- 早稲田大学で英検が使える学部と入試方式(3学部)
- 国際教養学部での英検加点の仕組みと級別の点数
- 文化構想学部・文学部の英検®利用方式で必要なCSEスコア
- 英検®の有効期限・提出書類・デジタル証明書の可否
英検®を持っていると早稲田大学の入試で有利になる、と聞いたことがある高校生は多いのではないでしょうか。ただ、「どの学部で使えるの?」「何点あれば出願できるの?」と、制度の詳細まで把握している人は意外と少ないのが現状です。
結論から言うと、早稲田大学で英検®(英語4技能テスト)を利用できる入試方式は、全13学部のうち3学部に限られています。学部ごとに「加点型」と「出願資格型」で仕組みも異なるため、自分の英検®のスコアや級がどう活かせるかを整理しておくことが大切です。
この記事では、2026年度入試要項をもとに、各学部の英検®利用の条件・CSEスコア基準・注意点をまとめています。
※本記事は2026年度(令和8年度)一般選抜・大学入学共通テスト利用入試の入試要項をもとに作成しています。2027年度以降の入試内容は変更される場合があります。出願前は必ず早稲田大学入学センターの公式サイト(https://admission.waseda.jp/)で最新の要項をご確認ください
早稲田大学で英検®が使える学部は3つ
英語4技能テスト(英検®を含む)を入試に利用できる学部は、2026年度入試では以下の3学部です。
学部 入試方式 利用タイプ 募集人員 国際教養学部 一般 加点型(任意提出) 175名 文化構想学部 一般(英語4技能テスト利用方式) 出願資格型 110名 文学部 一般(英語4技能テスト利用方式) 出願資格型 85名
それ以外の学部(政治経済学部・法学部・教育学部・商学部・社会科学部・基幹理工・創造理工・先進理工・人間科学部・スポーツ科学部)は、英検®を含む英語4技能テストを利用する入試方式が設定されていません。
「英検®が使える大学」として早稲田の名前を見かけることがありますが、実際には対象学部が絞られています。
志望学部が上記3学部以外の場合、英検®のスコアは入試の合否に直接影響しない点を覚えておきましょう。
利用タイプによって制度の中身が大きく異なります。まずは加点型の国際教養学部から見ていきましょう。
国際教養学部の英検®加点の仕組み
国際教養学部(一般)は、英語4技能テストのスコアを任意で提出できる加点制度です。提出しなくても出願は可能で、出願が不受理になることはありません。
英検®の加点基準
国際教養学部では、英検®の級合格のみを評価します。CSEスコアの総点・各技能点は問いません。
英検®の結果 加点 1級 合格 20点 準1級 合格 14点 2級 合格 7点 2級 合格未満 / 未提出 0点
合否判定は「共通テスト(100点)+大学での試験・外国語(80点)+英語4技能テスト(20点)」の合計200点で行われます。英検®準1級保持者にとっては、他の受験者に対して最大14点の上乗せが得られる制度です。
英検®準1級で14点、2級で7点という加点は、合格最低点との差次第では大きな意味を持ちます。国際教養学部を志望するなら、英検®2級以上を取得したうえで提出することをおすすめします。
国際教養学部で使える試験の種類
英検®(従来型・S-CBT・S-Interview)のほか、TOEFL iBT・IELTS・GTEC(CBTのみ)も利用可能です。ただし、TEAPは国際教養学部では利用できません。
続いて、英検®を出願資格として使う文化構想学部・文学部の仕組みを確認しましょう。
文化構想学部・文学部の英検®利用方式
文化構想学部と文学部には、英語4技能テストのスコアで出願資格を得る入試方式が設けられています。CSEスコアが基準を満たした人だけが出願でき、合否は国語と地歴の2教科の合計点で判定されます。
英検®のCSEスコア基準
文化構想学部・文学部とも、英検®の基準は同じです。
技能 必要CSEスコア 総点(4技能合計) 2,200以上 Reading 500以上 Listening 500以上 Writing 500以上 Speaking 500以上
総点と各技能点の両方を満たす必要があります。 総点が2,200を超えていても、いずれかの技能が499点以下であれば出願できません。
1枚の証明書で4技能すべての基準を満たすことが条件で、異なる受験回のスコアを組み合わせることはできません。
合否不問・級不問
文化構想学部・文学部の英語4技能テスト利用方式では、受験した級と合否は問いません。CSEスコアの総点と各技能点が基準を満たしていれば出願資格が得られます。
たとえば2級を受験して不合格でも、CSEスコアが基準を超えていれば出願できます。
合否判定の流れ
英語4技能テストのスコアが基準を満たした人の中から、以下の2教科の合計点で合否を判定します。
科目 配点 国語 75点 地歴(世界史または日本史) 50点 合計 125点
英語の試験は課されません。英語力はCSEスコアによる出願資格の審査で使われ、大学での試験では国語・地歴の得点が勝負になります。
試験日は文化構想学部が2月12日、文学部が2月17日です。2つの学部を併願することも可能で、その場合は同じ地歴科目を選択する必要があります。
スコアと仕組みを確認したら、次は出願前に確認しておきたい注意点です。
英検®を使うときの注意点
有効な受験回
早稲田大学が認める英検®の受験回は、2023年度第3回以降に受験したものです(スコア証明書に記載の受験年度・受験回を基準とします)。英検®の有効期限や取得タイミングについては、別記事でくわしく解説しています。
なお、2025年度第3回(2026年1月〜2月実施)を受験する場合、受験日によっては出願締切日(1月20日消印有効)までに証明書が入手できないケースがあります。
証明書を出願締切日までに郵送できる場合のみ有効です。
デジタル証明書は提出不可
英検®のデジタル証明書(マイ英検®のプレビュー画面の印刷物を含む)は提出できません。提出できる書類は以下のいずれかのコピーです。
- 合格証明書(和文または英文)
- 英検®CSEスコア証明書(和文)
- 個人成績表
合格証書(合格した際に送られてくる賞状のような書類)のコピーも提出不可です。手元にある書類の種類を確認しておきましょう。
直送依頼は不要
英検®のスコア証明書については、試験実施団体から大学へのデータ直送依頼は不要です。
他の検定(IELTSやTOEFL iBTなど)は直送依頼が必要なため混同しやすいですが、英検®は郵送書類の提出のみで手続きが完了します。
従来型・S-CBT・S-Interview すべて利用可
英検®の受験形式は問いません。従来型・S-CBT・S-Interviewのいずれで取得したスコアでも利用できます。
複数学部を同一スコアで出願できる
同一の英検®スコア証明書を使って、文化構想学部と文学部を同時に出願することが可能です。その場合、証明書は1枚の提出でかまいません。
ただし、両学部の出願要件をそれぞれ満たしていることを確認したうえで出願してください。
まとめ
早稲田大学で英検®が使える入試方式は、2026年度入試では3学部に限られています。
- 国際教養学部:英検®の級合格を評価する加点制度(準1級で14点、2級で7点)
- 文化構想学部・文学部:CSEスコア総点2,200・各技能500点以上で出願資格を取得
英検®で早稲田を目指すなら、国際教養学部は準1級以上の合格を、文化構想・文学部は級の合否にかかわらずCSEスコア2,200点以上(各技能500点以上)の取得が目標になります。
英検®のスコアアップを狙うなら、英検®対策に強い塾を活用するのも一つの手です。
2026年度入試の情報をもとにしているため、2027年度以降は変更の可能性があります。出願前は必ず早稲田大学入学センターの公式サイトで最新の要項を確認するようにしましょう。
※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。
