【塾内で完結する学習習慣形成と成績アップの秘訣】リード進学塾にインタビュー

岐阜県・愛知県に60以上の校舎を展開するリード進学塾。35年以上の指導実績があり、多くの生徒が学習習慣を身につけ、成績向上を実現しています。特に注目すべきは「塾内完結型」の学習スタイルで、家庭での学習管理の負担を軽減しつつ、確かな成果を出している点です。今回は愛知県江南中央校で12年のキャリアを持つ松井耐先生に、指導法についてお話をうかがいました。

- 松井 耐(まつい つよし)先生
- リード進学塾 江南中央校校舎長 東大寺学園中学校、東大寺学園高等学校、早稲田大学卒。2012年リード進学塾・予備校を運営するプロジェクトリーズ株式会社に入社。岐阜東校舎、長良校舎で数学講師として勤務。その後、2016年より芥見校舎、岐阜本校、江南中央校舎にて校舎長として勤務。
地域密着型指導で成績向上を実現
——本日はよろしくお願いします。松井先生のお仕事についてお聞かせください。
リード進学塾の愛知県江南中央校で、数学担当および校舎責任者を務めています。最初は数学講師としてキャリアを始め、4年目から校舎責任者になり、今年で12年目になります。
——多くの塾がある中で、リード進学塾の強みはどのような点ですか?
リード進学塾の強みは2点あります。一つは地域の中学校の授業に対応し、学校の成績向上から受験指導につなげられることです。
もう一つの強みは集団指導と個別指導を併設している点です。集団指導では平均点レベルからトップレベルまで、幅広い学力層を対象としています。講義形式の授業だけでなく、ICTコンテンツも活用しながら個々に指導を行い、インプットだけでなく問題演習などのアウトプットも重視しています。面倒見の良さも当塾の強みです。
—— ICTコンテンツの活用は広がっていますね。具体的にはどのように指導に採用しているのでしょうか?
特に英語教育に力を入れており、小学生向けに専用のICT学習コースを用意しています。これにより効率的な英単語学習や文法習得が可能になり、中学進学時の英語のギャップを埋める効果があります。専用パンフレットも英語学習に特化したものを作成し、重点的に推進しています。
週3回の集中学習で5教科完全サポート〜塾内で家庭学習も完結〜
——授業の形式は講義と演習が別々ですか?
いいえ、オールインワン方式です。授業時間内で講義も演習も行います。5教科をワンパックで提供し、基本的には週3回の通塾コースとなっています。塾に来れば宿題も含めた学習をすべて完結できる仕組みです。
——リード進学塾には複数の部門があります。どのような違いがありますか?
リード進学塾は小中学生対象のブランドで、リード予備校は高校生対象です。リード予備校では河合塾マナビスやエリアによってはウイングネットなども導入しています。
内部進学率は他塾と比較して非常に高く、小中等部から高等部への連携がスムーズなのが特徴です。中等部の卒業生を核に高等部の大学実績を上げる好循環を作り出しています。
——中学卒業後もそのまま通塾する生徒が多いのですね。高校部への内部進学率の高さの秘訣は何でしょうか?
中学受験前の段階から、生徒と保護者に対して「高校受験は終着点ではなく、大学受験や推薦入試に向けた準備の始まりである」ことを説明会やセミナーで伝えています。高校1年生からの成績維持の重要性を早期に理解してもらうことで、春期講習などへの参加率も高まり、自然な流れで高等部への進学につながっています。実際の内部進学率は校舎によって異なりますが、70%を超える校舎も少なくありません。
—— 中学部では学校の進度に合わせた指導を行っているそうですね。
大まかなテスト対策のスケジュールは決まっていますが、校舎ごとに学校の進度に合わせて調整します。定期テスト前には通常カリキュラムをストップし、完全に復習メインに映ります。クラスごと、中学校別にテスト範囲の復習の2段階で復習する体制をとっています。
—— 1校舎で対応する中学校な何校ですか?
地域によって異なりますが、私の担当する江南中央校では主に3つの中学校をカバーしています。生徒から学校のスケジュールや進度を細かく聞き取り、年間計画を立てています。一般的には2〜3校程度の中学校を対象としていますが、進度の異なる学校が混在する地域では、時期によって調整します。
—— 内申点の重要性が高まる中、提出物などのサポートも充実されているようですね。
テスト対策に入った時点で、学校のワークや漢字ドリルなどの進捗を管理します。テスト前には土日に参加必須の勉強会を実施し、家ではなく塾で課題に取り組ませています。提出物の完成を最優先事項とし、自習室も月曜から土曜まで夜10時半まで開放しています。テスト直前の日曜日も特別開室することがあります。
——手厚くフォローしているのですね。
学力別2クラス編成で個々の学習進度に対応
——リード進学塾は集団指導でありながら個別対応も充実している点が魅力的ですね。学力別のクラス編成はどうなっていますか。
基本的には2つの学力別クラス編成です。受験学年で人数が多い場合は3クラスになることもありますが、最大でも3クラスです。
集団コース内で個別指導の要素も取り入れており、教壇での講義と個々の生徒への指導を組み合わせることで、別途個別コースを追加する必要性が少なくなっています。特定科目の苦手克服や学年を遡った学習が必要な場合のみ、個別コースを併用します。
——なるほど。集団メインの生徒はコース内でおさまるようになっているのですね。小学部の指導内容や通塾頻度についても教えてください。
小学生も同様の形式ですが、通塾頻度は中学生よりは少なめです。学校の内容に加え応用指導も行い、宿題確認や小テストで進捗管理をしています。英語に特に力を入れており、ICTを活用した学習コースも用意しています。週1回の英語のみの受講から、算数・国語・英語の3教科週3日コースまで、選択肢は広くご用意しています。
——公立中学へ進学する生徒が中心とのことですが、中学受験指導も行っているのでしょうか。
中学受験指導は岐阜駅近くの本部校で実施しています。基本的には地域の公立中学校への希望者がメインです。小学生のうちから基礎固めを行い、中学進学後の学習に備えることを重視しています。
——教室の雰囲気を教えてください。
小学部では科目への興味を持たせることを重視し、「わかる・理解できる」楽しさを体験させる指導を心がけています。岐阜では中学1年生から内申点(評定)が高校入試に影響するため、日頃から厳しい管理をしています。
一方、愛知県では3年生からしか成績への算入がないため、テスト期間外は楽しい雰囲気づくりを重視し、テスト期間中は管理を厳しくするメリハリをつけています。
1教科専任制の講師陣が徹底指導
——講師陣の育成や特徴について教えてください。
1教科専任制を採用しており、小学生から中学生まで一貫して担当することで豊富な経験を積んでいます。社内での模擬授業など研修も充実させ、教科ごとに強い講師を育てています。新卒からOJTで育成することが多く、早い段階で独立して授業を担当できるようにしています。授業が好きな人材が多いのも特徴です。
—— 保護者との面談の頻度や内容について教えてください。
保護者面談は積極的に実施しています。メールシステムでのやり取りも行いますが、直接顔を合わせて不安点を聞き、目標を共有することを大切にしています。塾全体でも面談実施率を管理し、重視しています。次年度からはさらに各校舎の面談実施状況を可視化する取り組みも計画しています。
——そのほか塾のレイアウトはどのようになっていますか?
校舎には通常4〜5教室があり、集団授業用の教室と自習室を備えています。最大の教室でも25人程度が限界で、通常は10人前後の少人数制を維持しています。教室は学年別や教科別に使い分け、アットホームな雰囲気を大切にしています。自習室は開講時間内ならいつでも自由に利用でき、テスト前は特に活用率が高まります。
——セキュリティ対策はどのようにされていますか?
全生徒にICチップ搭載のカードを配布し、入口はオートロックシステムとなっています。このカードがないと入室できない仕組みで、生徒の安全を確保しています。また、保護者とのコミュニケーションツールとして専用のメールシステム「FLENS スクールマネージャー」を導入し、出欠状況や学習進捗を共有できるようにしています。
塾内で家庭学習も完結〜家庭での「勉強しなさい」が不要に〜
——最後に生徒さんにとって塾がどういう場所であってほしいとお考えですか? また、塾を探している保護者へのメッセージをお願いします。
生徒にとっては「勉強部屋」として、気持ちを切り替えて学習できる場所であってほしいと考えています。家庭では勉強せず、塾で完結させることで、家族関係も良好に保てます。
保護者の方には、家庭学習の不安を解消する場として活用いただきたいです。塾での学習時間確保と指導で結果につなげ、テスト前の無料補習なども充実させています。平均点レベルからトップレベルまで幅広い層に対応できるのが強みです。体験授業や季節講習で、ぜひ一度当塾の指導を体験してください。
——本日はありがとうございました。
取材協力:リード進学塾