高校3年生時(大学受験時期)の教育サービスの年間費用に関する調査」
「高いからいい塾」とは限らない理由
費用が高い塾が必ずしも効果的とは限りません。重要なのは、子どもの学習スタイルや志望校に合った指導を受けられるかどうかです。
個別指導は確かに手厚いサポートが期待できますが、自分で学習を進められる生徒にとっては集団授業の方が刺激になる場合もあります。
費用対効果を高めるためには、通塾の目的を明確にすることが不可欠です。
「苦手科目の克服」「志望校の過去問対策」「学習習慣の定着」など、具体的な目標を設定し、それに適した塾を選ぶことで投資効果を最大化できます。
塾選びは「安い・高い」だけでなく、お子さんの性格や学習状況に合っているかが最も重要です。体験授業を活用し、親子で納得できる選択をしてください。
塾の「もうひとつの価値」——学習環境としての居場所機能
塾を選ぶ際、「どの講師が教えるか」「どんなカリキュラムか」といった学習内容に注目しがちです。しかし、塾には授業以外にも重要な価値があります。
それは家庭でも学校でもない「第三の居場所」としての機能です。
塾が果たす「第三の居場所」としての役割
家庭ではテレビやスマートフォンの誘惑があり、学校では友人との会話や部活動で忙しく、集中して勉強に取り組める時間が確保できない——そんな高校生は少なくありません。
塾は、こうした日常から離れて学習に専念できる「サードプレイス」としての価値を提供します。
特に自習室の存在は大きな意味を持ちます。周囲の生徒が皆勉強に取り組んでいる環境では、自然と集中力が高まり、学習効率が向上します。
「家では30分しか集中できないのに、塾の自習室では3時間でも勉強できる」という声は、多くの塾で聞かれる共通の体験談です。
講師との「斜めの関係」がもたらす安心感
塾の講師は、親や学校の先生とは異なる立場の大人として、高校生にとって相談しやすい存在となることがあります。
親には言いにくい進路の悩みや、学校の先生には聞きづらい勉強方法について、気軽に相談できる関係性を築けるのです。
この「斜めの関係」は、高校生の精神的な支えとなり、受験期のストレス軽減にも寄与します。
同じ目標を持つ仲間と学ぶ「ピア効果」
塾では、同じ志望校を目指す仲間や、真剣に勉強に取り組む同世代と出会う機会があります。こうした環境で生まれる「ピア効果」は、一人では維持しにくいモチベーションを支える重要な要素です。
塾選びの際は、授業内容だけでなく、自分にとって居心地の良い学習環境かどうかも重要な判断材料として考慮してみてください。
よくある質問(FAQ)
高校生が塾に通うタイミングについて、よく寄せられる質問をまとめました。
高3の夏から塾に通い始めても間に合いますか?
基礎学力がしっかりしていれば間に合う可能性は十分あります。実際に高3から塾に通って現役合格を果たす生徒も存在します。
ただし、基礎からやり直しが必要な場合は時間的に厳しいのが現実です。まずは志望校の過去問を解いて、自分の学力を客観的に把握することが大切です。
塾と予備校の違いは何ですか?
一般的に、塾は少人数から個別指導が中心で、学校の補習的な役割も担います。予備校は大人数の講義形式で、大学受験に特化した内容を提供します。学校の授業についていけない部分があるなら塾、受験対策に集中したいなら予備校が適しています。
塾に行かずに大学受験に合格することは可能ですか?
可能です。ただし、自分で学習計画を立てて実行できる自己管理能力と、わからないところを解決できる環境が必要です。
学校の先生への質問、参考書の活用、オンライン教材の利用など、複数の学習手段を組み合わせることが成功の鍵となります。
友達と同じ塾に通うのはありですか?
モチベーション維持の面ではプラスに働くことがあります。しかし、「友達がいるから」という理由だけで選ぶと、自分の学力や目標に合わない塾を選んでしまうリスクがあります。必ず体験授業を受け、自分に合っているかを確認してください。
まとめ
「高校生の塾はいつから始めるべきか」という疑問に対する答えは、志望校と現在の学習状況によって異なります。
重要なのは、「周囲が通っているから」「なんとなく不安だから」という理由ではなく、明確な目標に基づいてタイミングを決めることです。
本記事のチェックリストや早見表を活用し、自分に合った開始時期を見極めてください。費用面で迷いがある場合は、保護者と率直に相談することをおすすめします。
「○○大学を目指している。そのために△△を強化したい」と具体的に伝えることで、建設的な話し合いができるはずです。
※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。