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高校生の予備校の選び方|現役合格を目指すために見るべきポイント
塾の選び方

2026.04.03

高校生の予備校の選び方|現役合格を目指すために見るべきポイント

大学受験を控えた高校生にとって、予備校選びは合格への重要な第一歩です。

ただし、浪人生と違い現役生は学校の授業・定期テスト・部活と受験勉強を同時にこなさなければなりません。通塾が生活に無理なく続けられるかどうかは、浪人生以上に重要な判断基準です。

指導形態の選び方から合格実績の正しい読み方、現役生が特に注意すべきスケジュール設計まで、入塾前に確認すべき判断基準を解説します。

なお、そもそも予備校と塾の違いが気になる方は、先に予備校とは?塾との違いを5つのポイントで比較をご覧ください。

予備校はいつから通い始めるべき?学年別の目安

「いつから通い始めるか」は、「何のために通うか」によって変わります。まず目的を整理してから、タイミングを判断しましょう。

予備校に通う主な目的

高校生が予備校を利用する理由は主に以下の6つです。自分がどの目的を最も重視するかを明確にすることで、予備校選びの軸が定まります。

  1. 志望校合格のための受験対策

    大学入試に特化したカリキュラムで、効率的に受験勉強を進めたい

  2. 学校の授業の補完

    学校の授業についていけない科目を補強し、定期テストの成績を向上させたい

  3. 学習習慣の確立

    自宅では集中できないため、規則正しい学習リズムを作りたい

  4. 自習環境の確保

    静かで集中できる自習室を利用し、効率的に勉強時間を確保したい

  5. 苦手科目の克服

    特定の科目を集中的に強化し、弱点を解消したい

  6. 受験情報の収集

    最新の入試傾向や対策方法について専門的なアドバイスを受けたい

学年別の通塾開始タイミング

予備校に通い始める最適なタイミングは、学年や現在の学力状況によって異なります。以下に学年別の特徴と推奨される通塾開始時期をまとめました。

学年通塾開始の特徴推奨される対策
高校1年生基礎固めの時期。学習習慣の確立が最優先苦手科目がある場合は早めに対策開始。週1〜2回の通塾で学習リズムを作る
高校2年生受験を意識し始める時期。志望校が固まり始める春または夏から本格的な受験対策を開始。文理選択に応じた科目を強化
高校3年生本格的な受験対策の時期。時間的余裕が少ない春からの開始が理想的だが、夏からでも間に合う。集中的な学習計画が必要

高校3年生から通塾を始めるのが遅いかどうかは、学力や志望校のレベル、入試科目数によって異なります。

ただし、早めに始めるほど基礎固めに時間をかけられるため、可能であれば高校2年生のうちに通塾を検討することをおすすめします。

特に難関大学を目指す場合や、苦手科目が複数ある場合は、高校1年生や2年生の段階から計画的に学習を進めることで、受験期に余裕を持って応用問題に取り組めるようになります。

通塾開始時期については、以下の記事も参考にしてください。

集団・個別・映像授業、どれが自分に向いてる?

予備校には大きく分けて集団指導、個別指導、映像授業の3つの指導形態があります。それぞれの特徴と向いている生徒のタイプを解説します。

集団指導型予備校の特徴

集団指導型は、講師1人が複数の生徒に対して授業を行う形態です。大手予備校の多くがこの形式を採用しており、レベル別にクラス分けされているのが一般的です。

集団指導のメリット

  • 競争意識が生まれ、モチベーションを維持しやすい
  • 同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境がある
  • 人気講師の質の高い授業を受けられる
  • 個別指導に比べて授業料が比較的安い
  • 体系的なカリキュラムで計画的に学習できる

集団指導のデメリット

  • 授業のペースが固定されており、個人の理解度に合わせられない
  • 質問しにくい雰囲気がある場合がある
  • 授業を欠席すると遅れを取り戻すのが難しい
  • 自分のレベルに合わないクラスだと効果が薄い

集団指導は、ある程度の基礎学力があり、競争環境でモチベーションを高められる生徒に向いています。また、決まったスケジュールで規則正しく学習したい生徒にも適しています。

個別指導型予備校の特徴

個別指導型は、講師1人が1〜3人程度の生徒を指導する形態です。生徒一人ひとりの学力や目標に合わせたオーダーメイドの指導が受けられます。

個別指導のメリット

  • 自分のペースで学習を進められる
  • 苦手分野を集中的に克服できる
  • 質問しやすく、理解できるまで丁寧に教えてもらえる
  • スケジュールの調整がしやすい
  • 学習計画を個別に立ててもらえる

個別指導のデメリット

  • 授業料が集団指導に比べて高額になる
  • 講師の質にばらつきがある場合がある
  • 競争意識が生まれにくく、モチベーション維持が自己責任になる
  • 依存的になりやすく、自主学習の習慣が身につきにくい場合がある

個別指導は、基礎学力に不安がある生徒、特定の苦手科目を集中的に克服したい生徒、自分のペースで学習したい生徒に向いています。

また、部活動などで忙しく、柔軟なスケジュール調整が必要な生徒にも適しています。

映像授業型予備校の特徴

映像授業型は、録画された授業を視聴して学習する形態です。近年、オンライン予備校の普及により、この形態を選ぶ高校生が増えています。

映像授業のメリット

  • いつでもどこでも受講できる。繰り返し視聴も可能
  • 他の形態より授業料が安い
  • トップ講師の授業を全国どこでも受けられる
  • 自分のペースで進められる。苦手な部分は何度でも見直せる

映像授業のデメリット

  • 自己管理能力が必要。サボりやすい
  • 双方向のやり取りができず、質問対応が限定的な場合がある
  • 進捗管理が自己責任になる

映像授業は、自己管理能力が高く、自分で計画的に学習を進められる生徒に向いています。

また、地方在住で近くに予備校がない生徒や、費用を抑えたい生徒にも適しています。ただし、質問対応やモチベーション維持のサポート体制が整っているかを確認することが重要です。

自分に合った指導形態の選び方

各形態の向き不向きを踏まえたうえで、迷ったときに判断の軸になるのが自己管理能力です。

以下の問いに「いいえ」が多い場合は、映像授業や自習室中心の形態よりも、出席管理や定期面談がある集団・個別指導のほうが向いています。

  • 学校の課題や定期試験の勉強を、計画通りに進められるか
  • スマートフォンの利用時間を自分の意志で制限できているか
  • 誰も見ていない環境でも、2時間以上集中して机に向かえるか

予算や通塾時間の都合もあるので、一つの形態に絞らなくても構いません。主要科目は集団指導で学び、苦手科目だけ個別指導を受けるといった組み合わせも有効です。

また、現役生は定期テスト前に通塾頻度を落としたい場面が必ず来ます。テスト期間中のコマ数調整が可能か、学校行事と授業スケジュールが柔軟に対応できるかも、入塾前に確認しておきましょう。

入塾前に確認すべき5つのポイント

指導形態が決まったら、次は合格実績・講師・学習環境・サポート体制・費用の5点を確認します。

合格実績の正しい見方

合格実績は重要な判断材料ですが、数字の読み方に注意が必要です。

合格実績を見るポイント
  1. 自分の志望校への合格実績

    全体の合格者数だけでなく、自分が目指す大学・学部への合格者数を確認する

  2. 現役生のみの実績か

    浪人生と混在した数字は参考にならない。現役生限定の実績を確認する

  3. 通期在籍者の実績か

    数日の季節講習や模試を受けただけの生徒を合格者に含めている予備校もある。通期で在籍した生徒に限定した数字かを確認する

  4. 集計期間の確認

    3月末で締めているか、4月以降の追加合格を加算し続けていないかを確認する

  5. 校舎別の実績

    大手予備校の場合、全国の合計ではなく通う予定の校舎の実績を確認する

  6. 実績の継続性

    単年度だけでなく、過去数年間の実績推移を見る

合格実績は高いに越したことはありませんが、自分の学力レベルや志望校に合った指導が受けられるかが最も重要です。理系志望の場合は、科目ごとの指導体制も重要な確認ポイントです。

講師の質と相性の確認方法

講師との相性は学習効果に直結します。以下の方法で確認しましょう。

確認方法チェックポイント
体験授業説明のわかりやすさ、質問への対応、授業の進め方、熱意などを実際に体感する
口コミ・評判在校生や卒業生の生の声を聞く。ただし個人の感想なので参考程度に
講師の経歴指導歴、合格実績、専門分野などを確認する
質問対応体制授業外での質問受付時間、対応方法(対面・オンライン)を確認する
講師の固定性担当講師が頻繁に変わらないか、継続的な指導が受けられるかを確認する

個別指導の場合は特に、担当がプロ講師か大学生アルバイトかによって指導の性質が大きく変わります。

難しい科目をしっかり教えてほしいならプロ講師、日々の進捗管理や受験の先輩として相談しやすさを求めるなら大学生チューターが向いている場合もあります。

体験授業では授業のわかりやすさだけでなく、担当講師の属性も確認しておきましょう。また、講師変更が可能かどうかも事前に確認しておくと安心です。

学習環境と設備の充実度

予備校で過ごす時間は長いため、学習環境の良し悪しは学習効率に直結します。以下の項目を確認しましょう。

  1. 自習室の有無と利用条件

    座席数、利用可能時間、予約制か自由席か、個別ブースか大部屋か

  2. 教室の環境

    清潔さ、空調設備、照明、机や椅子の状態、防音性

  3. 立地とアクセス

    自宅や学校からの通いやすさ、最寄り駅からの距離、周辺環境の安全性

  4. 開校時間

    早朝や夜遅くまで利用できるか、休日も開いているか

  5. 設備

    Wi-Fi環境、コピー機、参考書コーナー、休憩スペースなど

  6. 安全対策

    入退室管理システム、防犯カメラ、スタッフの常駐状況

自習室を見学する際は、設備だけでなく運用ルールも確認しましょう。

スマートフォンの持ち込みや私語に対してどのくらい厳格に管理されているかは、集中環境の質に直結します。

また、見学は平日の18〜20時ごろ、実際に通う時間帯に行くのがおすすめです。混雑状況や自習室の「空気」は、昼間の見学ではわからないことがあります。

現役生専用の自習室を設けている予備校もあります。

浪人生(高卒生)と同じ空間で学ぶことが刺激になる人もいますが、圧倒的な勉強時間の差にプレッシャーを感じやすい人には、現役生フロアが分かれているかどうかも確認する価値があります。

サポート体制の内容

学習面以外のサポート体制も確認しましょう。

  1. 進路相談

    定期的な面談の有無、進路アドバイザーの専門性、志望校選びのサポート

  2. 学習計画の作成支援

    個別の学習プラン作成、定期的な見直し、進捗管理

  3. 定期テスト期間中の対応

    テスト前に授業を調整できるか、学校の成績を意識したサポートがあるか(学校推薦を視野に入れている場合は特に重要)

  4. 保護者との連携

    保護者面談の頻度、学習状況の報告方法、連絡体制

  5. 模試の実施

    校内模試の頻度、外部模試の案内、結果分析とフィードバック

  6. 受験情報の提供

    入試制度の説明会、大学別対策講座、最新の入試情報の提供

  7. メンタルサポート

    悩み相談の窓口、モチベーション維持のための取り組み

特に高校3年生は受験の不安が増す時期です。学習面だけでなく、精神面でも相談できる体制が整っているかも確認しておきましょう。

費用の総額を把握する

高校3年生が1年間通った場合の費用は、集団指導で年間60万〜100万円、個別指導で年間100万〜150万円程度が目安です。

授業料以外にも入学金・季節講習・教材費・模試代がかかるため、パンフレットの月額だけで判断せず総額で比較することが重要です。

費用の詳細な内訳や抑え方については、以下の記事で詳しく解説しています。

失敗しない予備校の選び方:5つのステップ

ここまでで指導形態の選び方と確認すべき5つのポイントを解説しました。ここではそれらを踏まえ、実際にどの順番で動けばよいかを整理します。

ステップ1:目的と条件を明確にする

まず、予備校に通う目的と、自分が重視する条件を明確にしましょう。以下の項目について考えてみてください。

  • 志望校のレベルと入試科目
  • 現在の学力と苦手科目
  • 通塾可能な曜日と時間帯(部活・学校行事を踏まえて)
  • 予算の上限
  • 学校から予備校を経由して帰宅するルートの無理のなさ(「自宅から近い」よりも「学校からの動線」で考える)
  • 希望する指導形態

条件を書き出したら、平日1週間の時間割を実際に書いてみましょう。学校・部活・予備校・夕食・睡眠を埋めてみて、無理なく続けられるスケジュールかどうかを確認します。

頭の中だけで「いける」と判断すると、入学後に破綻しやすいです。

ステップ2:候補となる予備校をリストアップする

ステップ1で明確にした条件をもとに、候補となる予備校を3〜5校程度リストアップします。

ネット検索や口コミサイトに加え、学校の先生や先輩など実際に経験した人の意見も参考にすると、パンフレットではわからない情報を得やすくなります。

ステップ3:資料請求と説明会への参加

リストアップした予備校の資料を請求し、詳細な情報を確認します。また、可能な限り説明会に参加しましょう。

前章で解説した4つのポイント(合格実績・講師・学習環境・サポート)をもとに質問リストを事前に準備しておくと、説明会を有効に使えます。

特に費用の年間総額と合格実績の算出方法(現役生のみか、講習生は含まれるか)は、資料だけではわからないことが多いため直接確認するのが確実です。

スタッフの対応の丁寧さも、予備校の質を測る材料になります。

ステップ4:体験授業と校舎見学

説明会で興味を持った予備校については、必ず体験授業を受けましょう。体験授業では以下の点をチェックします。

  • 授業のわかりやすさと進め方
  • 講師の熱意と指導スキル
  • クラスの雰囲気(集団指導の場合)
  • 質問のしやすさ
  • 自分との相性

また、校舎見学は平日の放課後(18〜20時ごろ)に行くと、実際に通う時間帯の混雑状況や自習室の雰囲気を確かめられます。説明会と同じ日の昼間に訪問しても、実態はわかりません。

ステップ5:比較検討して最終決定

体験授業と校舎見学を終えたら、各予備校を比較検討します。以下の表のように、重視する項目ごとに評価をつけると比較しやすくなります。

評価項目A予備校B予備校C予備校
授業のわかりやすさ
講師との相性
費用
通いやすさ
学習環境
サポート体制

表を見て「どこも同じくらい」と感じた場合は、体験授業の印象を最も重視してください。迷った場合は、保護者や学校の先生に相談するのも一つの方法です。

予備校選びでよくある失敗パターンと対策

予備校選びでよく見られる失敗パターンを紹介します。

よくある失敗
  1. 友人と同じ予備校を選んでしまう

    友人と一緒に通いたい気持ちはわかりますが、学力レベルや目標が異なる場合、同じ予備校が最適とは限りません。自分に合った予備校を優先しましょう。

  2. 合格実績だけで判断する

    合格実績は重要ですが、それだけで選ぶのは危険です。自分の学力レベルに合った指導が受けられるかを確認しましょう。

  3. 体験授業を受けずに決める

    パンフレットや口コミだけで判断すると、実際に通い始めてから「思っていたのと違う」となる可能性があります。必ず体験授業を受けましょう。

  4. 費用の安さだけで選ぶ

    授業料が安くても、自分の学力が伸びなければ意味がありません。「なぜその費用がかかるのか」を確認したうえで判断しましょう。

  5. 複数の予備校を掛け持ちする

    予定を詰め込みすぎると、復習や自習の時間が取れなくなります。無理のない範囲で通塾しましょう。

  6. 入学後に放置してしまう

    予備校に通うだけで満足せず、授業の復習や自習、質問などを積極的に行うことが重要です。

まとめ:自分に合った予備校で現役合格を目指そう

予備校は通い始めること自体がゴールではありません。目的を明確にして選び、体験授業で自分の目で確かめ、入学後も授業・自習室・質問制度を積極的に活用してはじめて効果が出ます。

合格実績や費用は比較しやすい指標ですが、最終的に決め手になるのは「この授業なら続けられる」という手応えです。複数の予備校を体験してみて、自分が一番しっくりくるところを選んでください。

入学後も1〜2か月ごとに成績や学習習慣の変化を確認する習慣をつけましょう。

合わないと感じたら放置せず、早めに講師やスタッフに相談することが大切です。クラス変更や講師変更で改善できる場合も多く、それでも解決しない場合は転塾も一つの選択肢です。

※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。

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