開進塾のインタビュー

対象学年

小学4年〜小学6年、中学1年〜中学3年、高校1年

授業形式

個別指導(1対1),少人数制(10人以下),自立学習

「自分で考える力を育てる」をモットーに自立学習型指導を実践する開進塾にインタビュー

「自分で考える力を育てる」をモットーに自立学習型指導を実践する開進塾にインタビュー
目次
  1. 自立学習型とは? 個別指導、集団指導との違い
  2. 90分×週2回で自分で考える力を育む
  3. 集中力を高める教室づくり
  4. 保護者安心のサポート体制
  5. 勉強をがんばる生徒の輝ける場所へ

近年、教育現場では生徒の主体的な学びが重視され、自立学習型の指導スタイルを取り入れる学習塾が増えてきました。今回は東京都東久留米市で自立学習型の学習塾「開進塾」を運営する玉井先生にお話をうかがいました。集団授業でも個別指導でもない、第三の学習支援の形として注目される自立学習型の特徴や理念について詳しく語っていただきました。

お話をうかがった先生
玉井 慧史(たまい さとし)先生
開進塾東久留米校塾長。 2011年、栄光ゼミナールに入社。理科・国語の担当として私立中学・都立一貫中学の受験(受検)指導に専念。 2021年、府中市で教室展開をする研進学院で勤務を始め、高校受験指導を中心に多くの中学生の進路相談・受験指導を行う。 2024年よりフューチャー・ラボ 統括部長に就任し、開進塾 東久留米校を直轄で経営・運営中。

 

——本日はよろしくお願いします。玉井先生のお仕事とお役職についてうかがえますか?

開進塾東久留米校の塾長を務めています。開進塾の3教室はそれぞれ独立をしていて、各校舎に塾長がいます。私は開進塾東久留米校と、習い事をメインとする「フューチャーラボ」という別ブランドの2店舗の管理運営を行っています。

——先生は授業も行っていらっしゃるのですか?

はい、授業もしています。当塾のスタイルは集団授業や個別指導とは異なり、いわゆる「自立学習型」のスタイルです。生徒たちが塾に来たら、それぞれに課題を渡して、問題を解いてもらい、わからないところを個別に指導・解説するという形です。

運営に関してはいまお話しした「開進塾」のほかに、併設するフューチャーラボもあり、そこで働いてくれている主婦の方や社会人講師に、冬期講習や夏期講習などで英語の指導を担当いただいています。

——開進塾の3つの教室は離れた場所にありますが、出店の経緯をお聞かせください。

開進塾という看板を立ち上げたのは弊社社長の入江です。入江は以前フランチャイズの塾に加盟していて、その後独自ブランドで立ち上げたのが開進塾になります。入江と繋がりがあった方が同じタイミングで独立をし、その方が横浜校の塾長をやっています。看板は同じですが、地域に合わせた形でやっているので、中身は大きく異なります。

——立地や通塾範囲についてお聞かせください。

東久留米校は道路の向かいに大きめのマクドナルドがあり、そこから校舎が見えるので視認性が高く、地域の方々に知っていただいています。駅からは少し離れているのですが、住宅街の中にあるため、近隣にお住まいの方が通いやすい環境です。

通塾範囲としては自転車15分以内のエリアの子どもたちが通っています。居住区近くで塾を探している子どもたちが基本的に多いですね。

自立学習型とは? 個別指導、集団指導との違い

——自立学習型の特徴について詳しくお聞かせください。

最近の小中学生は集団授業だとついていけないことがあります。たとえば、小学校の基本計算や文章問題、割合の計算ができなくてつまずいている生徒は、集団授業で中学生の内容を聞いてもついていけません。

個別指導との違いは、個人的には大きな差はないと思っています。できないところをピンポイントで教えてあげたり、つまずいているところを見つけて課題を出す点では同じです。「教える」か「自分で勉強をしていく」かという点が、一般的な個別指導と弊社の自立学習の大きな違いです。

——教えすぎずに自ら勉強するというのは、難しいですよね。

私は大手の集団塾で10年ほど勤務をし、府中市の個人塾で講師を務め、去年の6月から開進塾で指導しています。個別指導も集団指導も教えてきた経験が現在の自立指導スタイルに生きています。

個別指導では大学生のアルバイト講師に教えてもらうことに慣れすぎて、悪い意味でマイペースになってしまうことが多いのです。個別指導は金額が高いわりに成績がなかなか上がらなかったり、塾で指導を受ける時間だけで満足してしまい、自分で学習量を増やしにくい点が課題だと感じていました。

自立学習スタイルは、勉強意欲を伸ばし、できないところをポイントで教えて、そこから自分で乗り越えるように促していきます。個別指導との大きな違いは、自分で乗り越えることの重要性を伝えられることだと思います。

90分×週2回で自分で考える力を育む

——生徒の通塾頻度はどのくらいでしょうか?

1コマ90分で、中学1年生、2年生は基本週2回の受講です。高校受験を迎える3年生だと週2回では足りないので、週3回に加えて土曜日の受験対策講座として集団授業を実施します。受験に向けて問題演習して解説授業を受けてもらいます。

——自立学習型での授業の具体的な流れを教えてください。

生徒ひとりひとりに学習ファイルを用意し、授業が始まったらまず英単語テストを実施します。採点したものを持ってきてもらって、次は意味の部分を隠して、英単語の発音と意味を生徒に答えてもらいます。その確認を全員にしていきます。

他の生徒の確認を待っている間にそれぞれ学習プリントがあるので、ファイルを渡してプリントに取りかかってもらいます。タブレット学習も取り入れていて、来年度からは「e-トレ」という膨大な演習問題が入ったソフトを進めていきます。このソフトは全国の教育機関で使われていて、過去の演習の履歴が全部データに残り、自動採点までしてくれます。

学習単元を一人ひとりに分けて配信ができるので、タブレットを渡して学習を進めてもらいます。1単元進んだらプリントを提出してもらい、内容を私が確認していきます。タブレットで進める子たちの進捗も管理画面から確認できるので個々の学習カリキュラムや追加宿題を用意していきます

——学校の宿題や質問への対応はどのようにされていますか?

学校のワークも自由に質問いただけます。プリントが終わったタイミングで説明を受けたり、もう少し自分で進めてからまとめて質問を受けたり、生徒のペースに合わせてやっています。ただし、学校の質問だらけになると対応が遅れてしまうので、混み合いそうな場合は塾が用意するプリントやタブレットに集中してもらって、空いた時間で別枠で対応しています。

——他塾よりも力を入れているポイントはありますか?

開進塾は英単語と国語の文章読解に力を入れている塾です。英単語もただ練習するのではなく、きちんと発音してもらって、アクセントをチェックして、正しく発音できるように指導しています。また、文章読解で苦戦している小学生、中学生が多いので、読解演習プリントを必ず宿題にしていて、ただやるだけではなく、なぜその答えを選んだのかしっかり解説しているのが特徴です。

——開進塾の料金体系について教えていただけますか?

集団以上、個別指導以下という料金設定になっています。60分週2回で授業料が1万円で、個別指導が1教科で1万8000円ぐらいなので、時間数で見ると個別指導よりは安いものの、決して安くはない料金設定です。

参考までに、前職の大手塾は80分1コマ1ヶ月1万8000円程度で、毎月の管理費3000円がかかるので2万3000円でした。

 

集中力を高める教室づくり

——高校生の受け入れについてはいかがですか?

基本的に高校生は受け入れていません。大学受験になってくると、個別指導の方が合っているのではないかと考えています。ただし、例外として、高校1年生2年生で学校の勉強を家でなかなかやらない生徒で、中学3年生から持ち上がりで継続している生徒が何人かいます。

また、大学受験をしない生徒で、総合選抜型の受験や指定校推薦のために成績を取るための勉強をする生徒は受け入れています。あくまでも学校の成績アップのための学習支援という形での受け入れとなります。

このように、開進塾では小学生中学生を中心としながら、個々の生徒の状況や目的に応じて柔軟な対応を行っています。基本的な学習スタイルは自立学習型を軸としつつ、生徒一人ひとりの目標に合わせた指導を心がけています。

——塾の雰囲気やカルチャーについて教えてください。

保護者さまにも驚かれるくらい静かです(笑)。みんなしっかり勉強をしています。近隣にはガヤガヤ騒がしい雰囲気になっている塾もあると聞きます。うちは休み時間もないので、塾に来てからは帰るタイミングで友達と一言二言を交わす程度です。教室に入ると勉強モードに入れる教室づくりを心がけています。

保護者安心のサポート体制

——入退室管理や保護者との連絡体制はどのようになっていますか?

「コミル」というアプリで入退室を管理していて、生徒が塾に来て、帰るタイミングでそれぞれ保護者さまに通知が行きます。

また、教室の公式LINEがあるので、勉強の相談やテスト前の指導内容の要望はメッセージをいただいて、即時対応しています。気軽に連絡が取れる体制になっているので、コミュニケーションは多い塾ですね。対面の面談については東久留米校では年2回必ずやっています。

——自習スペースの利用はいかがでしょうか?

はい、ご自由にお使いいただけます。集団授業や個別指導の塾と異なり、ワンフロアに個人学習ブースがたくさんあります。授業を受けている生徒もいれば自習に来ている生徒もいます。授業で埋まっていない限りは自習が利用可能です。授業が入っていない日も自習室で勉強している生徒がたくさんいます。

 

勉強をがんばる生徒の輝ける場所へ

——生徒にとってどういう場所にしたいとお考えですか?

勉強をがんばっている人が一番輝ける場所であってほしいと思い、日々運営に努めています。勉強が単なる「作業」になっている子たちがすごく増えていると感じます。宿題をただやるだけ、提出物のために空欄を埋めるだけ、答えを写すだけなど、勉強を作業にして欲しくありません。せっかく時間をかけて勉強するのであれば、自分の力や将来のスキルになるように、思考力を伸ばしてあげられるようにしたい。それが実現できる教室になるように運営しています。

教室長が自ら指導するので、3教室とも保護者さまから聞いた要望を取り入れて、子どもたちの様子も見ながら、その子に一番必要なことを提供しています。

——塾を探している保護者の方へメッセージをお願いします。

大学受験も高校受験も大きく様変わりをしていて、来年度は中学校の教科書改訂があります。QRコードを読み込んで動画を見たり、自分で考えて勉強しなければいけない内容に教科書が切り替わります。受身ではなく、少しでも勉強に向かえるように、子どもたちにこれから接していかなければいけない時代が迫っています。

ご家庭でも日々の声かけであったり、少しでも勉強に対するモチベーションが上がるような関わりを大人がしていったり、導いてあげることが必要になります。保護者さまには、そういった学びができる場所を大切なお子さまに準備していただけたらと思います。当塾もそこに根差した指導サービスができるように全力で取り組んでいきます。

お子さまの勉強にお困りの方はぜひお気軽にご相談ください。

——本日はありがとうございました。

取材協力:開進塾

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