公立の中学校では約7割の生徒が通っている学習塾。周りの友達と一緒に授業を受けられる集団指導塾や、自分の学力に合った授業を受けられる個別指導塾など、塾ごとによって授業形式がさまざまあるなかで「塾に通わせているのに子どもの成績が伸びない…」と悩まれている保護者のかたもいると思います。
このページでは塾に通っているのに成績が伸び悩んでいる子どもに対しての対処方法を解説します。
お子さんが「勉強することが楽しい」と思えているか
塾に通っているのに成績が伸びない理由として、自宅で授業の予習・復習をしなかったり、または授業でわからないことを先生に質問できていないなどさまざまな理由があると思います。
そのようなケースの対処方法を後ほど解説しますが、その前にお子さんが「勉強することが楽しい」と思っているかどうかが重要なポイントとなります。本来、勉強は楽しいものです。年齢にかかわらず子どもも大人も知識欲を持っており、知らないことを知れたときに達成感や充足感を与えてくれるからです。
ただ、なかなか勉強することが楽しい!と思えている子は少ないですし、楽しいと思えている子でも成績が伸びていないのであればなにか原因があります。そのため「勉強することが楽しい」と思っている子と思えていない子ではそれぞれ対処方法が異なりますので、それぞれ解説していきます。
学習意欲が低い子の場合
勉強を楽しいものと思えていない子は学習意欲も低いといえます。学習意欲が低い子は以下のようなケースに陥りやすいです。
塾でしか勉強をしない
自宅学習をする習慣がなく、塾の宿題や予習・補習をしないため塾の授業が理解できていない
先生へ質問ができない
授業を理解できていないから質問できない、また質問をしても一時的な理解に留めてしまい本質を理解しないままにしてしまう
このような場合、通っている学習塾が悪いのでしょうか?なかには塾を変えることをすすめる人もいますが、果たしてその選択が正しいとはいえません。
成績が伸びない原因が塾だけにあるとは限りませんし、塾を変えることで友達づくりや先生とのコミュニケーションを一から始めなければいけません。また塾の方針や授業の雰囲気に慣れなければいけないため精神面で大きな負荷がかかります。
そのため、塾を変える前にまずはできることをするべきだと思います。それはお子さんに「勉強が楽しい」と思えるような成功体験を積ませてあげることです。そのために保護者のかたは今通っている塾の関係者としっかりと向き合うべきです。これまで塾へ任せきりだったのであればこの機会に通っている塾と向き合い、子どもにどう勉強の面白さを感じさせてあげられるかを相談しましょう。
また、塾によっては定期的に三者面談を実施しているところもありますし、ときには保護者のかたが塾へ電話をかけて、先生にお子さんの学習状況を聞いてみるなどの姿勢も大切です。
学習意欲が高い子の場合
学習意欲があるのに成績が伸びない場合は通っている塾とお子さんの相性が合っていない可能性があります。塾にも得意・不得意がありますので、すべての学力や性格の子に合う塾は存在しません。そのためこれを機会にお子さんの学力や性格を客観視し、お子さんに合った塾を探すのもいいかもしれません。
ただし、先ほども述べましたが転塾にはリスクもあります。また転塾した結果、転塾先の塾の雰囲気にお子さんが合わなかったという最悪の事態になってしまう可能性もあります。
そのため転塾を検討する前に、まずは保護者のかたが今通っている塾と向き合って先生と話し合うことから始めてみてはいかがでしょうか。勉強することを楽しめているのですから、ちょっとしたきっかけで状況は改善されるでしょう。
さいごに
思うように成績が伸びない場合に理由はさまざまあると思います。ただそのときに「塾が悪いから塾を変えよう」という発想ではなく、まずはお子さんや塾と向き合うことから始めてはいかがでしょうか。塾に任せきりにせずに保護者のかたも積極的に働きかける姿勢をもつことが大切です。参考になれば幸いです。
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