大手進学塾を中心に定期的にクラス分けが行われますが、どのような基準でクラス分けは行われるのかご存知ですか?また、どういった理由でクラス分けは行われるのでしょうか。
そこでこのページでは塾のクラス分けの目的や一般的な基準をご紹介します。
なんで塾でクラス分けが行われるの?
まずは進学塾で定期的にクラス分けが行われる理由からみていきます。最も大きな理由は、志望校の合格に向けて生徒の学力に合わせた指導を行うためです。公立の小・中学校のようなクラス編成とは異なり、学力別にクラスが分かれますので効率良く指導を受けられます。
また、クラス分けの判断基準となる学力テストの実施頻度ですが、塾によっても異なりますが一般的に受験学年(小学6年生や中学3年生)では毎月実施されます。非受験学年(小学5年生や中学2年生)の場合には、2カ月~3カ月に1度実施がされます。
このような頻度で行われる学力テストですが、クラス分けは成績順で決まるのでしょうか?続いてみていきましょう。
クラス分けは「なに」で決まる?
一言でいえば成績順ですが、必ずしも全科目の合計得点によって決まる訳ではありません。塾によっては受験における重点科目である英語・数学・国語の点数に比重を置いて行われます。また、学力テスト以外にも公開模試の結果も含めて判断する塾もあります。
ただし、最近では科目ごとにクラス分けを行う塾も増えているようです。このような塾では得意科目は上位クラス、得意ではない科目は中位クラスで指導を受けることができますので、科目ごとの理解度に合わせてレベルの異なる指導を受けられます。
進学塾では頻繁に行われる学力テストですがお子さんの性格によっては大きな精神的負荷がかかります。そのため、塾ごとにクラス編成の考え方や方針は大きく異なりますので、入塾前に塾の方針を理解した上で塾を選ぶようにしましょう。
進学塾の上位クラスについて
大手の進学塾では学力別にいくつものクラスに分かれていますが、保護者の方にとってはお子さんを少しでも上位のクラスに通わせたいですよね。それでは上位クラスとその他のクラスではどのような違いがあるのでしょうか。
一般的にはその教室のなかで指導力の高い講師陣が上位クラスの授業を担当しますので、その他のクラスの講師と比べると指導力に違いがあります。そのため塾によってはクラスによって合格率が異なることも事実です。
ただし、上位クラスではハイレベルな授業が展開され、授業のスピードの速さや宿題の量もその他のクラスとは大きく異なりますので決していい面だけではありません。競争の中で上位クラスを目指すことは大切ですが、無理をして上位クラスに入っても授業の難しさから自信を無くしてしまう生徒もいますので、背伸びしてまで目指すのではなくまずは基礎を大切にしましょう。
さいごに
このページでは塾のクラス分けの目的や一般的な基準をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。理解度や学力に合わせて指導するためにクラス分けは行われますが、塾によっては全科目統一のクラス分けではなく、科目ごとにクラス分けを行っている塾もありますので塾を探す際には塾の特徴や方針を理解してから入塾することをおすすめします。少しでも参考になれば幸いです。
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