- 推薦入試で不合格になった後の出願手続きと期限
- 同じ高校を一般入試で受けるか、志望校を変更するかの考え方
- 一般入試までの19日間の学習計画と優先したい勉強
- 過去問の失点分析や学習計画について学校・塾に相談する方法
都立高校の推薦入試に向けて、面接や作文の練習を重ねてきたのに不合格だった。結果を受け止めきれず、一般入試のことまで考えられない受験生もいるでしょう。保護者も、これからどう支えればよいのか迷うかもしれません。
推薦入試で不合格になっても、同じ都立高校の一般入試に挑戦できます。 推薦の結果が、そのまま一般入試の合否につながるわけではありません。
とはいえ、すぐに気持ちを切り替えるのは簡単ではありません。まずは本人の気持ちを大切にしながら、出願手続など、今できることから少しずつ進めていきましょう。
この記事では、2027年度の出願期限や志望校の判断基準、一般入試までの19日間で優先したい学習を整理します。
推薦に落ちても同じ都立高校を一般入試で受けられる
都立高校の推薦入試で不合格になっても、同じ高校の一般入試を受けられます。別の都立高校へ出願することも可能です。
ただし、推薦入試を受けたことで一般入試が有利になるわけではありません。一般入試では、学力検査や調査書などの選考基準に沿って合否が決まります。
2027年度の推薦の合格発表から一般入試までの日程は、次のとおりです。
内容 日程 推薦の合格発表 2月2日(火) 第一次募集の出願期限 2月4日(木) 入学願書の取下げ 2月10日(水) 入学願書の再提出 2月12日(金) 第一次募集の学力検査 2月21日(日) 第一次募集の合格発表 3月1日(月)
推薦の合格発表から一般入試までは19日ありますが、出願期限は2月4日です。インターネット出願の入力は同日17時まで、必要書類も同日必着となっています。
本人がすぐに気持ちを切り替えられなくても、保護者が先に中学校の担任へ相談し、出願状況や必要な手続きを確認しておくことはできます。
なお、全日制高校では、所定の手続きによって出願後に志願変更できる場合があります。変更を検討する際は、取下げ・再提出の条件と期限を担任に確認してください。
発表翌日から3日間で確認すること
推薦不合格の直後は、勉強を一気に再開しようとするより、出願手続と今後の学習に必要な情報を整理することから始めましょう。
ここで紹介する3日間は、気持ちを切り替えるための期限ではありません。本人の気持ちの整理と、入試に向けて必要な準備は分けて考えて構いません。
日程 優先すること 2月3日 担任に出願状況を確認し、一般入試の志望校を相談する 2月4日 出願手続が期限内に完了しているか確認する 2月5日 模試や過去問の答案をそろえ、残り期間の学習課題を整理する
すでに一般入試の志望校が決まっている場合は、その方針で準備を進めます。
一方、推薦の結果を受けて志望校を迷っている場合は、次の判断材料を確認してください。
同じ高校を受けるか判断する5つのポイント
推薦で不合格になったことだけを理由に、志望校を下げる必要はありません。
ただし、本人の希望に加え、一般入試で必要な得点と現在の学力を踏まえて判断することが大切です。
判断材料 確認すること 本人の希望 今もその高校へ通いたいと思っているか 内申点 換算内申を踏まえ、学力検査でどの程度の得点が必要か 模試 志望校の目標点との差はどのくらいか 過去問 本番と同じ時間で目標点に近づけているか 私立併願 都立不合格時の進路や入学手続に問題はないか
特に確認したいのは、一般入試で必要と考えられる得点と、現在の得点との差です。
模試の判定だけではなく、内申点と過去問の結果を合わせて確認しましょう。ただし、入試当日の合格点は事前に確定できないため、目標点はあくまで判断の目安になります。
本人が引き続き同じ高校を希望している場合は、その気持ちを尊重しながら、一般入試でどの程度の得点が必要かを確認します。
目標点との差が大きい場合や、本人の希望が変わった場合は、ほかの高校も選択肢に入れましょう。
出願期限までに判断が難しい場合は、志願変更の制度も含めて担任に相談してください。
一般入試までの1週間は得点につながる勉強を優先する
出願先が決まったら、一般入試に向けて学習を進めます。
残り期間ですべての苦手を克服するのは難しいため、過去問や模試で失点した問題から、短期間で得点につなげられるものを優先しましょう。
まずは、直近の過去問や模試の答案を確認し、失点の原因を次の4つに分けます。
失点の原因 優先する対策 知識不足 漢字、英単語、理社の基本事項などを復習する 解き方の理解不足 基本問題に戻り、解法を確認してから類題を解く ケアレスミス 計算過程や設問の読み違いなど、ミスの傾向を確認する 時間不足 問題を解く順番と時間配分を見直す
例えば、数学の基本的な計算問題や、理科・社会の知識問題で失点しているなら、優先的に復習する候補になります。
一方、理解に時間がかかる難問を一から克服しようとすると、ほかの教科の復習時間が不足するかもしれません。
すべての問題を正解できるようにするのではなく、志望校の出題傾向と本人の答案を踏まえて、優先順位をつけます。
また、一日の学習計画には、教材名やページ、取り組む時間を具体的に書きましょう。
予定どおりに進まない場合は、睡眠時間を削って取り戻そうとせず、優先度の低い課題を減らして調整してください。
一般入試までの19日間はどう過ごす?日別スケジュール例
推薦の合格発表から一般入試までは、限られた日数しかありません。
ただし、19日間をすべて勉強で埋める必要はありません。出願手続や志願変更の確認、学習の見直し、試験当日の準備も含めて計画を立てます。
次の表は、2月2日の推薦合格発表から2月21日の学力検査までの進め方の一例です。
日程 取り組むこと 2月2日(火) 推薦の結果を確認。保護者は出願状況を確認する 2月3日(水) 担任と志望校・出願手続を確認する 2月4日(木) 一般入試の出願期限。手続の完了を確認する 2月5日(金) 模試・過去問の答案を整理し、失点原因を確認する 2月6日(土) 優先度の高い苦手分野の復習を始める 2月7日(日) 別の教科の得点源となる問題を復習する 2月8日(月) 復習した範囲の問題を解き直す 2月9日(火) 時間不足やケアレスミスへの対策を進める 2月10日(水) 志願変更する場合は願書の取下げ手続を行う 2月11日(木) 優先度の高い苦手分野を引き続き復習する 2月12日(金) 志願変更する場合は願書の再提出を行う 2月13日(土) 過去問を本番と同じ時間で解く 2月14日(日) 過去問を採点し、失点した問題を分析する 2月15日(月) 過去問で見つかった弱点を復習する 2月16日(火) 復習した問題をもう一度解いて定着を確認する 2月17日(水) 暗記事項や基本問題を復習する 2月18日(木) 時間配分や解答時の注意点を確認する 2月19日(金) 間違えやすい問題を中心に最終確認する 2月20日(土) 持ち物と会場までの経路を確認し、早めに休む 2月21日(日) 一般入試当日
このスケジュールで大切なのは、新しい問題を解くだけで終わらず、失点の確認と復習の時間を確保することです。
特に直前1週間は、新しい教材を増やすより、これまでに間違えた問題や暗記事項を確認することを優先しましょう。
また、入試直前は睡眠時間や生活リズムを崩さないようにしてください。勉強量を増やすことより、本番で普段の力を発揮できる状態に整えることが重要です。
学習計画を立てられないときは中学校や塾に相談する
推薦不合格のショックが大きく、本人がすぐに勉強へ戻れない場合もあるでしょう。
気持ちを切り替えるよう無理に促すのではなく、まずは中学校の担任や、通っている塾の先生に相談してください。
特に、志望校の判断や学習の優先順位を決められない場合は、模試の成績や過去問の答案を持参し、残り期間で取り組む内容を一緒に整理してもらうとよいでしょう。
本人が相談しづらい場合は、保護者だけで先に相談することもできます。
また、今の塾では十分な対策が難しい場合や、家庭だけで学習計画を立てられない場合は、短期受講も選択肢になります。
ただし、入試直前に新しい塾へ入ること自体を目的にせず、必要な教科や課題に絞って指導を受けられるか確認しましょう。
都立高校受験に強い塾の選び方では、過去問分析や学習計画のサポートを比較する方法を紹介しています。
短期受講を検討する場合は、東京都内の塾を地域から探すから候補を確認し、途中からの受入れや対応できる教科を問い合わせてください。
なお、本人への声のかけ方や気持ちの支え方に悩んでいる方は、別記事「都立推薦に落ちた子へ、親は何と声をかける?」も参考にしてください。
まとめ
都立高校の推薦入試で不合格になっても、同じ高校の一般入試に挑戦できます。
気持ちの整理を急ぐ必要はありませんが、出願期限は迫っています。まずは保護者が担任と手続を確認し、本人の希望や内申点、模試・過去問の結果を踏まえて志望校を判断しましょう。
一般入試までの学習では、すべての苦手を克服しようとせず、得点につながる課題へ優先的に取り組みます。
本人が思うように勉強を再開できないときも、親子だけで抱え込む必要はありません。中学校や塾の力を借りながら、今できる準備を一つずつ進めていきましょう。
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