【一流講師と1対1で学ぶ】九州の難関校生の指導に特化したPES個人教育会にインタビュー
九州のトップ校に通う生徒を対象に、40年にわたって個人教育を行ってきたPES個人教育会。医学部合格者も多数輩出し、難関校の生徒からの信頼を集める同塾の特徴は「プロ講師による完全個人教育」にあります。今回は統括マネージャーの義経氏に、トップ校ならではの学習指導の現場と、生徒一人ひとりに寄り添う支援の取り組みについて詳しく伺いました。
- 義経 太一郎(よしつね たいちろう)先生
- PES個人教育会株式会社 統括マネージャー。北九州市立大学外国語学部英米科卒。2006年の入社以来、福岡、佐賀、熊本、鹿児島、広島の中高一貫校生を担当し、生徒と講師の授業サポートに尽力。2020年から統括マネージャーに就任。青少年ケアストレスカウンセラーの資格を活かし、生徒面談にて勉強や生活面、心理面のアドバイスを行う。自身が三児の育児を経験しており、保護者からの子育ての悩み相談にも応じている。
創業40年、難関校に特化した独自の展開
—— 本日はよろしくお願いします。義経先生の現在のお仕事と、普段されていることについて教えていただけますでしょうか?
当会では統括マネージャーとして現場の総責任者を務めています。生徒とプロ講師をつなぎ、授業が円滑に進むための連絡・管理・監督が主な業務です。この仕事に携わって19年になります。当初は指導も行っていましたが、現在は教えることはプロの講師にお任せして、全体の運営に携わっています。
—— 校舎のエリアについて伺います。九州の福岡、佐賀、熊本、鹿児島、中国地方の山口、広島とかなり広いエリアに展開されていますが、その理由を教えていただけますか?
当会は「難しいレベルの学校で困っている生徒を助ける」という理念のもと、九州のトップ校を専門に展開する学習塾です。福岡の久留米大附設、大濠、西南学院、上智福岡、筑紫女学園、雙葉学園、佐賀の弘学館・東明館・早稲田佐賀、熊本の真和、九州学院、マリスト、鹿児島のラ・サール、広島の広島学院、修道、清心、なぎさ、広島女学院、城北、崇徳など、難関校で学ぶ生徒を対象としています。高いレベルの学習環境で困っている生徒に特化し、その対象学校が各地域に点在しているため、九州全域および中国地方に教室を展開しています。
—— 一般的な学習塾とは大きく異なりますね。
まず、特定の学校に専門特化していることが大きな強みです。さらに、当会の講師陣は大学生講師ではなく、長年の指導実績を積み上げてきた実力のあるベテランの講師のみを採用しています。
当会には専属講師はおらず、予備校や他塾、私立学校で、現在教鞭を執っている先生方に来ていただいています。私立学校は兼業が可能なので、現役の教員の方にも指導をお願いしています。
基本的に週1回2時間の指導が多く、特に困っている1、2科目を指導します。よほど進級が危ない場合や、次のテストが重要な場合には集中指導を行うこともありますが、基本は週1回のペースです。
予備校講師・現役教員が担当
—— 現在通われている生徒さんは、基本的に高校生が多いのでしょうか?
中高一貫校の中学生にもっとも多く通っていただいています。中高一貫校では中2頃から成績が下がり始める傾向にあります。中1までは内容もそれほど難しくないため、大して勉強しなくても点が取れます。しかし中2以降になると授業レベルが急激に上がるので、努力しなければトップ校の授業に追いつくことはできません。
また、中2の間に中学3年生までの内容を終わらせなければならないので、学校の先生も中2の夏頃から焦りはじめ、一気にスピードが上がります。すると、それまであまり勉強してこなかった生徒が成績を落とし始め、親御さんが慌てて「何とかしなければ」と中2から入塾してくるケースが最も多いです。
—— そういったトップ校ではどういった大学を目指す方が多いのでしょうか?
基本的に医学部を目指している生徒が多く、およそ4割を占めています。そのため当会に寄せられる期待も高く、当会としては常に最高レベルの講師をお迎えして指導に当たっていただいています。
——となると、入塾のハードルはかなり高そうですね。
入塾テストは設けていませんが、生徒本人との面談は必須としています。保護者だけが来塾して「子どもは行きたくない」という場合はお断りしています。生徒自身が面談に来てくれることは、少なからず勉強する意思があるという判断材料になりますので、学習の状況や将来の目標に向かってお話をすることになります。
反抗期ということもあり「勉強が嫌だ」という態度を見せる生徒も多いですが、実は心の中では「何とかしなければ」と思っている生徒がほとんどなのです。そういった生徒は嫌々でも面談には来てくれます。しかし、面談すら拒否する場合は、親御さんにも「もう少し様子を見守りましょう」とアドバイスしています。
1対1の指導だからこそ提供できる価値
——個別指導塾では講師1人に対して、生徒2~3人の方が多数派です。1人の生徒に教える間に、もう1人の生徒が演習をすることで演習時間の確保を目的としていますが、貴塾では1対1のみですね。理由を教えてください。
その生徒のためだけに計画を練ってあげたり、その子の特性や学校の内容を踏まえた対策をやることでしか成績を伸ばすことはできません。単語を覚えるのが苦手な子だったらどういうふうに単語覚えたらいいかとか、チェックテストの結果を細かくフィードバックまでもやるには1対1の指導でしかできません。
——1対1の指導であれば、生徒と講師とのマッチングが非常に重要になってきますよ。どのように決めていらっしゃるんでしょうか?
まずは生徒の通学校や志望校の対策に定評のある講師を検討し、次に性格的な相性を重視しています。厳しく言われても大丈夫そうな生徒には厳しい先生を、反抗期で不安定な生徒には明るく優しい先生を配置するなど、生徒の性格に合わせています。
特に重視するのは、定期考査で困っている生徒にはその学校に詳しい先生を、医学部志望者には医学部合格の指導実績がある先生をというように、目標に応じた最適な先生とのマッチングです。
生徒の心のケアにも向き合う
——指導以外に塾として力を入れていることはありますか?
生徒心理を熟知した講師と担当職員による心の面のサポートも重視しており、保護者とはLINE等でのやり取りもよく行っています。夜遅くても連絡が来れば対応し、家庭内の問題や反抗期の相談なども受けています。私自身も3人の子育ての経験があり、その経験を活かしてアドバイスすることもあります。
生徒が自信ややる気を失った状態で無理やり勉強することを促しても逆効果です。当塾では、時に専門家を用意して、生徒ご本人、ご家族のお話をうかがって、未来に向けて前向きな提案をします。
—— 寮生にも対応しているのでしょうか?
ラサール学園高校、久留米大附設高校、早稲田佐賀学校など寮のある学校の生徒に対しては、寮の近くに教室を設置して指導をしています。寮生でも、困っている生徒への対応を積極的に行っています。
「駆け込み寺」としての使命
—— 生徒さんにとって塾をどんな場所でありたいと考えていますか?
創業から40年近く、「駆け込み寺」としての役割を果たしてきました。当初は久留米附設のみを専門に始まり、その後九州全域、さらには広島にまで展開してきました。他の塾に行っても成績が上がらない、どうしようもない状況で困っている生徒の最後のセーフティネットとして機能したいと思っています。
—— 塾を探している保護者へメッセージをお願いします。
ハイレベルの進学校に通う生徒の中には、小学生や中学生の時に優秀だった子が多く、挫折に慣れていない為、すぐに「自分には勉強の才能がないのかも」と諦めはじめることも少なくありません。学校のレベルが高ければそこで苦戦するのは当たり前のことだと開き直るくらいの気持ちが必要です。
大切なのは、その学校でうまくやっていく方法を見つけることです。当会はそれぞれの学校の専門家を揃えていますので、学校ごとの特性や生徒個々の状況を理解した上で最適な指導方法をご提案できます。お気軽にご相談ください。
——本日はありがとうございました。
取材協力:PES個人教育会