【家で勉強できない中高一貫校生の成績改善をする】中高一貫校専門の個別指導塾WAYSにインタビュー
「通っている中高一貫校の進度が速くて、学校の授業についていけない」、そんな悩める中高一貫生をサポートする個別指導塾WAYS。「中高一貫校専門」を掲げ、中だるみを脱するための指導に定評があります。今回は、演習を中心の指導管理で成績が伸びる理由について、個別指導塾WAYS執行役員の瀬戸口紘平先生にお話をうかがいました。
- 瀬戸口 紘平(せとぐち こうへい)先生
- 個別指導塾WAYS 執行役員及び定期テスト対策コース担当。
100人以上在籍する教室2か所の教室長を務め、多くの中高一貫校生の指導を経験。
現在は塾運営チームの執行役員として、教育理念である ”「やりきる」を積み重ね、「なりたい」に向かう生徒を育てる”を実現させるように改善と分析を繰り返す。
演習中心の指導管理で中高一貫校生の成績を改善する
ーー本日はよろしくお願いします。中高一貫校の生徒に特化した指導をされているということですが、実際にどのような指導を行っているのか教えてください。
中高一貫校は、公立中学校と比べてハイスピードで授業を進めます。高校受験を目的とした塾では通常先取り授業を行いますが、中高一貫校の授業を先取りして進めるのは現実的ではありません。そこで当塾では、まずは学校の進度が早い授業にしっかりついていき、定着させることを目指した指導を行っています。
1コマの授業を120分間に設定し、毎回の授業で、進度の確認や演習をするための時間、さらに演習し間違えた問題の解き直しをするための時間をしっかりと取ることで、家でなかなか勉強出来ない生徒でも、その範囲を効果的に定着させていくことができます。
ーー学校によって使用する教材が違うと思いますが、どういった対策を取られていますか?
定期テスト対策では、学校でメインで用いている教科書や問題集、プリントを完璧にしていくことが成績アップの1番の近道です。そのため、生徒には自分の学校の教材を持ってきてもらって、それを塾でもメイン教材に据えて指導しております。基本的には、中高一貫校では学校教材で十分な演習量を積めるので、当塾では追加で使用するテキストや宿題の指定をしていません。中高一貫校の教材は難易度が一般的に高いですが、所定の採用・研修を修了した高学歴講師陣が指導を担うことで、この指導スタイルが実現しています。
ーーホームページを拝見すると、宿題を出さない方針のようですが、どういった理由で宿題を出さないのですか?
そもそも、学校の先生から出される宿題をきちんと進めるだけで、定着のためにかなりの演習量を積めます。また、家で宿題をやることを前提とした授業の組み立てだと、生徒がやってこなかった場合に計画が崩れてしまいます。また、仮に宿題をやってきたとしても、ただこなすようなやり方だと、宿題の目的である「内容を定着させること」が叶いません。
そこで、当塾では、学校の宿題も含めて、全て塾の授業内で完結するような組み立てにしています。当塾の生徒は入塾時、勉強に対するモチベーションを一時的に失っている場合が多いので、監督者がいる環境下で学習を進めることが、特に初期では必須です。実は、塾での宿題を出さないことにメリットを感じてお問合せをされる保護者の方々も多いんですよ。
中高一貫校の生徒が抱える課題に対応
ーー個別指導塾WAYSの成り立ちについて教えてください。
もともと開塾時は、公立校と中高一貫校の生徒がどちらも通う塾でしたが、学校の授業の進度や生徒の性質が異なり、分けて指導するべきだという判断のもと、中高一貫校に通う生徒専門の指導に切り替えました。
「中高一貫校に通うなら塾に通う必要はない」と言われますが、実際には、中学受験を突破後学校の授業についていけずに自信を失い、退学してしまう生徒がいるのも事実です。そういった生徒をサポートしていきたいという想いで、悩める中高一貫生とその保護者さまを対象に展開をしています。
ーー教室の展開エリアについて教えてください。
ご自宅からでも、学校の帰り道にでも通いやすいように、比較的規模の大きい駅の近くに教室を作るようにしています。現在は、関東に28教室、関西に6教室展開をしております。今後は千葉県など、中高一貫校があるエリアには積極的に教室を展開していきたいと思っています。
ーーどのような中高一貫校生が多く通塾していますか?
私立、公立中高一貫校問わず、やはり中学受験を経験されているので、落ち着いた生徒が多いですね。在籍生が通う学校はさまざまで、 現在までに500以上の中高一貫校の指導実績があります。
学校のレベル帯も幅広いのですが、偏差値55以上、いわゆる進学校の生徒が多く通っています。大学受験や内部推薦を本気で狙う生徒も多いのが特徴です。
ーー中高一貫生専門ということは、お問い合わせのタイミングも一般的な個別指導塾とは異なりますか?
学年によっては少しずれていますね。中1は夏以降、秋の定期試験が終わったぐらいの時期がピークです。この時期から、中学受験後半年経って残念ながら「中だるみ」状態になりつつある生徒さんが増えてくる印象ですね。その他の学年は夏休み前で、夏期講習を探されている方がやはり多いです。大学受験コースのお問合せは、一般の塾よりも1テンポ早いですね。
演習中心×ICTツールの活用で効率の良い学習
アプリを使用中の生徒と、タブレットで指導報告を入力している講師
ーー他の個別指導塾との違いはどこですか?
一言でいうと、中高一貫校に特化したところが強みです。3つの特徴をお伝えします。
1点目は、学習内容定着のために1回の指導時間を120分と長めに設定しているところです。一般的な個別指導塾は先取り学習をするため、単元の導入内容の指導から入ります。しかし、中高一貫校の場合は、とにかく問題を解いて、できるようにすることに時間をかける必要があるので、演習をメインに行います。60分では全然時間が足りないのです。
2点目は、塾で使うことを想定して、自社で開発した学習アプリと指導管理アプリを指導に組み込んでいることです。これらを活用することで、指導と報告の効率化が図られています。たとえば、保護者には見やすいレイアウトの指導報告を毎授業送信しており、こちらもご好評いただいております。
3点目は、英検対策です。自社開発のアプリを活用した英検対策に定評があり、それだけを求めてご通塾される方もいらっしゃいます。内部進学の基準をクリアする目的だけでなく、大学入試制度改革により、英検が大学受験に使えるようになってきたこともあり、以前よりもニーズは高まっています。そのため、英検準1級までをアプリだけで合格できるようにコンテンツを拡大(※)しました。
学力とコミュニケーション力を兼ね備えた講師陣
指導風景
ーー複数の中高一貫生を指導するとなると高い指導スキルが求められると思いますが、講師の採用はどのように行っていますか?
基本的に、正社員の講師が各教室1名在籍しており、大学生を中心とした時間講師が実際に指導をしております。中高一貫校の指導専門ですので、高校レベルの英語と数学の指導ができることが必須の条件となります。
学力は、出身の大学や入試の点数などを事前に見させていただいております。そして、採用試験としては面接を行い、コミュニケーション能力を非常に重視して判断しております。どれだけ学力があっても、生徒と上手く話をして、彼らの勉強に対するモチベーションを上げていくことができないだろうと判断した方はお断りしています。
ーー英語と数学どちらも教えられる講師となると、理系大学の講師が多いですか?
そんなことはなく、国公立大学や、数学受験をした文系の講師も多く在籍しております。数学受験をしていなくても、高校で数学を得意科目としていた、文系の大学生もいますね。ただ、採用基準を高く設定していますので、難関大学に通う講師が揃っております。
ーー講師の研修についても教えてください。
初回の研修は高田馬場本校で行い、その後は配属先の教室で規定の回数研修を受けてもらいます。研修を通して、生徒への接し方だけでなく、前述のアプリの操作方法なども理解をしてもらっています。操作に慣れるまでに少し時間はかかりますが、結果的に効率の良い指導や、きめ細やかな報告ができ、保護者さまにご満足いただいております。
自信を取り戻して、自立した生徒へ
ーー生徒にとって塾がどういう場であってほしいですか?
当塾に来る生徒は勉強で困っている場合がほとんどですので、「できる」という感覚を取り戻して欲しいと思います。一度中学受験を乗り越えた時のあの感覚を取り戻せる場でありたいと思っています。
それができたあとは、大学受験をする、内部進学をするといった進路を自分で決めていけるような生徒になってほしいという想いが強くあります。自学の習慣がついて、自立した生徒をたくさん輩出できることを目指しております。
ーー最後に、塾探しをされている保護者に向けて、メッセージをお願いします。
「中高一貫生の指導に絶対の自信があります!」とお伝えしたいです。入学してすぐに不安になる生徒、途中で授業についていけなくなる生徒、自分の行きたい大学になんとしても入りたい生徒など、当塾ではどんな状態の生徒でも指導させていただいておりますので、お気軽にご相談にいらっしゃっていただければと思います。中高一貫校に通う生徒にとって、当塾に通塾することはよい選択だと自信を持って言えますので、ぜひご検討いただけると幸いです!
ーー本日はありがとうございました。
取材協力:個別指導塾WAYS