- TEAPの基本概要と試験形式
- 英検との違いとおすすめの使い分け
- 大学入試でのTEAP活用方法と主要大学の目安スコア
- 効果的なTEAP対策の3ステップ
「TEAP(ティープ)って何?」「英検とどう違うの?」「どの大学で使えるの?」——大学受験を控える中で、こうした疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
TEAPは上智大学と日本英語検定協会が共同開発した大学入試向けの英語試験です。上智大学や早稲田大学、MARCH各大学など多くの私立大学で入試に活用されており、うまく使えば受験を有利に進めることができます。
この記事では、TEAPの基本概要から英検との違い、大学別の活用状況、効果的な対策法まで分かりやすく解説します。
- TEAP(ティープ)とは?試験の特徴と基本情報
- TEAPの基本情報
- 受験当日のポイント
- スコアの有効期限を活かした受験計画
- 英検とTEAPはどう違う?比較一覧とおすすめの使い分け
- 英検とTEAPの違いを一覧で比較
- 英検とTEAP、どちらを先に受けるべき?
- TEAPが使える大学は?主要大学の活用例と目安スコア
- 大学別の活用方法と目安スコア一覧
- 上智大学:TEAP利用入試の代表格
- 早稲田大学:英語試験免除で他科目に集中できる
- MARCH:学部ごとに異なる基準に注意
- TEAP CSEスコアとは?確認が必要なケースも
- TEAP対策はいつから何をすべき?3ステップで解説
- ステップ1:まず志望校の基準スコアを調べよう
- ステップ2:英検2級で4技能の土台をつくる
- ステップ3:学術的な英語に絞って仕上げる
- どのくらいの期間が必要?
- 塾と独学、それぞれの対策のコツ
- 【2025年度】TEAP利用入試の最新変更点
- 中央大・法政大で基準スコアが変更に
- 制度変更に備えてチェックすべきこと
- まとめ:TEAPで大学受験の選択肢を広げよう
TEAP(ティープ)とは?試験の特徴と基本情報
TEAP(Test of English for Academic Purposes/ティープ)とは、上智大学と日本英語検定協会が共同開発した大学入試向けの英語試験です。大学の授業や留学で求められるアカデミック(学術的)な英語力を測ることに特化しています。
英検が日常的な英語力を幅広く測るのに対し、TEAPは大学での講義やレポート作成など、進学後に必要となる実践的な英語力に焦点を当てている点が大きな違いです。
TEAPの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 測定技能 | リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能 |
| 配点 | 各技能100点、合計400点満点 |
| 試験形式 | 紙と鉛筆を使った筆記試験(PBT) |
| 試験時間 | 約200分(約3時間20分) ※Reading 70分/Listening 約50分/Writing 70分/Speaking 約10分 |
| スピーキング | 面接官との対面形式 |
| 実施回数 | 年3回(7月・9月・11月) |
| 受験料 | 15,000円(4技能受験の場合) |
| スコア有効期限 | 取得年度とその翌年度の2年度間 |
受験当日のポイント
1日で4技能すべてを受験するため、当日は体調管理と集中力の配分が大切です。
スコアの有効期限を活かした受験計画
スコアの有効期限は2年度間あるため、高校2年生から受験を始めて複数回チャレンジし、最も高いスコアを入試に活用することもできます。早めに受験計画を立てておくと、余裕を持って準備を進められるでしょう。
補足:TEAP CBTについて
かつてはパソコンで受験するCBT(Computer-Based Test)形式もありましたが、2024年度をもって廃止されています。ネット上にはCBTの情報が残っていることがありますが、現在受験できるのはPBTのみですのでご注意ください。
TEAPはまだ認知度が低い地域もありますが、大学入試改革の流れの中で重要性は確実に高まっています。早めに情報収集を始めることで、受験を有利に進められると考えられます。
英検とTEAPはどう違う?比較一覧とおすすめの使い分け
TEAPと英検、どちらを受けるべきか迷う方も多いのではないでしょうか。主な違いを表で整理しました。
英検とTEAPの違いを一覧で比較
| 比較項目 | 英検 | TEAP |
|---|---|---|
| 試験の特徴 | 幅広い年齢層を対象とした英語試験 | 大学受験に特化した英語試験 |
| 判定方式 | 級判定制 (合格・不合格) | スコア制 (点数で評価) |
| 難易度の目安 | 5級〜1級まで幅広い | 英検準2級〜準1級程度 |
| 出題内容 | 日常〜社会的なテーマが中心 | 大学の講義・論文など学術的なテーマが中心 |
| 実施回数 | 従来型:年3回 (S-CBTは毎週末実施) | 年3回 |
| 受験会場 | 全国に多数 | 英検より限られる |
| 大学入試での採用 | 国公立・私立で幅広く採用 | 主に私立大学が中心 |
TEAPは英検準2級〜準1級相当の難易度ですが、出題内容が学術寄りのため、求められる語彙や表現の傾向が異なります。大学の講義で使われる専門用語や、論理的な文章構成力が問われる点がTEAPならではの特徴です。
また、上智大学の一部学部ではTEAPのみを外部英語試験として認めているケースもあります。志望校の入試要項を確認し、必要な試験を見極めることが大切です。
英検とTEAP、どちらを先に受けるべき?
まず英検2級で4技能の基礎力を固め、その後TEAPで高スコアを目指すという流れが効果的です。英検の学習で身につけた土台があれば、TEAPの学術的な内容にもスムーズに対応しやすくなります。
英検とTEAPは競合ではなく、互いを補い合う関係にあります。英検で基礎を固めてからTEAPに挑戦することで、両方の利点を活かした受験が可能です。
TEAPが使える大学は?主要大学の活用例と目安スコア
TEAP利用入試とは、TEAPのスコアを大学入試に活用できる制度のことです。活用のパターンは大学によって異なり、主に以下の5つに分かれます。
- 出願資格:一定スコア以上で出願が可能になる
- 試験代替:英語試験の代わりにTEAPスコアを使用する
- みなし得点化:スコアに応じて英語の得点に換算される
- 加点:入試の合計点にスコアが加算される
- 書類審査:総合型選抜(旧AO入試)などで評価材料になる
大学別の活用方法と目安スコア一覧
| 大学 | 活用方法 | 目安スコア |
|---|---|---|
| 上智大学 | 得点換算・英語試験免除 (学部による) | 300〜320点以上 |
| 早稲田大学 | 出願資格 (学部による) | 280点以上 |
| 明治大学 | 得点換算 (学部による) | 225〜309点以上 |
| 青山学院大学 | 出願資格・得点換算 (学部による) | 学部により異なる |
| 立教大学 | 出願資格・得点換算 (学部による) | 学部により異なる |
| 中央大学 | 出願資格・得点換算 (学部による) | 学部により異なる |
| 法政大学 | 得点換算 (学部による) | 2025年度より基準改定 |
※上智大学の300〜320点は公式の合格最低スコアではなく、受験生の実績に基づく目安です。
上智大学:TEAP利用入試の代表格
上智大学はTEAPを共同開発した大学であり、TEAP利用入試の代表的な存在です。学部によってはTEAPスコアが英語試験の得点に換算され、一定以上のスコアがあれば英語試験が免除されるケースもあります。上智大学を志望する場合は、早い段階からTEAP対策を視野に入れておくと良いでしょう。
早稲田大学:英語試験免除で他科目に集中できる
早稲田大学では、TEAPスコアを出願資格として活用しています。基準スコアを満たせば英語試験が免除され、他の科目の対策に集中できる点が大きなメリットです。
MARCH:学部ごとに異なる基準に注意
MARCH各大学でもTEAP利用入試を積極的に実施しています。明治大学では学部ごとに得点換算の基準が設けられており、法政大学では2025年度入試から基準スコアが改定されています。志望学部ごとに条件が異なるため、募集要項の確認が欠かせません。
TEAP CSEスコアとは?確認が必要なケースも
TEAP CSEとは、TEAPスコアを他の英語試験と比較できる共通尺度に換算したものです。大学によってはCSEスコアで出願基準を設けている場合もあるため、志望校の募集要項であわせて確認しておくことをおすすめします。
志望校群の中で最も高い基準スコアを目標にしておくと、1つのスコアで複数の大学に活用でき、効率的です。
TEAP利用入試の制度は毎年変更される可能性があります。志望校の最新情報を定期的にチェックし、受験計画を柔軟に調整することが大切です。
TEAP対策はいつから何をすべき?3ステップで解説
TEAP対策は、段階的に進めることがポイントです。ここでは3つのステップに分けた対策ロードマップを紹介します。
ステップ1:まず志望校の基準スコアを調べよう
まず、志望校がTEAPを採用しているか、どの程度のスコアが求められるかを調べましょう。第3章の大学別スコア表も参考にしながら、志望校群の中で最も高い基準に合わせて目標を設定しておくと安心です。
ステップ2:英検2級で4技能の土台をつくる
TEAPは英検準2級〜準1級レベルの難易度です。まずは英検2級レベルの基礎力をしっかり身につけましょう。4技能のバランスを整えておくことで、TEAPの学術的な内容にもスムーズに対応しやすくなります。この段階では語彙力と文法力の定着が大切です。
ステップ3:学術的な英語に絞って仕上げる
基礎力が固まったら、TEAPならではの学術的な内容に絞った対策に移ります。具体的には以下のような学習が効果的です。
どのくらいの期間が必要?
英検2級レベルから始める場合、6か月〜1年程度が目安です。ただし個人差が大きいため、模擬試験で定期的に進み具合を確認しながら調整していきましょう。
塾と独学、それぞれの対策のコツ
TEAPは比較的新しい試験のため、対策に対応できる塾・予備校は限られています。塾選びの際は、以下の点を確認してみてください。
独学の場合は、公式問題集を中心に学習を進めるのがおすすめです。スピーキングやライティングは自己採点が難しいため、オンライン英会話や英作文添削サービスを活用すると効果的です。
TEAP対策は短期集中よりも、長期的な計画に基づいた継続的な学習が効果的です。早めに対策を始め、余裕を持ったスケジュールで臨みましょう。
【2025年度】TEAP利用入試の最新変更点
TEAP利用入試の制度は毎年見直されています。2025年度入試でも複数の大学で変更がありました。主な動きを確認しておきましょう。
中央大・法政大で基準スコアが変更に
中央大学(総合政策学部)では、TEAPの出願基準スコアが260点から280点に引き上げられました。また法政大学でも基準スコアが改定されており、従来より高いスコアが求められる学部がある一方、一部では基準が緩和されたケースもあります。
MARCH志望の方は、志望学部ごとに最新の基準を確認しておきましょう。
制度変更に備えてチェックすべきこと
制度変更によって目標スコアが変わる可能性があるため、志望校の最新の募集要項は定期的にチェックすることが大切です。大学のウェブサイトや入試説明会で最新情報を確認し、必要に応じて受験計画を見直していきましょう。
大学入試制度は毎年変化しており、TEAP利用も例外ではありません。定期的に情報を収集し、変化に対応できる柔軟な受験計画を立てることが大切です。
まとめ:TEAPで大学受験の選択肢を広げよう
TEAPは、上智大学と英検協会が共同開発した大学入試向けの英語4技能試験です。大学の講義や論文で求められる学術的な英語力を測る点が特徴で、上智大学や早稲田大学、MARCH各大学を中心に、多くの私立大学の入試で活用されています。
英検が幅広い英語力を測る試験であるのに対し、TEAPは大学受験に特化しています。まず英検2級で基礎力を固め、その後TEAPの学術的な内容に絞って対策を進める流れが効果的です。スコアの有効期限は2年度間あるため、高校2年生から受験を始めて複数回チャレンジできる点も大きなメリットといえるでしょう。
TEAP利用入試の制度は大学ごとに異なり、毎年見直される可能性があります。志望校の最新の募集要項を定期的に確認し、早めに情報収集と対策を始めることが合格への近道です。TEAPは大学受験の選択肢を広げる有効なツールですので、計画的に活用して志望校合格への道筋をより確実なものにしていきましょう。
※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。
