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夏期講習はなぜ重要?塾の夏期講習は受けるべきかどうか
塾の選び方

2022.08.01

2024.06.24

夏期講習はなぜ重要?塾の夏期講習は受けるべきかどうか

夏休みには塾で夏期講習が実施されますが、お子さんが既に塾へ通っている場合には夏期講習の案内文を見て受けさせるかどうかを迷われている方も多くいると思います。

それでは夏期講習を受けることの重要性とはどういったものなのでしょうか。また、塾の夏期講習は必ず参加しないといけないのでしょうか。

このページでは夏期講習の重要性や夏期講習を受けるべき生徒の特徴、そして夏期講習で失敗しないためのポイントを解説します。

夏期講習の重要性とは

それでは夏期講習の重要性からみていきましょう。

夏休みは約40日間ほどありますが、この期間は学校の授業も進まなくなります。ですから夏休みの時間の使い方によって2学期以降の成績に大きく影響がでますし、計画的に学習に取り組んだ場合には志望校との偏差値の差を埋めることができるほど十分な時間が夏休みにはあります。

一方で、夏休みのあいだの時間は自分自身で管理する必要がありますから、自発的に自学自習できるお子さんは自ら学習の時間を確保するため問題ないのですが、自ら進んで学習をしないお子さんの場合は自発的に学習時間を確保しないため注意が必要になります

その点、塾の夏期講習に通うことによって以下のようなメリットを得ることできます。

<夏期講習へ通うことのメリット>

  1. スケジュールに沿って授業を受けることで学習習慣を維持できる
  2. 周りの生徒と一緒に授業を受けるためダラダラせずに集中して学習に取り組める
  3. わからないことがあれば講師に解説を求めることができる

そのため、自学自習ができないお子さんにとっては夏期講習を受けることによって学習習慣を維持でき、講師の指導のもと集中して授業を受けることができます。それでは夏期講習は必ず受けたほうがいいのでしょうか?

塾の夏期講習は受けるべきか

塾の夏期講習を受けるべきかどうかについて、既に塾へ通っているケースと塾に通っていないケースの両方をみていきましょう。

既に塾へ通っている場合

既に塾へ通っている場合は、当然塾側から夏期講習の案内をされると思いますが、必ずしもすべての講座を申し込む必要はないといえます。客観的にいまのお子さんに必要な講座を選択し、効率よく学習することをおすすめします。

特におすすめしたいことは、5月下旬~7月上旬に実施される模試に積極的に挑戦することです。そして模試の結果を踏まえて、伸ばしたい教科(単元)や克服したい教科(単元)を明確にした上で、目的意識を持って夏期講習を利用することで効率よく学力を伸ばすことができます。

塾へ通っていない場合

基本的にはお子さんの意思を尊重していただければと思います。お子さんの周りのお友達の多くが塾の夏期講習へ通う場合には、保護者の方は焦る気持ちもあると思いますが、本人に塾へ通うことへの意思がないのに無理に通わせても学力が上がることはまずないといえます。

逆に、本人が夏期講習へ通うことに興味があるようであれば、無理のない範囲で通わせてあげましょう。ただし前述のように、目的意識を持って必要な講座を受けることをおすすめしますので、たとえ塾へ通っていなくても外部生でも参加できる模試を受けた上で、必要な講座に対して夏期講習を申し込むようにしましょう

つづいて、夏期講習を受けても成果がでない生徒のケースを解説します。

夏期講習で成果がでないケースとは

夏期講習は決して安くありません。中学受験の進学塾であれば15万円~20万円が相場となりますし、高校受験でも個別指導塾だと10~20万円、集団指導塾でも8万円~10万円が相場となります。

そのため夏期講習を受けるにはこれほどの費用がかかりますし夏期講習に通うだけで学力が上がる訳ではありませんので、夏期講習に申し込む前に夏期講習で成果がでない生徒のケースを把握しましょう。

成果がでない生徒の特徴とは『学習意欲が低い生徒』です。学習意欲が低い生徒の場合、基本的に授業を受けただけで勉強をした気になってしまい、予習や復習などの学習内容を定着させるための時間をとらないため大きな学力の伸びは期待できないといえます。

ただ、これは生徒本人だけの責任ではありません。本人の中で勉強に対する意欲が低いということは、過去に勉強の成功体験を積ませてあげられなかった環境の責任でもありますので、既に塾へ通っている場合にはその塾の夏期講習を受けても学力や学習意欲が改善される可能性は低いといえます。

そのため、もしお子さんの学習意欲が低いようでしたら、夏期講習を機に転塾を検討することをおすすめします。

現在の塾の授業スタイルや講師との相性が合っていないことが考えられるため、お子さんに勉強の成功体験を積ませてあげることができるようなお子さんと相性が合う塾への転塾を検討してみるといいでしょう。

夏期講習で成果を出すための4つのコツ

夏期講習は、学力を飛躍的に向上させるための絶好の機会です。しかし、たとえ貴重な時間を費やしても、正しい方法で取り組まなければその効果を最大限に引き出すことは難しいでしょう。以下では、夏期講習で成果を出すための具体的なコツを4ステップに分けて紹介します。

<夏期講習で成果を出すための4ステップのコツ>

  1. 目標を明確にする
  2. 計画を立てる
  3. フィードバックを活用する
  4.  復習を徹底する

1.目標を明確にする

夏期講習で成功するための第一歩は、具体的な目標を設定することです。例えば、特定の科目で高い成績を取るための準備や、苦手分野を克服すること、受験対策として特定の範囲を徹底的に学ぶなどがあります。明確な目標を持つことで、学習に対するモチベーションが自然と高まります。また、目標が明確であれば、その達成に向けた学習計画も立てやすくなるでしょう。

2.計画を立てる

目標が明確になったら、その目標を達成するための具体的な学習計画を立てます。まず、全体のスケジュールを把握し、週ごとや日ごとに取り組むべき内容を区切って設定します。

例えば、毎日2時間を数学の復習に充てる、週に3回英単語を100語ずつ覚える、理科の演習問題を2週間で1冊終わらせるといった具合です。具体的な計画があれば、一日の学習内容が明確になり、効率的に学ぶことができます。

また、夏期講習の期間は限られています。そのため、時間を効率的に使うことが求められます。学習時間はもちろん、休憩時間を適切に取り入れることで、集中力を持続させることができます。

例えば、ポモドーロ・テクニック(25分間集中して学習し、5分間休憩を取る方法)を活用することやタイムブロッキング(時間をブロックごとに分けて活動を計画する方法)を使って学習時間を固定し、スマホやテレビなどの誘惑を遠ざけることも効果的です。

3.フィードバックを活用する

講師からのフィードバックは非常に重要です。自分の強みと弱みを把握し、それに応じた改善策を講じることで、学習効果が格段に向上します。

例えば、わからないことがあればすぐに質問をする、解答を見直す際に講師からのアドバイスを参考にするといった方法があります。また、模擬試験やテストの結果をもとに復習箇所を決めることで、より効果的に学習を進めることができます。

また、夏期講習は、自分の弱点を克服する絶好の機会です。事前に模擬試験や過去問を解いて、自分の苦手な科目や単元を把握しましょう。その上で、講習のカリキュラムに合わせて重点的に学習することで、効率的に成績を向上させることができます。

4.復習を徹底する

夏期講習で学んだ内容をしっかりと身につけるためには、復習が欠かせません。毎日の講習が終わった後、その日の内容を振り返り、ノートを見直し、問題を解き直すことで、学んだことを定着させましょう。特に重要なポイントや間違えやすい部分を重点的に復習することが効果的です。 

さいごに

もし転塾を検討する際には、興味がある塾へ通っている周りのお友達の評判ももちろん大切ですが、実際にお子さんの性格や学力が合うかどうかが最も大切となりますので、無料で授業を受けられる体験入塾などのサービスを積極的に活用して納得のいく塾を探すようにしましょう。

※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。

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