みなさんは中学生の夏期講習の内容をご存知ですか?
既に塾に通っているかたは夏期講習の案内がきていたり、場合によっては塾から参加することを強く勧められているようなご家庭もあるのではないでしょうか。
しかし夏期講習の特徴や費用の相場を把握できていないと、その塾の夏期講習の良し悪しが判断できません。そのためこのページでは中学生の夏期講習の特徴や費用の相場を解説します。
中学生が夏期講習に通う目的
夏期講習の受講を検討している場合は、お子さんとしっかりと話し合って夏期講習を受講する目的を明確にするようにしましょう。夏期講習の学習内容は基本的に「復習」です。
そのため、中学1年生・2年生に関しては難関校を志望していたり学校の授業に付いていけていない場合を除いては、塾側が勧める夏期講習のすべての講座に参加する必要はないかもしれません。
3年生の場合は基本的に夏期講習に参加したほうが良いといえますが、参加する目的を明確にしてから参加しましょう。
1年生・2年生における目的の例
- 入試に向けて先取りした授業を受けたい・入試レベルの問題にチャレンジしたい
- 部活動と両立しながら1学期の復習をしたい
- 生活リズムが崩れないように学習習慣を維持したい
3年生における目的の例
- 志望校の出題傾向に合わせた授業を受け、合格レベルまで実力を上げたい
- 受験の土台作りのために中1から中3の1学期までの総復習を受けたい
- 夏のあいだにつまずいてしまった苦手科目を克服したい
中学生の夏期講習の授業内容とは
続いて、中学生の夏期講習の授業内容をみていきましょう。
中学生の夏期講習の授業内容は、基本的には先ほどの目的ごとにコースが用意されています。目的に合わせてコースを選択するようにしましょう。
志望校別の対策コース
中学3年生ですでに志望校が定まっている場合は「志望校別の対策コース」に参加することで、志望校の出題傾向や出題範囲に合わせた授業をカリキュラムに沿って受けることができます。
総復習コース
これまでの授業の総復習を受けたい場合は「総復習コース」に参加することで中1から中3の1学期までの復習を受けられます。
また、大手塾ではコースが細分化されておりますので目的に合わせてコースを選択することができますが、個人が経営している個人塾の場合は講習費が安い一方でコースが少ない傾向にありますのでご注意ください。
夏期講習の費用の相場はいくら?
それでは夏期講習の相場を解説します。学年と授業形式ごとにまとめておりますので参考にしていただければと思います。
中学1年生・2年生の料金の相場
- 集団指導塾:3万円~6万円
- 個別指導塾:6万円~8万円
中学3年生の料金の相場
- 集団指導塾:8万円~10万円
- 個別指導塾:10万円~20万円
個別指導塾の夏期講習の費用を調べる際の注意点として、科目数や授業のコマ数によって費用が大きく変動しますのでご注意ください。
また塾によっては通常の夏期講習の講座とは別に、夏合宿や志望校別の特別講座などを用意しています。これらにも参加するとなった場合はさらに費用がかかりますので注意しましょう。
中学生が夏期講習を受ける4つのメリット
中学生にとって、夏期講習は学力向上や受験対策において非常に有益な機会です。中学時代は、基礎学力の確立と高校受験に向けた準備が重要な時期であり、夏期講習はこれらの目標を達成するための強力なサポートとなります。
以下では、中学生が夏期講習を受けるメリットについて解説します。
<中学生が夏期講習を受ける4つのメリット>
- 学力向上と弱点克服につながる
- 受験対策の強化ができる
- 学習習慣の維持と定着につながる
- 先取り学習で授業を有利に進められる
学力向上と弱点克服につながる
中学生は、基礎学力の確立とともに、高校受験に向けた準備が必要な時期です。特に、中学2年生から3年生にかけて学習内容が難しくなるため、夏期講習で苦手科目や弱点を集中して克服することが重要です。例えば、数学の方程式や理科の実験内容など、理解が難しい単元を集中的に学習することで、学力の向上が期待できます。
受験対策の強化ができる
中学3年生にとって夏期講習は、高校受験対策の重要な機会です。夏休みの期間を利用して、過去問演習や模擬試験を通じて、試験本番の対策を強化します。例えば、志望校別の特別講座や、受験に直結する実戦形式の授業を受けることで、受験への自信を深めることができます。
学習習慣の維持と定着につながる
中学生は、部活動や友人との交流が活発な時期であり、長期休暇中に学習習慣が崩れがちです。夏期講習に参加することで、規則正しい学習リズムを維持し、効率的な学習習慣を定着させることができます。これにより、新学期にスムーズに学習に戻ることができます。
先取り学習で授業を有利に進められる
中学生のカリキュラムは次第に難易度が増し、特に中学3年生は受験に向けた重要な学年です。夏期講習で新学期の内容を先取りすることで、授業が始まる前に基礎を固めることができます。これにより、授業内容の理解が深まり、成績向上に直結します。
中学生が夏期講習を受ける3つのデメリット
中学生にとって夏期講習には多くのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。中学生ならではの特性やライフスタイルに起因するデメリットについても考慮することが大切です。以下に、中学生が夏期講習を受ける際の具体的なデメリットを詳しく説明します。
<中学生が夏期講習を受ける3つのデメリット>
- 心身の負担が増加
- 勉強漬けによる学習効率の低下
- 他の活動とのバランスが難しい
心身の負担が増加する
夏期講習は短期間で集中的に学習を行うため、心身に負担がかかることがあります。中学生は成長期にあり、長時間の勉強や授業によって疲労が蓄積しやすく、ストレスや体調不良を引き起こす可能性があります。特に、部活動と両立させる場合、過度の疲労が学業や健康に悪影響を与えることがあります。
勉強漬けによる学習効率の低下
中学生は、まだ自分の学習スタイルやペースを確立できていないことが多く、夏期講習での過度な勉強が逆効果になることがあります。長時間の勉強により集中力が低下し、結果的に学習効率が悪化する場合があります。また、休憩や気分転換が不足することで、逆に学習内容の定着が悪くなることもあります。
他の活動とのバランスが難しい
中学生は、学業以外にも部活動やクラブ活動、家庭での手伝いなど多くの活動を行っています。夏期講習に参加することで、これらの活動とバランスを取るのが難しくなることがあります。特に、夏休み中に集中して行われる部活動の合宿や大会などと重なる場合、どちらを優先すべきか悩むことになります。
さいごに
このページでは中学生の夏期講習の特徴や費用・料金の相場を解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
夏休みのあいだは学校の授業が進まないため、3年生の場合はこれまでの総復習をおこなう最初で最後のチャンスといえます。受験に向けての土台づくりとなる大切な期間となりますので、塾の夏期講習を上手に利用して学習内容の定着を図りましょう。
また、まだ塾に通っていなくて夏期講習の受講を検討されている方は、まずは模試を受けてみて志望校と現在の自分の実力とのギャップを把握してから必要なコースを判断することをおすすめします。
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