- 志望校ごとの冠模試日程・申込時期
- 河合塾・駿台・東進・代ゼミ各予備校ごとの模試の特徴
- 志望校別に優先して受けるべき模試の組み合わせ
- 模試結果を合格につなげる復習の進め方
東大・京大・早慶の冠模試は、偏差値を確認するだけのイベントではありません。本番と同じ形式・同じレベルの受験生のなかで、自分の力を試す場です。
2026年度(2026年6月〜2027年1月)に実施される主要模試を一覧で整理し、申込時期と受験の組み立て方までまとめました。
※日程は変更される場合があります。最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。
冠模試とは?
冠模試は、東大・京大・早慶など特定大学の入試傾向に合わせて作られた大学別模試です。
一般的な全国模試より「志望校との距離」を測りやすく、出題形式への適応力を確認しやすいのが特徴です。
この記事の中心は、東大・京大・早慶志望の高3・高卒生向け日程です。
一方で、主催によっては高1・高2向けの関連模試(本番レベル・同日体験など)もあるため、必要な範囲で補足しています。
【大学別】2026年度冠模試の実施日程一覧(東大・京大・早慶)
| 月 | 東大 | 京大 | 早慶 |
|---|---|---|---|
| 6月 | 東進 東大本番レベル 第1回(6/7) | – | – |
| 7月 | 代ゼミ 第1回東大入試プレ(7/18-19) | 代ゼミ 第1回京大入試プレ(7/26) | 東進 早慶レベル 第2回(7/20) |
| 8月 | 河合 東大OP 第1回(8/2) 駿台 東大実戦 第1回(8/9) 東進 東大本番レベル 第2回(8/30) | 河合 京大OP 第1回(8/9) 駿台 京大実戦 第1回(8/23) | – |
| 9月 | – | – | 東進 早慶レベル 第3回(9/20) |
| 10月 | 東進 東大本番レベル 第3回(10/11) 河合 東大OP 第2回(10/25) | 河合 京大OP 第2回(10/25) | 駿台・代ゼミ共催 早大入試プレ(10/18) |
| 11月 | 代ゼミ 第2回東大入試プレ(11/14-15) 駿台 東大実戦 第2回(11/15) | 代ゼミ 第2回京大入試プレ(11/8) 駿台 京大実戦 第2回(11/22) | 駿台・代ゼミ共催 慶大入試プレ(11/3) 東進 早慶レベル 第4回(11/22) |
| 27年1月 | 東進 東大本番レベル 最終(1/23-24) | – | – |
申込時期の一覧
| 模試名 | 実施日 | 申込期間 |
|---|---|---|
| 東大入試オープン 第1回 東大入試オープン 第2回 | 8/2 10/25 | 6/17~ 9/16~ |
| 京大入試オープン 第1回 京大入試オープン 第2回 | 8/9 10/25 | 6/17~ 9/16~ |
※表記ルール:開始日のみ判明している場合は5/18~、締切のみ判明している場合は~7/31と記載しています。
※「未確認」の項目は、公式発表があり次第更新します。
※受験料は1回あたり5,000〜6,000円程度が目安です(模試・申込方法によって異なります)。
各予備校の冠模試の特徴
河合塾(東大オープン・京大オープン)
受験者数が4社のなかで最も多く、判定の精度が安定しています。
問題は本番の形式に沿った標準的な良問が中心で、「本番に近い難易度で、多くのライバルのなかでの自分の位置を知りたい」という受験生に向いています。秋の第2回は出願戦略の判断材料にもなります。
なお、早慶向けには「早慶レベル模試」も実施されています。受験者数が多いぶん判定の信頼度が高く、国公立志望の併願層も多く受験するため、高いレベルでの力試しになります。2026年度の日程は公式サイトでご確認ください。
駿台(東大実戦・京大実戦)
難関大志望の浪人生が多く受験するため、母集団のレベルが高く、自分の立ち位置をシビアに把握できます。
記述答案への採点が丁寧で、「どこで減点されたか」「どう書けば加点されたか」が返却時にわかるため、二次試験の記述力を伸ばしたい受験生に向いています。
東進(東大本番レベル・京大本番レベル・早慶レベル)
年間の実施回数が多く、進捗をこまめに確認できるのが特長です。成績返却が早い(中10日程度)ため、結果を見てすぐに次の対策に入れます。
ただし、東大本番レベル模試は本番が2日間のところを1日で全科目実施します。体力・集中力の消耗が大きいため、「過酷な条件での予行演習」と割り切って臨むのがおすすめです。
代ゼミ(東大入試プレ・京大入試プレ・早大入試プレ・慶大入試プレ)
成績返却日があらかじめ公表されており、「いつ結果が届くか」を前提にして次の学習計画を立てやすいのが特長です。
早大入試プレ・慶大入試プレは駿台との共催で、学部ごとの出題形式に近い問題が出されるため、早慶を第一志望とする受験生には貴重な演習機会になります。
志望校別:受けるべき冠模試の組み合わせ
東大志望
基本は「河合 東大オープン」と「駿台 東大実戦」の夏・秋セット(計4回)です。東大志望者のほとんどが受験するため、ここを外すと正確な立ち位置がわかりません。
これに「東進 東大本番レベル」を6月・10月で挟むと、夏前と秋の伸びを確認できます。
代ゼミ東大入試プレは返却が早いため、弱点の修正を急ぎたい場合に追加すると効果的です。
東大志望の年間スケジュール例
| 時期 | 模試 | この時期に受ける意図 |
|---|---|---|
| 6月 | 東進 東大本番レベル 第1回 | 春の基礎固めの成果を確認し、夏の学習目標を決める |
| 8月 | 河合 東大OP 第1回 駿台 東大実戦 第1回 | 受験者数の多い母集団で立ち位置を把握する 浪人生を含むハイレベル層のなかでの位置を知り、秋への危機感をつくる |
| 10月 | 東進 東大本番レベル 第3回 河合 東大OP 第2回 | 夏の成果が出ているかを確認し、秋の最終調整の方向を決める 最終的な合格可能性を判定し、出願戦略を固める |
| 11月 | 駿台 東大実戦 第2回 | トップ層のなかでの最終確認。冊子掲載も目標に |
| 12月 | 河合 全統共通テストプレなど | 二次対策から共通テスト対策への切り替え |
京大志望
「河合 京大オープン」と「駿台 京大実戦」が主軸です。京大入試は結論だけでなく論理の筋道まで採点されるため、返却された答案の添削コメントを重点的に確認してください。
代ゼミ京大入試プレを追加すると、異なる出題セットでの記述練習を増やせます。
京大志望で早慶を併願する場合は、10〜11月に早慶の冠模試を1〜2回入れるのが一般的ですが、入れすぎると京大対策の時間を圧迫します。模試は月1〜2回を目安にしてください。
京大志望の年間スケジュール例
| 時期 | 模試 | この時期に受ける意図 |
|---|---|---|
| 7月 | 代ゼミ 第1回京大入試プレ | 夏前の記述力を確認。返却(9月中旬)を夏の振り返りに使う |
| 8月 | 河合 京大OP 第1回 駿台 京大実戦 第1回 | 母集団の大きい模試で合格可能性を把握する 添削付きの答案で、記述の減点パターンを洗い出す |
| 10月 | 河合 京大OP 第2回 | 秋時点での判定をもとに出願戦略を固める |
| 11月 | 代ゼミ 第2回京大入試プレ 駿台 京大実戦 第2回 | 返却(12月下旬)で直前期の弱点補強に使う 最終的な記述力の確認。添削結果を本番の答案づくりに反映する |
| 12月 | 共通テスト模試 | 二次対策から共通テスト対策への切り替え |
早慶志望
「東進 早大・慶大レベル模試」で受験回数を確保しつつ、「早大入試プレ」「慶大入試プレ」で大学別・学部別の形式に慣れる、という2段構えが基本です。
河合塾の「早慶レベル模試」も受験者が多く、力試しに適しています。
早慶は学部ごとに試験形式が大きく異なります。自分の志望学部の配点や出題形式に近い模試を優先して選んでください。
早慶志望の年間スケジュール例
| 時期 | 模試 | この時期に受ける意図 |
|---|---|---|
| 5月 | 東進 早慶レベル 第1回 | 早い段階で早慶レベルとの距離感をつかむ |
| 7月 | 東進 早慶レベル 第2回 | 夏前の到達度を確認し、夏の重点科目を決める |
| 9月 | 東進 早慶レベル 第3回 | 夏の成果を確認する |
| 10月 | 駿台・代ゼミ共催 早大入試プレ | 学部別形式での実戦演習。早稲田志望者は必須 |
| 11月 | 駿台・代ゼミ共催 慶大入試プレ 東進 早慶レベル 第4回 | 学部別形式での実戦演習。慶應志望者は必須 直前期の最終確認 |
日程が重なったときの優先順位
- 第一志望の大学に直結する冠模試を優先する。
- 成績返却が早い模試を優先し、次の対策に間に合うものを選ぶ。
- 受ける回数よりも復習の時間を確保する。月1〜2回が上限の目安。
判定の見方と復習のやり方
判定は「合否」ではなく「現状の診断」
A〜Eの判定だけを見て一喜一憂するのはもったいない使い方です。大切なのは、合格最低点と自分の得点の差を科目ごとに出すことです。「あと何点必要か」「どの単元で伸ばせるか」を具体的にすれば、やるべきことが見えてきます。
夏の判定と秋の判定は重みが違う
夏の冠模試でC判定やD判定だった場合、現役生なら夏以降の伸びしろがあるため、悲観する必要はありません。夏休みの演習量しだいで秋にはB判定以上に上がるケースも多くあります。
一方、秋の模試でもC・D判定が続いた場合は、冷静な判断が必要です。「あと数点でB判定」なのか「E判定に近いC判定」なのかを見極め、必要に応じて併願校の見直しも検討してください。
◎△✕で復習の優先順位をつける
- ◎:自信を持って正解した問題 → 復習不要。今の力を維持する。
- △:ケアレスミスや、解説を読めば「あ、そうか」とわかる問題 → 最優先。ここを確実に取れるようにするのが、最も早く点数を伸ばす方法。
- ✕:まったく手が出なかった問題 → 模試の解き直しより、教科書や参考書に戻って基礎からやり直す。
復習のタイミングも重要です。試験中に「どこで迷ったか」を問題用紙にメモしておき、当日〜翌日のうちに解き直してください。記憶が新しいほど、自分の間違いの原因をつかみやすくなります。
冠模試は「受けて終わり」ではなく、復習までが1セットです。
よくある質問
Q. 冠模試は何回受けるべき?
東大・京大志望なら、夏と秋の主要冠模試(河合・駿台)を軸に、東進や代ゼミで進捗を確認する形が現実的です。受けすぎると復習が追いつかなくなるため、月1〜2回を目安にしてください。
Q. 同じ大学の模試を複数の予備校で受ける意味はある?
あります。予備校ごとに問題の作り方や採点基準の厳しさが異なるため、1社だけだと「たまたま相性が良かった(悪かった)」という偏りが出ることがあります。
複数社で受けることで、偏りをならして本当の実力に近い結果を把握できます。
Q. 判定が悪かったときはどう活かす?
判定そのものより、「どの科目のどの単元で落としたか」に注目してください。合格最低点との差を科目別に出し、伸ばしやすいところから埋めていく計画を立てれば、E判定からでも逆転は十分に可能です。
特に、正答率が高いのに自分が落とした問題は最優先で対策してください。
Q. 塾に通っていなくても申し込める?
多くの模試は個人でも申し込めます。ただし、学校経由・塾経由・個人申込で受付方法や締切が異なる場合があるため、必ず各社の公式サイトで申込要項を確認してください。
※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。
