- 学校と塾で志望校への意見が違う理由
- どちらの意見を参考にするか判断する方法
- 志望校の変更を考えたほうがよいケース
- 意見が食い違ったまま結論が出ないときの対応
学校の先生からは志望校を下げるように言われたのに、塾では「まだ挑戦できる」と言われた。反対に、学校では問題ないと言われているのに、塾から志望校の変更をすすめられることもあります。
学校と塾で意見が違うと、保護者はどちらを信じればよいのか迷ってしまうでしょう。
大切なのは、どちらの意見が正しいかを決めることではなく、それぞれが何を根拠に判断しているかを確かめることです。 内申点や模試、過去問の結果を比較し、志望校を変える必要があるのかを考えましょう。
この記事では、学校と塾で意見が食い違う理由や、面談で確認したいこと、志望校を変えるか迷ったときの考え方を解説します。
学校と塾で志望校への意見が違うのはなぜ?
学校と塾で意見が違うのは、判断に使っている情報や、重視していることが異なる場合があるためです。
例えば、学校では内申点や模試の結果から合格が厳しいと判断していても、塾では最近の成績の伸びを見て、まだ挑戦できると考えているかもしれません。
反対に、学校では内申点に問題がないと考えていても、塾では過去問の得点が伸びていないことを心配している場合もあります。
確認すること 意見が分かれる例 内申点 最新の評定をもとに判断しているか、以前の成績を見ているか 模試 直近の判定を重視するか、これまでの成績の伸びを重視するか 過去問 現在の得点を重視するか、残り期間での改善を見込むか 進学先の選択肢 不合格だった場合の進路をどこまで考慮しているか
ただし、学校の先生は安全な進路をすすめ、塾の先生は挑戦を後押しするとは限りません。
学校でも挑戦を応援することはありますし、塾が成績や学習状況を踏まえて志望校の変更を提案することもあります。
「学校だから」「塾だから」と判断せず、まずは意見が違う理由を確認しましょう。
学校と塾のどちらを信じる?迷ったときに確認したいこと
学校と塾のどちらの意見を参考にするか迷ったときは、同じ成績資料をもとに、それぞれの判断理由を説明してもらいましょう。
「合格は厳しい」「まだ大丈夫」といった言葉だけでは、志望校を決める材料として十分ではありません。
面談前に内申点・模試・過去問を整理する
学校と塾に相談する前に、次の情報を整理しておくと話を進めやすくなります。
確認する資料・情報 見ておきたい内容 内申点 最新の評定と、志望校の入試での扱い 模試の結果 判定、得点、偏差値の推移 過去問の結果 年度別・教科別の得点と、点が取れなかった原因 志望校・候補校 お子さんがその高校へ行きたい理由 併願校などの進学先 出願条件、入学手続き、費用
模試は直近の判定だけでなく、複数回の結果を見て、成績がどのように変わっているかを確認します。
過去問についても、得点だけでなく、知識不足で解けなかったのか、時間が足りなかったのかを分けておくと、今後の学習計画を考える材料になります。
なお、高校入試では、内申点や学力検査の扱いが地域・学校・選抜方式によって異なります。志望校の選抜方法を確認したうえで、合格の見込みを考える必要があります。
学校と塾に聞いておきたい5つの質問
資料をそろえたら、学校と塾に次の質問をしてみましょう。
質問 確認したいこと 志望校の合格が厳しい、または挑戦できると考える理由は何ですか? 判断の根拠 今の成績は、合格の目安とどのくらい差がありますか? 現在の学力と目標との差 特に心配な教科や、改善できそうな教科はどれですか? 優先して対策する教科 残り期間で、どのくらい成績を伸ばせそうですか? 学習計画が現実的か 志望校を変更するなら、どの高校が候補になりますか? 変更後の選択肢
特に確認したいのは、今の成績では何が足りず、残り期間でどこまで改善できそうかという点です。
例えば、学校から内申点が足りないと指摘された場合は、今から内申点を上げられるのか、学力検査でどの程度補えるのかを確認します。
一方、塾から「まだ挑戦できる」と言われた場合は、どの教科で得点を伸ばせそうなのか、具体的な学習計画を聞いてみましょう。
ただし、模試の判定や過去の入試結果から、合格に必要な点数を正確に予測できるわけではありません。
学校と塾の説明を聞いたうえで、どちらが現在の成績や残り期間を踏まえて具体的に説明できているかを比べてください。
志望校を変えるべき?挑戦を続けるべき?
学校と塾の意見を確認した後は、現在の成績、残り期間での改善の見込み、お子さんの希望をもとに判断します。
学校から変更をすすめられたからといって、必ず志望校を下げる必要はありません。一方で、塾から「大丈夫」と言われていても、具体的な根拠がなければ慎重に考える必要があります。
志望校への挑戦を続けるか判断する
志望校を変えるか迷ったときは、次のような状況を参考にしてみましょう。
現在の状況 考え方 模試の成績が上がり、目標との差が縮まっている 挑戦を続ける根拠の一つになる 過去問の失点原因が分かり、改善できている 残り期間でどこまで得点を伸ばせるか確認する 複数回の模試や過去問で、目標との差が大きいまま 志望校の変更も含めて検討する 塾から挑戦できると言われたが、具体的な学習計画がない 挑戦できると考える理由を改めて確認する 成績は合格の目安に近いが、本人が志望校に迷っている 学校の特色や本人の希望を改めて確認する
例えば、数学の過去問で毎回同じような計算ミスをしているなら、その部分を改善することで得点が伸びる可能性があります。
一方、複数の教科で基礎知識が不足しており、残り期間で目標点に届く見込みが立たない場合は、志望校の変更も考えたいところです。
大切なのは、単に「まだ伸びる可能性があるか」ではなく、何を改善すればよいのか、そのための時間が残っているかを確認することです。
お子さんの希望と、不合格だった場合の進路も考える
成績だけでなく、お子さんがその高校を志望する理由も確認しましょう。
本人が強く希望している高校なら、簡単に志望校を変えることは難しいかもしれません。ただし、不合格だった場合の進路についても親子で話しておく必要があります。
併願校など、ほかに進学できる高校がある場合は、その学校に通うことになっても本人が納得できるか確認しておきましょう。
保護者は、学費や入学手続きの期限、通学の負担なども確認する必要があります。
また、志望校を変更する場合も、偏差値や合格可能性だけで決めるのは避けたいところです。学校の特色や学習環境などを比べ、お子さんが通いたいと思える高校を選びましょう。
学校と塾の意見が食い違ったまま結論が出ないときは?
学校と塾の意見を聞いても結論が出ない場合は、もう一度判断する時期を決めるか、別の先生に相談する方法があります。
ただし、出願期限が迫っている場合は、判断を先延ばしにしすぎないよう注意しましょう。
次の模試や過去問の結果を見て決める
まだ入試まで時間がある場合は、「次の模試の結果が出たら」「過去問をあと2年度分解いたら」など、もう一度判断するタイミングを決めておくとよいでしょう。
それまでの間は、学校や塾から指摘された課題を中心に勉強します。
例えば、数学の基本問題での失点が多いなら、計算問題や頻出問題の正答率を上げることを優先します。英作文で点が取れていない場合は、塾の先生に添削してもらうなど、具体的な対策を進めましょう。
次の面談では、目標との差が縮まったか、同じ失点が減ったかを確認します。
改善が見られない場合は、志望校の変更も含めて、改めて進路を考えましょう。
なお、出願後に志望校を変更できるかどうかは、地域や学校、選抜方式によって異なります。出願期限や変更手続きは、受験する高校の募集要項などで必ず確認してください。
どうしても迷う場合は、別の先生にも相談する
学校と塾の説明を聞いても納得できない場合は、学校の別の先生や塾の教室長など、ほかの人に意見を聞くこともできます。
その際は、学校と塾のどちらが正しいかを尋ねるのではなく、これまでの成績や志望校への思いを伝えたうえで、どのような進路が考えられるか相談しましょう。
ただし、相談相手が増えれば、必ず結論が出るわけではありません。
新しい意見を聞いた後も、最後はお子さん本人の希望と、家庭で受け入れられる進路を踏まえて決めることが大切です。
まとめ|学校と塾の意見を参考に、親子で納得できる進路を選ぼう
学校と塾で志望校への意見が違っても、どちらか一方の助言だけで決める必要はありません。
まずは、内申点や模試、過去問の結果をもとに、両者がどのような理由で判断しているのかを確認しましょう。
そのうえで、現在の成績と目標との差、残り期間での改善の見込み、お子さんの希望を合わせて考えてください。
挑戦を続ける場合も、志望校を変更する場合も、本人が納得できることが大切です。不合格だった場合の進路も含めて親子で話し合い、後悔の少ない選択を目指しましょう。
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