冬から春にかけて多くの塾が入塾説明会を開催します。新年度に向けて塾の説明会に参加しようかと悩まれている保護者の方も多いのではないでしょうか。
ただし、説明会の場は塾にとって新規生徒の獲得の場でもありますので、受け身の状態で説明会に参加することはあまりおすすめできません。
そこでこのページでは塾の説明会に参加する際に気を付けるべきポイントを解説します。
入塾説明会で確認すべきポイントについて
一般的に説明会は塾長自らが説明を担当するケースが多いです。そのため塾長の教育理念や方針を直接聞くことができますので、保護者の視点から理念や方針に共感ができるか、塾長にお子さんを安心して預けることができそうかといった点を確認しましょう。教室全体の雰囲気は塾長の理念や人柄によってつくられますので塾長の理念と人柄は特に大切です。
次に費用面の確認です。塾は月々の授業料以外にも、夏期講習などの季節講習費や教材費、模試代など様々な費用が発生します。そのためもし受験までお世話になるつもりなのであれば、受験までにトータルでいくら掛かるのかを説明会の場で確認しましょう。料金の説明が曖昧であったりはぐらかしたりする場合には注意が必要です。
最後のポイントは、どのような指導をしてくれるのか、また指導力があるのかという点の確認です。指導方法は説明会の場で説明を受けることができますが、大事なことはお子さんに合うかどうかです。そのため良いなと思った塾がありましたら、多くの塾が無料で「体験授業」を受けられますので説明会とは別に体験授業を受けてみましょう。体験授業を通して指導方法がお子さんに合っていたか、または講師の指導力に満足できたかといった点をみた上で、通うかどうかの判断をすることをおすすめします。
入塾説明会の服装や持ち物について
まず服装ですが、特に指定がないようでしたらお子さんは私服や学校の制服で行きましょう。ジャージでも大丈夫ですが、清潔感は意識してください。保護者の方はフォーマルな服装で、派手な色は避けて落ち着きのある色で参加するといいでしょう。
また持ち物ですが、指定がない場合にはノートと筆記用具は持っていくようにしましょう。塾によっては入塾説明会と同時に、個別相談会を実施しているようなケースもあります。個別相談会では、前の学期の成績表や直前のテスト用紙を持参することで現在の状況や学力に応じて細かく相談に乗ってもらえることができますので、個別相談会にも参加したい場合には成績表やテスト用紙も持参してください。
特に、個別相談会での講師からのアドバイスの内容によって塾ごとの指導力に差がでますので、いくつかの塾の中から通う塾を悩んでいる場合には、個別相談会でのアドバイスの内容をもとに信頼できそうな塾を判断してみてもいいでしょう。
入塾説明会における注意点とは?
説明会では、塾のホームページやパンフレットと同様に基本的には塾の良い面の話が中心となります。ただ塾によっては良い面だけでなく、その塾には向いていない生徒の特徴や、またはその塾の強みだけでなく弱みを正直に説明している塾もあります。最近では口コミや評判はインターネット上から簡単に調べることができますので、説明会で良い面の話だけしかされなかった場合にはネガティブな情報も入塾する前に確認することをおすすめします。
次に合格実績についてですが、塾の合格実績が高いからといっても通おうとしている教室の合格実績が高いかはわからないと思います。一般的に合格実績は塾全体での実績を公表しているケースが多く、また模試を受けただけの生徒の数値も含めているケースもあります。そのため塾選びにおいて合格実績を重視している場合には、説明会の場で教室単位の合格実績を確認してみるといいでしょう。
また、実際に塾に通う場合には通いやすさも非常に重要です。片道1時間や1時間半かけて進学塾へ通うケースもあるようですが、通塾時間が長いことはお子さんにとって大きな負担です。特に、受験学年になると塾へ通う回数も増えることになりますので、自宅または学校から通いやすい場所にある塾の中から探すことをおすすめします。
さいごに
塾の説明会に参加する際に気を付けるべきポイントを解説しましたがいかがでしたでしょうか。仮に非受験学年のうちから塾へ通う場合には、塾によっては受験まで塾へ通うと数百万円の塾代が掛かるようなケースもあります。そのため塾選びで失敗をしないためにも積極的な姿勢で入塾説明会に臨んで頂ければと思います。少しでも参考になれば幸いです。
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