看護医療系進学に特化した指導で志望校合格をサポート!桜芽会にインタビュー
近年増加中の看護・医療系学部への進学を専門にサポートする進学塾「桜芽会」。総合型選抜にも対応した徹底したサポート体制で、2024年設立にも関わらず多くの学生や保護者から注目を集めています。副塾長の岸田先生にお話を伺いました。
- 岸田英(きしだ ひで)先生
- 東京大学卒業後、会社員を経て個別指導塾ESCAを設立。多くの生徒を難関大学合格へと導く。2024年に数学科講師として桜芽会に参画。集団指導、個別指導、個別添削指導を組み合わせることで、学習習慣のなかった生徒にも勉強の楽しさを教え、志望学科への合格を目指している。
看護医療系の受験に特化した専門塾
――2024年春にスタートしたばかりの桜芽会ですが、立ち上げにいたった経緯を教えてください。
はい。桜芽会は塾長の橋本崇樹と2人で立ち上げました。もともと橋本が医療系の専門予備校で教えていまして、ある時「看護士、栄養士、医療衛生分野を目指す看護医療系に特化した専門塾を一緒に作ろう」という話になり、開校に至りました。
――看護医療系に特化したのはどうしてですか?
私自身も以前から個別指導塾を経営していて、生徒と関わる中で看護や医療系学校への進学を志望する学生が多いな、と感じていました。
しかし看護医療系の学科を目指すには、一般的な塾のカリキュラムとは少し異なった対策をする必要があります。
たとえば看護の専門学科を受験する際、私立だと基本的には数学1Aまでしか使いません。他にも一般大学と比べて少ない科目数で受験できる場合が多いので、一般的な予備校や集団塾に通った場合、受験科目にはない不要な授業を受けることになってしまいます。
また、面接や小論文がある場合にも、看護医療系に特化したスキルが必要になってくるため、専用の対策をする必要があります。
そういった問題点を知るうちに、看護医療系に特化した塾にニーズがあると感じ、自分たちの手で作ることにしました。
――試験科目が一般的でないということは、それまでの看護医療系の学科を目指す学生の多くは、個別指導塾を選んでいたのでしょうか?
大手の集団塾であれば看護コースのようなものはあると思いますが、そこに通えない生徒は個別指導を選んでいる生徒も多いと思います。しかし、個別指導塾は集団指導塾と比べて、どうしても費用が高くなるというネックがあります。
そういった懸念を払拭すべく、桜芽会では個別指導だけでなく少数集団授業も併設しています。要望や生徒のタイプに合わせて、自由に選べる仕組みになっています。
――集団授業だと費用が抑えられるだけではなく、同じ目的を持つ同士と切磋琢磨できるというところも強みかもしれませんね。
そうですね。そのほかの強みといえば、当塾の優秀な講師陣です。
桜芽会で指導している講師は、看護医療系を専門にしてきた方が多く、指導力や試験に関するノウハウについては間違いないと自負しています。
学生講師もいますが、彼らも基本的には医学部、もしくは看護学科に在籍している現役学生です。生徒からしても自分が目指す学部や学科に在籍する先輩がいることで、勉強のわからないところを聞くだけではなく、進路や将来についても相談ができます。身近に相談できる先生がいることも、桜芽会の強みです。
テストから復習まですべてが塾内で完結できる仕組み
――勉強の進め方、指導方法について教えてください。
桜芽会では集団授業と個別指導に加えて、個別添削指導を行っています。
まずは集団授業についてご紹介します。上記で述べたような看護コースを設置している大手の集団塾の場合、1クラスあたり20人程度です。当塾は最大で15名までとしています。実際には10人前後になる予定で、よりきめ細かな少人数の集団指導が受けられます。
授業は、さまざまな予備校で経験を積んだプロの先生が担当します。
――個別指導はどのようなものになりますか?
次に個別指導については、基本的に医系の学部在学中の学生講師と、プロ講師が担当します。
あらかじめ週に何回というのを決めて、講師と日程を合わせて指導を受ける形になります。個別指導は1ヶ月の単位から受講することができます。
――集団指導、個別指導の他に、「個別添削指導」という指導形式がありますが、これはどういったものですか?
集団指導・個別指導、どちらを選択していても、この添削指導は必ずついてきます。
具体的には、授業の類題や発展問題を個別で添削指導します。生徒は塾に来て、前回もしくは前々回の授業で習った内容の確認テストを受けます。その後常駐している講師が添削をして、さらにできなかった部分を一緒に復習します。
添削指導には、他の目的もあります。生徒の中には、自宅で勉強ができない、やり方がわからないという人もいます。「宿題が解けないから1週間何もしてきませんでした」という事態を防ぐためにも、個別添削指導で学習の機会を増やしています。
授業だけでなく、わからなかった部分のケアまですべて塾で行うので、家でなかなか復習ができない生徒でも、学習塾の中で完結することができるのです。
――授業を受けっぱなしにならないように、アフターフォローも徹底しているんですね。
総合型選抜入試も徹底サポート
――看護系大学や学部の総合型選抜入試にも強いと伺いました。
看護医療系の総合型選抜については、あまり知られていない部分も多いので、簡単に説明しますね。
総合型選抜の内容は学校によってさまざまですが、基本的には小論文や面接、基礎的な学力がメインです。それに加えて総合型選抜では、課外プログラムへの参加や実績について問われます。
総合型選抜入試の増加とともに、専門の塾も増えていますが、部活の功績などの課外活動に関する部分は生徒自身に委ねて、塾で関わるのは小論文の添削や調査書の書き方の指導というところしかありません。
その点当塾は、現役のヘルスケア業界の仕事に従事する方々と連携し、課外プログラム自体を一からプロデュース、2025年度から実際にプログラムを始動する予定です。部活以外に参加する課外プログラムが思いつかない、という人も安心してご相談ください。
――総合型選抜入試は複雑でわかりにくい部分が多いです。塾のサポートがあると、生徒や保護者からするととても頼もしいですね。
はい。実際、総合型選抜入試に関しては、生徒や保護者から「課外プログラムはどうすればいいですか」という質問が多く寄せられます。対策が遅かった結果、部活以外に書くことがない、という事態に陥りがちです。
総合型選抜は今後ますます主流になってくると予想されます。それに伴い、課外プログラムの「質」も重要視されるようになってくるでしょう。
もちろん、部活で成果を残していれば素晴らしい強みにはなりますが、そうでない人は早い段階から課外プログラムに参加することが必要になってきます。
何をすればいいのか、というところから塾で指導する仕組みを整えています。
必要な科目だけを厳選して学べる無学年学習
――桜芽会は、2024年の春にスタートしたばかりですが、現在通われている生徒層について教えてください。
現在は高校3年生が一番多くて、現段階ではほとんどが女子生徒です。
女子が多い点に関しては、看護という性質上仕方のないことかもしれません。もちろん男子学生も受け入れていますので、ぜひお問い合わせいただければと思います。
――たとえば高校1年生だと進路をまだ決めきれていなかったり、進路が途中で変更になる場合もあると思います。先ほど看護医療系と一般大学と受験科目で違いがあるとおっしゃいましたが、そういったところへの対応はいかがでしょうか?
たしかに、高1で進路を確定している生徒は多くありません。桜芽会の指導は、高2までは学校の授業に準拠しています。
ただし、先ほども申しましたが、私立大学の看護科を受験するのであれば、数ⅡBは一部の学校を除き不要です。だからといって、まったくやらなくていいとか学校の成績を軽視していいと言っているわけではなく、桜芽会でも数ⅡBの授業も行っています。
そこに関しては、必要がある生徒のみということにしています。私立の看護科を目指していて、受験では数ⅠAまでしか使わないと決めている生徒は、高校1年生と一緒に授業を受けられるようになっています。
――学年ではなく科目で区切っているわけですね。そこは無学年という形で、個々の状況や志望校に応じて柔軟に対応していただけると。
はい。そのようになっています
若い講師陣とカフェのようなくつろげる空間
――塾の雰囲気やカルチャーはどのような感じでしょうか?
桜芽会の売りのひとつでもあるのですが、講師陣の年齢が若いのが特徴です。先生のほとんどが20代30代なので、和気あいあいとした雰囲気ですね。
体験に来た生徒や保護者にもよく褒められるのですが、教室や空間が綺麗ということも特長の一つです。やはり女子の生徒が多いということもあり、開校にあたり、生徒にリラックスしてもらえるように清潔でおしゃれな空間になるようにこだわりました。
集団授業用の教室の他に、個別指導用のブース、添削指導を受けるときに使用するオープンスペースがあります。もちろん自習もしていただけます。
――先生は若い方が多いとうかがいましたが、他にどんな特徴がありますか?
まず講師の年齢層に関してですが、教育業界は令和になってから取り巻く環境がガラリと変化しています。昭和・平成的な教育と現在ではまったく異なります。そういった観点からも、当塾では現在の潮流に対応できる若手の先生たちに活躍してもらっています。
当然「若い先生は不安だ」と思う親御さんもいらっしゃいます。その点で申し上げると、講師全員が有名予備校出身だったり、実績のある人なので、指導力に関してはご安心ください。
指導スタイルも、若い先生たちなので、昔ながらの厳しい指導をする人はいません。もちろん、騒いでいる生徒への注意などはしますが(笑)。
――個別授業を担当する講師はどのような基準で採用されていますか?
基本的には、学生講師はすべて医学部をはじめとする医療系の学生になります。獣医学部や看護学部に在籍している講師もいます。現在は女性の先生が多いですね。学生講師は女性が5〜6名、男性が2名となっています(プロ講師はHPご参照)。
彼らはすべて、過去に桜芽会のプロ講師が指導した教え子たちです。ですので、塾の仕組みや塾としての指導方針を知っているので、とても信頼できます。今後も卒業生をメインに採用をしていく予定です。
――保護者とのコミュニケーションはどのようになっていますか?
連絡のツールは、塾の公式LINEを使用しています。何かあればLINEを通じて保護者に連絡をして、保護者からも面談希望や相談ごとがあれば、LINEで送ってもらうことになっています。面談は対面でもリモートでも可能です。
卒業してもつながれる場所であるために
――最後に桜芽会が生徒にとって、どのような場所でありたいとお考えですか?
教室が清潔でおしゃれであることや、おやつコーナーや冷蔵庫が設置してあること、これらはすべて生徒に「塾」という場所を好きになってもらいたいという思いからです。高校生といっても、勉強が大好きという生徒はあまりいません。勉強が嫌いで、かつ塾も嫌いになると、絶対に成績が上がることはないのです。
まずは塾には楽しく来てもらいたい、という思いで環境づくりをしています。
――保護者へのメッセージをお願いします。
まずは、看護・医療系に特化した学習塾があることを知っていただきたいですね。あと看護系への進学を目指すなら専門の対策が必要ということも知っていただきたいです。それを踏まえて、ぜひ一般的な塾と比べてみてください。
また、大学に合格さえすればそれで終わり、という風にはしたくありません。
たとえば、いま働いてもらっている学生講師たちもそうですが、看護医療という同じ目的を持って学んできたもの同士、大学入学後もつながっていてほしいと思っていて、そんな仕組みもこれから構築したいと思っています。
――たしかに、大学に入学した後も、次は就職などの進路を考えなくてはいけません。そんなときに相談できる場所があれば、保護者としてもありがたいですよね。
はい。大学の悩みを先輩、後輩、同期関わらず気軽にすることができたり、国家試験の相談もできるような場所に今後はなっていければいいなと思っています。
今後は卒業生をメインにしたアルムナイのようなコミュニティを作っていきたいと考えています。
看護医療系を目指す学生のほとんどが、将来の具体的なキャリアが見えないまま勉強していますが、それではモチベーションは半減してしまいます。
現在はまだHPのブログ上でしか発信できていませんが、ヘルスケア業界の先輩がどんなキャリアを歩んでいるかなどを広く生徒に伝え、将来の目標のために積極的に勉強する生徒が増えるような環境づくりをしています。
――受かった後のことまで考えた塾運営をされているということですね。
はい。単純に志望校に合格するため、というだけでなく、包括的な視点で生徒の育成をしていけたらと考えています。
ーー本日はありがとうございました。
取材協力:桜芽会