【専任講師が築く信頼の学び場】翔栄学院にインタビュー
東京都西部に9つの教室を構える翔栄学院。創立37年の歴史を持つこの学習塾の特徴は、全ての講師が専任という点です。「なぜ、それが重要なの?」そんな疑問が湧いてくるかもしれません。
今回、エリアマネージャーの平岡武士先生にお話を伺い、専任講師制度だからできる授業と、生徒一人ひとりに寄りそう指導の秘訣に迫りました。翔栄学院が目指す「第二の家」のような学びの場とは? その魅力をご紹介します。
- 平岡 武士(ひらおか たけし)
- 株式会社翔栄学院 エリアマネージャー。大手集団塾で校長・ブロック長・副地区長を経験後、2018年に翔栄学院に入社。八王子みなみ野教室にて数学の教科責任者、副教室長を経て、2021年に教室長として西八王子教室を立ち上げ、2024年からはエリアマネージャーとして3教室を担当。
教務力を支える翔栄学院の専任講師制度
ーー本日はよろしくお願いします。さっそくですが平岡先生の塾での役割と現在どういったことをされているか教えてください。
各教室の運営をサポートするエリアマネージャーと、採用をおこなう総務・人事を兼務しています。マネージャー業務だけではなく、教室にも在籍していて、授業もしますし、保護者様との面談もやっています。
ーー学習塾でのお仕事は長いのですか?
学生の頃から塾の仕事をしているので、講師歴は20年になります。新卒で別の塾で集団授業の講師をやっていて、一度転職を挟んで翔栄学院で仕事をしています。
ーーありがとうございます。それでは塾の概要についてお聞きします。現在9教室があるエリアの特徴を教えていただけますか?
翔栄学院の最初の校舎は1987年に町田に開校しました。その後、校舎が増えて、現在は大きく分けて、あきる野、八王子、町田の3エリアに校舎があります。それぞれ特徴はありつつも、おおむね学習意欲が高く学力の高い生徒が多く通っています。
在籍数では中学生が一番多いのですが、小学生から通っていただき、中学卒業後も継続という形で高校生も通っています。
ーー他の塾とはここが違うというポイントはありますか?
まちがいなく教務力ですね。当塾の講師は全員が専任講師で、アルバイト講師は所属していません。アルバイトや学生講師が良くないという話ではないのですが、職業として塾講師を選んでいるプロしかいないことは大きな強みです。
責任感も強いですし、チーム力も高まるので、現場の話を直接聞きながら指導方針を決めることができます。生徒の指導にかけられる時間も十分にあるという意味でも、やはり翔栄学院の強みは教務力と言えます。
(公式サイトより)
集団授業のメリットは自分の立ち位置がわかること
ーー公式サイトでも大きく打ち出されていますね。集団授業がメインであることも専任講師との相性が良いのでしょうね。個別指導塾と比較した場合、集団授業のメリットは何でしょうか?
月並みな回答かもしれませんが、やはり集団授業のメリットは「自分の立ち位置がわかる」ことです。授業中に指名をされたり、確認テストがあったり、クラスの一員としてコミュニケーションを取る中で「あの子はできていて自分はできていない[翔栄学院21] [MN2] 」というのがわかります。一定の集団の中での自分の位置がわかることは大きなメリットですね。
ーー周りの生徒からの影響や「場の力」が働くということでしょうか。
そうですね。一緒に学ぶ仲間から影響を受け、やる気と能力を引き上げられるのが集団授業のメリットです。学校より先取りした内容も扱うので、生徒たちがついてこられるように講師陣はあの手この手を使って授業を創っていきます。「絶対このペースに食らいつこう」と生徒が自主的に学ぶ意欲を持てるように講師全員がペースメーカー的な役割を担っています。
ーー学校ごとに学習内容や教科書が異なります。定期試験も時期が少しずれることもありますよね。どのように対応しているのですか?
一番多い校舎では、10の中学校から生徒が通っています。ある程度、公約数的な内容になることは否めません。そこでテスト対策のために土曜日を使い、普段の授業以外の時間帯で特訓講座を組んでいます。個々の学校の日程に合わせて授業内容を調整することで、集団授業のデメリットを補っています。
ーークラスやレベル分けもされていますか?
はい。そこも講師全員が専任であることの強みと思っているのですが、アルバイトを使うとクラス分けがしにくいのです。クラスを1つ作る場合、常にそこに集中して授業ができる人材が必要になるので。
その点、専任講師が揃っていると臨機応変に新しいクラスを作ることもできるので、翔栄学院ならではの強みと言えます。
ーーしかし、クラス分けがあっても遅れる生徒もいたり、途中から入塾してクラスのペースに追いつけていない生徒もいると思います。そういった生徒への対応はどうしていますか?
はい、そういったことはもちろんあります。その場合、授業以外の時間に来てもらうこともありますし、土曜日を自習タイムにして自由に質問ができる時間を設けて対応しています。教室ごとによって対応が異なることもよくあります。
ーーなるほど、集団授業といっても予備校のような統一的なシステムではなく、教室ごとに調整をはかっているんですね。
おっしゃる通りです。講師の層が厚いぶん、生徒や学校の状況に合わせて柔軟に対応もできます。また、個別指導の部門も併設しているので、どうしても集団に合わないなと判断した場合は、個別でがんばってもらうこともできます。
ーー個別指導部門も専任の講師だけですか?
はい、もちろんです。学生講師メインの大手個別指導塾との違いと言えますが、当塾の講師は集団・個別指導のどちらも対応できる人材です。これも強みの一つです。
ーー専任講師が揃っていることで生徒にもたくさんのメリットがあるのですね。詳しいご説明ありがとうございます。つづいて塾の雰囲気について教えてください。
わきあいあいと楽しい感じは大切にしていますが、やるからには真剣勝負というふうにメリハリは大切にしています。
休み時間には生徒たちも講師に気軽に話しかけてくれます。授業でわからなかったことだけではなく、自習でつまずいた内容なども講師に質問してもらって構いません。
当塾では講師が迎え・見送りに出るのが日常風景です。あいさつや雑談が当たり前にある、そういう雰囲気は大事にしています。お迎えに来た保護者様との会話の中で生徒の変化などを感じ取ることもあります。
学年に応じた講座の設計
ーー中学生は週に何日ぐらい通って1日何コマの授業を受けられますか。
受講する教科にもよるのですが、中1、中2ですと週2日から3日の通塾です。中3は受験があるので週4回以上の通塾となります。
時間割で言うと、中1のスタートは早く18時40分からで、その後中2のクラスがあります。中1,2は2時間、中3は3時間弱の授業を受けます。
ーー土日も授業がありますか?
日曜日は休みですが、土曜日は授業が入ることもありますね。定期試験対策として学校ごとにクラスを再編成して、ピンポイントで頻出問題を確認することもあります。
ーー定期試験前に自習したい場合、塾の自習室を使うことはできますか?
全員が来ても問題ないくらいのスペースがあります。テスト前に関係なく、自習はし放題です。授業がない日でも利用いただけます。全校舎とも自習室は独立したスペースを取っているので、家で集中できないならぜひ塾で自習に励んでもらいたいです。
小学生と高校生の部門
ーー中学生についてはよくわかりました。小学生のクラスはどのような雰囲気ですか? 中学受験をメインとした塾との違いはなんですか?
クラスの雰囲気は中学生と大きく変わることはありません。中学受験クラスは設置しておらず、あくまで高校入試に向けて準備することを主眼に置いているので、殺伐とした授業ではなく楽しく学習習慣をつける面が強いです。
中学受験に特化した授業ではないことも一つの特徴と言えます。とはいえ、のんびりやっているわけではなく、学校で習うよりも難しい内容はやります。中学生になった時にしっかりとした先取りができるようにしています。
ーー高校生のコースはいかがですか? 個別指導部門は高校生もありますね。
基本的には中学校を卒業して、そのまま継続して通っていただいているケースが多いです。個別指導もおこなっていますが、一部の教室では少人数クラスを実施することもあり、生徒の層によって内容も柔軟に変えています。
講師が講師を呼ぶ、紹介による採用
ーー講師の採用についてうかがいます。個別指導塾と比べて、質の高い集団授業ができる講師を採用するのは難しいと言われています。翔栄学院では講師全員が集団授業ができて、さらに社員でもあると。
最近はずっと紹介で採用が決まっています。私は翔栄学院で仕事をする前から学習塾で講師をしているのでつながりはたくさんあります。他の塾の先生と食事に行く機会があったりすると「うちの塾はこんな感じだよ」と話すと、「自分もそこで働きたい」と言う先生が多くて、移ってきてくださっていますね。
ーー応募を待つのではなく、先生がリクルーターになっているわけですね。
引き抜きでは全くないのですが(笑)、もともと集団塾でクラスを担当している力のある人が来てくれるので助かっています。
基本的に採用は経験者のみです。未経験者を採用する場合、しっかり研修をして、模擬授業などを含めて講師として育てたいと思える人だけを迎え入れます。
創業から37年の塾なので、ベテランの先生も揃っていることも特長です。
ーー経験以外で重視しているポイントはありますか? いくら経験があって、繋がりがあるとしても、声をかけない講師もいるわけですよね。
そうですね(笑)。授業の良し悪しや塾のスタイルと合う合わないも大事ですが、やっぱりサービス業なので人柄の部分は大きいです。ポジティブで明るい人柄であることは絶対ですね。講師としても一緒に働きたいなと思えるのは大事です。
先ほど言ったように生徒が勉強をやり切れるように講師が引っ張っていかないといけないので、そういうこともできる人材を選んでいます。
生徒の成長を支える充実した空間
ーー授業以外の時間はどんな雰囲気でしょうか?
クラスによって違いますね。おとなしい子たちが集まっているクラスもあれば、逆もあります。休み時間は何してもいいよと伝えています。
集団授業なので全クラスとも休み時間はほぼ同じです。この時間は教室移動や、休憩に使ってもらいますが、意外とみんな職員がいるスペースに来てワイワイしています。その後授業が始まるとまた教室に戻っていきます。
ーー学校のような雰囲気でいいですね。施設設備について特長はありますか?
職員室との距離が近いですね。閉じられた空間ではなくオープンな場になっていて、生徒が質問しやすく声をかけやすくなっています。
また、個別指導の部分は教室単位でブースに区切っています。集団と個別指導部門で分かれていて、それも全教室に備わっています。一校舎ごとの広さは他塾よりも大きいと思います。大手の塾だと自習室がない教室もありますが、当塾では自習室が教室と分かれているので、自習がしやすいと好評です。
安心できる学びのサポート体制
ーー安全面についてはどんな取り組みをされていますか?
全教室にカメラがついています。防犯という面もありますが、授業の撮影・配信用のカメラがついているんです。
ーー自宅で授業を受けられるんですか?
はい、コロナが流行った時にオンライン受講を整備して、今も配信を続けています。体調の悪い子はお家で、リアルタイムで授業を受けることもできます(一部の教室のみ実施)。
そのほか入退室管理は、ICカードを使っていて、生徒が登下校する時に保護者様に通知がいきます。
ーー授業が自宅でも受けられると部活で遅くなった場合でも受講できますね。保護者との関わりはいかがですか?
定期的に保護者様と面談の機会を設けています。春と秋の試験の前後に実施します。教室長だけでなく、生徒に関わる講師陣で面談を担当しています。それ以外の時期でも普段から保護者様とはやりとりをしていて、メールや塾ナビシステムですぐに連絡ができるようになっています。
ーー設備面もしっかり整っていて、塾と家庭のやりとりもしやすいので保護者は安心ですね。
第二の家、勉強部屋として塾を使って欲しい
ーー翔栄学院が生徒にとってどんな場所でありたいですか?
私たちは、翔栄学院を生徒にとって「第二の家」のような存在にしたいと考えています。具体的には、勉強に特化した「勉強部屋」のような場所を目指していて、家は休息の場所として、勉強は塾で行うという使い分けを推奨しています。
中学生のなかには、自宅で食事や入浴を済ませてから来塾し、授業を受けて帰宅したら寝るだけという生徒もいます。
また、地域の公立中学校の生徒が多く通っているため、近所の子が自転車で通える距離にあることも魅力の一つです。
ーー最後に翔栄学院に興味がある保護者の方へメッセージをお願いします。
塾選びに悩んでいる保護者のみなさまには、ぜひさまざまな塾の体験授業に参加していただきたいと思います。その中の一つとして、翔栄学院も検討していただければ幸いです。
私たちは、生徒ひとりひとりに合った塾を選んでいただくことが大切だと考えています。そのため、1週間の無料体験期間を設けており、じっくりと雰囲気を感じていただけるようにしています。
ーー本日はありがとうございました。
取材協力:翔栄学院