中学3年生のお子さんを持つかたは、高校受験の対策のために塾へ通わせることを検討しているかたが多いのではないでしょうか。
そのなかでお子さんの学校の成績が良くなかったり、最近「個別指導」というフレーズをよく耳にするからという理由で個別指導の塾を検討しているかたもいると思います。
ただし個別指導にも魅力的な特徴がある一方で注意すべき点もあります。このページでは高校受験対策で個別指導塾を選ぶ前に知っておくべきポイントを解説します。
どういう子に個別指導塾が向いているのか
個別指導に向いているお子さんの性格や状況をみる前に、まずは集団指導と個別指導の違いからみていきましょう。もっとも大きな違いは「なにに合わせて授業が組まれているのか」となります。
集団指導の塾の場合は受験になります。受験から逆算をして授業のカリキュラムやスケジュールが組まれているんですね。
一方で、個別指導の塾の場合は生徒の学力です。生徒の学力に合わせて一人ひとりにあった最適な学習プランが組まれます。
そのため集団指導の場合は受験に合わせて授業が組まれており、授業のスピードが学校よりも早いため学校の授業に遅れてしまっているお子さんは集団指導には向かないでしょう。それではどのような場合に個別指導は向いているのでしょうか。以下のような状況に当てはまるお子さんは個別指導が向いているといえます。
- 学校の授業に付いていけていない
- もともと勉強への意欲が低い
- 自分では克服できない苦手科目がある
- 集団指導塾で自信を失くしてしまった
- 部活動や習いごとと勉強を両立させたい
個別指導塾の魅力とは
個別指導の魅力はなんといってもお子さんの学力に合わせて指導を受けることができる点です。
「授業形式の違いを知る」の『個別指導の特徴』でも解説していますが、お子さんの授業の理解度や部活動などとの兼ね合いも考慮した上で指導を受けられることや、集団指導とは違って講師へ質問がしやすいといった特徴もあります。
親御さんにとっては授業料が集団指導よりも高いという懸念があると思いますが、一方でお子さんのペースで授業を進めることができる点や、お子さんに合った勉強方法を教えてくれるという点に魅力を感じるかたもいると思います。
ただ個別指導塾には注意しなければいけないこともありますのでそちらもみていきましょう。
ただし個別指導塾には注意も必要
まだ個別指導塾を探し始めたばかりのかたにとっては、個別指導とはお子さんに対して講師が1対1で教えてくれるというイメージを持つかたも多いと思いますが、個別指導の授業形式は大きく３つに分かれます。
- 講師一人に対して生徒が一人の形式
- 講師一人に対して生徒が二人～三人の形式
- 複数の生徒が教室や個別のブースに入って、講師が順番に見ていく形式
１は講師とマンツーマンになりますので細かい指導を受けることができます。多くの親御さんがイメージする個別指導の授業風景はこれにあたるでしょう。ただし授業料が集団指導や他の個別指導の中でも最も高いため２と３に比べると入塾のハードルは高いといえます。
そのため多くの生徒が通っているのが２と３のような授業形式の個別指導塾となります。講師から1対1で授業を受けられる訳ではありませんが、「個別に」指導をしてもらえます。そのため、注意点としては２と３の授業形式の場合は講師から1対1できめ細かく指導をしてもらえるわけではないことを知ることに加え、集団指導塾と比べて学生講師の比率が高いため指導力や講師としての経験値にバラつきが多いということも理解しておきましょう。
事前に調べるべきポイント
個別指導塾の魅力や注意点を踏まえた上で、ここでは入塾する前に事前に調べるべきポイントを解説します。もし塾を調べる中で気になった塾があった際には以下の3つを行うことをおすすめします。
①塾長と面談をして、塾長の人柄や教育方針を確認する
②面談の際に学力を上げていくためのサポート体制や、入試までにかかる塾代のトータルの費用を確認する
③体験授業を受けて、実際の塾の雰囲気や授業の進め方をみてから最終的な判断を下す
高校受験を前にして塾選びに失敗してしまったらこの時期に貴重な時間とお金を無駄にしてしまいます。リスクを避けるためには塾長との面談と体験授業を受けることは最低限行うようにしましょう。
特に、塾にかかる費用として月々の月謝だけで比較するのではなく、年会費や夏期講習などの季節講習費も含めた入試までにかかるトータルの費用を入塾前に確認しておくようにしてください。
お子さんの将来を真剣に考えてくれる熱心な塾長や、楽しくてわくわくするような授業をしてくれる講師は世の中にたくさんいます。
そのため実際に親御さんとお子さんが自分の目で確かめて納得してから入塾を判断することをおすすめします。
さいごに
高校受験を成功させるためには塾選びは非常に大切です。お子さんの学力に合わせて授業を受けることができる個別指導塾は魅力的ですが一方で注意しなければいけないことがあることをこのページでは解説しました。
近年は大手塾を中心にホームページが充実しており、サイト内で親切丁寧に特徴を解説してくれているためサイト上で入塾の判断をしたくなる気持ちもわかります。しかし塾に実際に通うのはお子さんです。入塾後にギャップによって辞めてしまうことが起きないように入塾前に実際に目で見て肌で感じてから判断したほうが良いでしょう。
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※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。
