子どもに習い事をさせてあげたいけど、何をさせたら良いのか悩んでいませんか?
塾シルでは、習い事に通う0歳~6歳までの未就学児または小学生のお子さんがいらっしゃる先輩ママ総勢400人以上にアンケートを実施しました。
ここでは先輩ママが通わせたけど無駄になってしまったと感じている習い事を紹介しています。
検討時に気になる、通わせてからのママの苦労について体験談もまとめているので、子どもの習い事選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
※今回のアンケートの母数である432人のうち、84%の先輩ママは通わせたけど無駄になってしまったと思う習い事はないと回答がありました。そのうえでの調査結果の紹介になることをご理解ください。
この記事の監修者
無駄だったと感じる習い事の意見を紹介
先輩ママの皆さんは、どんな習い事がどのような理由で無駄になったと感じているかを紹介していきます。
習い事全般「本人のやる気が感じられない」
もっとも多かったのが、本人のやる気がないという意見です。
周囲の友だちが通っているからという理由だけではなかなか続かないケースも少なくありません。この理由の解消のためには、本格的に通う前に体験をしてみて、子どもの感想に耳を傾けるとよいでしょう。
先輩ママさんの詳しい意見
学習系の習い事に多かった「身についていない、結果が出ない」
主に学習系の習い事(英会話・進学塾・プログラミングなど)で多かったのが、「身についていない」「結果が出ない」という意見です。学習系の習い事の成果は親が感じ取りやすいもの。それゆえに、効果が出ていない場合もすぐにわかり、結果的に習わせて無駄だったと感じてしまうケースがあります。
先輩ママさんの詳しい意見
習い事の成果が出るか否かは、実際に通わせてみないとわからない側面があります。学習系の習い事は、学校の成績やテストなどですぐに把握できるため、結果に結びついていないことがすぐにわかります。
また、スポーツ系の習い事でも、子どもと公園で遊んでいる際や体育の授業などを通して力がついていないのがわかるケースもあります。さまざまな要因はあるものの、結果が出ないことを理由に無駄だったと判断するママも少なくありませんでした。
スポーツ系の習い事特有の「けがや痛みを怖がってしまった」
スポーツ系の習い事(スイミング・クラシックバレエ・空手・体操など)のデメリットともいうべきポイントが、練習中のけがや痛みに対する恐怖心です。教室側も安全に配慮しているものの、けがをしてしまったことで辞めてしまった習い事があるという声も見受けられました。
先輩ママさんの詳しい意見
スポーツ系の習い事の場合、入会時にスポーツ保険の加入が義務づけられる場合もあります。補償自体はそれで完結しますが、けがをしてしまうとその習い事に対して恐怖心を覚えたり、自信喪失をしてしまったりする子もいます。
通わせ続けるには、けがの療養と当時にメンタルのケアも必要ですが、なかなかうまくいかずに辞めてしまうケースもあるようです。
芸術・文化系の習い事「成績につながらない」
芸術・文化系の習い事(ピアノ・絵画など)では、「成績につながらない」という意見がよく見受けられました。習い事の性質上、仕方のない側面もありますが、学習系やスポーツ系の習い事よりも成果が見えにくいことが、無駄だと感じてしまう原因のようです。
先輩ママさんの詳しい意見
学校の成績に結びつくことが少ないものの、音楽や美術の授業での評価を期待していたと思われる意見が見受けられます。もちろんそれ以外にも期待されていた部分はあるでしょうが、期待していたほどの効果を見込めなかったのかもしれません。
芸術・文化系の習い事は、手先の器用さの向上や音感の訓練など、義務教育で学ぶ勉強とは関係が薄い分野を鍛えるのに適していることが多いです。また、将来音楽大学や美術学校に通わせたいという明確な目的がないと、なかなか習い事に価値を見出せない可能性もあるでしょう。
習い事全般で見られた「先生との相性が…」
習い事全般に見られた無駄になってしまったという意見で多く見られたのが、先生や講師との相性に関する意見です。習い事は人対人でもあるため、相性の良し悪しも重要です。習い事の先生たちとの相性が良くなく、無駄に感じてしまったというケースもあるようです。
先輩ママさんの詳しい意見
教室の形態や指導者の方針もあるかもしれませんが、先生と合わなかったり、信頼していた講師が異動してしまったりで結局辞めさせてしまったというママもいました。しかし、入会前の体験教室などで払しょくできる可能性はあります。
この意見は、スポーツ系や学習系、芸術・文化系の習い事の3つそれぞれで見られました。人同士であるため仕方のない側面はあるでしょう。これから習い事に通わせようか検討している方は、一度教室の雰囲気とともに先生の人柄などもチェックすると良いかもしれません。
先輩ママが子どもに習わせて苦労した習い事は?
次は、先輩ママが「子どもに習わせて苦労した習い事」に寄せられた意見を紹介します。
習い事に通いはじめると、子どものスケジュール調整が必要になります。複数の習い事をすることになればその労力も増えますが、それ以外にも習い事を通して先輩ママが苦労を感じたこともあるようです。
スポーツ系の習い事に多い「送迎や付き添いが大変」
住んでいる場所にもよりますが、習い事や試合・発表会などへの会場に子どもを送迎するのが大変だったという声が多く上がっていました。また、試合など丸1日費やすようなイベントでは付き添いも発生し、苦労したとの声も寄せられています。
先輩ママさんの詳しい意見
家から距離がある習い事では、子ども1人だけで行かせるわけにいかないケースもあるでしょう。そうした場合、保護者は習い事の時間は家事や育児の手を止めなければならず、それが負担になっていたという声が多数ありました。
また、下のきょうだいがいたりすると、その子と一緒に移動しなければならないことも苦労した理由のひとつとして考えられます。実際に通う子どもだけではなく、送迎するママさんもスケジュール調整が必須です。
小さい子どもによくある「気分が乗らない日は大変」
子どもが小さく、どうしても気分が乗らずに習い事に行かせるために説得したというママさんもいました。小さい子どもに限った話ではないかもしれませんが、今回のアンケートでは、特にこの声が多かった傾向にあります。
先輩ママさんの詳しい意見
子どもの性格や先生の指導法も大きく関係しますが、どうしても子どもの気分が乗らないときは、通わせるところから苦労されたとのことです。実際に教室に行っても、集中して取り組めていないこともあったという意見もありました。
子どもの気分にムラがあるのは、一説には感覚統合が未発達だからという理由があります。脳に入ってくるさまざまな感覚刺激を整理する機能のことですが、子どもが幼いうちはこうした機能が未熟なため、ひとつのことに集中できないことも少なくないのです。あまりにも気にかかる場合は病院で診てもらうと良いですが、年齢を重ねるにつれて感覚が統合されていくとされているため、経過を見ても差し支えないでしょう。子どもが小さい間だけの問題かもしれません。
習い事の宿命?「お金がかかる」
習い事をしていると、毎月月謝がかかります。こうした費用に関する声も複数上がっていました。どのようなものがあったのかを紹介します。
先輩ママさんの詳しい意見
月々の費用に関しては、月謝以外にも費用がかかる習い事があるようです。遠征や発表会がつきものの習い事の場合、月謝以外に必要な費用にはどんなものが考えられるか、あらかじめ聞いておく必要があるでしょう。
また、今回の意見には直接なかったものの、昇級試験のために費用がかかる習い事もあります。基本的には習い事を始める前に尋ねておくと良いでしょう。
学習系の習い事でよく見られた「家ではしない」
学習系の習い事によく見られた苦労したことに、「家で宿題・学習をしない」というものがありました。宿題以外にも勉強習慣にまつわる苦労がいくつか寄せられています。
先輩ママさんの詳しい意見
学習系以外にもスポーツ系の習い事でもよく見られました。環境の問題も考えられるものの、習い事+αの練習や勉強は、身につけるまで時間がかかるようです。
また、「親が教えられない」という意見もありました。親が教えると素直に聞き入れてもらえずケンカになってしまったり、わかりやすく教えてあげられなかったりと、お悩みを抱えているママも多いようです。
習慣化や本人のやる気を引き出すのは大変なことです。習い事の先生と相談しながらアプローチをしていくと良いでしょう。
習い事をはじめて「家事の負担が増えた」
一部の習い事では、送迎以外の面で家事負担を増やす、もしくはその恐れがあるものもあります。結果的にそれが習い事をはじめたことに対する苦痛につながっているケースもありました。
先輩ママさんの詳しい意見
洗濯やお弁当作り、食事の準備が主な負担になっていることがわかります。また、習い事をはじめたことで、習い事中心の生活になってしまうことが大変という意見も見受けられました。
結果的に、家族の誰かに家事や育児をお願いしなければならないという状態に陥る先輩ママさんも多くいました。習い事による家事負担の増加は、送迎以外にも発生することがあることを覚えておきましょう。
習い事選びは慎重に検討しましょう
習い事に通わせる前に重要なのは、ママの準備や情報収集、子どもの様子観察などです。習い事って結局通わせないほうがいいの?と思ってしまった場合は、こちらの専門家Q&Aをチェックしてみてくださいね。ここにあるとおり、習い事が子どもに合っているかどうかはすぐには判断できません。
効果が出ないからとすぐにあきらめてしまうのではなく、どんな習い事が適しているのか、時間をかけて一緒に探してあげることが子どもたちの将来を切り開いていくことにつながるでしょう。
調査概要
調査方法:ママ向け情報サイト「ママスタ」内でアンケート回答
調査時期:2022年4月27日~5月2日
有効回答数:ママスタユーザーで0歳~大学生以上のお子さんがいるママ 432名
※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。