岡山県で約50年間、子どもと保護者に寄り添い指導を続けている地域密着型の「明修塾」。変わらない指導法を続ける一方で、AIを用いた最新ICT教材「atama+」を導入するなど、時代に合わせた変化も積極的に取り入れています。長年愛される塾の指導法についてうかがいました。
今回お話を伺った先生
今城 伸二(いまじょう しんじ)先生
1996年に明友社(明修塾)に新卒で入社。以来、岡山市の倉田教室で、講師及び教室責任者として勤務。主に小中学部の理系科目を担当。また、明修塾の運営管理部長、中学数学教務科長を務めている。
岡山県の入試トレンドを熟知した地域密着型塾
ーーさっそくですが、明修塾についてご紹介いただけますか?
はい、明修塾は岡山市と倉敷市で13教室を展開しています。小学生、中学生、高校生が対象です。生徒の割合としては、教室ごとにまちまちではあるのですが、全体でいうと小学生が約30%、中学生が約50%、高校生が約20%となっており、中学生が全塾生の半分を占めています。
13の教室のうち、大学受験専用の「カレッジ倉敷」を除く12教室に小学部と中学部を設置しています。
ーー岡山県の受験状況についてお聞かせください。
岡山では中学受験熱が高まり、特に公立中高一貫校を目指す生徒が多いです。
高校受験については、岡山では県立高校の方がレベルが高かったので、「第一志望は県立、私立はすべりどめ」という風潮がありました。それがここ10年で様変わりし、近年は私立高校の人気が高まっています。県立高校は費用が安いというメリットはありますが、今はお金を払ってでも私立に行きたいという生徒が増えていますね。
ーーそれはどうしてですか?
理由は、私立校の面倒見のよさにあります。最近の私立校は、普通科のなかでも学力に応じて3〜4段階の学力別コースに細かく分けています。受験生は、志望校選びの時点で自分がどのコースに行きたいか選び、そのコースを受験します。したがって、自分の学力に応じたコースに入学すれば、3年間しっかり勉強できるようになっています。
さらに、学校によっては一番難しいコースを10人程度に絞り、合格者は学費が免除になどの特典が受けられる場合も。経済的に県立校しか受験することができないような生徒たちも、実力さえあれば私立校で学ぶことができるようになってきています。
当塾に相談に来られる保護者も、10年前と違い、最初から「私立高校に行きたい」という意志を持って来られる方が多くなっています。
ーー時代とともに学校選びも変わってきているのですね。一方で情報の少ない保護者のなかには、今でも「県立高校の方がいい」と思っている方も多いのではないでしょうか?
多いですね。ご自身が学生だった頃のままの情報で止まっている保護者は多いので、入塾説明の際などに、最新の受験事情をきちんとお伝えします。
ーー時代の流れや学校の情報について正確な情報を提供できるのは、地域密着型ならではの強みですよね。
はい。明修塾は、地域密着型の塾として50年近くの歴史があり、蓄積した膨大なデータを持っています。そのデータのなかには、偏差値などの表面的な数値はもちろん、その土地で運営しているからこそ得られる学校の雰囲気だったり、在校生からの情報など、ソフト面の情報も多く含まれています。それらの情報を逐一保護者にフィードバックしています。
生徒の通う中学校に合わせた対策をする、きめ細やかな指導
ーー教室の雰囲気や授業について教えてください。
受験に向けてバリバリするというよりは、アットホームという言い方が合っているかもしれません。授業に関しては、もちろん受験対策はしますが、まずは学校の定期テストを確実にとっていくことを目標としています。
ーー具体的にはどのように授業を行っていますか?
明修塾では、小中高生の9割が一斉授業のコースを受けています。個別指導コースもありますが、こちらは一斉授業でついていくのがやや難しいと思われる生徒に対して保護者と相談しながらご提案します。
一斉授業の内容として、先取りを中心にしています。学校の授業のスピードを見ながら、常にその先をいく授業を行っています。定期テストの2週間前になると、定期テスト対策として復習をメインとした授業に切り替えます。
具体的には、各中学校で過去に出題された定期テストを参考にして、類題を解いていきます。生徒は学区の近くの教室に通うため、おのずと各教室で行うテスト対策の内容も変わってきます。それぞれの中学校の特色に柔軟に合わせられる、ここが地域密着型の塾の強みだと思いますね。
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