【勉強が好きになることを何よりも大切に】個別指導塾ビオスタディにインタビュー
千葉県柏市の個別指導塾ビオスタディは、1対1の個別指導を提供する塾です。個別指導塾ビオスタディ塾長の吉田先生に、塾の特徴や生徒への指導方針についてお話をうかがいました。
- 吉田晃士(よしだ あきひと)先生
- 個別指導塾の塾長として、10年間勤務。
2022年9月に千葉県柏市にて、個別指導塾ビオスタディを開業。
勉強が続けることができるノウハウと講師も授業が行いやすい先生ひとりが生徒一人に授業を行う指導形態の塾を運営。
もっと生徒のことが見える塾
ーー本日はよろしくお願いします。まずはビオスタディを立ち上げようと思った経緯からお聞かせください。
よろしくお願いします。前職の個別指導塾で勤めていた際に、もっと生徒ひとりひとりに寄り添ったサービスを提供できると思ったのがきっかけです。
一般的な個別指導塾との最大の違いは、生徒が問題を解く時間を含めて塾でサポートする点です。
勉強の際に生徒にとって一番大変なタイミングは、「自分で問題を解いているとき」だと考えています。前の塾では生徒が一人で問題を解く時間が多かったのです。
これに対しビオスタディは、生徒の学習状況を詳細に把握し、サポートできる体制を整えた「もっと生徒のことが見える塾」を目指しています。
勉強を取り入れてよりよい生活を
ーーありがとうございます。ビオスタディは千葉県柏市の塾ですが、立ち上げにあたって柏市を選んだ理由と柏市の地域性を教えてください。
柏市を選んだ最大の理由は、私が柏に住んでいて地域性に詳しかったことです。持っている知識が塾の立ち上げにあたって強みになると考えました。
柏は千葉県のなかでも主要駅のひとつで、教育熱心な地域です。そのため、多くの学習塾や予備校が集中しており、教育サービスの競争が激しい地域でもあります。
こういった環境では、多くの塾が難関校への合格実績を全面に押し出して生徒を集める傾向があります。もちろんこれは有効な戦略です。しかし、難関校合格以外の目標をもつ生徒や保護者も相当数いるのではないかと考え、そういった人たちへアプローチしたいと考えました。
ーー難関校合格以外のどういったニーズに応えようと考えられたのですか?
簡単にいうと「続けられる勉強」ができるようになりたいというニーズです。多くの生徒は勉強をしなきゃいけないことはわかっているものの忙しかったり、なまけてしまったりしてできません。そういった問題を解決して、勉強を日々の生活に自然に組み込めるようにしたいのです。そうすることでさらに充実した生活が送れるようになると考えています。
もちろん塾である以上、合格や点数アップは目指すべき目標です。しかし、それだけではなく、その先の「生活」も大切にしたいと考えています。つまり、試験のためだけではなく、将来にわたって役立つ学習習慣や考え方を身につけてほしいということです。
塾でしかできない指導をしっかりと
ーーなるほど。ではどちらかと補習を目的とした生徒が通塾する生徒としては多いのですか?
いえ、さまざまな目的の生徒が通塾しています。補修目的の生徒はたしかに多いですが、受験目的の生徒も通塾しています。具体的には高校受験生もいますし、中学受験生や大学受験生も通塾しています。
ーー受験生向けにはどういった指導をされていますか?
もちろん通常の授業は行っていますが、それ以上に塾でしかできない指導に力を入れています。
というのも、今の受験生は基本的な受験対策をある程度知っています。テキストや参考書を一冊完璧にすることが大切だとか、そういったことは多くの受験生が理解しています。
しかし、実際に毎日何をすべきか、どう学習を進めればいいかというところで悩む生徒は多くいます。家でひとりで勉強するのも大変です。
そこでビオスタディでは、生徒と対話しながら、いま何をするべきかを一緒に考え、決めていく作業を重視しています。これこそが塾でしかできない、本当に大事な指導だと考えています。
ーー学習計画について話し合う時間があるということですか?
はい。授業以外にそういった時間を設けています。
ただし、ビオスタディでは「学習計画」という形式的なものは立てません。
大切なのは「ビジョン」と「記録」
ーー学習計画を立てないのですか? それは一体なぜなのでしょう。
はい、理由は3つあります。
まず一つ目は「計画は崩れやすい」ということです。大人でさえ計画通りに物事を進めるのは難しいものです。ましてや、誘惑の多い環境にいる生徒が厳密な計画を守るのは、さらに難しいと考えています。
二つ目の理由は、生徒のモチベーション維持に関わることです。緻密な計画を立てると達成できなかった時に生徒の勉強意欲を削いでしまう可能性があります。計画通り勉強ができなかったという挫折感を味わってほしくないということですね。
三つ目は実践的な理由です。計画が崩れると、修正する時間が必要になります。その時間を実際の学習や生徒との対話に使ったほうが効果的だと考えています。
ーーではどうやって勉強のモチベーションを保ちながら学習管理をしているのですか?
ビオスタディでは主に二つの方法で生徒のモチベーションを保ちながら学習管理をしています。それは「ビジョンを見せること」と「記録を取ること」です。
まず、「ビジョンを見せる」というのは、生徒に具体的な展望を示すことです。たとえば、「毎日30分数学の問題を解いていけば、3ヶ月後にはテストの点数が20点上がるよ」といった具合です。こういう具体的な目標があると、生徒もがんばる意味がわかりやすいんです。
それと同時に、日々の学習内容を細かく記録していきます。この記録を見ることで、生徒は「自分はこんなに勉強したんだ」と日々のがんばりを実感できます。これがモチベーション維持に繋がります。
さらにこの記録は復習にも役立ちます。たとえば「この問題は前にできたけど、この問題は苦手だった」というのがわかるので、無駄なく効率的に復習ができるのです。質の高い復習ができれば、それだけ成績アップも早くなり、またモチベーションが上がるといった好循環を生み出せます。
大切なのは、この記録を生徒ひとりひとりに合わせてカスタマイズしていることです。全員同じではなくて、個々の生徒の特性や目標に合わせた記録を取っています。
ーー記録はどのくらい細かく作っていますか? 学校での勉強や自習について生徒自身に書いてもらっているような形ですか?
理想を言えば、学校で何をやったか、自習で何をしたかといった細かい部分まで記録したいと考えています。でも、実際のところ、そこまで細かく生徒さん自身に記録してもらうのは現実的ではないんですよ。
なぜかというと、生徒さんにとってはかなり手間がかかる作業だからです。毎日の学習に加えて、詳細な記録までつけるのは、正直面倒くさいですよね。それに、そこまでの負担を課すと、かえって勉強自体へのモチベーションが下がってしまう可能性もあります。
そのため、ビオスタディでは、この記録作業を塾側ですべて引き受けています。塾は授業料をいただいているわけですから、そのぶん私たちがサービスとして提供すべきだと考えています。
ーー先生が全部ですか! 講師の方に任せるといったことはしないのですか?
はい、基本的には私が担当しています。講師には生徒に問題の解き方を教えることに集中してもらっています。
講師に授業と学習管理の両方を担当させることは、講師にとってかなりの負担になります。授業の準備や教務だけでも大変な仕事なのに、それに加えて細かい学習管理までとなると、過重労働になりかねません。
ーー講師が生徒ひとりひとりにカリキュラムを作ったり管理したりといった塾を多く見かけます。その方式は難しいということですか?
そうですね、普通の個別指導塾ではその方式は難しいと考えています。
学習管理を専門にしている大手予備校なら可能かもしれません。でも、一般的な個別指導塾では問題が出てきます。
まず、講師によってサービスの質にばらつきが出てしまいます。それに、授業と学習管理の両方を任されると、講師の負担が大きくなりすぎるんです。
だから、ビオスタディではカリキュラム管理は全て私が担当しています。講師には授業に集中してもらう。これが生徒さんにとっても、講師にとっても、最も効果的だと考えています。
問題を解くタイミングで助けてあげたい
ーー次は指導のスタイルと強みについてお聞かせください。個別指導塾は1対2と1対3でどう違うのかなどをはじめに比較が難しく感じます。ビオスタディの強みとはなんですか?
ビオスタディの強みは大きく二つあります。
一つ目は1対1での授業です。解き方を教えるだけなら1対2でも1対3でも大きな違いはありませんが、1対1でしかできないことがあります。
それは生徒が問題を解くのを見ていてあげられることです。私は勉強とは「問題を解くこと」だと考えています。問題を解いている時がいちばん頭を使いますし、ストレスも溜まります。
つまり、生徒が一番困るのは問題を解いているときなのです。そのタイミング、生徒がこの問題がわかりませんといったタイミングで助けてあげたいと考え1対1の形式にしました。
二つ目の強みは、塾で演習時間を設けていることです。生徒にとって一人で問題を解くのは大変なことです。だからなるべく塾で問題を解いてもらい、わからないことはすぐに授業で教えられるようにしています。
この方式なら、生徒は効率よく学習でき、モチベーションも保ちやすいんです。これがビオスタディの強みだと考えています
ーーではおすすめコースといった形式ではないのですね。生徒ひとりひとりの進捗を見て、その時々で調整をかけていくのですか?
そうですね。決まったコースは設けていません。生徒ひとりひとりの状況に合わせて調整しています。
大切なのは、生徒が長期的に勉強を続けられることです。たとえば、小学生なら学校帰りに無理なく塾に通える時間帯を考えたり、その子の生活リズムに合わせた学習習慣を作ったりしています。
学習内容だけでなく、生活全体を見据えた指導を心がけています。これが継続的な学習に繋がると考えています。
みんな真面目で真剣だからこそ
ーー塾の雰囲気について心がけていることもお聞かせください。
大きく二つのことを心がけています。生徒同士の比較をしないことと、真面目に勉強する場所だとわかってもらうことです。
まず、比較をしない理由ですが、勉強の楽しさはじわじわ来るものです。その楽しさに気づく前に、他の子と比べられて勉強をきらいになってほしくないんです。
次に、真面目な雰囲気づくりについてですが、実は子どもたちはみんな真面目なんです。場所や状況をちゃんと理解して、それに合わせた行動をとります。だから、ここが勉強する場所だとわかれば、自然と真剣に取り組んでくれます。
そのために大事なのは、生徒に今やるべきことを明確に伝え、わからないことをすぐに教えることです。これができれば、生徒同士の無駄な会話も減り、自然と勉強に集中できる雰囲気が生まれるんです。
結果として、楽しく真面目に勉強できる環境ができあがります。これがビオスタディの目指す雰囲気なんです。
求めるのは裏技ではなく王道を教えられる講師
ーー塾全体の雰囲気づくりには講師の尽力も不可欠だと思います。採用する講師に求めるものはなんですか?
大きく二つのことを重視しています。
まず、塾の主役は講師ではなく生徒であるということを理解してくれる人です。講師は脇役に徹し、生徒の成長をサポートする役割だと考えています。次に教え方についてですが、奇抜な方法ではなく、教科書に沿った王道の解き方を教えられる人を求めています。
問題を解くための「裏技」は数ありますが、それは特定の問題にしか使えません。私はさまざまな問題に対応できる基本的な解法を、丁寧に教えることが大切だと考えています。このアプローチなら、生徒が知らない問題に直面しても対応できる力が身につきます。結果的に勉強嫌いを防ぎ、長期的な学力向上に繋がります。
ーー施設面、入退室管理や保護者との連絡などで行っている施策はありますか?
いくつか工夫している点があります。
まず、入退室管理は塾専用のアプリを使っています。
保護者との連絡は主に三つの方法で行っています。一つ目は学期ごとの対面面談、二つ目はアプリのチャット機能、三つ目は電話です。
従来の方法とデジタルツールを組み合わせて、効率的で密接なコミュニケーションを心がけています。
ビオスタディは生徒が笑顔で家に帰っていく塾
ーー生徒にとって塾をどういう場所にしたいですか?
私たちはビオスタディが「勉強が続けられる場所」になってほしいと考えています。そのために授業の日だけでなく自習室を利用してもらう日も決めています。
ーー最後に塾を探している保護者へのメッセージをお願いします。
まず、お子さんの勉強時間の質を高めたい方へ。ビオスタディでは集中して勉強できる環境を提供しています。家での勉強時間を減らし、趣味や部活の時間を増やせます。お子さんだけでなく保護者の方の生活全体の充実につながると思います。
次に、勉強に不安や嫌悪感をもつお子さんをお持ちの方へ。その原因には必ず理由があります。ビオスタディでは、その理由を見つけ出し、解決策を提案します。
最後に、多くの生徒さんが「楽しかった」「今までで一番勉強した」と笑顔で帰っていきます。これが私たちの自信です。ぜひ、1ヶ月の無料体験授業をご利用ください。この期間で、ビオスタディが皆さまに合うかどうかを判断していただければと思います。
ーー本日はありがとうございました。
取材協力:個別指導塾ビオスタディ