個別指導塾と聞くと1対1のマンツーマン形式で指導を受けることができるというイメージを持たれているかたは多いのではないでしょうか?
ただ実際は1対1の形式のほかに、講師1人につき2人から5人の生徒を個別に指導する形式を個別指導と呼んだりもしています。特に個別指導塾では講師1人に対して生徒3人の授業形式が一般的です。
このあたりをきちんと理解できていないと「個別指導って聞いていたのに講師につきっきりで指導してもらえないなんて聞いてないんだけど…」という事態に陥ってしまいます。そのためこのページでは個別指導塾の授業形式を1対1形式と1対3形式に分けてそれぞれの特徴を解説いたします。
1対1形式の個別指導
まずは1対1形式の個別指導をみていきましょう。1対1形式の授業形式では講師1人が生徒1人をつきっきりで指導します。
1対1形式を選択する生徒の傾向としては、集団指導形式の進学塾では物足りないため更に専門性の高い講師からレベルの高い指導を受けたいような学力の高い子か、学習習慣が身に付いておらず学校の授業に付いていけてないような比較的学力が低い子になります。
料金は1対3よりも高いですが、1対3の場合は講師から直接指導してもらえる時間が人数に応じて少なくなりますので、実質的な指導時間で見た場合は1対1のほうがお得な場合もあります。
また、最近は1対1と謳っていても授業の中身は1対2や1対3のような授業形式の塾もでてきたことから『完全1対1』を掲げてそのような塾と差別化を図る塾も出てきました。
1対3形式の個別指導
1対3の授業形式では、講師1人が生徒3人に対して同じ空間で個別に指導をします。また個別指導塾は1対3が一般的ではありますが、塾によっては講師1人が2人から5人の生徒を個別に指導しています。
授業の流れとしては講師が1人の生徒を指導しているときには、ほかの生徒は問題を解いたりノートを写したりします。これを個別指導と呼ぶのか?と疑問に思う方もいると思いますが、講師が生徒を指導しているときは個別に指導していることになりますのでこの授業形式を個別指導と呼ぶようです。
1対3の形式を選択する生徒の傾向としては、学校の定期テストの対策のためや既に進学塾に通っていて授業でわからなかったことを質問するために通うような補習塾として利用しているようです。そのため既に自ら学習する習慣が身についている子が多いといえます。ですから基礎的な内容をしっかり指導受けたい場合は1対1形式を受けることをおすすめします。
授業形式ごとの費用の相場は
それでは月謝の相場はどれくらい違うのでしょうか。こちらが授業形式ごとの月謝の相場になります。
1対1のほうが1対3よりも月謝は高くなります。ただし繰り返しになってしまいますが、実質的な指導時間で見た場合に1対1のほうがお得な場合もあるのです。たとえば1対3の指導形式の場合は講師から直接指導してもらえる時間は授業時間の約三分の一(90分授業の場合は30分)になりますが、料金が1対1形式の料金の三分の一となることはまずないからです。
そのため費用面で個別指導塾を比べる場合に、1対3の授業形式の塾も含めて検討する際には実質的な指導時間は異なることを理解し、それも踏まえて費用を比較するようにしましょう。
さいごに
世間一般的には個別指導塾と聞くと「自分専用のカリキュラムを組んで指導してくれる」や「自分のペースで授業を受けられ、すぐに質問ができる」というポジティブなイメージを持たれている方は非常に多いと思います。ただ実際には個別指導塾のなかでも1対1形式と1対3の形式では内容は大きくことなりますのでご注意ください。また1対1を謡っていても実際は異なった授業をしている塾があることも事実です。そのため1対1だから安心だと思うのではなく、実際に授業の内容をみるために体験授業を受けるようにしましょう。
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