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都立高校は内申点が低くても合格できる?必要な当日点と判断基準
受験・進路の基礎知識

2026.10.16

都立高校は内申点が低くても合格できる?必要な当日点と判断基準

この記事でわかること
  • 都立高校の合否に内申点と当日の試験がどれだけ影響するか
  • 換算内申の計算方法と、内申点の差が当日点に与える影響
  • 自分の内申点から、志望校の合格に必要な当日点を計算する方法
  • 模試や過去問の結果から、志望校を下げるべきか判断するポイント

「内申点が足りないから、志望校を下げた方がいい?」と迷っている方もいるでしょう。

都立高校の一般入試は、内申点だけで合否が決まるわけではありません。 当日の試験で高得点を取れば、内申点の差を補える場合があります。

ただし、「当日の試験で頑張れば大丈夫」とは限りません。志望校に合格するには何点必要なのか、その点数を今の実力で取れそうかを確認する必要があります。

この記事では、内申点の差を当日の点数に換算する方法や、必要な点数の計算例を紹介します。志望校を下げるべきか迷ったときの考え方も解説します。

都立高校の一般入試は当日の学力検査が7割を占める

都立高校の一般入試では、多くの全日制高校が学力検査と調査書点(内申点を入試用に換算した点数)を7対3の割合で評価します。

具体的には、5教科の学力検査500点を700点に、調査書点を300点に換算します。さらに、英語スピーキングテスト(ESAT-J)の得点を最大20点加え、1,020点満点で選考します。

当日の学力検査の配点が大きいため、内申点が高い受験生との差を試験の得点で縮めることができます。

ただし、すべての高校が7対3というわけではありません。芸術・体育に関する学科は原則6対4で、特定の教科の点数を重くする「傾斜配点」や、面接・実技検査を取り入れている学校もあります。

以下では、5教科の学力検査を実施し、7対3で評価する高校(傾斜配点なし)を例に説明します。

換算内申が1点低いと、当日約3.3点多く必要

7対3の一般入試では、換算内申が1点低い場合、当日の学力検査で約3.3点多く取れば、その差を補える計算になります。

まず、入試で使う「換算内申」の出し方を確認しましょう。

5教科入試では、国語・数学・英語・社会・理科の評定をそのまま合計し、実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術・家庭)の評定を2倍して加えます。満点は65点です。

この換算内申を300点満点の調査書点に直すと、換算内申1点は約4.62点に相当します。

一方、当日の学力検査は500点を700点に換算するため、試験で取った1点が1.4点として計算されます。

そのため、換算内申の差を埋めるには、当日の試験で次の点数を多く取る必要があります。

換算内申の差当日の試験で必要な点数の差
1点約3.3点(4点程度)
3点約9.9点(10点程度)
5点約16.5点(17点程度)

例えば、実技教科の評定が1つだけ低い場合、換算内申では2点の差になります。これを当日の試験に置き換えると、約6.6点分です。

ただし、これは内申点の差を試験の点数に置き換えたものであり、合格に必要な点数ではありません。実際の得点換算では端数処理もあるため、あくまで目安として考えてください。

志望校に合格するには当日何点必要?

内申点の差を当日の点数でどのくらい補えるかが分かっても、それだけでは合格できるか判断できません。

次は、自分の内申点で志望校を受験する場合、当日の試験で何点取る必要があるのかを計算してみましょう。

1. 9教科の評定から換算内申を出す

まずは、最新の9教科の評定を使って換算内申を計算します。

例えば、9教科がすべて3の場合は次のとおりです。

  • 主要5教科:3点×5教科=15点
  • 実技4教科:3点×4教科×2=24点
  • 換算内申:39点(65点満点)

7対3の場合、換算内申39点は調査書点180点に相当します。

まだ内申点が確定していない場合は、現時点の評定を使って計算してください。

2. 志望校の目標点を調べる

次に、模試の成績表や進路資料で、志望校の合格に向けて目標となる点数を確認します。

都立高校の一般入試では、当日の学力検査と調査書点、ESAT-Jを合わせた得点で合否を判断します。そのため、模試の偏差値や合格判定だけでなく、内申点を含めた得点も確認しましょう。

模試によって得点の表示方法が異なるため、ESAT-Jの得点が含まれているかも確認が必要です。

なお、模試で示される目標点は、過去のデータなどに基づく目安です。その点数を取れば必ず合格できるわけではありません。

3. 必要な当日点を計算する

7対3・5教科・傾斜配点なしの場合、必要な当日点は次の式で試算できます。

必要な当日点=(目標総合得点-調査書点-ESAT-J得点)÷1.4

例えば、次の条件で計算してみましょう。

項目仮の条件
目標総合得点750点
換算内申39点
調査書点180点
ESAT-J得点12点
必要な当日点約399点

※750点は計算方法を説明するための仮の数字であり、特定の高校の合格ラインではありません。

この場合、当日の学力検査で500点満点中399点程度が必要になります。

ESAT-Jの結果がまだ分からない場合は、仮の点数で計算し、結果が確定したら計算し直してください。

必要な点数が分かったら、実際に取れそうかを過去問で確かめます。

過去問は本番と同じ時間で解き、複数年度の得点を確認しましょう。記述問題や英作文は自己採点が難しいため、学校や塾の先生に見てもらうと、より正確に実力を把握できます。

また、年度によって問題の難易度は異なります。1年分の点数だけで判断せず、模試の結果とも比較してください。

内申点が低いなら志望校を下げるべき?

内申点が低いからといって、すぐに志望校を下げる必要はありません。まずは、合格に必要な当日点と現在の実力を比べてみましょう。

次のような場合は、志望校を変えずに受験することも考えられます。

  • 必要な点数を、模試や複数年度の過去問で取れている
  • まだ目標点には届かないものの、模試の得点が伸びている
  • 苦手な教科や単元が分かっており、入試までに改善できる見込みがある

一方、過去問で何度解いても必要な点数に届かず、模試の結果も改善していない場合は、志望校を見直した方がよいこともあります。

特に、目標点に届くために苦手教科で大幅に点数を伸ばす必要があるなら、入試までの期間でどこまで改善できるかを考えましょう。

また、志望校を変えずに受験する場合も、万一に備えて私立の併願校を検討しておくと安心です。いつまで今の志望校を目指すか、次に判断する時期も決めておきましょう。

なお、内申点がまだ確定していないなら、定期テストや提出物、授業への取り組みを改善する余地もあります。

内申点が確定した後は、当日の試験に向けた勉強と出願先の検討に集中しましょう。

志望校を決められないときは学校や塾に相談する

必要な当日点を計算しても、今の実力で取れるのか分からない場合は、学校や塾の先生に相談しましょう。

特に、学校と塾で志望校についての意見が違う場合や、記述問題の採点が難しい場合は、第三者に見てもらうことで判断しやすくなります。

相談するときは、通知表、模試の成績表、過去問の答案を持参し、次のことを確認するとよいでしょう。

  • 志望校の目標点まで何点足りないのか
  • どの教科で点数を伸ばせそうか
  • 残りの期間で目標点に届く見込みがあるか

都立高校受験に強い塾の選び方では、模試の分析や進路相談に対応する塾の比較方法を紹介しています。

東京都内の塾を地域から探す場合も、過去問の添削や志望校の相談に対応しているか確認してみてください。

よくある質問

都立高校はいつの内申点を使いますか?

都立高校の一般入試では、中学3年生の9教科の評定を使います。

2027年度入試でも、中学3年生の評定が調査書に記載されます。具体的にいつ成績が確定するかは、中学校に確認してください。

オール3でも都立高校に合格できますか?

オール3でも、当日の学力検査の得点によっては都立高校に合格できます。

ただし、どの高校でも合格できるわけではありません。志望校の目標点を確認し、必要な当日点を計算してみましょう。

詳しくは内申点オール3の見方と挽回策も参考にしてください。

10対0方式なら内申点は不要ですか?

2027年度入試では、北園高校、武蔵野北高校、深沢高校の3校が、7対3と10対0の両方で得点を計算し、高い方を選考に使います。

10対0では、内申点を加えずに学力検査500点を1,000点に換算し、さらにESAT-Jの得点を加えます。

ただし、これらの高校でも調査書の提出は必要です。また、7対3で計算した方が高い場合は、内申点を含む得点が使われます。

まとめ

都立高校の一般入試では、内申点が低くても当日の学力検査で高得点を取れば、合格できる可能性があります。

ただし、内申点が低い分、当日の試験でどのくらいの点数が必要になるのかを確認することが欠かせません。

まずは自分の換算内申から必要な当日点を計算し、模試や過去問の得点と比べてみましょう。目標点までの差や残りの期間を踏まえて、志望校を変えるべきか判断してください。

※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。

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