【ネイティブ講師とともに小学生から英検取得を目指す】キング英会話 にインタビュー
奈良県に3教室、京都府に2教室を構えるキング英会話は、ネイティブの先生と一緒に「使える英語」を学べる英会話スクールです。予習、宿題、テストを繰り返すことで、英検やTOEICの高得点獲得を目指します。こだわりのカリキュラムについて伺いました。
- 鳴海隼人(なるみ はやと)先生
- 代表のジェームス・キング氏とともに5教室の運営に携わる。約5年間の海外留学と海外での仕事経験があり、英会話講師としての経験も豊富。英検1級、TOEICスコア985保有。教室マネージャー、講師として子どもから大人まで幅広くレッスンを受け持っている。
自宅スクールから始まり現在は奈良と京都に5教室を運営
――本日はよろしくお願いします。まずはキング英会話を立ち上げた経緯を教えてください。
はい。当スクールの代表ジェームス・キング(James King)とは、留学先で共通の知り合いを通じて出会いました。そこから意気投合し、のちに日本に興味があったJamesの日本移住もサポートしました。
日本に移住したキングは地元の英会話スクールで講師をしていました。次第に「もっと教えてほしい」という生徒が増え、自宅でスクールを開いたところ、紹介で徐々に生徒数が増加しました。自宅が手狭になったためにキング英会話の1教室目をJR木津駅前にオープンすることになりました。
1教室目をスタートしたの2012年。キング英会話の生徒数が増えてきた流れで、10年前に私も大手英会話スクールを退職してこちらに参加しました。現在私は5つの教室の運営など、マネージャー業を担当しています。
まさに地域からスタートした英会話教室ということになります。
(開校時の様子)
―――地元密着型の英会話教室が、現在は5教室まで増えています。各教室に特徴はありますか?
はい、4つの教室それぞれ特徴が異なっています。
最初にオープンしたJR木津駅前校は、今すごく人口が増えているエリアで、いわゆるベッドタウンと言われる地域です。若いファミリーが多いので、そのお子さまたちがたくさん通ってくれています。
JR奈良駅にある教室は、奈良の中心部にあるので生徒の層はバラバラですね。子どもだけではなく、社会人の方にもたくさん通っていただいています。
押熊校のエリアはすごく教育熱心な家庭が多いことで有名です。登美ケ丘は奈良市の中でも教育熱心と言われている地域なので、生徒の雰囲気も他の教室とはまた違っていると思います。具体例を挙げると、英検を受けたいとか、資格を取りたいという、高い目的意識を持った生徒が多いです。
最後に最近オープンした京都・京田辺市の三山木校も新興住宅地のひとつです。こちらも急激に子どもが増えてるエリアなので、多くの小学生に通っていただいています。また同志社大学が近いため、大学生も通ってくれています。就活準備としてTOEICの取得のサポートをしています。さらに2025年1月に大和郡山校を開校することになりました。
宿題もテストもある「英語が身につく」スクール
――奈良市にも英会話教室はたくさんあると思いますが、キング英会話が他の教室と異なるのはどんな点ですか?
一言で言うと、「遊びメインのスクールではありませんよ」というところでしょうか(笑)。
英会話教室と聞くと「遊びながら英語を学ぶ」「ネイティブの人に慣れる」といったイメージを持つ人もいると思いますが、当スクールは違います。
このことは体験レッスンで最初に保護者にしっかりお伝えしています。
当スクールのクラスは、楽しく学ぶのはもちろんですが、宿題も出るし、定期的なテストもあります。
たとえば小学生は「Raz-Kids」というアプリを使って、毎週本を読む練習をして、録音、単語も書く練習してくる宿題があったり、レッスン内容の定着のためにOnline Practiceで予習復習をお願いしています。その他にも教室で語学学習アプリ「Duolingo」もお勧めしているので、自主的に行っている生徒さんも多くいます。たくさんやることがあって大変そうですが、実は保護者からもそういったニーズが多いのです。「小学生になったからきちんと英語を身につけさせたい」「社会に出ても通用する英語を学ばせたい」という声です。
――キング英会話に入れば、コミュニケーション力だけではなく、英語力も鍛えられますよ、ということですね。
はい。保護者に宿題のサポートなどをお願いすることがありますが、英語教育について真剣に考えているご家庭がとても多いと実感しています。
「遊びながら英語に慣れたい」という家庭から見ると厳しいスクールと感じるかもしれません。しかし、それでも私としては一般的なスクールと差別化ができていいのでは、と思っています。
――日本人の先生が教えるスクールや、学習塾の中で科目として英語を学ぶ、など選択肢がいろいろとあります。その中でキング英会話に通われている生徒は、どの部分が決め手になっているのでしょうか?
まずは「ネイティブの先生に習いたい」というのがありますね。そのニーズは常にあります。
たとえば大手のスクールだと、月に1回だけネイティブの先生が来るだけだったりします。あとは日本人の先生とネイティブの先生が半分ずつ授業をするとか。そういったところと比べると、当スクールはほぼネイティブの先生が授業を行います。
当スクールにも日本人の先生もいますが、私を含め海外で暮らしていた経験がある人が多く、英検1級所持者もいます。彼らは主に英検やTOEICの資格取得のためのサポートをします。
――教室によって偏りはあると思いますが、生徒のボリューム層は何歳ぐらいになりますか。
幅広い年代の方に通っていただいていますが、特に多いのは小学生です。親子クラスなどもあるので、一番下は1歳からいらっしゃってます。上は定年されている世代や、80代の方もいますね。
小中高生は英検合格、大人はTOEICハイスコアを目標にして、日々英語を学んでいます。
――一般的な学習塾だと、受験対策としての英語を学ぶことが目的です。キング英会話では、受験への対応としてはどういった取り組みをしていますか?
受験に関しても、ペーパーテストだけではない学校が増えてきています。リスニングやスピーキングが重視されるようになり、今後も変わっていくでしょう。
それを見すえると、やはり大切なのは「実践的な英語」が使えることです。アウトプットの部分ですね。英語で面接を受けた時に、ただ話せるだけではなく、自分の意見も伝える必要があります。ライティングでも同様です。自分の考えを出す力=アウトプットの力が上達するような指導を当スクールでは行っています。
――実際にネイティブの先生と英語で話す時間は多いのでしょうか。
はい。当スクールの特徴は少人数制です。少人数なのでひとりひとりが先生と話すチャンスもありますし、自分の意見を発表する機会も多い。そこは集団塾と違う部分です。
大事なのは予習。年間スケジュールでやるべきことが明確
――入塾までの流れを教えてください。
まずは体験や相談に来ていただき、レベルチェックをします。チェック内容は、おもにコミュニケーションのテストですね。それを1対1で確認して、小学生であれば、レベルが1から6まで分かれているので、その子供の英語力にあったレベルに振り分けます。
レベルで分けるので、学年の異なる生徒が一緒に授業を受けることがあります。ただし小学1年生と6年生で適応能力が違うので、その辺は全体を見て判断するようにしています。
――授業はどのように行われますか。
ベースは1年をかけて1冊のテキストを終わらせていく進め方です。それで一つのレベルが完了。
授業の流れは、最初に簡単な言葉のやり取りをして、そこからレッスンが始まります。その日の単元に出てきた単語を確認したり、文章を読みながら文法を確認・練習。学んだ文法を使ったゲームやアクティビティを行い、最後にその日学んだ単語や文法を使ってライティングをします。ライティングもネイティブの先生が指導をします。
このように、授業ではスピーキングもライティングも両方行っています。これは全学年同じ。年長さんでもライティング頑張っていますよ。
――英会話教室によっては、先生と相談しながらその場で「今日はこのページをしようか」と決めるようなゆるい進め方のところもあります。学習計画が明確でないと、同じ単元を繰り返してしまったり、自分の英語力が上がっているのかどうかも分かりにくい、という懸念があります。
それは英会話教室あるあるですね。次のレッスンで何をするか分かっていなければ、予習しようにも何をすればいいのかわかりません。
そういったロスを防ぐためにも、当スクールではあらかじめシラバスという形で年間のスケジュールを作成します。シラバスを見れば、いつどの単元を勉強するのかが、1年分すべてわかるようになっています
今日はこのページをやりますよ、というのが明確なので予習もできます。小学生のレッスンだとそこまで関係ないかもしれませんが、内容が難しくなってくる高学年になると、予習の有無で学習効率に大きな差が出るので、とても大切なことだと思っています。
カレンダーを見ていただくとわかると思いますが、5週に1回のペースで確認テストも行っています。テストに関しては、賛同してくださっている保護者がほとんどですね。返却されたテストを見て子供の現状の理解度を知ることもできますし。
――学習塾などと違って、英会話教室は理解度の確認がしづらいので、テストで点数化されると親としてはありがたいですね。
そうですね。これも英会話教室あるあるなのですが、2〜3年英会話教室に通っているのに、あるとき「うちの子、全然上達してないじゃない」と保護者が気づく場合があります。通わせていることに満足して、子供の理解度を確認できる機会がないのが理由です。
その点、当スクールでは、定期テストのほかに英検Jr.や英検を受けることも推奨しています。それらを受けることで自分の子供の英語力を客観的に測ることができます。
またその際、私たちから「次の英検、受けませんか?」とお声かけします。そうすると「え、受けられるレベルなんですか!?」と聞かれることもあり、そこからお子様の現状などをお話しすることも多いですね。保護者の方とのコミュニケーションも大切にしています。
――スケジュールを見ると、楽しそうなイベントもたくさんあります。
そうですね。せっかくだから外国の文化やイベントも学んで欲しいという思いはあります。ハロウィンやクリスマスの週は特に楽しいですよ。
他に小学生は年に1回会場を借りて、全教室合同で発表会もします。
発表会は、保護者の方にとっては、子供の成長を知るいい機会になりますし、生徒たちも適度なプレッシャーを感じながら発表するというのは、いい経験になります。
――先ほどの話にもありましたが、キング英会話では、英検やTOEICなどの資格試験対策にも力を入れています。
そうですね。しかし、当スクールでは「英検に合格するためだけの学習」はしません。
極端な話、ペーパーワークを頑張れば、4級5級は誰でも取れます。でもそれだけは、コミュニケーションとしての英語はできていることにはならない。学習の仕方を変えないと、3級から始まる面接に対応できないのです。
そういった考えから、当スクールは通常のレッスンでは「英検対策」というものはしていません。普段の学習の中で力をつけていって、小学4年生になったら5級を受け、小学校卒業までには3級取れるような実力をつけることを目標にしています。
実際それで英検に合格できている生徒は多いですね。
常にトータルで実力をつけて、どういう方向から英語スキルを測られても大丈夫です、という形になるのが目指しているところです。
学校や学習塾では学べないキング英会話でできること
――近年は入学試験や学校の授業なども、読み書きだけを教える英語、という形から変わり始めていると聞きます。
私の肌感覚としては、まだまだ学校の英語科目は読み書き中心だと思います。私も中学生の定期テスト対策を受け持つことがありますが、コミュニケーション能力アップは全然できていないな、と実感します。それは今の学校教育の大きな課題です。
そうやってコミュニケーションとしての英語を習得しないまま社会に出て、急に「英語話して」とか「海外出張行って」と言われるわけです。そこで初めて、学生時代に一生懸命やってきた読み書き中心の英語が、まるで役に立たないということを知るわけです。
一方、学習塾で学ぶ英語は、今度は入試対策がメインになります。そうすると、勉強のやり方を志望校の問題に寄せていくしかない。そのやり方で将来「使える英語」が身につくか、というと疑問ですよね。
当スクールに通っている中高生は、そういった点で、学校とも塾とも違う英語を習得できているのかなと思っています。
――現在はオンライン英会話という選択肢もあります。
オンラインと対面レッスンの一番の違いは、「空気感」じゃないかなと思います。画面越しで先生と話すのと、直接会ってコミュニケーションをとるのは、やはり違いますよね。そこには、表情や仕草、ボディーランゲージなど、同じ空間にいるからこそ伝わるものがあります。
あとは決められた曜日、決められた時間に、同じ先生に会いに行くという点も、対面レッスンの優位なところだと思います。
オンラインレッスンでよく聞くのが、「同じ先生で同じ時間に取れない」ことです。先生がコロコロ変わると、同じ自己紹介を何度もしたり、同じような質問を受けたり、先生と生徒の関係性がどうしても薄くなってしまいます。
一方対面レッスンだと、毎週この時間にこの先生とレッスンと決まっていて、そのためにこの宿題をして、こんなことを言おう、と準備をして。小さなことですがそういう部分が身になっていきます。
もうひとつ対面レッスンのメリットは「一緒に勉強する仲間がいる」ということ。みんなでレッスンを受ける中で、自分はここができて、ここができないということを知ることができます。人と比べることが気づきや学びにつながるのです。
ちなみに当スクールでも大人の生徒さんを見ていると、横の繋がりが強いですね。21時にクラスが終わったのに、生徒さん同士、ときには先生も交えて22時まで残っているというような光景もよく目にします。
そういうのも楽しく継続できるポイントなのかなと思っています。
――オンラインレッスンのデメリットはなんだとお考えですか。
なかなか継続できないことですね。気づけば何ヶ月もレッスンを受けていなかったり、気軽にキャンセルしてしまったり。それができてしまうので、よっぽど意志が強くないとフェードアウトしてしまいます。
英検1級にも対応できる優秀な講師陣
――講師の採用基準について教えてください。
当スクールのスタッフは全員正社員で、パートの先生という人はいません。
ネイティブ講師は「英語を母国語する人」のみを採用しています。つまりイギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド出身ということになります。
採用の際は、語学力よりコミュニケーション力の方を重視します。子供がメインの生徒ということもあるので、楽しく、思いやりがある人物であること。生徒だけでなく講師同士のコミュニケーションが取れることも大事になります。
日本人の講師に関しては、英語のレベルは厳しく見ています。英検でいうと1級レベル、TOEICだと950点以上が必須です。
――日本人講師の語学力もかなり高いですね。
はい。英検1級対策をしたいとか、TOEICのスコアを伸ばしたいと入ってこられる生徒さんもいますからね。そうなると、講師も1級を持っていないと難しい。
しかも英検1級レベルになると、日本人講師でないとサポートできない部分があります。日本語の和訳の意味自体がネイティブ講師では理解しづらい曖昧なものも多いので。
それ以外にも大学入試のための英語を見て欲しいとか、京都大学受験の二次試験の対策をしてほしいという生徒もいました。帰国子女で英語をキープするのが目的でこられる方もいますし、どんなご要望にも応えられる優秀な講師陣を揃えています。
英語を学ぶことで世界が広がる
――キング英会話は生徒にとってどんな場所でありたいと思っていますか?
当スクールに通ううちに、大学では英語系の学部に進みたいという生徒が今年はとても多くいました。英語ができるようになると、世界が広がるということに気づいたのだと思います。
他のならいごとと違って英語は語学です。私たちが日本語を喋れるように、英語もやればできるようになるもの。世界を広げるための選択肢として、キング英会話を選んでいただけるとうれしいです。
――子供の英語教育を考えている保護者へのメッセージもお願いします。
未来ある子供にとって、英語はこの先避けられません。入試で必要だということももちろんありますが、将来仕事をするようになっても、英語ができるとそれだけで世界が広がります。
また習い事として小さい頃から英会話をしている子どもも増えています。中学生になって初めて英語に触れるようでは、その時点で差ができてしまっています。
私の経験上、子供というのは、先に進んでいる人を見るとやりたくなくなります。もう自分は無理だ・諦めよう、となり、それが苦手意識につながります。
ぜひ早めに英語に触れて、スムーズな英語学習につなげてください。そのためにキング英会話を活用していただけるとありがたいです。
ーー本日はありがとうございました。
取材協力:キング英会話