【毎日の朝会/夜会で学習習慣を維持する】全国から受講可能なオンライン塾、浪人生専門塾リスタートにインタビュー
「浪人してよかったと思う一年間を贈る」をコンセプトに、毎日の朝会夜会で浪人生が継続して学習できる環境を提供する1対1オンライン個別指導塾の「浪人生専門塾リスタート」。独自の週料金制など、塾の特徴や料金について詳しくお聞きしました。
- 岸本 泰尚(きしもと やすたか)先生
- 1990年、兵庫県神戸市生まれ。関西学院大学卒業後、2015年に教育ベンチャー企業の株式会社イトグチに入社し、2019年に同社代表取締役に就任。2020年に株式会社クルイトの執行役員を経て、2021年に株式会社Ludyを創業。現在は、「どこにいてもアクセスできる良質なオンライン教育を創りたい」という想いを胸に、オンライン教育事業を展開している。
全国どこからでもハイレベルの授業が受けられる
――本日はよろしくお願いします。先生が「浪人生専門塾リスタート」を立ち上げたきっかけを教えてください。
オンラインサービスで、全国どこからでも質の高い教育が受けられるような世の中を作りたいと思ったことがきっかけです。
私は以前、校舎のある塾に勤めていました。ある時に千葉県の木更津市に塾の新規開校を任され校舎を作ったのですが、その際、房総半島の先の南房総から2時間かけて塾に通ってくる生徒がいました。
その生徒を見たときに、地域によって受けられる教育の選択の格差を強く感じました。それが原体験となり、全国どこにいても同じ質の高い指導が受けられるオンライン指導塾を作ろうと思い、2021年にスタートしました。
地方の受験生が大学受験にあたって、選択肢が予備校の映像授業もしくは地元密着型の塾しかない点にも課題を感じていました。具体的に言うと、北海道在住の生徒が東京の難関大学に行きたくても、なかなかそれを指導できる先生が地方にはいない。そういった課題を解決したいと思ったのもこの塾を立ち上げたきっかけになります。
――浪人生限定にしたのはどうしてですか?
一般的な予備校は、現役生と浪人生をまとめて指導することが多いと思います。しかし、現役生と浪人生で必要なサポートは異なる部分が多い。たとえば、授業のスタート時間は、現役生に合わせて昼以降のことが多いのです。それで終わるのは夜遅くになります。
一方浪人生が求めているのは、朝夜関係なく一律の学習環境を提供してくれる場所です。ならば、浪人生向けに毎日同じ時間にスタートして、勉強を習慣化できるようなサポートを提供しようと思いました。
ーー浪人生専門塾リスタートはオンライン塾ですが、都市部在住の生徒も多いと伺い驚きました。
はい。リスタートは、オンライン塾なので、インターネットさえあれば、全国どこからでも受講できます。北海道や沖縄、関西、九州、静岡、長野といったエリアの生徒が多いのですが、意外と都市部の受講生も多く在籍されています。
リスタートを選んでいただいている理由には、大きく2つあると思っています。ひとつは、自分の住んでいるところでは、志望校に特化したサポートが受けられないから。たとえば大阪に住んでいて東京の大学を志望しているケースなどが該当します。地元大学へのサポートは充実していても、別の地域の大学の事情まで精通している先生は多くありません。
もうひとつの理由は、移動時間の削減ですね。たとえば都市部に住んでいて、予備校まで片道15分かかるとします。片道15分と聞くととても短いですし、許容できる人が多いと思うのですが、往復で30分だと浪人生活の1年間のうち180時間を移動に使っていることになります。その180時間は、浪人生にとってはとても大きなものです。
過去問演習何年分できてしまうか、と考えてしまいませんか? 1分1秒貴重な受験生にとって、自宅でオンラインでサポートを受けられるオンライン塾は合理的な学習環境だと思います。
――たしかに時間効率化の面から考えると、移動時間がなく自宅で授業が受けられるのは強みですね。
通塾には時間だけではなくお金もかかりますしね。他にもコロナ禍の時期には、感染症を気にしている受験生や、体調面に不安を持っている受験生も多く受講していました。
――リスタートだけ利用している生徒が多いのですか?
そうですね。他の塾と併用している生徒は少ないと思います。
浪人1年目〜仮面浪人まで幅広く在籍
ーー学力レベルはどの程度の生徒が在籍していますか?
偏差値40から60程度の生徒まで在籍しています。
割合としては、浪人1年目が約半数、残りの半数は、浪人2年目3年目、現在大学に通いながら別の大学を目指す仮面浪人も在籍しています。
仮面浪人生に関しては、大学3年生や4年生まで在籍した後、再受験を検討している人がいますね。そのような場合、通塾だと現役高校生や浪人1年目の人とも同じラインで勉強をしなくてはいけません。「それはちょっと」と思う人にとっても、リスタートのようなオンライン塾は向いていると思います。
ーー少子化が進み、「受験すればどこかの大学には入れる」という現状があると思います。そんな中であえて浪人を選ぶ生徒は、どんな志を持っている人が多いのでしょうか?
たしかに少子化は進んでいます。しかし、時代が変わっても変わらない部分はずっとあると実感しています。「現役で受験を失敗して行きたい大学に行けなかった」という生徒は変わらず一定数いて、そこに強い思いや意欲を持って再受験をしたい! と考える生徒がリスタートを選んでいるのだと思います。
あとは現役受験でどこにも受からなくて、でも就職する選択を取る勇気もない。そこでなし崩し的に浪人生活が始まってしまったというパターンも、現実には多くありますね。
学習習慣を徹底する「朝会/夜会」
――リスタートの特徴のひとつに、「朝会」と「夜会」がありますが、このような取り組みを始めた理由はなんですか?
浪人生は1日1日の勉強時間の管理が非常に重要です。高校に通っていた時は、朝起きて学校に行き、授業を受けて帰宅することで、一定の生活リズムをキープできていました。しかし浪人生になると、24時間をどう使うのかは自分次第です。ついだらけて起床時間が遅くなったり、深夜まで勉強をしていて生活サイクルが狂ってしまうこともよくあります。
規則正しいリズムで質の高い日々を過ごしてほしいという目的で、リスタートでは、「朝会・夜会」を平日休日問わず毎日実施しています。
朝会は朝8時半から、夜会は18時からそれぞれ30分間行われます。朝会を合図に1日のスタートを切って、夕方の18時までしっかりと勉強をする。1日の始まりと終わりの時間を固定することで、基本的なリズムが作れるようになります。
――朝会、夜会の具体的な内容について教えてください。
時期によって異なりますが、最初の頃は、朝会では浪人生活の勉強の仕方や、効率的なノートの取り方など、浪人生の心得をお伝えします。他にも英単語や熟語、文法の覚え方や、自分が知らない単語に出合ったときの意味の類推の仕方などを指導しています。受験直前期になると、より実践的な内容で英語の長文を毎日1題ずつ解いたりもします。
夜会は、朝会とはまた内容が異なります。昨今の入試問題は、一般的な教養が求められることが多くなっています。例えば英語に関しても、英語自体ができていても、一般的な教養や知識がないと回答できない問題が出題されることが増えてきました。そういった傾向に対応するために、たとえば最近でしたら、政治や選挙、戦争、AIなど、幅広いテーマについての話をします。
朝会→オンライン自習室→夜会のサイクルを受験まで毎日繰り返すことで、規則正しい学習環境を整えて、習慣化していきます。
――浪人生が最初にぶつかりがちな生活リズムの乱れを、一緒に乗り越えてくれるのはありがたいですね。
はい。「オンライン塾だとサボってしまうのでは」と懸念する生徒や保護者は多いと思います。そんな人にこそ、リスタートが提供する朝会・夜会や、学習を徹底管理する個別指導を受けて、成績を伸ばしていただきたいですね。
受験生に配慮した週料金制度
――週料金制度というシステムもユニークですね。
ありがとうございます。一般的な塾は入塾金がかかったり、料金も月謝制のところがほとんどだと思います。また退会にも条件があったり、余分な費用がかかることもあります。
リスタートは、コロナ禍に始まった塾です。コロナ禍でオンライン塾という選択肢が増えた一方でまだまだなじみのない人も多く、初めての利用で不安がある人や継続できるか自信がない人に向けてトライしやすい週料金制度とすることにしました。
入塾金もなく、継続するかどうかはその週単位で意思決定できるようになっています。
――週料金制度だと、退会時にも余分な料金がかかりませんね。
はい。たとえば、私立大学専願の受験生の場合、2月の前半にサポートの必要がなくなります。しかし、月謝制の場合2月末までの料金が発生する塾、予備校がほとんどです。その点、リスタートの週料金制は、必要な分だけ支払えば良いので、払いすぎることがありません。
また料金体系でいうと、幅広い予算の家庭にも選択していただける形で組んでおります。リスタートは1科目7,500円から受講可能です。そんなに費用をかけられないけれども最低限のサポートを受けたい、というご家庭にも喜んでいただいています。科目の選択の仕方も自由ですし、朝会と夜会も受講するかどうか選択ができるようになっています。
――柔軟性の高い料金体系ですね。
そうですね、必要な方に必要な分のサポートを受けていただきたいと思い、このようなリーズナブルでわかりやすい料金体系にしました。
プロ講師が作成する「年間カリキュラム」
――入塾すると、まずプロの講師が年間カリキュラムを立ててくれると伺いました。
はい。多くの浪人生が「何から勉強すればよいのか」「どの科目に重点を置いて進めたらよいか」がわからず、志望校に対して非効率な勉強を進めています。
そこでまずリスタートでは、生徒の志望校の過去問分析をプロ講師が行います。それと同時に、生徒には当塾で用意したテストを受けてもらい、入塾時のレベルを測定します。テストの結果を踏まえて、ひとりひとりに合った志望校合格のための逆算と現状の学力からの順算のバランスの取れた無理のない年間計画を、プロ講師が作成します。
また、現役時にどういった受験をしたかも重要な観点となります。生徒によっては、かなり習熟度の高い科目がある場合もありますから。その辺も聞き取りながら、講師が個別のカリキュラムを作成、指導を進めていく形になります。
そうしてできた年間カリキュラムを見ると、いつまでにどれくらいのレベルの教材を完了させる必要があるかがひと目でわかり、計画的に志望校合格に向けて勉強することができます。
――年間計画どおりに進まない時も対応いただけますか?
年間計画は、あくまで生徒に向けての1年間の見通しです。ほとんどの生徒が予定通りに進みません。予定通りにならないパターンとしては大きく2通りあります。
一つは、計画よりも早く進んでしまうことです。その場合は、あまった時間を無駄にしないために、前倒しで参考書を追加したり、過去問を増やしたりする形で学習を進めていきます。
反対に予定していた参考書の習熟度が途中経過の時点であまり思わしくないという時は、使用する参考書を見直して穴を埋めていく作業になります。
対面指導と遜色のないきめ細やかな指導
――生徒の1日の勉強内容は、計画を立てていただけるのでしょうか?
はい。生徒は朝会に参加したあと、その日の宿題や勉強を始めます。内容については、講師が1週間に1回個別指導を行い、日割りで宿題を出していきます。毎日、具体的にどの参考書をどのぐらい進めればいいかというところまで計画を組むので、あとは生徒がその日の勉強をしっかりと進めるだけ。提示されたものを1日かけて終えるという作業を毎日繰り返すというようなイメージです。
――生徒の学習の進み具合や習熟度は、どのように測っていくのですか?
個別指導では、おもに先週の宿題の理解度の確認が大半を占めています。英単語や基本的な暗記ものはテストを行いますし、文法やそもそも概念を理解すべき内容に関しては、解答プロセスをしっかりとアウトプットしてもらい確認しています。
数学に関しては、生徒が間違っている原因が問題の趣旨を理解できていないのか、それとも理解はしているが方針が立てられないだけなのか、さらには方針を立てられているが公式暗記が不十分なのか。そこまでを講師が徹底チェックします。
その際、実際に手元のカメラで途中式を映してもらったり、生徒本人に説明してもらうといったプロセスをとることもあります。
このような形で先週の宿題の理解度を測り、次の1週間に与える課題を決定していくという進め方をしております。
旧帝一工、医学部、早慶出身の優秀な講師
――リスタートにはどのよう講師が在籍されていますか?
旧帝一工、医学部、早慶出身の応募者から、採用率13%の試験に合格した講師のみが勤務しています。採用試験は書類審査や面接試験を行います。面接に関しては、受け答えが不十分だと感じた場合や、生徒に向かない指導をする方はお断りしています。「ご自身はそれでできたかもしれないけれども、生徒にはその指導法ではダメだよね」と感じるような場合ですかね。
そうして採用した優秀な講師陣は、生徒同様フルリモートで自宅から指導を行います。最初にも申しましたが、生徒は優秀な先生に全国どこからでもアクセスできるので、地域による指導力の差がないという点が最大の利点です。
――講師は担任制ですか?
はい、1年間の担任制です。もちろん、生徒と講師の相性はありますので、もし変更を希望される場合は、翌週からすぐに交代いただけます。それとは別に、本人たちは相性がいいと思っているけれども成績が思うように伸びていかない、というケースもあります。
そのために年に4回生徒からアンケートをとり、指導に対する評価をフィードバックしていただいています。その内容をもとに、こちら側が講師を変更した方がいいと判断した場合は、生徒に対して変更を提案することもあります。
――あくまでも生徒が合格することを第一に考えていらっしゃるということなんですね。
はい。指導の様子をレコーディングして、講師の方で評価することもあります。
――最後に、これから塾を探す生徒や保護者の方にメッセージをお願いします。
浪人受験で合格を勝ち取るためには、長時間の勉強を毎日継続して行う必要があります。一方で、ひとつのことを毎日継続することは、誰にとっても難しいことです。浪人生専門塾リスタートは、浪人生が継続して学習に取り組める環境を用意しています。ぜひご相談ください。
ーー本日はありがとうございました。
取材協力:浪人生専門塾リスタート